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それも罪?
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「私。お説教されてしまいましたね。でも、火端さんも私も目的がありましたね。その目的とは……一体何でしょう?」
「う! ……うん! そうか! そうだよな!!」
その時。ついに噴火活動が激しさを増した。恐ろしい高温が更に酷くなって、俺は熱さでブッ倒れるんじゃないかと思った。それでも、グッと歯を食いしばり、二本の足に力を入れる。岩山の間のすぐ近くを流れる溶岩の影響で、広大な黒縄地獄の地面の土から至る所で煙が間欠泉のように噴き上がった。降りだす無数の大岩もどかどかと地面に落ちてくる。大噴火の大音響が襲う中。地面が大揺れに揺れだした。
俺は、ここにいるのが、どうしようもないほど怖くなった。
かなりの揺れと黒煙で前が見えない。両手を前に突き出して震えていると。と、突然。大きな得体の知れない物体が遥か上空から降りて来た。地獄の灰色の空一面を得体の知れない物体が覆いつくす。
「な? ……あれ……は……なんだろうか?」
「……」
俺はガクガクと震えながら、大量の汗を噴き出して、岩山の間から悲鳴を上げた人型の魂を助けることさえも、しばらく忘れてしまっていた。
だけど、グッと歯を食いしばり。岩に身体を固定して、唯一見える灰色の空を見上げた。どうやら、その得体の知れない物体は、半透明のようだった。その背後の雲一つない灰色の空が見えるからだ。なので、合点がいった。魑魅魍魎の類なのだ。
俺は地震によって、グラグラと激しく揺れ動く地面から、その得体の知れない物を見ていると、空の一角に魑魅魍魎の巨大な真っ赤な目が浮き出てきた。それは、周囲を見回していた。
と、瞬間。俺と目と目が合ってしまった。魑魅魍魎がこちらに気がつくと、途方もない大きさまま空からドロリと降りてきた。
「……これは! さ、さすがに、ヤ、ヤバくないかな……? 音星。この状況は、かなりマズいぞ!」
「……ふぅー……火端さん。静かに……」
今まで岩山で身体を固定していた音星が、黒煙だらけの辺りをゆっくりと見回してから、ある一点を指差した。そこには、溶岩が一切入らない。地面にぼっかりと開いた空洞があった。
「火端さん! あそこです!」
それは、真っ暗な洞窟のようだった。
「あそこへ入りましょう!」
「へ?」
音星は当然、その洞窟へ入ろうというのだ……。
地面の溶岩からは火柱を上げるようになった。真っ赤に焼けたドロドロに溶解された岩や小石が足元のすぐそばまで迫ってきていた。俺の身体は炎には触れてもいないのに凄まじい汗を掻いていた。近くの地面をゆっくりと流れていく溶岩から炎が舞い上がり、俺の肌という肌から汗の滴が噴き出した。もはや、息もできなくなった。
もう無理だ!
そう思って、徐々に地面が狭くなってくる岩山の間から、一か八かその穴へと飛び込むことにした。
だいたい1メートル!
なんとか音星でも飛び込める距離だろう。
「わかった! 音星! ここはもう駄目だ! あの穴へ一緒に飛び込もう! せいの! で、飛び込むぞ!」
「はい!!」
「せいの!!」
「せいの!!」
俺は、穴へ向かって勢いよくジャンプした。なんとか溶岩の川を飛び込えて、真っ暗な穴へ吸い込まれるように落ちていった。無事に地面にストンッと、足が着いた。後ろを見ると、音星も後から続いて、無事にジャンプしたようだった。
中は、やはりとても暗かった。一瞬、バランスを崩した。けれど、光点のそこらを浮いている人魂によって、ぼんやりと視界が開けてきた。天井を見ると、依然として真っ暗だったが、地表には無数の鍾乳石ができていた。どうやら、ここは鍾乳洞のようだ。
「う! ……うん! そうか! そうだよな!!」
その時。ついに噴火活動が激しさを増した。恐ろしい高温が更に酷くなって、俺は熱さでブッ倒れるんじゃないかと思った。それでも、グッと歯を食いしばり、二本の足に力を入れる。岩山の間のすぐ近くを流れる溶岩の影響で、広大な黒縄地獄の地面の土から至る所で煙が間欠泉のように噴き上がった。降りだす無数の大岩もどかどかと地面に落ちてくる。大噴火の大音響が襲う中。地面が大揺れに揺れだした。
俺は、ここにいるのが、どうしようもないほど怖くなった。
かなりの揺れと黒煙で前が見えない。両手を前に突き出して震えていると。と、突然。大きな得体の知れない物体が遥か上空から降りて来た。地獄の灰色の空一面を得体の知れない物体が覆いつくす。
「な? ……あれ……は……なんだろうか?」
「……」
俺はガクガクと震えながら、大量の汗を噴き出して、岩山の間から悲鳴を上げた人型の魂を助けることさえも、しばらく忘れてしまっていた。
だけど、グッと歯を食いしばり。岩に身体を固定して、唯一見える灰色の空を見上げた。どうやら、その得体の知れない物体は、半透明のようだった。その背後の雲一つない灰色の空が見えるからだ。なので、合点がいった。魑魅魍魎の類なのだ。
俺は地震によって、グラグラと激しく揺れ動く地面から、その得体の知れない物を見ていると、空の一角に魑魅魍魎の巨大な真っ赤な目が浮き出てきた。それは、周囲を見回していた。
と、瞬間。俺と目と目が合ってしまった。魑魅魍魎がこちらに気がつくと、途方もない大きさまま空からドロリと降りてきた。
「……これは! さ、さすがに、ヤ、ヤバくないかな……? 音星。この状況は、かなりマズいぞ!」
「……ふぅー……火端さん。静かに……」
今まで岩山で身体を固定していた音星が、黒煙だらけの辺りをゆっくりと見回してから、ある一点を指差した。そこには、溶岩が一切入らない。地面にぼっかりと開いた空洞があった。
「火端さん! あそこです!」
それは、真っ暗な洞窟のようだった。
「あそこへ入りましょう!」
「へ?」
音星は当然、その洞窟へ入ろうというのだ……。
地面の溶岩からは火柱を上げるようになった。真っ赤に焼けたドロドロに溶解された岩や小石が足元のすぐそばまで迫ってきていた。俺の身体は炎には触れてもいないのに凄まじい汗を掻いていた。近くの地面をゆっくりと流れていく溶岩から炎が舞い上がり、俺の肌という肌から汗の滴が噴き出した。もはや、息もできなくなった。
もう無理だ!
そう思って、徐々に地面が狭くなってくる岩山の間から、一か八かその穴へと飛び込むことにした。
だいたい1メートル!
なんとか音星でも飛び込める距離だろう。
「わかった! 音星! ここはもう駄目だ! あの穴へ一緒に飛び込もう! せいの! で、飛び込むぞ!」
「はい!!」
「せいの!!」
「せいの!!」
俺は、穴へ向かって勢いよくジャンプした。なんとか溶岩の川を飛び込えて、真っ暗な穴へ吸い込まれるように落ちていった。無事に地面にストンッと、足が着いた。後ろを見ると、音星も後から続いて、無事にジャンプしたようだった。
中は、やはりとても暗かった。一瞬、バランスを崩した。けれど、光点のそこらを浮いている人魂によって、ぼんやりと視界が開けてきた。天井を見ると、依然として真っ暗だったが、地表には無数の鍾乳石ができていた。どうやら、ここは鍾乳洞のようだ。
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