高嶺のスミレはオケアノスのたなごころ
まるで海が空から降ってきたみたいだわ。――
休暇の間に住む家を売られてしまった大学教授のイオネ。
更なる不幸は、買い手が大学で出逢った傲岸不遜な男――ルドヴァン公爵アルヴィーゼ・コルネールだったことだ。
愛する仕事のため、やむなく公爵邸に身を寄せることにしたイオネだったが、彼女を待っていたのは傍若無人なアルヴィーゼの荒海のような愛執に翻弄される日々だった。
強引に身体を開かれ、快楽と理性の間で懊悩するイオネ。
イオネのすべてを手に入れるために手段を選ばないアルヴィーゼ。
すれ違い、求め合い、次第にほどけ合っていくふたりの、愛の攻防。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
【作者註】
※性行為に於いてやや無理矢理な表現があります。
※〖エブリスタ〗〖ムーンライトノベルズ〗にて同一作品掲載中。左記には完結後の短篇集も掲載中しています。
【連作紹介】
*本作の五年前が舞台の『王城のマリナイア』、八年後が舞台の『レーヌ・ルーヴと密約の王冠』にもイオネとアルヴィーゼが登場します。
休暇の間に住む家を売られてしまった大学教授のイオネ。
更なる不幸は、買い手が大学で出逢った傲岸不遜な男――ルドヴァン公爵アルヴィーゼ・コルネールだったことだ。
愛する仕事のため、やむなく公爵邸に身を寄せることにしたイオネだったが、彼女を待っていたのは傍若無人なアルヴィーゼの荒海のような愛執に翻弄される日々だった。
強引に身体を開かれ、快楽と理性の間で懊悩するイオネ。
イオネのすべてを手に入れるために手段を選ばないアルヴィーゼ。
すれ違い、求め合い、次第にほどけ合っていくふたりの、愛の攻防。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
【作者註】
※性行為に於いてやや無理矢理な表現があります。
※〖エブリスタ〗〖ムーンライトノベルズ〗にて同一作品掲載中。左記には完結後の短篇集も掲載中しています。
【連作紹介】
*本作の五年前が舞台の『王城のマリナイア』、八年後が舞台の『レーヌ・ルーヴと密約の王冠』にもイオネとアルヴィーゼが登場します。
あなたにおすすめの小説
女主人は大剣の檻のなか
若島まつ
恋愛
【捨てられた騎士がかつての女主人を手籠めにする7000字短篇】
瀕死の少年を拾って忠実な騎士に育てた王女メーヴ。
王女のために戦功を上げ最強の騎士となったガラハッド。
メーヴが簒奪者の妻になったとき、ガラハッドは王国を去った。
五年後、ガラハッドは王国へ舞い戻る。騎士ではなく、略奪者として。
「いい気分だ。あなたを権力で縛るのは」
歪な情で結ばれたふたりの運命は――
初恋をこじらせた騎士軍師は、愛妻を偏愛する ~有能な頭脳が愛妻には働きません!~
如月あこ
恋愛
宮廷使用人のメリアは男好きのする体型のせいで、日頃から貴族男性に絡まれることが多く、自分の身体を嫌っていた。
ある夜、悪辣で有名な貴族の男に王城の庭園へ追い込まれて、絶体絶命のピンチに陥る。
懸命に守ってきた純潔がついに散らされてしまう! と、恐怖に駆られるメリアを助けたのは『騎士軍師』という特別な階級を与えられている、策士として有名な男ゲオルグだった。
メリアはゲオルグの提案で、大切な人たちを守るために、彼と契約結婚をすることになるが――。
騎士軍師(40歳)×宮廷使用人(22歳)
ひたすら不器用で素直な二人の、両片想いむずむずストーリー。
※ヒロインは、むちっとした体型(太っているわけではないが、本人は太っていると思い込んでいる)
抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ヴァンクリーフ騎士団には見目麗しい抱かれたい男No.1と、絶対零度の鋭い視線を持つ抱かれたく無い男No.1いる。
そんな騎士団の寮の厨房で働くジュリアは何故かその2人のお世話係に任命されてしまう。どうして!?
貧乏男爵令嬢ですが、家の借金返済の為に、頑張って働きますっ!
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。