ヒトの世界にて

ぽぽたむ

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4話 【邪—アンヤク—】

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「よし、これでいいな……」

 船橋にてアレスがモニターのキーボードをひたすら打っていた。
 現在の時間は朝の7時、そろそろ寝ているディータ達を起こすべきだろう。

「船首より住居エリアに通達、現在午前7時。起きるなら起きてくれ、たった今アルゴナウタイの言語プログラムを現代文字に合わせた。確認出来そうならしてみてくれ、昨日説明した通りモニターに指先を当てればそれだけで操作が出来る様になる、音声操作も可能だから試してくれ」

 アレスはそのまま昨日ディータから貰った地図をアルゴナウタイのデータに入力していく。
 一昨日からアルゴナウタイを走らせているのでそろそろクレータの街が見えてくるだろう。

「む、これで良いかの……? アレス~聞こえておるかの?」
「ディータか? 通信装置をもう使いこなしたのか?」
「嫌、おっかなびっくりじゃよ。音量を無茶に上げないか心配しておる所じゃ……ローデがご飯を作っておるから15分もしたら食堂に来て欲しいのじゃ」
「あぁ、分かった……文字の方は解るか? 修正が必要な時は言ってくれ」
「文字は……ふ~む、概ね良さそうじゃの……あぁ地方言葉と基本言葉が混ざっておる……これはワシと直した方が良いの」
「分かった、それでは何かあれば再度連絡してくれ」

 昨日教えた通信装置を使いこなすディータに素直に感心する。
 彼女らにとっては未知の技術であるにも関わらず直ぐに自分の物にしている。
 この場合元々の理解力が高い、と言う事なのだろうか。

(む、甲板に生命反応?)
「船首より甲板エリアに通達、誰が居る?」
「うお、何だこの声……あぁアレスの言ってた通信装置って奴か?」
「その声……トリトか? 甲板で何をしている、落ちないように注意しておけ?」
「落ちねぇよ、朝の運動だから心配すんな」
「起きたてで運動するのか?」
「何だかんだ日課でな、人っつーのはこま目に体を動かさねぇと鈍るんだよ」
「そうか、何か問題があれば通信装置を起動してくれ」
「あぁ~……使い方を覚えていたらな」

 自信が無さそうな声、恐らく頭を抱えているのが想像できる。
 ディータと違って理解力が低い、否この場合はディータの理解力が高くて他が標準なのだろう。
 ディータと共に勉強をしていたローデも通信装置の機能を理解するのに四苦八苦していたのを思い出す。
 最低限キッチンの機能をメモに取っていたので今頃はそのメモ通りに料理をしているのだろうか。

「……船首よりキッチンエリアに通達。ローデ、いるか?」
「ひゃぁぁぁ……!? あ、アレスさんですか!? 火を弱くするのってどこを弄るんでしたっけ~!?」
「あぁ~……火力の調整は楕円型のつまみを使うか音声認識だ、青い方に持っていくと火力が落ちる」
「あ、こ、 これですね!? うぅ、火が出ないので火力の調整が難しいです……」
「電気コンロは温度だけだからな……大丈夫そうか?」
「な、何とかしてみます……あ、もうすぐ出来るのでそろそろ食堂へ来て下さいね?」
「了解した、そちらに向かおう」

 地図の読み取りを開始してから後は遠隔操作でデータ入力を行う。
 この入力が終わればアルゴナウタイはこの時代の船として機能するだろう。
 エネルギーの回復、内部と外部の洗浄、機能回復、データの更新などで丸々二日間使う事になった。
 特に内部の洗浄は生活をするディータ達にとっては死活問題であり昨日は甲板の洗浄を行いベッドを干したり毛布を洗ったり等をしていた。
 ドックに保管されていたとは言え500年分の汚れと一日係の大仕事であり生活をする為の綺麗な場所を確保するのは大変だった。

「オートパイロットモード起動……よし、いくか」

 自動モードを起動してアレスも食堂に向かうのだった。



「さて、朝ご飯も食べたから聞いて置きたいが、船の設備で何か解らない事はあるか?」
「オレはまぁ解らねぇ事だらけ何だが……二人はどうだ?」
「ワシはそうでもないの、言語が現代のものになれば説明書を読めば理解できると思うぞ」
「私もそうかも知れませんね……読み物は好きなので色々見てみたいです」

 朝食を終え片付けをしながらアレスが今後皆がアルゴナウタイの機能で理解出来ないものを聞いておく。
 折角この場所で生活をするのだから最低限の事を理解して貰いたい。

「ふむ、それなら分かりやすいマニュアルを作っておこう。こう言うのは何であれ理解するのが一番だからな」
「あぁ~オレはそう言うのが一番だな、最低限は覚えるから頼まぁ」
「兄さん……それでいいんですか?」
「まぁ元々感覚で生きておる様な奴じゃしの此奴……覚えようとしてるから褒められるべきじゃろう」

 妙に心持ちの低い事を言っているが元々肉体派のトリトにとっては未知の技術なのだから覚えることが多いのは仕方ない。
 なんせ指先が触れるだけで、声を出すだけで操作可能な機能等この現代にはありえない技術の代物だ。

「お前らなぁ……傭兵だけで食ってきてたんだから遺跡調査してた奴らと同じにすんなよぉ」
「ま、まぁ私も本来はそこまで詳しくはなかったんですけど……暇つぶしにディータさんの資料を読んでいたからですし……」
「本来技術とはそう言う物だ、機会の無いものが覚える必要がない物だからな……俺の時代にはこの手の知識が一般常識まで浸透していたからここまでのマニュアルが必要なかったんだ」
「なるほどのぉやっぱり昔の時代は良い物がいっぱいあったのじゃな」
「その代わり悪い物も沢山あったがな——っ!? 何、熱源接近!?」

 ビー、と囂々と警報機が鳴り響く。
 警報内容は熱源の接近、熱源の解析結果は、ミサイルだ。

「っ!? 伏せろ!!」
「ローデ!」
「え!? ひゃあ!?」
「え? 何? のぎゃあああああああああ!?」

 アレスの伏せろ、と言う言葉に反応に出来たのはトリトだけだった。
 そのトリトですら近くにいたローデを転ばせて伏せさせるようにするのが精一杯だった。
 結果、ディータのみが伏せる余裕すら無く大きな音と衝撃と振動で船が大きく揺れて食堂から通路の方へごろごろと転がっていく。

「「「ディ、ディータ(さん)ーーーー!?」」」
「おっぶお!?」

 もちもちしたSEに似つかない声と共に腰を思いっきり船橋へ続く通路の扉にぶつける。

「お、おい!? 大丈夫か!?」
「うぐぐ……腰が痛くて目が回ってるんじゃが……何が起こったのじゃ~?」
「攻撃をされている」
「こ、攻撃をされているんですか!?」
「恐らくはな……それに……いや今は、クロノス緊急停止、船橋までのドアアンロック、アルゴナウタイの全機能をスリープモード」

 アレスの声と共にアルゴナウタイの全機能が停止していく。
 食堂の電気が消えてアルゴナウタイに乗っていた時に微かに聞こえていたクロノスの起動音もしなくなる。

「な、何してんだ!? 攻撃を受けているんだろ!?」
「逃げたりしないんですか!?」
「相手の居場所も機動力も解らない……ここは死んだ振りをする、とりあえず船橋に行くぞ、あそこはこの船で一番頑丈な場所だ……あぁ歩くならしゃがんで歩いてくれ、第二射が来ないとは言えない」

 相手の場所が解らない、しかし逃げるにしてもどの方向に逃げればいいのかも解らない。
 それに相手はミサイルを使ってきた、それ故に死んだふりが効くとアレスは思っている。

「相手はミサイルを使ってきた、ミサイルは……そうだな、強力な大砲と思えばいい。これには基本的に追尾能力、相手を追いかける機能が備わっている事が多い」
「……今から逃げても遅いって事ですか?」
「やり返したりってのは出来ねぇのか?」
「この二日間、とりあえずアルゴナウタイの機能を最低限復活させるのに手一杯だった……武装の修理などしていない」
「い、たた……それにこんな大きな船に攻撃してくるとはのぉ……」

 衝撃に備えてしゃがんだまま歩き通路の先にいるディータと合流する。
 船橋に到着すると全員が持ち場とも言える椅子に座る。
 スリープモードのアルゴナウタイは必要最低限の機能しか行使できないがこの状態でも外を見るカメラやアルゴナウタイの機能を確認できる。

「ミサイルを使う以上相手は俺と同じレベルの技術を持っていると見て間違いないと思う……そうなればアルゴナウタイを停止させれば相手はアルゴナウタイが死んだと思って追撃はしない筈だ、俺の時代の戦艦は基本的に一撃で落ちていたからな」
「あぁそういう事か……一撃で倒せてるのならこれ以上の追撃は無駄になるからな」
「だから死んだふりをする、という訳じゃな……」
「ち、ちなみにアルゴナウタイはどの位壊れちゃったんですか?」
「……それが驚いた事に戦闘走行に何も問題ない、なんだこの船」

 機能を確認したアレスが固まる。
 被弾したのは左弦の真ん中で本来なら大ダメージの受ける筈だ。
 確かに被弾箇所には穴があり倉庫への通路の風通しが良くなっているだろう。
 だがそれがどうしたと言わんばかりにこの船は動くことができるようだ。
 そもそもミサイルの直撃を受けて倉庫への通路だけにしか被害が無いのがおかしい。
 他の部分も連鎖的に壊れて、否戦艦が真っ二つになってもおかしくない。
 それがなんと自己修復の範疇で走行可能、という結果が出た。

「この船、そんなに頑丈なのかの?」
「いや、むしろ装甲素材は脆い方なのだが……相手のミサイルが弱い、のか?」
「あ、おいアレス。西の方になんか反応があるぞ!?」
「解った……これは、戦艦か?」
「も、もしかしてその船が攻撃してきたんですか!?」

 トリトが見つけたのはアルゴナウタイより大きめの全長40メートルの地上戦艦だった。
 その大きさにアレス以外の三人が生唾を飲み込む。
 アルゴナウタイでもかなりの船だと思っていた三人からすれば全長40メートルの戦艦は非常に大きく見えるだろう。
 アレスの時代には150メートルを超える超弩級戦艦が闊歩していた時代なのであれでも小型だと知れば血の気が引く事になるだろう。

「恐らくはな……あの船……俺の時代には無かった物だな、14世代の中型地上戦艦に似ているが……」

 ようやく確認できた戦艦はアルゴナウタイより1キロは離れている。
 威力的に巡航ミサイルであるが火薬が少なかったのか威力は控えめだった。
 相手の戦艦はこちらの様子を伺っているのかその場から動かない。

「死んだふりがバレなければいいがの……」
「今の状況ではアルゴナウタイは戦闘ができないからな……このまま見逃して貰えるかどうか……いざという時はこの船を捨てなければならない」
「折角この船で生活しようと思ってたのに……」
「仕方ねぇといやぁそれまでだけどな……死ぬよりはマシだ」

 相手に呼吸音が聞こえる筈も無いのに無意識に呼吸を殺してしまう。
 生きるか死ぬかの緊張感に全員が沈黙して相手の動向を見守るのだった。



「ユピテル様、巡洋ミサイルの直撃を確認しました。標的戦艦の熱源急速停止していきます」

 アルゴナウタイより少し暗めの光源の中一人のエルフが船長席に座る男に報告をする。
 ここはアルゴナウタイにミサイルを放った敵戦艦の中、その艦橋である。

「追撃はいかがしますか?」
「必要ないだろう、あのサイズの古代戦艦ならもう走行も起動も不可能な筈だ……それよりもあのミサイルでこの程度の威力しか出せぬとは……もう一発放ちたい所だが経費もバカにならんな」

 ため息と共に男が船長席を立ち上がる。
 筋骨隆々の2メートルはある大男、その声や見た目だけでも相手に威圧感を与えるには十分な姿をしている。
 ミサイルを撃ったのも勿論艦長であるユピテルの命令なのだが、そのミサイル一本に掛かる費用にため息を吐いた。

「それは、仕方ありません……ユピテル様のいう火薬は我々には理解の範疇の外にありますし……」
「黒色火薬如きではこの程度なのもか……仕方ないこれ以上この艦エネルギーを使う事はできない、さっさと帰還する。おい、艦を東に向けろ」
「はっ……!」

 アルゴナウタイの正面を向いていた戦艦がゆっくりと方向を変えて移動を始める。
 しかしその動きは何処かぎこちなくこの戦艦を動かす事に四苦八苦している様子すが見て取れる。
 そんな姿を見てユピテルは心の中で舌打ちをしつつ椅子に座る。

(ち、この時代の人間はここまで劣化しているのか……忌々しい)

 睨みつけるその眼光が何に対しての眼光なのかは本人しか解らないまま戦艦は動き出すのだった。



「お~……すっげぇ穴が空いてるな……」
「この状態でもこの船は動くことができるなんて凄いですね……」
「海の船じゃったら今頃沈んでおるのぉ……」

 敵の戦艦が離れていくのを見てようやく安堵したアレス達は一度外に出て被害のあった場所を見ていた。
 大きな穴が空いているがクロノスは無傷で重力操作装置にも影響は無い。

「この傷ならばナノマイオイ装甲の自動修復機能で3日もあれば直るだろうな」
「……あ、アレスいかんぞ、そういえば明日はこの辺雨じゃ」
「あぁ~そうだな、なら大きな毛皮か何かで塞いでおくか?」
「でも船を動かすと飛んでいっちゃいますよ? 兄さんこの船想像以上に早く動くんですから」
「そうだな、なら代わりに鉄板などを留め具で押さえておけば後でナノマイオイ装甲が自分の物にするだろう……後は材料が——」
「お~い、大丈夫か~い?」

 穴を見ていると少し離れた位置から男性の声が聞こえてくる。
 その声に振り返ってみると皮のマントを纏った男が走って来るのが見える。

「大きい爆発があったのはここかい? 何だか気になってきちゃったんだけど、うわぁ、これ君達の……何だこれ?」
「おいおい、誰だぁお前」
「あぁごめんごめん、僕はヘルメスって言うんだ、しがない旅人さ」
「旅人か、大きな音がして好奇心を抑えきれず来た所か?」
「そうそう、にしてもこれは何だい? 随分大きいなぁ……家かい?」
「あ、えぇっと……一応船です」

 ペラペラと喋るヘルエスにペースを乱される。
 ヘルエス自体は何でもない普通のエンスに見え金髪の。

「ほぉ、なかなかのイケメンじゃな」
「ん? いやぁこんな可愛い女の子にそう言ってもらえるなんて嬉しいなぁ」
「こいつ見た目こんなんだけどババアだぞ」
「ババア言うな!?」

 面食いなディータがヘルエスに食いついた。
 ニヤニヤとしているディータに若干ヘルエスが苦笑いする。

「お、おぉ……アッハハ、君達愉快だね……所で今この船は動けないのかい?」
「……いや、動くことは可能だが明日の雨が問題になっている」
「あぁ~成る程ね? え~と、何かで塞ぐのかい?」
「えっと、鉄板とかで塞ぐんでしたよね?」
「あぁ、近くにそういうのが無いか探そうと思っていた所だ」
「そっかぁ……なら近くにクレータの街があるからそこのサイボーグパーツ屋のジャンク品を貰うべき、かな? 鉄板くらいならあると思うよ」
「む、そうか」
「んじゃあ僕はこれで、面白い船を見せてくれてありがとう~」

 手をひらひらさせてそのままヘルエスは走り去っていく。
 そんなヘルエスを全員が呆然としながら見送る。

「何か、嵐見てぇな奴だな……」
「はい……でもいい人、ですよね?」
「やかましかったが……クレータの街で穴を塞ぐ資材を揃える事になる、のか?」
「ふ~む、そうじゃな。奴の言う通りで良いじゃろう、ここからなら歩きでも十分じゃが」

 辺りを見渡すと丘を越えた先にクレータの街の壁が見える位置に到着していた。
 村はそうでも無いのだが街は怪獣の襲撃に備えて壁が作ってある事がある。
 この辺りは怪獣が少ないので壁もあまり立派な物が立っていないが目印にはなるだろう。

「よし、ワシとアレスだけで行ってくる、ワシはあの街に詳しいしアレスが居れば必要な素材も解るじゃろう」
「皆んなで行かないんですか?」
「この船の守りがなくなるじゃろ? トリト一人よりはマシじゃろう」
「あぁオレは残る前提なのな」
「俺も残ることには賛成だがどうせなら安全性を確保しておこう、アルゴナウタイ、トライクルボモード起動」

 アレスの声と共に四人の目の前からアルゴナウタイが消える。

「うお!?」
「え? あえ!? アルゴナウタイが見えなくなりました……!?」
「これは、隠蔽かの?」
「あぁ、視覚聴覚嗅覚からの隠蔽を行うシステムだ」

 ナノマシンを利用して光の屈折や背景を映し出す映像で視覚から姿を消す。
 駆動音を極限に小さくし聴覚から姿を消す。
 重力操作装置や金属の臭いを周りの臭いと同化させ嗅覚から姿を消す。
 唯一その場に存在する以上触覚や特殊な状況下で使用できないがアレスの時代の戦艦には標準装備だったシステムだ。

「この状況で中で待っていれば大丈夫だろう危険は極力省いておく」
「うむ、それなら大丈夫じゃろう……というか今考えたら街の門番にこんな物が見つかっては大騒ぎになる所じゃったな……」
「この様な事が起こるならトライクルボモードは常に起動しておくべきだったな……扉等の基本操作は俺が教えた通りだが……ローデ、大丈夫か?」
「はい、簡単な操作なら覚えました、待ってる間に兄さんにも教えておきますね」
「あぁ~それなら頼むわ」
「よし、二人とも留守番を頼むぞ?」

 その一言にトリトとローデが同じように一言答える。
 そのままアレスとディータがクレータの街へ歩き出すのだった。



「はい、確認しました……お連れの方も今度はパスポートを作ってくださいね?」
「いやぁ~失態じゃった失態じゃった……お主のパスポートを作って無かったわ」
「俺としては完全に初耳の決まり事で驚いた……」

 パスポート、壁のある街に入る時に国から発行されるパスポートがなければ身分証明が出来ない、というやつだった。
 これは別段パスポートがなければ街に入れないという物ではなく、パスポートが無ければ病院で治療が受けれなかったり物を落としても身分証明に苦戦したりなどの弊害がある様だ。
 アレスが病院に行ったりすることは勿論無いだろううが入街をスムーズに行う為にいずれは作っておくべきだろう。

「今度パスポートを作っておかねばな……と、その前にパーツ屋じゃな。え~とぉ……どこにあるのかの?」
「地図では南にあるな、近くに孤児院があるらしい」
「ほぉ……む……? 何じゃお主、何か用かの~?」
「うん? あの少女か?」
「わわ、ごめんなさい……旅人さんが珍しくて」

 視線を感じたディータがちょっと離れた位置の少女に声をかける。
 黒いシルクハットにスーツとスカートの獣人の少女だ。

「まるで手品師みたいだな」
(わ、凄いかっこいい人……)
「あ、う、うん……この街で手品師をして……るの」

 アレスを見てほんのりと顔を赤くしながら頷く。

「うむうむ、分かる分かる……此奴めっちゃイケメンじゃからのぉ」
「へぇうえ!? い、いやそれは……! ふ、二人の邪魔しちゃうのも……」
「あぁ安心せぇ、ワシと此奴は別に恋人ではないぞ、狙ってしまえ抱いてしまえ」
「だ、抱い!?」
「子供になんて事を言う……気にするな……君の名前は? 俺はアレスだ」
「ワシはディータじゃ」
「あ、えっとアタシはレア。パーツ屋さんの近くの孤児院に住んでるの……えっと、良ければ案内、しよっか? 外の事、色々聞いてみたいし」

 先ほどからよく見ればレアという少女は好奇心でキラキラとした目で二人を見ていた。
 旅人、という存在に興味を沸かせているのだろう。

「ほぉ、それは助かるがお主ワシらが悪人かも、と思わぬのかぁ?」
「え、だってディータお姉ちゃんアタシとそんなに見た目変わらないし……3、4歳歳上?」
「ワシこう見えて50過ぎておるぞ?」
「え!? じゃあディータお婆ちゃん!?」
「悔しいが認めるしかないのぉ、はは。若造とかしてないが」
「念の為俺たちはそんなつもりは無いが、自衛手段はあるのか?」
「えっと……一応魔法が使えます、手品で使うから攻撃性はあんまりないけど……」
「ふ~む、それなら良いじゃろ。こんな風に襲われたら直ぐ逃げるんじゃぞ~?」
「え? きゃあっはははははは!? な、なにしぇへへへへへへへ!?」

 レアに抱きついたディータがいたずらと言わんばかりに彼女の脇腹をくすぐる。
 流石に直ぐに振り払ってディータから距離を取る。

「はぁ、はぁ……何するのよ……!」
「くく、ついつい……レアは愛いのぉ」
「そろそろ行くぞ? レア、案内してくれるか?」
「あ、うん……んじゃ、行こっかア、レ、ス、さん」

 ぷい、とディータから露骨に距離を取ってアレスの腕に抱きついて歩き出す。

「……歩き難くないか?」
「え? あ、あぁうん……大丈夫よディータお婆ちゃん危ないから守ってね」
「む、嫌われてしもうたか……よしワシはこっちじゃ~」
「歩き難いんだが」
「何か扱いが違くないかの!?」

 ディータもアレスの腕に抱きつくが流石に歩き難くなる。

「そう言われてもな……まぁいい、早く行くことにしようか」
「……あれ? ねぇアレスさんって、もしかしてロボット?」
「む?」
「ん? 何じゃレア、アレスの事がロボットだと分かるのか?」

 抱きついたから、といってもアレスがロボットと分かる要素は全くない。
 アーマー以外の場所は人工皮膚や体温調整を使い人と同じ肌感触や体温を持っている。
 つまる所しっかりとした知識が無いものにはアレスは人と何ら変わりない姿をしているのだ。

「そりゃ勿論、孤児院を管理しているシスターってロボット何だもん」
「な、何じゃと!?」
「その話、詳しく聞いてもいいか?」



「シスター、ただいま~」
「お帰りなさい、レア……? その方達は……」
「お邪魔するのじゃ、おぉ……お主が、シスター、か?」
「……第13世代型汎用人形介護機体、か?」
「……! その名前を聞いたのは100年振りです私はウェスタ、貴方は……?」
「……単独型艦隊制圧兵器、コードネームは省略名だがアレス……本来なら第16世代と名が付く筈だった物だ」
「アンユーズドウェポン……遺産として残っていたのですね……という事はアレスさんはつい最近目が覚めたのですか?」
「あぁ、つい四日程前だ」
「ね、ねぇディータお婆ちゃん、話の内容分かる?」
「ぜぇん然解らぬ……しかしアレスには大事な事じゃ、少し向こうで遊んでおるかの、ほれ行くぞ?」
「う、うん」

 話の内容を理解出来なかったディータとレアが少し離れてテーブルに座り込む。
 そんなディータをアレスが横目で見ていたがディータからは話が終わったら呼ぶのじゃ、と言う雰囲気を醸し出していた。

「500年前と現代の情報が違い過ぎている……衛星システムも壊れているから情報が更新出来ないんだ」
「なるほど……えっと……第13世代型のカテゴリーケーブルや移動通信システムは、繋げないですよ、ね?」
「あぁ、代わりにアビリティコネクターと言うハッキング兵器があるが……AIにどんな影響があるか解らないから使いたくない」
「ご配慮ありがとうございます……では私が許されている閲覧ライブラリーから情報を開示します。まず貴方が封印されたであろう500年前より後の話です……あの戦争は両軍が大型核兵器を利用した戦争へ突入、核戦争前に西軍の大統領が暗殺され戦争は激化、そこから役20年で両軍とも核戦争の被害で戦争所では無くなりました」
(……Dr.ウェヌスの言った通りになったか)
「その後人類は核汚染された環境の適応を目的に生活をしようとしましたが当時の人類は核汚染に耐える事が出来ませんでした」
「だろうな……そうなると何100年か何処かに隠れていたのか?」
「いいえ、戦争中に核汚染に対応した遺伝子改造をされた人類が見つかりました世代を繋げていく事にその傾向が強くなり今も現代で暮らしています」
「……まさか、ディータ達は」
「はい、遺伝子改造を受けていた人間はどのような変化からか放射線に対する耐性を持っていました、本来その役割は魔物種が受け継ぐ筈だったのですが戦争中に遺伝子改造を受けた14世代移行の人間には放射線に耐性が出来ていたのです」
「14世代……確か人間を改造するのでは無く生殖細胞の時点から改造をする計画だったな……赤ん坊から育てないといけないから俺の知ってる時点ではまだ研究段階だったが……」
「戦争疲弊から30年後、怪獣が何処からともなく現れて新しい人類に牙を向き始めましたその後人類は怪獣と戦いながら450年もの歳月を過ごしています」
「なるほど……衛星システムが壊れた原因は、わからないのか? あれ程の様々なシステムがあったのにそれが全部壊れているとなると戦争の余波はそこまで大きかったのか?」
「申し訳ありません……私の閲覧権限ではここが限界です。400年前に一度メモリーを消去されてまして……怪獣の事も戦争の事も情報でしか知らないのです」
「そうか……」

 解った事と解らなかった事を整理する。
 アレスが封印された後人類は核戦争で両軍疲弊しての終息、その後放射線に対応した人を作ったはいいが怪獣が突然出現。
 そのまま新しい人が戦っている間に旧世代の事が忘れ去られて行ったのだろう。

「怪獣というのは、昨日初めて出会ったが……大型の、12メートルはある大きなワニの様な怪物だった……あんなのが無数に存在しているのか?」

 昨日の話だがアルゴナウタイで走行中に怪獣と遭遇した。
 こちらの速度のが上だった為何事も無く逃げ切る事が出来たがあんな大きな生物はアレスの時代には生存していなかった。

「えぇ、その為街は壁を、村は即座に撤退できる様に作られている事が多い様です……」
「そうか、これ以上の情報を貰うなら誰を尋ねればいい?」
「……そうですね、私のマスター達を……いえ、ダメでしょうね……アレスさん、貴方はどうやってこの街に来たんですか? 冒険者、という立ち位置なのでしょうか?」
「む? 一応そのカテゴリーに当てはまるだろう……ここへは遺産と化していた住居性のある戦艦を利用してきた」
「そうですか……この街へは、他の皆さんの補給を兼ねて、でしょうか?」
「あぁ、同居人の食料と戦艦に開いた穴を塞ぐのに使うサイボーグショップのジャンクパーツを買いに来た」
「戦艦に、穴が?」
「ここへ来る寸前に謎の陸上戦艦に襲われた、ミサイルを一発貰ってしまってな」
「もしかするとその戦艦は……アレスさん、一つ、お願いがあります……」
「なんだ?」
「……その戦艦の暫定的な情報と、パーツ及び10日分の食費を約束します」
「何? どういう、事だ? そんな条件を何故……ウェスタ、だったな。条件はなんだ?」
「それは……」



「そ、それじゃあ、やってみるね?」
「うむ、折角なら見せて欲しいのじゃ」

 ちょっと緊張した趣でレアが深呼吸をする。
 二人で話している間にレアが珍しい魔法を使える、とレアが言った事が始まりだった。
 魔法の知識に明るいディータがレアの魔法に興味を持ったのだ。

「手品用じゃないから……アエラーキメーデン……!」

 レアが両手のひらに微風の塊を作る、風の軌道がくるくると回る姿がディータにも確認できる。

(ほお、上手くコントロール出来ておるの……少女と言うのに大した才能じゃ)
「続けて……アモスメーデン」
「む……?」

 レアの言葉に無言で見ていただけのディータが反応する。
 風の魔法から土の魔法を使う、それがどういう現象を引き起こすかディータは知っているからだ。

「ん~……と、こんな感じ……!」
「面白い才能じゃな……反属性を同時に使用するとはの……」

 ディータが感心する中レアの手のひらでは風と砂が踊るように渦巻いている。

「アポートシスが起こっておらん……何とも綺麗な魔法じゃな」
「そ、そう……えへへ……よ、と……こんな感じ、面白いでしょ?」

 レアが手のひらの魔法を消してニコニコと微笑む。

「うむ、その魔法の使い方は誰かから教えてもらったのかの?」
「うぅん……何となく、出来そうだったから」
「で、出来そう……はは、世の中の魔法使いが知ったら卒倒するぞそれは」
「え? そうなの?」
「そうじゃよ、反属性というのはいまだに解ってない事が多いのじゃ……大体合成魔法を一人でこなすのも熟練の魔法使いで無くてはならぬし才能も必要じゃ……実際ワシは炎の魔法しか使えぬしな」
「ふ~ん……今まで魔法に詳しい人なんて誰も居なかったからそう言われると不思議……」
「そりゃそうじゃろ……これが分かる程の魔法使いなら首都に行っておるよ、とは言えそれを手品に使っておるのか」
「うん、手品師としてこの街で頑張っているの。こう見えて人気なんだから」

 ふふん、と褒められたのが嬉しいのか嬉しそうに最近ちょっと大きくなってきた胸を張る。

「しかしその魔法の才能なら首都でもやっていけるぞ? 何故手品なのじゃ?」
「えっと、それはね……」



「あの子を……レアをアレスさん達の旅へ連れて行ってあげてくれませんか?」

 真剣な表情をしたウェスタが押し殺す様な声で言う。
 その表情や声色にアレスはまず驚いた、彼女がロボットである事は宣告承知なのだがその姿は人のそれと何ら代わりない。
 ロボットは演技をするものでは無いししたとしても何処か不自然になってしまうのに彼女はまるで人の様に苦しんでその発言をしたのが解ってしまう。

「……どういう、事だ?」
「言葉の、通りです……私はこの孤児園で沢山の子供達を育ててきました……介護機体としても、戦争中に発生する性的欲求を処理する機体としても……400年間この街で生きてきました」

 400年、その歳月がどれ程のものかアレスには考える事は出来ない。
 起動して今だ一週間も経ってない自分が何を考える事が出来るのだろうか。
 当時最新の、人の様に思考できるAIを積んでいるにも関わらず歳月という経験がウェスタをアレス以上に人間に見せている。

「その中で、あの子……レアは最後の孤児なんです……実は、うぐ!?」
「どうした!?」
「く、禁止単語を喋りそうになっただけです……私の権限では言えない事もあります」
「……それはつまり」
「この現象だけで察して貰えれば幸いです」

 禁止にしなければならない単語があるのだろう。
 この孤児園そのものが何者かが孤児園としての機能以外の目的で作ったものだと実感する。

「このまま、このままあの子を育てる事に実の所私は何も感じない様に作られた筈でした……それがいつの間にか、悩む、という行動をしていたんです……」
「悩む……か」

 まるで人の様に、機械が自分に与えられた任務に疑問を持っていた。
 何時からそうだったのだろう、何時からこうなってしまったのだろう。
 そう考えても時間は戻らないしその悩みの意味も解らない。
 だがこのままではいけないような、そんな気が漠然とするのだ。

「不思議な話、ですね……私達ロボットはそんな機能など無い筈なのに」
「俺には……その感情が理解出来ない……だが、この時代に目覚めて混乱もしている……この時代には戦争は無いんだろう?」
「えぇ、勿論……戦争を覚えている人等もう数える程しか居ないでしょう」
「それでは、俺の作られた意味が無いと、そう思っていたんだ……だが俺を作った博士は俺に平和な世界を旅して欲しいと、言ってくれたんだ」
「……お優しい博士だったのですね、名前をお聞きしてもよろしいですか?」
「あぁ……Dr.ウェヌスという」
「……Dr.……ウェヌス……?」

 その名前に、ウェスタは信じられない、と言った様な顔をする。
 本当に人の様な反応をする、がそれよりも。

「知っているのか?」
「知っているも何も……Dr.ウェヌスは今も生きている私のマスターの一人です」
「な……!?」

 ウェスタの予想外の言葉にアレスもまるで人の様に驚くのだった。
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