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第10話 次の行動は バジル視点
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「あのクソ女のせいで計画がおじゃんだ! 地獄に落ちろ!! 死んでしまえ!!」
「しかも惨たらしくだ!! よくも騙しやがったな!! 誰よりも苦しんで死ね!! 悲惨な死に方をしてっ、死後も永遠に苦しみ続けろ!! くそおんながぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
馬車に戻った俺達は呪詛を吐き出し、どのくらいの時間が経ったのだろうか。声がかすれるまで叫んだ俺達は、当然まだ足りないが、仕方なく叫ぶのを止めた。
「……次の手を考えねばらなん。このままでは終われんからな!!」
「その通りです!! このままでは終われません!!」
今の地位を失うだけでも苦痛なのに! このまま国外に逃亡したら、平民並みの暮らしさえもできなくなってしまう。
――生まれも育ちも特別な俺が、平均以下の人生を歩む!?――
そんなの認められるか!!
絶対に……! 絶対にだ……!!
どうにかしてみせる。
「…………………………」
「…………………………」
俺達は――今周りにいる御者たちは、『こちら側の人間』。そいつらも一緒に考えさせて、新たな一手を探す。
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
見つ、からない。
だが、諦めはしない!!
なにも悪いことをしていない人間が、悪いことをした女以下の人生を送るなんてあってはならないことなのだから!
「………………………………」
「………………………………」
だから俺達は、死に物狂いになって思考を巡らせ――
「………………………………」
「………………………………みつ、けた。見つけたぞ……!」
――外で太陽が沈み、再び昇ってきた頃。脳内にとある計画が浮かび上がった。
「…………はは、ははは。なんだ。最初からこうすればよかったんだ」
今思えば、ポルートッド家レベルの『匿い』はタカが知れている! 平民にちょっと毛が生えた程度のものなんて、こっちからお断りだ!!
「……バジル……?」
「詳細は、戻りながら伝えます。さあ行きましょう。楽園へと!!」
すぐさま御者に指示を出し、俺達を乗せた馬車は動き出す。
これから向かう場所。それは、俺達がよ~く知っている――
「しかも惨たらしくだ!! よくも騙しやがったな!! 誰よりも苦しんで死ね!! 悲惨な死に方をしてっ、死後も永遠に苦しみ続けろ!! くそおんながぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
馬車に戻った俺達は呪詛を吐き出し、どのくらいの時間が経ったのだろうか。声がかすれるまで叫んだ俺達は、当然まだ足りないが、仕方なく叫ぶのを止めた。
「……次の手を考えねばらなん。このままでは終われんからな!!」
「その通りです!! このままでは終われません!!」
今の地位を失うだけでも苦痛なのに! このまま国外に逃亡したら、平民並みの暮らしさえもできなくなってしまう。
――生まれも育ちも特別な俺が、平均以下の人生を歩む!?――
そんなの認められるか!!
絶対に……! 絶対にだ……!!
どうにかしてみせる。
「…………………………」
「…………………………」
俺達は――今周りにいる御者たちは、『こちら側の人間』。そいつらも一緒に考えさせて、新たな一手を探す。
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
見つ、からない。
だが、諦めはしない!!
なにも悪いことをしていない人間が、悪いことをした女以下の人生を送るなんてあってはならないことなのだから!
「………………………………」
「………………………………」
だから俺達は、死に物狂いになって思考を巡らせ――
「………………………………」
「………………………………みつ、けた。見つけたぞ……!」
――外で太陽が沈み、再び昇ってきた頃。脳内にとある計画が浮かび上がった。
「…………はは、ははは。なんだ。最初からこうすればよかったんだ」
今思えば、ポルートッド家レベルの『匿い』はタカが知れている! 平民にちょっと毛が生えた程度のものなんて、こっちからお断りだ!!
「……バジル……?」
「詳細は、戻りながら伝えます。さあ行きましょう。楽園へと!!」
すぐさま御者に指示を出し、俺達を乗せた馬車は動き出す。
これから向かう場所。それは、俺達がよ~く知っている――
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