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2章 不老者、浮浪者になりました。
第30話 マーガレットの種族授業(午前の部)
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翌日の朝、彪人族の男がやってきて「お前に手紙だ。ちゃんと渡したからな」と羊皮紙の切れ端を渡してきた。
中身は
_______________
長き友 ノールへ。
件《くだん》の男の素性は掴めたが、お前以外の被害も多い。
獣人族は死人も出している。
出かけるなと言わんが、そこでスラムの奴らを守ってやってくれ。
_______________
この口調はダインかな?
休憩時に軽くパトロールでもするか。
朝食を終えてすぐに授業となった。
メサは変わらず畑仕事と周辺警備。
「では今日の授業を始めます」
「マーガレットちゃんよろしくー」
「マーガレットちゃんかわいー」
子供にも人気なようだ。
「ごほん。静かに! まだノールさんメインの内容です。種族の説明なので、知ってる子は聞き流しても構いませんよ」
前置きして話を進める。
俺も知ってる内容はあったが、結構種類が多い。
人族
世界で一番多く、6割が人族だと言われている。
これと言った特徴は無いが、何でもできる器用な種族。
特筆する店は洗礼を受けるとクラスとスキルが得られる点。
実は神人教会でなくても、ある程度の能力がある司祭ならクラスとスキルを確認できるらしい。聖教ではこの能力で力を保っている。
魔力を得る者も多いので魔術師や魔法使いがいる。
寿命は70歳程。
猿人族はここに含まれる。猿神様に助けられてから、猿人を名乗っている。
エルフ
比較的に個体数が少ない種族。
長命で精霊との親和性が高く、精霊術を得意としている。
森など自然に近い場所を好む者が多い。
耳が長く尖っている。背が高く細身が多いが、稀に筋肉質な猛者もいる。
寿命は1000歳程。
ハイエルフだと寿命が無いとも言われている。
砂エルフと呼ばれる種もあり、色黒な見た目をしている。
長命は変わりないが、過酷な環境なせいか、寿命は500年程と言われている。
ドワーフ
エルフと同じく個体数が少ない種族。
長命で精霊との親和性は高いが、比較的土と火の精霊に寄っている。
金属の加工を得意としており、名工と呼ばれる者が多い。
150cm程でずんぐりとしているが、筋肉質で重いハンマーを軽く振り回すこともできる。
寿命は500歳程。
ハイドワーフ本人の話だと2500歳を超えているらしい。
獣人族
狼、犬、猫、熊、うさぎ、狐、タヌキ。
種族は多いが、個体数も多い。
魔力適正は低めだが、種族ごとに強みがある。
他にも多様な種類がおり、見た目が獣に近くなるほどその特徴が強くなる。
人に近いほど器用になり、獣に近くなる程筋力が上がったり感覚が鋭敏になる。
寿命は人族と同様。
鳥人族は飛行能力が高いが、翼だけでは飛べず、魔法を併用して飛んでいる。
鱗人族
爬虫類や両生類であったり、魚類の特徴を持つ種族。
比較的に個体数は多い。海に住む者もいるため、確認はできていない。
海中に都市を持つとも言われている。
水辺の近くを好み、水気が無い場所だと活動に大きな制限がかかる。
一部のトカゲ種のみ乾燥地帯に強い。
寿命は幅広く、魚人族は短命な種族も多い。
亀人族は個体数が非常に少ないが、占い能力を持ち長命。寿命は不明。
魔人族
非常に魔術に長けた種族。
獣人族の身体特徴を持ちながら魔力を多く持っている。
魔力を持つ為、長命種と言われているが、魔力量で寿命が変わる。
ここからは伝説の種族と言われている者達
竜人種
鱗人と異なり、翼を持ち大柄である。
魔力も多く、特殊な息吹で攻撃することができる。
寿命不明。
巨人種
神の落とし子と言われる種族。
山のように大きな巨体は、大地を割る力があると言われている。
寿命不明
機人種
古代人の遺物。遺跡からその残骸が発掘され、現在解析中。
ゴーレム種とも言われている。
精霊種
エルフやドワーフなど親和性の高い種族は見えているが、それ以外の種族には見えない。
ごく稀に、強力な精霊が受肉することがある。
主要種族である一部の人族は、その他の種族を『亜人』と呼んで差別している。それに対し、自分たちを『新人類』だと呼ぶ者もいる。
「こんな感じかしら」
「先生のリリパットはどうなの?」
「私の種族はエルフとドワーフの中間といったところね。寿命も長めだけど、精霊が見えるかはその人によります」
「僕は狐人だから70歳くらいか」
「あと1、2、3……。いっぱい年あるよ!」
指折り数えているが、途中で諦めてしまった。
「今度計算もやらないといけないわね。他に何か質問あるかしら?」
「メサはどれなのー?」
呼ばれたからか、ふよふよと降りてくる。
ぷるぷるしながら触手を上げて催促。
「この子は魔物だから、今の説明には無いわよ。じゃあ続きは魔物の話に……。午前はここまでにしましょう」
「「「はーい」」」
「さーて、飯の前に見回りしてくるか。メサは引き続き孤児院の警戒を頼む」
ぷるぷる
道行くと、帰って来れないな。今日は屋根を走っちゃうか。
______________
人族の男がスラム入り口辺りで迷っている。
「クッソ! スラムはごちゃごちゃしててイラつくなー!」
そう言いながら近くの木箱や壁を蹴り飛ばす。
(あぁ。うちの家に穴が……)
(しっ。噂の人族主義だ。壊れたのは後で直せば良いだけなんだ)
「薄暗いし、一丁前に逃げるのだけは早え……」
「まーだ見つからんのか?」
小太りの男が声をかける。
「ここに入られちまったら厳しいっすよー」
「奥まで探せばいいだろう」
「俺は行けてここまでっす。これ以上行って何度かやられてるんすわ」
そう話してるのが聞こえた。
屋根空いの隙間から覗き込むと、斜め線に盾が見えた。
あいつらかー。
「今日はバルザいないのか? あいつは探索者の中級間近だったろ」
「兄貴は報酬出して呼ばないと南西から動かないっすよ?」
「仕方ねえ。金出すから明日手伝うよう言ってくれ」
「じゃあ今日は戻って伝えやす」
帰ってくれたけど、厄介なことになったなー。
どうしたものか……。
んー……。ん? 朝の人の気配。ちょうど良いや。
「兄さん。朝ぶりだね」
「うわ! おま! どこから!?」
そう聞くので上を指した。
「何の用だよ。言っとくけど、あれ以外も頼まれてるから忙しいんだぜ? ギルドの依頼だってあるし」
「いやー。ちょっと朝貰ったのに関係する話なんだけど」
と言うと、真剣な顔をして人気が少ない方に移動した。
「実はついさっき……」
と、あった内容を話す。
「明日バルザか……。優先度は高いな。上には伝えておく。明日の朝、また誰かを使いに出す」
そう言ってそそくさと歩き出してしまった。
俺も早く戻ろう。と気配を紛れさせて屋根伝いに戻る。
_______________
とある宿の一室。
「オーバ、そんなに急いでどうした?」
「情報提供者から報告。例の組織に動きがあった」
「さっそく報告だな」
「ケイン少し待ってくれ。すぐに書く」
さらさらと羊皮紙に見慣れない文字を書き綴る。
「よし、受け取った」
とすぐに動き出す。
そこでやっとオーバは息を吐き、落ち着ける。
「ずいぶん緊張してたけど、ヤバかったの?」
「アルマか。いや。そこまでじゃないんだが……」
「じゃあ何よ?」
オーバは短い沈黙を破り話し出す。
「セルジオ担当の『草取り』。あいつの気配が全く感じ取れ無かったんだ。元暗殺者とかじゃ無いよな?」
「そんなに上手いの? 登録の時気配は薄く感じたけど、そこまでとは思わなかったわ。でも、私たち新人類派閥なんでしょ? むしろ心強いんじゃない?」
「まぁ、そうか。この問題が落ち着いたら、臨時で誘ってみても良いかもな」
「ふふっ。斥候のあなたがそこまで言うなら相当ね」
「ところでルインは?」
「彼は、南東の見回りよ。1人で行動して安心なの彼しかいないしねー」
「そりゃそうだ。じゃあ俺はまたギルドで情報収集だな」
「今度は何か食べ物買ってきてよねー」
「わかってるって」
中身は
_______________
長き友 ノールへ。
件《くだん》の男の素性は掴めたが、お前以外の被害も多い。
獣人族は死人も出している。
出かけるなと言わんが、そこでスラムの奴らを守ってやってくれ。
_______________
この口調はダインかな?
休憩時に軽くパトロールでもするか。
朝食を終えてすぐに授業となった。
メサは変わらず畑仕事と周辺警備。
「では今日の授業を始めます」
「マーガレットちゃんよろしくー」
「マーガレットちゃんかわいー」
子供にも人気なようだ。
「ごほん。静かに! まだノールさんメインの内容です。種族の説明なので、知ってる子は聞き流しても構いませんよ」
前置きして話を進める。
俺も知ってる内容はあったが、結構種類が多い。
人族
世界で一番多く、6割が人族だと言われている。
これと言った特徴は無いが、何でもできる器用な種族。
特筆する店は洗礼を受けるとクラスとスキルが得られる点。
実は神人教会でなくても、ある程度の能力がある司祭ならクラスとスキルを確認できるらしい。聖教ではこの能力で力を保っている。
魔力を得る者も多いので魔術師や魔法使いがいる。
寿命は70歳程。
猿人族はここに含まれる。猿神様に助けられてから、猿人を名乗っている。
エルフ
比較的に個体数が少ない種族。
長命で精霊との親和性が高く、精霊術を得意としている。
森など自然に近い場所を好む者が多い。
耳が長く尖っている。背が高く細身が多いが、稀に筋肉質な猛者もいる。
寿命は1000歳程。
ハイエルフだと寿命が無いとも言われている。
砂エルフと呼ばれる種もあり、色黒な見た目をしている。
長命は変わりないが、過酷な環境なせいか、寿命は500年程と言われている。
ドワーフ
エルフと同じく個体数が少ない種族。
長命で精霊との親和性は高いが、比較的土と火の精霊に寄っている。
金属の加工を得意としており、名工と呼ばれる者が多い。
150cm程でずんぐりとしているが、筋肉質で重いハンマーを軽く振り回すこともできる。
寿命は500歳程。
ハイドワーフ本人の話だと2500歳を超えているらしい。
獣人族
狼、犬、猫、熊、うさぎ、狐、タヌキ。
種族は多いが、個体数も多い。
魔力適正は低めだが、種族ごとに強みがある。
他にも多様な種類がおり、見た目が獣に近くなるほどその特徴が強くなる。
人に近いほど器用になり、獣に近くなる程筋力が上がったり感覚が鋭敏になる。
寿命は人族と同様。
鳥人族は飛行能力が高いが、翼だけでは飛べず、魔法を併用して飛んでいる。
鱗人族
爬虫類や両生類であったり、魚類の特徴を持つ種族。
比較的に個体数は多い。海に住む者もいるため、確認はできていない。
海中に都市を持つとも言われている。
水辺の近くを好み、水気が無い場所だと活動に大きな制限がかかる。
一部のトカゲ種のみ乾燥地帯に強い。
寿命は幅広く、魚人族は短命な種族も多い。
亀人族は個体数が非常に少ないが、占い能力を持ち長命。寿命は不明。
魔人族
非常に魔術に長けた種族。
獣人族の身体特徴を持ちながら魔力を多く持っている。
魔力を持つ為、長命種と言われているが、魔力量で寿命が変わる。
ここからは伝説の種族と言われている者達
竜人種
鱗人と異なり、翼を持ち大柄である。
魔力も多く、特殊な息吹で攻撃することができる。
寿命不明。
巨人種
神の落とし子と言われる種族。
山のように大きな巨体は、大地を割る力があると言われている。
寿命不明
機人種
古代人の遺物。遺跡からその残骸が発掘され、現在解析中。
ゴーレム種とも言われている。
精霊種
エルフやドワーフなど親和性の高い種族は見えているが、それ以外の種族には見えない。
ごく稀に、強力な精霊が受肉することがある。
主要種族である一部の人族は、その他の種族を『亜人』と呼んで差別している。それに対し、自分たちを『新人類』だと呼ぶ者もいる。
「こんな感じかしら」
「先生のリリパットはどうなの?」
「私の種族はエルフとドワーフの中間といったところね。寿命も長めだけど、精霊が見えるかはその人によります」
「僕は狐人だから70歳くらいか」
「あと1、2、3……。いっぱい年あるよ!」
指折り数えているが、途中で諦めてしまった。
「今度計算もやらないといけないわね。他に何か質問あるかしら?」
「メサはどれなのー?」
呼ばれたからか、ふよふよと降りてくる。
ぷるぷるしながら触手を上げて催促。
「この子は魔物だから、今の説明には無いわよ。じゃあ続きは魔物の話に……。午前はここまでにしましょう」
「「「はーい」」」
「さーて、飯の前に見回りしてくるか。メサは引き続き孤児院の警戒を頼む」
ぷるぷる
道行くと、帰って来れないな。今日は屋根を走っちゃうか。
______________
人族の男がスラム入り口辺りで迷っている。
「クッソ! スラムはごちゃごちゃしててイラつくなー!」
そう言いながら近くの木箱や壁を蹴り飛ばす。
(あぁ。うちの家に穴が……)
(しっ。噂の人族主義だ。壊れたのは後で直せば良いだけなんだ)
「薄暗いし、一丁前に逃げるのだけは早え……」
「まーだ見つからんのか?」
小太りの男が声をかける。
「ここに入られちまったら厳しいっすよー」
「奥まで探せばいいだろう」
「俺は行けてここまでっす。これ以上行って何度かやられてるんすわ」
そう話してるのが聞こえた。
屋根空いの隙間から覗き込むと、斜め線に盾が見えた。
あいつらかー。
「今日はバルザいないのか? あいつは探索者の中級間近だったろ」
「兄貴は報酬出して呼ばないと南西から動かないっすよ?」
「仕方ねえ。金出すから明日手伝うよう言ってくれ」
「じゃあ今日は戻って伝えやす」
帰ってくれたけど、厄介なことになったなー。
どうしたものか……。
んー……。ん? 朝の人の気配。ちょうど良いや。
「兄さん。朝ぶりだね」
「うわ! おま! どこから!?」
そう聞くので上を指した。
「何の用だよ。言っとくけど、あれ以外も頼まれてるから忙しいんだぜ? ギルドの依頼だってあるし」
「いやー。ちょっと朝貰ったのに関係する話なんだけど」
と言うと、真剣な顔をして人気が少ない方に移動した。
「実はついさっき……」
と、あった内容を話す。
「明日バルザか……。優先度は高いな。上には伝えておく。明日の朝、また誰かを使いに出す」
そう言ってそそくさと歩き出してしまった。
俺も早く戻ろう。と気配を紛れさせて屋根伝いに戻る。
_______________
とある宿の一室。
「オーバ、そんなに急いでどうした?」
「情報提供者から報告。例の組織に動きがあった」
「さっそく報告だな」
「ケイン少し待ってくれ。すぐに書く」
さらさらと羊皮紙に見慣れない文字を書き綴る。
「よし、受け取った」
とすぐに動き出す。
そこでやっとオーバは息を吐き、落ち着ける。
「ずいぶん緊張してたけど、ヤバかったの?」
「アルマか。いや。そこまでじゃないんだが……」
「じゃあ何よ?」
オーバは短い沈黙を破り話し出す。
「セルジオ担当の『草取り』。あいつの気配が全く感じ取れ無かったんだ。元暗殺者とかじゃ無いよな?」
「そんなに上手いの? 登録の時気配は薄く感じたけど、そこまでとは思わなかったわ。でも、私たち新人類派閥なんでしょ? むしろ心強いんじゃない?」
「まぁ、そうか。この問題が落ち着いたら、臨時で誘ってみても良いかもな」
「ふふっ。斥候のあなたがそこまで言うなら相当ね」
「ところでルインは?」
「彼は、南東の見回りよ。1人で行動して安心なの彼しかいないしねー」
「そりゃそうだ。じゃあ俺はまたギルドで情報収集だな」
「今度は何か食べ物買ってきてよねー」
「わかってるって」
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