レーヌ・ルーヴと密約の王冠

若島まつ

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55 幻影 - brumeux -

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 王立劇場の門前では、バルタザルとスリーズがすでに待機していた。
 オルフィニナは無言のままルキウスのエスコートに任せて馬車に乗り込み、向かいではなく隣にルキウスが座るのを、窓の外の大通りに視線を置いて待った。
 ルキウスが席に腰を下ろした気配を感じると、オルフィニナは顔を外に向けたまま、口を開いた。
「…どうして来た」
 詰問するような調子が混ざるのを止められなかった。弱い部分を晒してしまったのは、ルキウスがその場に居合わせたせいだという気持ちが少なからずある。
「ヴァレルの賓客がアミラのゾルガ将軍だと知って、君を探してた。途中で侍女に会って、アドラーの後を追った。正解だったよ。少し遅かったけど」
「そうか」
 ルキウスには、オルフィニナの顔は見えない。
「…君がイェルク・ゾルガを大切に思ってることは知ってる。だがあいつはどうだ?君の情を利用しようとしているのが見え透いてる。あんなやつのために君が心を痛める必要はない」
 馬車がゴトゴトと車輪を弾ませ始めた。オルフィニナは窓から視線を外し、身体の向きを変えて、ルキウスの顔を真っ直ぐに見た。
「イェルクはまだ家族を愛しているよ。多分、わたしのためだという言葉も本心だ」
 ルキウスは苛立った。腹の奥から胃へ、どろどろと悪い感情が流れ出すようだ。イェルク・ゾルガに、この聡明なオルフィニナを盲目にさせてしまうほどの、一体何があると言うのか。
 が、オルフィニナの返答を聞いて考えを変えた。
「――だから余計に許せない」
 ルキウスは黙ってその先を聞いた。オルフィニナの声に本気の憤りが感じられる。
「あいつ、家族への愛を持ちながら、敢えてフレデガルを選んだ。その上、まだわたしを操れると思っている」
「自我の目覚めていない子供みたいに?」
「そうだな」
 オルフィニナが機嫌悪く言うと、ルキウスはフン、と鼻を鳴らした。
「君の扱いにくさがわからないなんて、ある意味羨ましいな」
 ルキウスが皮肉を言って歪に唇を吊り上げた。
「それで、君を王位から退けるのが君のためになると思い込んでるとして、あいつの目的は何だ?まさか君を失脚させて終わりということはないだろ。その先に何がある」
「…わからない」
 今日言葉を交わして、確信した。爵位やつまらない出世のための行動でないことは、明らかだ。他に何かある。
 そして、オルフィニナの記憶にあるイェルク・アドラーの面影は、それらの答えを導き出す手助けをしてくれない。
 オルフィニナは肩を落とした。
 琥珀色の目が深淵に沈んでいくように暗くなる。
 ルキウスはほとんど本能的にオルフィニナの手を掴んだ。何故こんなことをしたのか考えるより先に、身体が動いた。
 強引に重ねた唇の下で、オルフィニナが苦しそうに唸っている。
「俺を見て、ニナ」
 さっきから見てる。と言いたかったが、言葉を発することをルキウスが許さなかった。すぐに舌が絡まってきて、言葉も思考も熱っぽい衝動に溶かされてしまう。
 荒い呼吸を耳にしながら、オルフィニナは縋るようなルキウスの目を見た。可笑しくなるほど、胸が苦しい。
「ん…は、ルキウス」
 オルフィニナはルキウスの胸を押して離れようとした。が、ルキウスはもっと強い力でオルフィニナの手を掴み、退路を断つようにその身体を椅子に押し付けて、唇に噛みついた。
「君が――」
 と、ルキウスが歯の間から声を発した時には、オルフィニナの唇は赤く腫れている。オルフィニナは熱くなった身体を落ち着かせようと静かな呼吸を繰り返しながら、その声を聞いた。
「君が、俺以外の男のことで心を擦り減らすのが気にいらない。君が傷ついていいのは、俺のことだけだ」
 無茶苦茶な論法だ。呆れて物も言えない。だが、オルフィニナは思い直した。オルフィニナが思い通りにならない女だと、ルキウスはたった今自分で言ったばかりだ。そんな論理がオルフィニナに通らないことなど、とうに理解している。であれば、この言葉の真意は――オルフィニナは考えるのをやめた。この先には、開いてはいけない扉が待っている。
「浮気者」
 ルキウスの低い声には、約束を違えた相手を詰るような調子が混ざっている。
「心外だ。不貞はしないと言った」
「あいつの腕に大人しく抱かれてたろ。君なら拒絶できるのに」
 オルフィニナは言葉を返せなかった。拒絶できなかった理由は、確かにある。イェルクの中に残された兄としての愛情を感じたからだ。そして、それに縋りつき、自分の元に留まってほしいという気持ちがあった。浅ましく、脆弱で、心の底から認めたくない自分の姿があの腕の中にあった。
 見られたくなかった。見ないで欲しかった。
 この沈黙は、ルキウスの焦燥と苛立ちを深くするには十分だった。
 オルフィニナの手を掴んだまま、頭を椅子の背もたれに押し付けてもう一度口の奥に舌をねじ込んだ。オルフィニナが拒絶しようが、もはや関係ない。イェルク・ゾルガがオルフィニナを縛るのなら、自分はもっと大きな力で彼女を縛るだけだ。

 夜半。――
 クインは暗闇の中、尖塔の屋根を伝っている。
 灯りのついていない窓の窪みに足をかけ、城壁をトカゲのように下り、鍵の付いていない南側の窓を開いて中へ入った。
 部屋の中は、闇一色だ。一歩足を踏み出した時だった。
「待っていた」
 暗闇が兄の声で喋った。
「チッ」
 クインは舌を打った。兄の滞在場所を秘密裏に調べて侵入したはずだったが、行動から侵入経路まで、全て読まれていたのだ。闇の中から足音もなく気配が近づいてくる。
 闇がだんだんイェルクの顔になり、薄い色の双眸が星のように光った。武装はない。室内着の暗い色のシャツとゆったりしたズボンを身につけて、グラスを二つ持っている。
 豪胆にもこの場で酒を勧めるつもりらしい。
 クインは警戒心を強くしながら、兄の方へ一歩踏み出した。
 その刹那。――
 頭上に光が走った。恐るべき迅さだ。
 イェルクの手から離れたグラスが床で割れるより先に、短剣がクインの首を狙って振り下ろされた。クインはそれを腕で受けた。袖の中に、鉄の籠手を仕込んでいる。が、衝撃は重い。
 足元でグラスが割れた。
「いい反応だ。良い鍛錬を積んできたな」
 弾むような声だ。
「クソ野郎」
 クインは相手の脚を狙って蹴り出したが、イェルクはそれを軽く受け流して横へ重心を移し、クインの脚を払った。クインが跳び退くと同時にイェルクは短剣を捨て、物凄い膂力で肩を掴み、自分よりも大きい弟の身体を床に倒した。
 窓から僅かに射す月明かりが、息も切らさず静かに笑むイェルクの顔をぼんやりと浮かび上がらせる。
 猛獣のように睨め付けてくる弟を、イェルクは機嫌良く見下ろした。
「怒るなよ。喧嘩を売ったのはお前だ」
「てめぇだろ」
「いいや。侵入してわたしに一発喰らわせようとしただろう」
 イェルクは楽しそうに笑った。
「当然だ」
「やれやれ…」
 イェルクは首を振って、ゆっくりクインの肩から手を離し、乱れた前髪を涼しげに掻き上げた。
「話そう、クイン。今この場での戦闘は望まない。ニナにも怒られるぞ」
 まるで子供を諭すような口ぶりだ。クインはイライラと舌を打って兄の腕を忌々しげに振り払い、憤然と立ち上がった。
「何しに来た」
「わかっているだろうにそんなことを敢えて訊くのは、まだわたしが恋しいからか?」
 イェルクは腕を組み、月のもたらす仄明かりの中で目を細めた。
「ふざけんな。俺はもうとっくに見切りを付けた」
「だがニナは違う」
「ニナがあんたの思い通りになるかよ」
「どうかな、クイン。わたしのもとには、お前たちの大切なものが少なからずある。オルフィニナの、いくつかの家族が」
 クインの背を冷たい汗が伝った。予感がする。いくつかの家族――即ち、イゾルフとその母親だけではない。アドラーの両親のことも示しているのだろう。
 まさか自らの両親の身さえ盾にするような暴挙に出るとは思わなかった。もしや、ギエリに潜伏しているベルンシュタインのことも気付いているのではないか。
(――気味が悪い)
 この男は、かつての兄とはまるで別人だ。ますます何を考えているかわからない。
「あんたがどれだけ身を落とそうが俺には関係ない。だが――」
 クインはイェルクの目の前からフと姿を消した。
 イェルクがクインの姿を暗闇のうちに見つけた時には、すでに床に引き倒されている。短い髪の間に割れたグラスの破片が入り込み、頭皮をザリザリと傷つけた。
「俺とニナの家族に手を出してみろ。死ぬより酷い目に遭わせてやる」
 クインは躊躇なくイェルクの頬を打撃し、小さな報復を果たした。
「やるなら手加減するんじゃないよ。お前も甘いな」
 イェルクの目にぎらりと暗い光が踊った。多少、涼しげな顔を崩すことには成功したらしい。
「勝手に襲撃したら、ニナに怒られる。あんたが言ったんだろ」
「お前、痩せ我慢が見え透いているぞ」
 クインは鼻に皺を寄せた。
「本当は殺したいと思っているんだろう。あの男を」
「あいつを殺すのは、ニナにとって害悪になった時だ。今は、あんただよ、イェルク」
「違うな」
 今度はイェルクが膝を蹴り上げてクインの鳩尾を打撃した。素速く反応して急所への直撃は避けたものの、イェルクの一撃は重い。
 クインが腹を庇って後退した刹那の隙を、イェルクは逃さなかった。弟の胸ぐらを掴み、石の剥き出した壁へ強かに押しつけ、剣先のようなグラスの破片をクインの喉に突きつけた。
「本当はお前もそう思ってるだろう。ドレクセンに未来などない。王位に倦み、民心を失い、嘗ての大帝国の頂点に君臨していた最も尊い血が流れているという、たったそれだけのおとぎ話を誇る一族だ。玉座など墓石に等しい。そんなものに、わたしたちのオルフィニナを座らせるのか?それが本当に正しいのか。それに、あの王太子。ステファン・ルキウス・アストル――」
 その名を口にする時、イェルクは歯を剥き出して嫌悪感を露わにした。
「あれは自身の王位継承権のためにニナを利用しているに過ぎない。なるほどあの男はニナを妻に迎えたおかげで王位に就くことができるかもしれないが、見返りとしてニナが手に入れるものは何だ。小さく、堕落した王国、無能な家臣、痩せた山の国だ。そんなものに、ニナが命をかける義理などあるか」
 イェルクが母国を痛罵するのを聞きながら、クインは悪い予感が正しかったことを理解した。やはり、イェルクは出世などを望んではいない。
「お前もニナに言ったんじゃないか?アミラには、その身を捧げる価値はないと」
「ニナの意志は俺の意志だ」
 クインが唸るように言うと、イェルクは薄く笑った。
「言ったんだな」
 やりにくい。クインは奥歯を噛んだ。
 この兄には、なぜか全てを見透かされている気がする。十年も会っていなかったというのに何がそうさせるのか、話しているとイェルクの言うことが正しいような気になる。
 幼い頃の憧れのせいか、それとも、主人であるオルフィニナがずっとこの男を慕っていたせいかもしれない。まるで刷り込みだ。
 そしてイェルクは、この時のクインの感情を正確に読み取っていた。
「ニナに危険な道を歩まないでほしいと願っているのは同じだ。わたしたちは同じ気持ちのはずだろう」
 まるで悪魔の囁きだ。クインの本音は少なからず、その中にある。
「明日、ここにニナを連れてこい。家族水入らずで夕食を取ろう、クイン。ニナは俺が説得する。王太子と別れてアドラー家へ戻るように」
 クインは黙し、小さく顎を引いた。
「理解してくれて嬉しい」
 イェルクはゆったりと破顔して、弟の首からグラスの破片を離し、かつての兄のように抱擁した。
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