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10 不穏な晩餐 - un œillet violet -

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 ルースへ来てからの一週間は、あっという間に過ぎた。
 あれ以来、戦後の処理で多忙なルキウスとはほとんど顔を合わせることもなく、オルフィニナとクインは捕虜になったとは自分たちでも信じられないほど普段通りの生活を送っている。この先どうなるかが全く見えない状況にしては、平和なものだ。
「嵐の前の静けさというやつかな」
 芦毛の馬の上でオルフィニナが皮肉めかして言った。
「冗談じゃねえ」
 クインはその後ろで歩む黒鹿毛の堂々たる体躯の馬の上で吐き捨てた。全く、いやな冗談だ。
 オルフィニナは領内の自由な散策を許され、クインはそれに随行することや兵士たちの訓練場を使うことを許された。無論、見張り付きだ。バルタザルが来ることもあったが、彼らは必要以上に干渉せず、離れた距離でそれとなく様子を窺うのみに留まっている。
 捕虜となったオルフィニナが万が一ここルースで何か行動を起こそうとしたところで、もはやギエリを奪還することもできなければ、エマンシュナ人に危害を加えることもないと考えているのだ。
 ルキウス麾下の兵たちは、概ねクインに好意的ではないにせよ、不当に攻撃してくるようなことはせず、行儀よく対応している。クインが彼らの剣術や体術の鍛錬に混ざれば、この無愛想な敵の騎士をやり込めようと猛攻を仕掛けてくる者も多いが、大抵がクインののらりくらりとした変則的な動きを読めず、何が起きたか解らないうちに地面に倒されてしまう。クインと良い勝負をするのは、隊長以上のクラスの兵やバルタザルだ。無口なクインも、彼らと多少の世間話をする程度には打ち解けているようだった。この男は気難しいようでいて、元来、社会性に富んでいる。
 ルースはよい町だ。
 領地のほとんどが小麦や野菜を育てる農地で、大きな酪農場も何軒かあり、良質な小麦製品や乳製品が製造されている。
 農地の見学にやってきた見慣れない貴婦人とその従者にも、領民は親切だった。
 野菜を作っている農夫が歓迎のしるしに大きな籠いっぱいの野菜を持たせてくれた時には、オルフィニナは驚きのあまり自分たちがアミラ人であることを告げてしまった。敵方の人間と知らずに親切にしてくれる農夫に対してなんとも言えない罪悪感を持ったからだ。
 が、農夫は、王太子殿下がルースへ招いたならあなたもわたしたちの客人だと、皺の多い顔をくしゃっとさせて笑った。

 この夕刻、オルフィニナの部屋へ若い女中が現れた。
 いつも世話を焼いてくれる女中たちとは違い、袖口にレースやフリルのあしらわれた若い女性好みのラズベリー色の上等なドレスを纏い、艶やかな栗色の髪を複雑に編み込んで美しく結っている。多分、ルースの有力な家柄の娘が、あわよくば麗しの王太子の寵愛を得ようと城の手伝いにでも来ているのだろう。年の頃は十六、七くらいに見える。こういう類のお手伝い女中に優先して任されるのが、高貴な人々の身の回りの世話やそれに関わる仕事だ。
 そして、彼女は明らかに――オルフィニナは可笑しくなった。
(この娘は明らかに、わたしに嫉妬しているな)
 品定めするような目がそう言っている。きっと憧れの王太子殿下の新しい愛人になったとでも思われているのだろう。
 しかしオルフィニナは別段気に留めることもなく、トランクから小さな額縁をいくつも取り出す作業をしていた手を止め、礼儀としての微笑を浮かべてこの不機嫌な女中を迎えた。
「王太子殿下が女公殿下を今夜の晩餐にお誘いです」
 とても不満そうだ。若く丸みのある頬が膨れているのが隠せていない。
「そうか」
 オルフィニナは女中に向かって感情薄く返答しながら、内心では溜め息を吐いた。
 ルキウスとは、クインのことで文句を付けた夜以来、口をきいていない。どう考えても楽しい晩餐とはならないだろう。
 正直なところ気は進まないが、生憎誘いを受ける以外の選択肢はない。
「ありがとう、可愛い方。よければドレスを選ぶのを手伝ってくれるかな」
 オルフィニナの申し出に、女中は目を丸くした。意外だったのだ。しかし、辺境の田舎娘が、敵国の人間とはいえ高貴な身分の貴婦人の着替えを手伝う栄誉に与ることは、そうそうあるものではない。
 スリーズは頬を赤くして言った。
「…わたくしでよろしければ。女公殿下」
「助かる」
 オルフィニナは目を細めて言い、書き物机にトランクから取り出した額縁を積む作業を再び始めながら、細い人差し指でチョイチョイと合図して女中を招き入れた。
「名は?」
「スリーズです、女公殿下」
「‘キルシェさくらんぼ’か。可愛い名だね。わたしはオルフィニナだ。よろしく」
 スリーズはおずおずと部屋へ入ってきた。貴人の部屋がよほど珍しいらしく、キョロキョロと辺りを見回している。
「右側の奥の壁沿いにワードローブがある。わたしの騎士がドレスを適当に突っ込んでしまったから、何か晩餐に丁度よさそうなものを三着出して欲しい。あとはその中から一緒に選ぼう。頼めるかな」
「かしこまりました。女公殿下」
 スリーズは緊張気味に膝を折り、パタパタとワードローブの方へ向かった。
 五分ほど経って、スリーズがオルフィニナの元へ戻ってきた。ひどく不思議そうな顔で、ドレスを抱えたまま突っ立っている。
 ‘女公殿下’が室内用の靴を脱ぎ、オットマンに登って手に金槌を持ち、壁に釘を打とうとしているからだ。
「ああ、すまない。ありがとう、スリーズ」
 オルフィニナはトントンと数回細い釘を打ってからオットマンを下り、金槌を書き物机に置いてスリーズの方へ足を向けた。
「…な、何を、なさっていたんですか?」
 スリーズは困惑している。貴婦人――ましてや女公ほどの高貴な地位にいる女性は、自ら釘を持ったりしないものだという一般的な概念が、田舎の小貴族の生まれである彼女にも染み付いているのだ。そして何より、淑女はオットマンに登ったりしないものだと教育されている。
 スリーズの顔に、言いたいことが全部書いてある。オルフィニナはちょっとおかしくなって唇を歪めた。
「額縁を飾りたくてね。掛けるための釘を打っていた。今日ようやく部屋の壁に穴を開けてもいいとバルタザルが許可を取ってくれたんだよ」
「従者の方にお命じになってはいかがですか。手に怪我をされます」
「あなたは優しいね、スリーズ」
 オルフィニナは柔らかく微笑んだ。嫉妬を向ける相手にも心を配れる性質の柔らかさは、間違いなく才能だ。
「残念だがわたしの騎士には額縁を美しく配置して壁に掛ける才能はないんだ。あれこれ指示するよりわたしがやってしまった方が早いし、理想通りに並べられたときに達成感がある」
「そういうものですか」
「そうだよ。さあ、一緒にドレスを選ぼう。あなたはどれがいいと思う?」
 スリーズが選定したドレスは、この時オルフィニナが着ていた煉瓦色のドレスに雰囲気の近いアプリコット色の背中から流れるプリーツがふんわり美しいドレスと、この季節と気候にふさわしいアイスグリーンの肘から広がるベルスリーブが優雅なドレスと、細く絞った腰から襞が大きく広がるラベンダー色のドレスだ。
「選んだ理由を教えて欲しい」
「ええと…」
 スリーズは緊張気味に答えた。
「アプリコットのドレスは、色が季節にも丁度良く女公殿下にお似合いになると思いました。グリーンのドレスは、季節に似つかわしく、袖の広がりの大きなものは流行です。ラベンダー色は、王太子殿下がお好きな色だと聞いたことがあったので」
「とても理に適っている。ありがとう、スリーズ。ではラベンダー色以外のもので選ぼうか。これも気に入っているが、わたしは男性の好みに合わせてドレスを選ぶ必要も義務もないと思っている」
 スリーズはオルフィニナが気分を害したと思ったらしく、気まずそうに視線を落としたが、オルフィニナが優しく微笑むと、薄く小さな唇を嬉しそうにちょっと吊り上げて見せた。なかなか目端の利く子だ。
「あなたはどちらが好き?」
 オルフィニナが訊いた。
「アプリコット色の方です、女公殿下。プリーツが春らしくて優雅ですので」
「じゃあ、そっちにしよう」
「あの、お手伝いしても?」
 スリーズは頬を染めて言った。
「頼む」

 案内されたサロンには、既にルキウスがいた。雪のように白いシャツと黒のベストの上に丈の短いオリーブ色の上衣を着て、黒の細身のズボンと真新しいブーツを履き、窓際に立っている。
「お、お、おっ、オルフィニナ女公殿下がお見えです」
 ひどく緊張した様子の女中に伴われて入り口に立つオルフィニナの姿を認めると、ルキウスは彼女に嫣然と微笑んだ後、礼を告げた。スリーズの顔はまるで夢心地を絵に描いたようだ。興奮のあまり倒れてしまうのではないかとオルフィニナが心配になるほど顔を赤くしていた。
 スリーズが膝をぷるぷる震わせながら礼をして辞去した後、ルキウスはオルフィニナに歩み寄り、優雅に手を差し出した。オルフィニナは儀礼的にその手を取り、導かれるままサロンの中央の円形のテーブルの前へ進んだ。
 テーブルの中央には、細いガラスの瓶に生けられた紫のカーネーションが一輪飾られている。
 オルフィニナの椅子は、ルキウスが引いた。座った瞬間、ひどく居心地悪く感じた。
 一束に編んだ髪の下に覗く首筋から肩までの皮膚が、ひりひりと痛い。ルキウスの視線が刺さっているからだ。
「今日もきれいだ、オルフィニナ。ドレスもよく似合ってる」
 絹の上を滑るような低い声が肌をざわつかせる。オルフィニナは殊更にこやかに言った。
「光栄だ。目利きの女中のおかげだな」
「さっきのか」
「ああ。時々侍女として貸してもらいたいくらいだ」
「構わないよ。君たちは言葉も通じるし、会話に困らない」
 言葉の端に違和感がある。オルフィニナはルキウスの孔雀色の目を見た。どこか剣呑な光を含んでいる。
 ちょうどこの時、マホガニー色のベストを着た給仕役の若い使用人が食前酒を運んできた。
 透明のグラスに注がれた麦わら色のワインからは、冬に咲く花のような香りがする。
「ルメオのマイテ地方で造られているワインだ。ルドヴァンで買い付けた」
「ルドヴァンへ?」
 ルドヴァンといえば、ルースの隣の地域で古くから陸上貿易で栄え、国を跨ぐ大きな街道も通る要衝だ。
再従兄はとこが領主でね。このあいだ下着姿の君を見た男だ」
「あの色男がルドヴァン公爵か。道理で、王太子の城を自由に歩き回れるわけだな」
 ルキウスが目を細めてグラスを傾けた。オルフィニナは乾杯に応じてグラスに口を付けた。ワインはなるほどまろやかな芳香の中に鼻に抜けていく酸味とほのかな甘みが感じられ、素晴らしく美味だったが、この状況はそうとも言えない。
 相手に対する警戒心が解けないからだ。オルフィニナはルキウスの表情を読み取る術を、ルースへ来てからの数日間で習得している。今の微笑みの裏には、小さな怒りが見える。
「その色男の麗しい奥方が、君たちのことを聞いて驚いていたよ」
 ルキウスはグラスから唇を離して言った。
「アミラ人はほとんどマルス語を話さないらしいね。王族でも流暢な会話ができる者はかなり限られていて、外国とのやりとりはほとんど専門職の仕事だって聞いた。ギエリの連中は通詞がいないと君の親族とも意思疎通ができないって、苦労してるそうだ」
 いやな感じだ。なぜ今になってこんな話題を振られたのか、よくわからない。アミラ人としての共通概念しか知らないオルフィニナにとっては、そんなことはわざわざ確認しなくても当然のことではないかという認識があるからだ。
 一方で、迂闊なことに、自分とアドラーの一家がマルス語を完全に理解できることの異質さを、それほど深く考えたことがなかった。
「ルドヴァン公爵夫人は我が国に詳しいようだ」
 これは、ある意味で皮肉のつもりだ。
「彼女は言語学者だから、君たちの言葉にも詳しい。でもマルス語を難なく話せるアミラ人は稀だ。それなのに君たちは訛りもそれほど強くないし、会話は完璧と言っていい。君が王族として特別な教育を受けたというならともかく、従者のクインまで」
 オルフィニナは眉を寄せた。
「…何が言いたい」
「‘ベルンシュタイン’に関係あるんじゃないのか」
 この時オルフィニナの顔に緊張が走ったのを、ルキウスは見逃さなかった。
「なぜ――」
 と口に出てから、気付いた。ルキウスがベルンシュタインのことを知ったなら、理由は一つしかない。
「…クインか」
 ルキウスの挑発に乗って口を滑らせでもしたのだろう。
「国王直属の特殊部隊だと教えてくれたよ。彼の父ルッツ・アドラーが長で、クイン・アドラーはその後継者だってこともね。でも詳しくは知らない。だから、あとは君の口から聞きたい。前菜が運ばれるまでに」
 オルフィニナは薄く笑むルキウスを挑むように見、ワインで口を湿らせてから、口を開いた。
「ベルンシュタインは王命があれば何でもやる。諜報、反乱因子への武力行使、必要なら暗殺もする。そのためにあらゆる訓練を課される。訓練中に命を落とす者も少なくない。ベルンシュタインの訓練の中にマルス語が含まれているわけじゃない。ただ、アドラー家では幼い頃からマルス語の家庭教師が兄弟全員についていた。教養の一環としてルッツが取り入れたんじゃないか。諜報の役にも立つ」
 本当にそれだけだろうか。ルキウスは小さな疑問を持ったが、マルス語について訊かれた時、オルフィニナの顔には、単純な驚きが浮かんでいた。
「君も一員なら、死ぬかもしれない訓練を受けたんだろ。もしかしてこの降伏も諜報活動の一環か?」
 不機嫌な声色が出ている。
 オルフィニナは首を振った。
「…残念だがわたしはベルンシュタインじゃない。長のルッツがわたしに課したのは、身を守るための訓練だ」
「君の言葉にはいつもどこかしらに欠けている部分があるな、オルフィニナ。君はその暗殺部隊を統率してた。身を守るための訓練だけじゃ指揮は執れないし、自分より大きく重い相手を馬上から蹴り落とせない」
「ルッツは王家に忠実だから、王の娘に危険な訓練を課すことを絶対に許さなかった。だがアドラーの兄弟たちは別だ。彼らはわたしが王の娘と知らず、ただの養女だと思って共に育った。わたしに身を守る以上の訓練をしたのは、アドラー家の兄だ」
「またクイン・アドラーか」
 ルキウスは不愉快そうに言った。よほどクインが嫌いなのだろう。
(まあ、あの態度の悪さでは無理もない)
 オルフィニナはそう思わざるを得ない。が、事実は違う。
「クインの兄のイェルクだ」
 ルキウスはグラスに口をつけ、オルフィニナの表情の変化を注意深く観察した。
「ルッツの目を盗んでわたしに暗殺術や軍学を教えた。アドラーの名を持つなら女もやれとね」
 オルフィニナは子供時代を懐かしむように目を細めた。
「だからわたしは今すぐに何通りかの方法であなたを殺せるよ」
「でもしないだろ」
 オルフィニナは笑った。花びらのような唇を左右に引き伸ばすと、小さな犬歯が覗く。
「時と場所は弁えてる。今の返答で疑問は解消したか?王太子どの」
「まさか」
 ルキウスはグラスに口をつけ、ワインを飲み干した。骨張った喉仏が上下した時、オルフィニナはまるで自分が飲み込まれたような錯覚に陥った。
「充分には程遠い」
 緑色の瞳が暗く翳った。
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