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第8話 鏡の中で起きること アルマ視点(3)
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《なにが……起きてるんだ……? いきなりこんな――ぎあ!? ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!》
恐る恐る第3王子殿下を覗き込んでいた、第2王子殿下。次はこの方が苦しみ始め、同じように床に転がった。
《ぎぃああああああ!? ああああああああ!! ああああっ!? ああああああああああああああああああ――…………》
《っっ、今度はテオだと!? どっ、どうなって――》
《ひぎ!? ぎぃああああああぁあああああああああああああああああああ!!》
三人目は、神殿長様。タデウス殿下が声を上げていると大絶叫のあと前のめりに倒れ込み、まるで――芋虫のように全身を激しく動かしたあと、ピクリともしなくなった。
《次はカリーナだって!? まっ、まさかこれは!! ひとりだけじゃないのか!? この場にいる全員にっ、来てしまうのか!?》
正解。
殿下達には自身で目視できない『黒』がこびりついていて、全員逃れられない。なので――
《ひぃっ!? ひいいい――ぁあああああああああ!? ああああああぁあぁぁぁあああああああああああぁ!? あああああああああああああああ――…………》
《ぐぎあああああああああああああああああああああああああああ!? あぎびぃえぃびぃあああああぁぁぁぁぁあああ…………》
妃殿下、陛下の順に苦しみだし、お二人は四肢を大の字にしながら悶絶。激痛によって涎を大量にまき散らしながら苦しみ、どちらも舌をだらんと出して気絶してしまった。
《ば、バカな……。なんでこんなことに……。きゅっ、キュメットぉっ! どうなってるんだ!? なぜこんなことになるんだっ!?》
《わっ、分かりませんわ!! 前回と同じようにしてっ、前回は一時的なものの成功してっ、その延長なんですもの!! 原因は分かりませんわ!!》
《お前が見つけてきた呪いなんだから考えて原因を突き止めろ!! なんのために頼ったと――キュメット!! お前の髪は白くなってないじゃないか!! 失敗してるんだ!! 呪いは失敗してるんだっ!! 延長のはずなのにどうなってるんだ!?》
《それもっ、分かりませんわよっ!! だってっ、すべてがおんなじなんですもの!! 違う結果になるはずがなくて――ぁが!? ひびぃいいいいいいいいいい!! ぁびぁあああああああああああああ!? ぁあああああああああああぁぁぁぁぁあああ…………》
たまらず掴み合いをしていた、殿下とキュメット様。先に痛みが現れたのはキュメット様で、縦横斜めに猛スピードで床を転がり、やがては綺麗に白目を剥いて止まった。
《……………………》
それによって、最後のひとりとなってしまったタデウス殿下。彼はへなへたと尻もちをついて――? 急に両膝をつき、胸の前で両手を組み始めた。
あれは……。なにをしているの……?
恐る恐る第3王子殿下を覗き込んでいた、第2王子殿下。次はこの方が苦しみ始め、同じように床に転がった。
《ぎぃああああああ!? ああああああああ!! ああああっ!? ああああああああああああああああああ――…………》
《っっ、今度はテオだと!? どっ、どうなって――》
《ひぎ!? ぎぃああああああぁあああああああああああああああああああ!!》
三人目は、神殿長様。タデウス殿下が声を上げていると大絶叫のあと前のめりに倒れ込み、まるで――芋虫のように全身を激しく動かしたあと、ピクリともしなくなった。
《次はカリーナだって!? まっ、まさかこれは!! ひとりだけじゃないのか!? この場にいる全員にっ、来てしまうのか!?》
正解。
殿下達には自身で目視できない『黒』がこびりついていて、全員逃れられない。なので――
《ひぃっ!? ひいいい――ぁあああああああああ!? ああああああぁあぁぁぁあああああああああああぁ!? あああああああああああああああ――…………》
《ぐぎあああああああああああああああああああああああああああ!? あぎびぃえぃびぃあああああぁぁぁぁぁあああ…………》
妃殿下、陛下の順に苦しみだし、お二人は四肢を大の字にしながら悶絶。激痛によって涎を大量にまき散らしながら苦しみ、どちらも舌をだらんと出して気絶してしまった。
《ば、バカな……。なんでこんなことに……。きゅっ、キュメットぉっ! どうなってるんだ!? なぜこんなことになるんだっ!?》
《わっ、分かりませんわ!! 前回と同じようにしてっ、前回は一時的なものの成功してっ、その延長なんですもの!! 原因は分かりませんわ!!》
《お前が見つけてきた呪いなんだから考えて原因を突き止めろ!! なんのために頼ったと――キュメット!! お前の髪は白くなってないじゃないか!! 失敗してるんだ!! 呪いは失敗してるんだっ!! 延長のはずなのにどうなってるんだ!?》
《それもっ、分かりませんわよっ!! だってっ、すべてがおんなじなんですもの!! 違う結果になるはずがなくて――ぁが!? ひびぃいいいいいいいいいい!! ぁびぁあああああああああああああ!? ぁあああああああああああぁぁぁぁぁあああ…………》
たまらず掴み合いをしていた、殿下とキュメット様。先に痛みが現れたのはキュメット様で、縦横斜めに猛スピードで床を転がり、やがては綺麗に白目を剥いて止まった。
《……………………》
それによって、最後のひとりとなってしまったタデウス殿下。彼はへなへたと尻もちをついて――? 急に両膝をつき、胸の前で両手を組み始めた。
あれは……。なにをしているの……?
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