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第27話
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朝、冒険者ギルドで待ち合わせ。
まだエレンは来ていなかったので、ダンジョンで得た素材を買い取ってもらおうと一人で中へ入った。
確かかばんの中に魔石とか、たまにドロップしたアイテムがあったはず。
そんな事を思いながら受付の所へ向かうと、いきなり怒られた。
「何ですかあの量は!ヘリットさん、少しは考えて持ち込んで下さい!」
一体何の事だ?昨日は、一昨日もそうだが草原で活動しなかったから素材をギルドへは納めていなかったはず。
それなのになんで受付のお姉さんに怒られるのだろう。
「えっと、そのごめん。一体何の事?」
「とぼけないで下さい!昨日までダンジョンに居ましたね?」
「え、うん、居たというか少しダンジョンアタックの練習?みたいな。」
「あれの何処がダンジョンアタックの練習なんですか!私をからかっているんですか?出勤したら奥の解体場と資材置き場が凄い事になっているって、担当から物凄い剣幕で苦情が来ていたんですよ!で、確認しに行ったら・・・・」
あ、受付のお姉さん息切れしている。
「それと俺に何の関係が?」
さっぱり分からない。
「貴方の精霊が持ち込んだんですよ!見た事も聞いた事もない素材が所狭しと!一体ダンジョンで何を討伐したんですか!というか何処まで行ったんですか!」
「え?50層まで行って、その後は戻りましたけれどそれが何か?」
「はあ?50層?そんな訳ないじゃないですか!私が50層までの素材を見分けが付かないと思っているんですか?あれ絶対100層以降のですよね?」
100層?いやいや2日しか時間が無かったし、50層までだし、俺は一切戦っていない。
「俺は50層までしか行かなかったのですが・・・・それより換金でますか?」
一応丁寧に接しておこう。
「・・・・金貨1000枚。」
え?1000枚とか何それ。
「えっと、凄い金額ですねえ?」
「これでもまだ査定が終わっていないので、終わったアイテムだけの金額です!この後査定が終われば一体幾らになる事やら・・・・このお金で屋敷を狩っておいて下さい!素材をここへ直接持ち込まないで、いったん自宅で保管、仕分けしてから持ち込むよう!それにごねるようでしたらこちらで勝手に手続きを行い、屋敷を所持して頂きますから!勿論税金等は今回のお金で数年分を先に納めておきます!それを差し引いても相当お金が余るはずですから!」
屋敷?それ何美味しいの?とか突っ込みたくなったが受付のお姉さん、目がマジだったのでやめた。
「あーその、これから待ち合わせがあるので、後はお任せします。」
勝手にしてくれるのであればそうしてもらおう。だけど何の事?
じいちゃん達が俺の寝ている間にダンジョン奥深くで頑張ってくれていた?
「あ、まだ話は終わって・・・・!」
エレンがやってきたからさっさとずらかってやった!受付のお姉さんを怒らせるとマジ怖い。
しかも怒られるような事だったのか甚だ疑問だし、素材やアイテムが沢山手に入るんだから、ギルドにとってもいい事だと思うんだがなあ。
「何かあった?」
エランは今のやり取りが分かっていないようだ。そりゃ来たばかりだとそうなるわな。
「いや、何だか奥の解体場だか資材置き場が凄い事になっているって、何故か怒られた。」
うん、理不尽だ。
「ヘイマンス殿は何かやったのだろうか。」
こういう時、昔のあくどいえらいさんは『記憶にございません。』と言っていたそうな。
「そんな事言われても知らんものは知らん、それとどうした事か屋敷を手に入れるように指示された。」
「屋敷?ヘイマンス殿は貴族にでもなるのか?」
「貴族って・・・・平民から貴族って余程の事が無いと叙爵って無理じゃね?」
「そうなのか?それよりあちらで受付嬢が何か叫んでいるようだが、行かなくていいのだろうか?」
「なんかあの受付に叱られているんだよ。」
「求婚?」
「してねえし!」
そこでしてないの?って顔して首をかしげない!
あんなの嫁に貰ったら・・・・それはそれでいいかもしれない、と思ったのは内緒だ。
● 作者からのお願い ●
【精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない】
を読んで下さりありがとうございます。
投稿したばかりの作品となります。
面白い!楽しみ!期待している!等と思って下さると大変うれしく思います。
お気に入りに追加して下さる事で応援して下さるとより励みになりますので、どうか作者の背中を押して下さい!
まだエレンは来ていなかったので、ダンジョンで得た素材を買い取ってもらおうと一人で中へ入った。
確かかばんの中に魔石とか、たまにドロップしたアイテムがあったはず。
そんな事を思いながら受付の所へ向かうと、いきなり怒られた。
「何ですかあの量は!ヘリットさん、少しは考えて持ち込んで下さい!」
一体何の事だ?昨日は、一昨日もそうだが草原で活動しなかったから素材をギルドへは納めていなかったはず。
それなのになんで受付のお姉さんに怒られるのだろう。
「えっと、そのごめん。一体何の事?」
「とぼけないで下さい!昨日までダンジョンに居ましたね?」
「え、うん、居たというか少しダンジョンアタックの練習?みたいな。」
「あれの何処がダンジョンアタックの練習なんですか!私をからかっているんですか?出勤したら奥の解体場と資材置き場が凄い事になっているって、担当から物凄い剣幕で苦情が来ていたんですよ!で、確認しに行ったら・・・・」
あ、受付のお姉さん息切れしている。
「それと俺に何の関係が?」
さっぱり分からない。
「貴方の精霊が持ち込んだんですよ!見た事も聞いた事もない素材が所狭しと!一体ダンジョンで何を討伐したんですか!というか何処まで行ったんですか!」
「え?50層まで行って、その後は戻りましたけれどそれが何か?」
「はあ?50層?そんな訳ないじゃないですか!私が50層までの素材を見分けが付かないと思っているんですか?あれ絶対100層以降のですよね?」
100層?いやいや2日しか時間が無かったし、50層までだし、俺は一切戦っていない。
「俺は50層までしか行かなかったのですが・・・・それより換金でますか?」
一応丁寧に接しておこう。
「・・・・金貨1000枚。」
え?1000枚とか何それ。
「えっと、凄い金額ですねえ?」
「これでもまだ査定が終わっていないので、終わったアイテムだけの金額です!この後査定が終われば一体幾らになる事やら・・・・このお金で屋敷を狩っておいて下さい!素材をここへ直接持ち込まないで、いったん自宅で保管、仕分けしてから持ち込むよう!それにごねるようでしたらこちらで勝手に手続きを行い、屋敷を所持して頂きますから!勿論税金等は今回のお金で数年分を先に納めておきます!それを差し引いても相当お金が余るはずですから!」
屋敷?それ何美味しいの?とか突っ込みたくなったが受付のお姉さん、目がマジだったのでやめた。
「あーその、これから待ち合わせがあるので、後はお任せします。」
勝手にしてくれるのであればそうしてもらおう。だけど何の事?
じいちゃん達が俺の寝ている間にダンジョン奥深くで頑張ってくれていた?
「あ、まだ話は終わって・・・・!」
エレンがやってきたからさっさとずらかってやった!受付のお姉さんを怒らせるとマジ怖い。
しかも怒られるような事だったのか甚だ疑問だし、素材やアイテムが沢山手に入るんだから、ギルドにとってもいい事だと思うんだがなあ。
「何かあった?」
エランは今のやり取りが分かっていないようだ。そりゃ来たばかりだとそうなるわな。
「いや、何だか奥の解体場だか資材置き場が凄い事になっているって、何故か怒られた。」
うん、理不尽だ。
「ヘイマンス殿は何かやったのだろうか。」
こういう時、昔のあくどいえらいさんは『記憶にございません。』と言っていたそうな。
「そんな事言われても知らんものは知らん、それとどうした事か屋敷を手に入れるように指示された。」
「屋敷?ヘイマンス殿は貴族にでもなるのか?」
「貴族って・・・・平民から貴族って余程の事が無いと叙爵って無理じゃね?」
「そうなのか?それよりあちらで受付嬢が何か叫んでいるようだが、行かなくていいのだろうか?」
「なんかあの受付に叱られているんだよ。」
「求婚?」
「してねえし!」
そこでしてないの?って顔して首をかしげない!
あんなの嫁に貰ったら・・・・それはそれでいいかもしれない、と思ったのは内緒だ。
● 作者からのお願い ●
【精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない】
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