5 / 6
5
しおりを挟む私は、その場に倒れこんでしまった。
ダメだ。とうとう死ぬんだ。
変な死に方……。夫が妹と不倫をして、そして、私は訳も分からずお屋敷を抜け出して、そして、宛もなく、倒れるまで走りまくって、そして、疲労で死ぬ。
「変な人生だなぁ…………」
私は、まぶたを閉じた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あれ?誰?
白馬に乗った、王子様のような格好の人。純白で真珠のような髪の毛、青いラピスラズリみたいな目。
カッコいい。息を飲み込むほど、ダイアモンドのような人間だ。
そして、彼は白馬から降りると、私の頬に手を触れた。
何か話している。だけど、私は意識がモーローとしていて、何も聞こえない。何も反応することができない。
ずっと、彼を見ていたい。
すると、彼は微笑んだ。
なんという、美しい顔であろう。何も汚れのない、純白な顔なんだろう。
これは夢なのか?あまりにも神秘的な……………………
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
目が覚めると、そこは、いつものベッド、ではなく、全く知らないベッドであった。
だが、とても豪華で綺麗なベッドである。私は一応侯爵夫人だから、豪華な生活を送れているが、もしかすると、私のよりも豪華なベッドかもしれない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
15
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる