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第38話 地上へ
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俺は椿の助言に従い、転移陣を利用した。
つまり転移陣を発動させ地上へと戻るが、直ぐに身を隠せそうな場所を探し向かった、と言う感じだ。
一応転移陣を利用後、地上へ戻った時に周囲を確認し、人の気配が無かったのを確認してから移動した。
で、改めて周囲を確認するが、どうやらダンジョンの出入り口からは少し離れているようだ。
転移陣を利用して地上へ出現する時、ダンジョンの出入り口付近だと人が結構いる可能性が高く、万が一の場合を考慮し出入り口から少し奥へ向かった、通常であれば人が立ち入る事の無い場所が出現ポイントとなっていた・・・・これは俺の勝手な憶測だが。
《マスター、これからどう行動なさいますか?》
椿が俺に次の行動を促してくる。
街に戻りたい所だが、このまま戻っていいものだろうか。
ここはあれだ、要相談だな。
独りで悩むより、誰かに相談すれば行動の選択肢が増えそうな気がしてくる。
尤も選択肢が増えるという事は、それだけ悩みの種も増える、と言う事なのだが。
「うーん、街へ戻りたいが、このまま戻ってもまた俺に対し他の冒険者達がちょっかいを掛けてきそうで・・・どうすっかなあ。」
尤も今の俺は以前と違い相当痩せている。
なので見た目はすっかり変化したし、今は全身を鎧で覆いヘルメットで顔も隠せているから直ぐに俺とは分からないだろうが、冒険者ギルドでカードを提示したらすぐにばれる。
ダークネスを使えば冒険者ギルドまでは安心して向かえそうだが、そのまま受付に行っても混乱を招くだけだしなあ。
うーん、どうすっかなあ。
俺がうんうん悩んでいると、
《マスターには複数の選択肢がございます。その中で現実的な提案をいくつか致しましょうか?》
おお!できる女・・・・椿は女性だよな?・・・・流石だ!
「現実的って、どんな選択肢だ?」
《1つ目で御座いますが、このまま冒険者ギルドへ向かい、カードを提示する事で本人だとわかってしまう選択肢で御座います。次の提案で御座いますが、本拠地へは戻らず別の街を目指し、辿り着いた先を拠点と致します。そしてもうひとつの選択肢で御座いますが・・・・》
ここで椿が脳内へ語り掛けるのを中断した。
「一体どんな提案なんだ?」
俺はすかさず椿に聞いた。
《ダンジョンの宝箱から得たアイテムのひとつにとあるブレスレットが御座います。其方を装着すればマスタの姿形は当然ながら、カードの内容、気配、体臭等々全てを変化させる事で別人として街へ向かう、と言う選択肢で御座います。》
そんなアイテムあったっけ?
あー、先程得たアイテムって、面倒だから調べないで仕舞っちゃったのがいくつかあったっけ。
でもブレスレットなんてあったっけなあ?
《そのアイテムの名は【メビウスのブレスレット】、常に変化させる事が出来ます。こちらを装着する事で別人になれます。》
つまり転移陣を発動させ地上へと戻るが、直ぐに身を隠せそうな場所を探し向かった、と言う感じだ。
一応転移陣を利用後、地上へ戻った時に周囲を確認し、人の気配が無かったのを確認してから移動した。
で、改めて周囲を確認するが、どうやらダンジョンの出入り口からは少し離れているようだ。
転移陣を利用して地上へ出現する時、ダンジョンの出入り口付近だと人が結構いる可能性が高く、万が一の場合を考慮し出入り口から少し奥へ向かった、通常であれば人が立ち入る事の無い場所が出現ポイントとなっていた・・・・これは俺の勝手な憶測だが。
《マスター、これからどう行動なさいますか?》
椿が俺に次の行動を促してくる。
街に戻りたい所だが、このまま戻っていいものだろうか。
ここはあれだ、要相談だな。
独りで悩むより、誰かに相談すれば行動の選択肢が増えそうな気がしてくる。
尤も選択肢が増えるという事は、それだけ悩みの種も増える、と言う事なのだが。
「うーん、街へ戻りたいが、このまま戻ってもまた俺に対し他の冒険者達がちょっかいを掛けてきそうで・・・どうすっかなあ。」
尤も今の俺は以前と違い相当痩せている。
なので見た目はすっかり変化したし、今は全身を鎧で覆いヘルメットで顔も隠せているから直ぐに俺とは分からないだろうが、冒険者ギルドでカードを提示したらすぐにばれる。
ダークネスを使えば冒険者ギルドまでは安心して向かえそうだが、そのまま受付に行っても混乱を招くだけだしなあ。
うーん、どうすっかなあ。
俺がうんうん悩んでいると、
《マスターには複数の選択肢がございます。その中で現実的な提案をいくつか致しましょうか?》
おお!できる女・・・・椿は女性だよな?・・・・流石だ!
「現実的って、どんな選択肢だ?」
《1つ目で御座いますが、このまま冒険者ギルドへ向かい、カードを提示する事で本人だとわかってしまう選択肢で御座います。次の提案で御座いますが、本拠地へは戻らず別の街を目指し、辿り着いた先を拠点と致します。そしてもうひとつの選択肢で御座いますが・・・・》
ここで椿が脳内へ語り掛けるのを中断した。
「一体どんな提案なんだ?」
俺はすかさず椿に聞いた。
《ダンジョンの宝箱から得たアイテムのひとつにとあるブレスレットが御座います。其方を装着すればマスタの姿形は当然ながら、カードの内容、気配、体臭等々全てを変化させる事で別人として街へ向かう、と言う選択肢で御座います。》
そんなアイテムあったっけ?
あー、先程得たアイテムって、面倒だから調べないで仕舞っちゃったのがいくつかあったっけ。
でもブレスレットなんてあったっけなあ?
《そのアイテムの名は【メビウスのブレスレット】、常に変化させる事が出来ます。こちらを装着する事で別人になれます。》
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