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本編
幸せな時間の始まり
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俺は沼地にあるベンの屋敷に着いた。
素っ気ない簡素な古いお屋敷だ。さして広くもないし、派手さもない。至って何もないシンプルなお屋敷だった。
それが飾り気のないベンの人柄を表しているように思えて俺には好感が持てるものだった。
「あの…俺、歩けるから」
馬車から降りて玄関を抜け、二人きりで廊下を歩いているけれど、ずっとお姫様抱っこのままなので申し訳ない。さすがに降ろしてもらおうと声をかけた。
「ローブは私のだが」
「え、あ、ごめん、返す?」
「そういう意味じゃない、裸で歩くのか?」
ひょい、と降ろされると、彼に着せてもらっているローブの裾が俺には長すぎて床にだぶついている。これじゃ歩きづらい、なんか昔に観た時代劇に出てくるみたいな。
ベンとの身長差を考えてなかった…彼はそれが言いたかったのか。
太ももの辺りの布を持ち上げて歩いてみたものの、裾をすぐに踏んでしまった俺はベンの目の前でドシャーンと豪快にすっ転んだ。
うわカッコ悪っ!
「いたた…」
そう言う俺に心配げにベンが膝まづいて手を差し出す。
「わ、笑っていいよ…」
「何いってんだ、怪我はないか?」
うわぁ、リアル王子様が目の前にいる…。
ふと、ベンの動きが止まった。なんで?
彼の視線の先を見ると、俺のローブの裾から覗く俺の太ももの付け根あたり、白い太腿がむっちり思いっきり露になっている。
裸にローブだけ、乳首もちら見えしていて下も俺自身が見えるか見えないかのギリラインという、めっちゃ見た目恥ずかしくてえっちなことになっていた。
なんなのこれエロコメディの漫画みたいじゃんか!
慌てて隠そうとすると、ベンがいきなり俺の足首を掴んで持ち上げる。
「あっ!」
そしてなんと、開かれた白い俺の内腿に軽くキスを落とした。
大胆…!
こんなこと普通しないよな、仕草もイケメンだよ、もう意表を突かれてどうしていいかわからない。
「ぁ…」
その唇にぞくっとして声が漏れてしまって一気に全身赤くなってしまった。ベンの長い髪が足にサラリとかかってそれにも感じてしまった。
どうしたんだ俺は!?
こんなピュアだったか?!
さっきもベンだけでなく、みんなに真っ裸を見せて堂々としてた筈。なのにいきなり恥じらいがやってきて困惑している。
ベンが俺の背中に手を差し込んで一気に起こしてまたその腕に抱き上げられた。彼の逞しい腕とその胸に俺の心臓がいつまでもつか。
「…甘い肌だな。つまみ食いしてしまった」
低ボイスでそう囁かれたとたん、またガツンと衝撃的に俺の心に何かが撃ち込まれた。
かーーーーー!いちいちイケメンか!
くそ、どうせならこういう男に生まれたかったよ!
でもこんなオトコマエな思考回路は微塵も持ってないから無理だ、はい終了。
そして、彼にまた抱かれて廊下を進みながら思っていた事は。
この世界は男が圧倒的に多い。
なので同性で結ばれることも普通だ。
俺はこのベンについていくことを決めた。
なら、第二の人生、将来を夢見てもいいのかな。
ここはなんといっても異世界だからなんでもありだ。
ベンの私室に連れていかれた俺は、ベッドにそっと降ろされると優しく肩や頬、髪を撫でられる。
これまでしたことのないような優しいキスを何度ももらって、涙が出そうになった。
ベンがどうしようもないくらい愛しい表情で俺を見つめ、額をこつんと合わせて微笑んだ。
ベン、幸せそう…。俺が彼にそんな表情をさせているのだと思ったら、ものすごく胸の奥がすくような、高揚感と幸福感でいっぱいになった。
くすぐったくて…温かい、愛のこもった触れかた、これを愛撫っていうのかな。
こんな風に触れられるのははじめてだ…。乱暴なあの男しか知らなかった俺は、うっとりしながらベンの指をもっと感じたくて目を閉じた。
素っ気ない簡素な古いお屋敷だ。さして広くもないし、派手さもない。至って何もないシンプルなお屋敷だった。
それが飾り気のないベンの人柄を表しているように思えて俺には好感が持てるものだった。
「あの…俺、歩けるから」
馬車から降りて玄関を抜け、二人きりで廊下を歩いているけれど、ずっとお姫様抱っこのままなので申し訳ない。さすがに降ろしてもらおうと声をかけた。
「ローブは私のだが」
「え、あ、ごめん、返す?」
「そういう意味じゃない、裸で歩くのか?」
ひょい、と降ろされると、彼に着せてもらっているローブの裾が俺には長すぎて床にだぶついている。これじゃ歩きづらい、なんか昔に観た時代劇に出てくるみたいな。
ベンとの身長差を考えてなかった…彼はそれが言いたかったのか。
太ももの辺りの布を持ち上げて歩いてみたものの、裾をすぐに踏んでしまった俺はベンの目の前でドシャーンと豪快にすっ転んだ。
うわカッコ悪っ!
「いたた…」
そう言う俺に心配げにベンが膝まづいて手を差し出す。
「わ、笑っていいよ…」
「何いってんだ、怪我はないか?」
うわぁ、リアル王子様が目の前にいる…。
ふと、ベンの動きが止まった。なんで?
彼の視線の先を見ると、俺のローブの裾から覗く俺の太ももの付け根あたり、白い太腿がむっちり思いっきり露になっている。
裸にローブだけ、乳首もちら見えしていて下も俺自身が見えるか見えないかのギリラインという、めっちゃ見た目恥ずかしくてえっちなことになっていた。
なんなのこれエロコメディの漫画みたいじゃんか!
慌てて隠そうとすると、ベンがいきなり俺の足首を掴んで持ち上げる。
「あっ!」
そしてなんと、開かれた白い俺の内腿に軽くキスを落とした。
大胆…!
こんなこと普通しないよな、仕草もイケメンだよ、もう意表を突かれてどうしていいかわからない。
「ぁ…」
その唇にぞくっとして声が漏れてしまって一気に全身赤くなってしまった。ベンの長い髪が足にサラリとかかってそれにも感じてしまった。
どうしたんだ俺は!?
こんなピュアだったか?!
さっきもベンだけでなく、みんなに真っ裸を見せて堂々としてた筈。なのにいきなり恥じらいがやってきて困惑している。
ベンが俺の背中に手を差し込んで一気に起こしてまたその腕に抱き上げられた。彼の逞しい腕とその胸に俺の心臓がいつまでもつか。
「…甘い肌だな。つまみ食いしてしまった」
低ボイスでそう囁かれたとたん、またガツンと衝撃的に俺の心に何かが撃ち込まれた。
かーーーーー!いちいちイケメンか!
くそ、どうせならこういう男に生まれたかったよ!
でもこんなオトコマエな思考回路は微塵も持ってないから無理だ、はい終了。
そして、彼にまた抱かれて廊下を進みながら思っていた事は。
この世界は男が圧倒的に多い。
なので同性で結ばれることも普通だ。
俺はこのベンについていくことを決めた。
なら、第二の人生、将来を夢見てもいいのかな。
ここはなんといっても異世界だからなんでもありだ。
ベンの私室に連れていかれた俺は、ベッドにそっと降ろされると優しく肩や頬、髪を撫でられる。
これまでしたことのないような優しいキスを何度ももらって、涙が出そうになった。
ベンがどうしようもないくらい愛しい表情で俺を見つめ、額をこつんと合わせて微笑んだ。
ベン、幸せそう…。俺が彼にそんな表情をさせているのだと思ったら、ものすごく胸の奥がすくような、高揚感と幸福感でいっぱいになった。
くすぐったくて…温かい、愛のこもった触れかた、これを愛撫っていうのかな。
こんな風に触れられるのははじめてだ…。乱暴なあの男しか知らなかった俺は、うっとりしながらベンの指をもっと感じたくて目を閉じた。
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