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No.1 副業を始めるゾ!
しおりを挟むゲイカップルの僕ら二人、山梨 始と宇木 弘人だ。
僕らは、新カップル生活を楽しんではいるが、何も気にせずに楽しみすぎた結果、財産が悲鳴をあげていた。そう。生活費が危うくなっていたのだ。
「バイト…増やすかな…何で正社員でもないのにこんなに余裕ぶって金使ってたんだろ…」
「仕方ないね…何か、手軽に家で出来るような副業とか探す?」
バイトはもう時間が足らないため、結局新たに副業をしてみることにした。何か、手軽で稼げる副業はないかと…
「ん?何だこれ…」
副業を紹介するサイトに、「m男大歓迎!エロエロ玩具モニター副業!」というタイトルの広告が貼られていた。ちなみに、弘人は大のm男だ。
「さすがに怪しくないか?」
「でも、ちょっとクリックして内容見てみようぜ!」
弘人は、とてもノリノリだった。
ワンクリック詐欺の類いであることを覚悟していたが、普通に請求もなしにサイトにとんだ。
《m男に必見、エロエロ玩具を試し、それを動画に撮って送るだけで、一回につき数万円相当の収益が出ます。もちろん、モニター用の玩具は撮影時の使用後、無料でそのままプレゼントします!》
「なるほど、要するに、えっちな玩具で自慰行為でもして、それを撮影して送れば金になるのか…だけど、個人情報とか怖くないか?」
《尚、撮影時は顔出ししなくても構いません。撮影した動画を個人情報厳守のため、ある程度の編集することも可能です。》
「大丈夫そうだよ。顔とか出さなくて良いらしいし。それに、こんなのもう天職みたいなもんじゃん。僕らからしたらさ。」
そして、弘人は何の疑いもせずに情報を入力し、サイトに会員登録した。
《登録ありがとうございます!こちらから、お好きな玩具のモニター案件をお選びください!》
モニター用の玩具は、沢山あった。いつもプライベートでヤる時に使う某雑貨屋さんに売っているようなものばかりではなく、「え?それ拷問器具じゃね?」みたいなハード系なものも多い。
言うならば、えっちな玩具のスーパーマーケット的なサイトだ。
「うひゃー!どれも気持ちよくなれそう!始!何にしたい?」
「え?僕もやるの?」
「違うよ、始が僕を玩具で犯すんだよ。それを動画で撮って送れば良いじゃん。」
「え?でもいいの?玩具でヤられる上に撮影されるなんて…どんな扱いされるか分からないよ?」
「大丈夫!僕、正真正銘のドm男だから!」
名言のような弘人の言葉は、何よりも頼もしかった。
「じ、じゃあ、早速案件申請しちゃうよ?」
「うん!」
そして、とある玩具を選んだ。名前は、「漆黒肉棒」
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