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本編
★初めての両思いだから
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ベンが俺を啼かせている。てか、啼きっぱなしの俺。もうすすり泣きに変わっている。
俺はシーツの海に溺れるばっかりだった。肩を震わせて息がうまくできないくらい喘ぎ、快感に身をよじる。
時々ベンが息をつく猶予をくれるんだけど、その時に目を少しだけ開けると、彼が優しく俺を見つめる緑の瞳があって安心する。
それだけでもドキドキすんのに、ベンが素敵すぎてどうしていいかわからない。
彼には右肩から背中にかけて赤い刺青のような痣模様がある。これは大国ガルデスフィールの王家の男子にだけ現れる証と言われている。巷ではそこそこ有名な話だ。
その当人がここにいるなんて。
「明日にはすぐに本国へ連れて帰る…早く帰ってレイと暮らしたい」
「っ…は、…ぃ…。あっぁ…ンッ」
彼の指が後ろ四つん這いになった俺の後ろから中に入っていて、ずっと啼かされているのだ。ベンはすぐに俺の感じやすいところを察知して、いたずらっ子のように仕掛けてくる。
そうしながら俺の体を起こし、熱いキスを時々くれる。ちゅっ、ちゅっ、とリップ音が耳に余韻を残す。
「あっ…や、もぅ…指ぃいから…ぁあ…だ、め…来る…!お、ねがぃ…」
俺は目尻から涙を流してベンに哀願した。
「よく解しておかないと…」
「も、もぅ、充分…」
「そうか…。私も正直レイの可愛い姿に限界だったんでな」
くちゅっと音をさせて指を抜かれる。それにすらもう感じてしまってビクッと体が跳ねた。
ベンが腰の帯を解いて、しゅるっという衣擦れの音をさせてボトムを脱いだ、ら。
うぉ…で、かくない?
勃ってるから多少普段よりは増し増しと見ていても、これはかなりのもんじゃない?
長いし太…えぇ…?
よーーーく解してくれてた理由がわかった。
彼自身を見て絶句してる俺に、裸になったベンは眉間を険しくした。
「…誰かと比べてんのか?」
前の婚約者と比べているのではないかという疑念を抱かれたらしい。
だって自分のとあれしか見たことないんだから仕方ないじゃん。
ちょっと焼きもちやきだなベンは。
「うぅ…だって…」
そう言う俺に彼が黙ったまま、さっき俺を解すのに使っていた赤い小さな瓶をまた取り出した。トロリとした透明な液体を手に取り、自らにも塗り、そしてまた俺の後孔に残りを塗りこんだ。
「あっ…」
「これで…レイは俺だけのものになればいい」
俺にピタリとそれをあてがって合わせる、俺はベンを見た。彼も俺を見つめる。
「ね、手…握ってて」
「ああ」
ベンの指が俺のと絡み、温かい大きな手のひらが包む。その指先にキスを何度もしてしまった。ベンの頬が少しだけ緩み、何とも言えない優しい表情になった。
ぐっ、とベンが腰を進め、俺の中にとてつもない熱い楔が撃ち込まれた。
「あ、あああぁ!っ…ん、んんっ…」
「クッ…すげ、キ、ツぃ…締めるな…」
「あ、ん…っ…」
非処女ですが、初めての感覚。今までいい思いをしたことなかったから、セックスは全く好きじゃなかった。
俺はベンに価値観を根本からひっくり返されそうだ。
満たされていく心は、ベンの愛撫だけじゃない、その瞳と、俺への気持ちが伝わるからだ。
うっとりとベンに体を預けていると。
「動くぞ…」
ベンが体を起こし、俺の腰をしっかりと持ち変えた。
「え?ぁ、ん、あっ、あっ…あっあっあっ!あぁ、ンッ、は、ぁん…激しっ……!!」
そのうちに喘ぎ声さ出せない程の快感に侵略されていく体。
パンパンと当たる音をさせて小刻みに腰を力強く動かすかと思えば、時々大きくギリギリまでゆっくりと抜き差しをする。
俺の身体中に、ぞぞぞぞっとした気持ちよさが走り、うねる。
こんなに俺を堪能して、俺を気持ちよくしてくれる、こんなに愛し合ったことは初めてだった。
「甘いな…レイは、最高だ。俺のもとに来てくれて、ありがとう…」
「えっ…?」
突然そんなことを言われたら、またキュンとしてしまうじゃないか…。
俺の中が同じようにキュンと締まってしまい、ベンの眉間が険しくなって、俺の中に突然それは来た。
「あっ、やだ、あっ、…、へんっ、やだ、やだ!ああっ、ん、ンンンンーーー!」
なに?!なにこれ!なにこれぇ!!!!?
俺は初めて後ろだけでイッてしまったらしい。ガクガクと震えてのけ反り、何も考えられない、ただ充足感と満足感で心が溢れそう。
「ぁ…ベン…離れちゃやだ…」
「ああ。マジで可愛かった……あ、俺はまだだからな、わかってるか?」
「ん?う、うぇ?」
ニヤっと笑ったベンのターンが始まった。
その後散々俺を味わい尽くしたベンの涼やかな寝息が俺を包み、その腕に抱かれて眠った。
初めて最上の幸せな気持ちで目覚め、朝を迎える。
初めて、朝が来てほしくないと思った。
いつまでもこの腕の中にいたかったから。
俺はシーツの海に溺れるばっかりだった。肩を震わせて息がうまくできないくらい喘ぎ、快感に身をよじる。
時々ベンが息をつく猶予をくれるんだけど、その時に目を少しだけ開けると、彼が優しく俺を見つめる緑の瞳があって安心する。
それだけでもドキドキすんのに、ベンが素敵すぎてどうしていいかわからない。
彼には右肩から背中にかけて赤い刺青のような痣模様がある。これは大国ガルデスフィールの王家の男子にだけ現れる証と言われている。巷ではそこそこ有名な話だ。
その当人がここにいるなんて。
「明日にはすぐに本国へ連れて帰る…早く帰ってレイと暮らしたい」
「っ…は、…ぃ…。あっぁ…ンッ」
彼の指が後ろ四つん這いになった俺の後ろから中に入っていて、ずっと啼かされているのだ。ベンはすぐに俺の感じやすいところを察知して、いたずらっ子のように仕掛けてくる。
そうしながら俺の体を起こし、熱いキスを時々くれる。ちゅっ、ちゅっ、とリップ音が耳に余韻を残す。
「あっ…や、もぅ…指ぃいから…ぁあ…だ、め…来る…!お、ねがぃ…」
俺は目尻から涙を流してベンに哀願した。
「よく解しておかないと…」
「も、もぅ、充分…」
「そうか…。私も正直レイの可愛い姿に限界だったんでな」
くちゅっと音をさせて指を抜かれる。それにすらもう感じてしまってビクッと体が跳ねた。
ベンが腰の帯を解いて、しゅるっという衣擦れの音をさせてボトムを脱いだ、ら。
うぉ…で、かくない?
勃ってるから多少普段よりは増し増しと見ていても、これはかなりのもんじゃない?
長いし太…えぇ…?
よーーーく解してくれてた理由がわかった。
彼自身を見て絶句してる俺に、裸になったベンは眉間を険しくした。
「…誰かと比べてんのか?」
前の婚約者と比べているのではないかという疑念を抱かれたらしい。
だって自分のとあれしか見たことないんだから仕方ないじゃん。
ちょっと焼きもちやきだなベンは。
「うぅ…だって…」
そう言う俺に彼が黙ったまま、さっき俺を解すのに使っていた赤い小さな瓶をまた取り出した。トロリとした透明な液体を手に取り、自らにも塗り、そしてまた俺の後孔に残りを塗りこんだ。
「あっ…」
「これで…レイは俺だけのものになればいい」
俺にピタリとそれをあてがって合わせる、俺はベンを見た。彼も俺を見つめる。
「ね、手…握ってて」
「ああ」
ベンの指が俺のと絡み、温かい大きな手のひらが包む。その指先にキスを何度もしてしまった。ベンの頬が少しだけ緩み、何とも言えない優しい表情になった。
ぐっ、とベンが腰を進め、俺の中にとてつもない熱い楔が撃ち込まれた。
「あ、あああぁ!っ…ん、んんっ…」
「クッ…すげ、キ、ツぃ…締めるな…」
「あ、ん…っ…」
非処女ですが、初めての感覚。今までいい思いをしたことなかったから、セックスは全く好きじゃなかった。
俺はベンに価値観を根本からひっくり返されそうだ。
満たされていく心は、ベンの愛撫だけじゃない、その瞳と、俺への気持ちが伝わるからだ。
うっとりとベンに体を預けていると。
「動くぞ…」
ベンが体を起こし、俺の腰をしっかりと持ち変えた。
「え?ぁ、ん、あっ、あっ…あっあっあっ!あぁ、ンッ、は、ぁん…激しっ……!!」
そのうちに喘ぎ声さ出せない程の快感に侵略されていく体。
パンパンと当たる音をさせて小刻みに腰を力強く動かすかと思えば、時々大きくギリギリまでゆっくりと抜き差しをする。
俺の身体中に、ぞぞぞぞっとした気持ちよさが走り、うねる。
こんなに俺を堪能して、俺を気持ちよくしてくれる、こんなに愛し合ったことは初めてだった。
「甘いな…レイは、最高だ。俺のもとに来てくれて、ありがとう…」
「えっ…?」
突然そんなことを言われたら、またキュンとしてしまうじゃないか…。
俺の中が同じようにキュンと締まってしまい、ベンの眉間が険しくなって、俺の中に突然それは来た。
「あっ、やだ、あっ、…、へんっ、やだ、やだ!ああっ、ん、ンンンンーーー!」
なに?!なにこれ!なにこれぇ!!!!?
俺は初めて後ろだけでイッてしまったらしい。ガクガクと震えてのけ反り、何も考えられない、ただ充足感と満足感で心が溢れそう。
「ぁ…ベン…離れちゃやだ…」
「ああ。マジで可愛かった……あ、俺はまだだからな、わかってるか?」
「ん?う、うぇ?」
ニヤっと笑ったベンのターンが始まった。
その後散々俺を味わい尽くしたベンの涼やかな寝息が俺を包み、その腕に抱かれて眠った。
初めて最上の幸せな気持ちで目覚め、朝を迎える。
初めて、朝が来てほしくないと思った。
いつまでもこの腕の中にいたかったから。
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