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第2章 仕事のない魔女
4話 カンテラがある理由
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そのまま掃除を続け、邪魔なものを片付けること二時間。
「よし、これでひと段落ですね! ターブさん、お疲れさまでした!」
「いやあ、俺から見てもめちゃくちゃキレイになりましたよ!」
玄関で、私とアッキが交互に褒める。一階と二階、すみずみまでやって、ホコリも飛ばなくなったし、柑橘系みたいな洗剤の匂いが心地いい空間になった。玄関の外には、サンタクロースのプレゼント準備みたいなゴミ袋の山(どこかで同じの見たな)。
「これ、ワタシがやったのかい……へえ、やればできるもんだね」
ターブさんは「腰が痛いよ」だの「もう少し年寄りをいたわりなよ」など言っていたけど、その顔は若干照れくさそう。自分でやりきったことが嬉しかったのかもしれない。でも気持ちは分かる。本当に数時間前と別の家みたいだもん!
「どうです、ターブさん。これなら仕事、受けられるんじゃないですか? キッチンは魔法に任せて、リビングは手でやるとか」
そう聞いたアッキの表情は少し緊張している。私も同じ気持ち。どんな返事をくれるんだろう。
彼女は、後ろを向いて廊下やリビングを見渡し、大きく深呼吸した。
「……確かに、これならできそうだね」
「ホントですか! 良かった!」
私の急な大声にびっくりしてるターブさんの腕を取って、踊るようにぶんぶん振る。
だってだって、自分たちが協力して、魔法道具を預けないで済むなんて、大成功じゃない!
「アッキ、やったね! ありがと!」
「おう! リンコも、ありがとな!」
二人で勢いよくハイタッチする。うんうん、これならジュラーネさんも喜んでくれるはず!
でも、私たちの横を見ると、チャンプスが尻尾を垂らしながら、小さく首をかしげていた。
「さて、帰ったら真っ先にジュラーネさんに報告だな! あーあ、スマホがあれば、片付け前と片付け後のターブさんの部屋を写真に撮って見せたのに!」
帰り道、「ちょっと魔力が足りなそうだから、ワタシが往復できそうなところまで」とターブさんに箒で途中まで送ってもらった。チャンプスに連絡してもらって、ジュラーネさんから箒だけここまで運んでもらうこともできたけど、チャンプスから二十分も歩けばカンテラに着くと聞いたので、町に続く舗装されてない道をてくてく歩いている。
「おっ、見ろ、リンコ! おいしそうな果物!」」
「何あれ! チャンプス、あれ食べられるの?」
「いや、アレは生で食べると毒だぞ。まあ体が数日しびれたいなら味見してみるといい」
「絶対やだ!」
ツッコミを入れるアッキも、それに「私もやだ!」と乗っかる私も、良いことをしたから気分が良い。でも相変わらずチャンプスはむくれてるような感じがして、私は思い切って聞いてみた。
「ねえ、なんか機嫌悪い? 私たち、何かしちゃった?」
「……ああ、いや、別に悪いことしたわけじゃねーよ。たださ」
そう言って、チャンプスはグッと伸びをする。少しでも高い位置から、カンテラを見つけようとしてるみたいに。
「ちょっと店のこと気になったんだよな。だって、これでターブは魔導書預けなくてもよくなったわけだろ? そしたら売上が減るじゃねーか」
「あ……」
ちっとも気付かなかった。そうか、私たちが協力したせいで、本当はカンテラが利息で儲かるはずのチャンスをつぶしちゃったんだ……。
「いや、別にジュラーネは食うに困ってるわけじゃねーよ? でも当然生活に金は必要だしさ。こうしてリンコとアッキが協力するたびにジュラーネの仕事が減るのかと思うと、ちょっとだけ複雑な気分になっただけだ」
「俺たち……悪いことしちゃったな……」
言いすぎたと思ったのか、チャンプスが「まあ、あの大魔女がどう思ってるかも分かんねーからな!」とフォローしてくれたけど、隣にいたアッキも、がっくりと肩を落としてる。私も同じ気持ちで、さっきまで羽が生えたみたいに軽かった足が、今はすごく重く感じる。
もう少し歩いたらカンテラだ。ジュラーネさんに、ちゃんと謝ろう。
「おや、戻ったかい。うまくいったようだね。チャンプスから教えてもらったよ」
「俺、ずっと気になってたんですけど、どうやって離れた場所でチャンプスと連絡取り合ってるんですか?」
ドアを開けてすぐ、アッキがカウンターにいるジュラーネさんに聞いてみる。到着していきなり謝るのも気まずくなると思ったのかもしれない。
「ああ、この石のおかげさよ。実はチャンプスにもつけててね、電話みたいに会話できるようになってるのさ」
黒い服の内側にしまっていたネックレスを取り出す。そこについている黄色い石が、電池を入れたライトのように、一定間隔でピカーッ、ピカーッと光っていた。毛で埋まっていたけど、チャンプスの首元にも、小さいネックレスがつけられてるのを初めて知った。
と、ジュラーネさんがまじまじと私を見つめる。
「リンコ、どうしたんだい? だいぶ浮かない顔してるじゃないか」
「あ、うん、えっと……」
どうしよう、すごく言いづらい。「何でもない」ってごまかしたい。
でも、私たちのせいで迷惑かけちゃったことに間違いはないから、正直に謝れる自分でいたい。
右手をグッとにぎる。勇気を出して、大きく頭を下げる。
「ジュラーネさん、ごめんなさい!」
「俺も、ごめんなさい!」
私と同じタイミングで、アッキも謝った。少しだけ、気持ちが楽になる。誰かと一緒って、こんなに心強いものなんだ。
「私、ターブさんの相談に乗ってあげて、魔法で掃除しながら自分でも片付けとか掃除をやるっていうアイディアを出したんです。やり方も全部教えて、ターブさんもやる気にあってくれて。すごく嬉しかったけど、でも、カンテラに魔導書を預けなくてもよくなっちゃって……」
「俺たちは良いことした気になってたけど、このお店にとってはマイナスだったなって。だから、ごめんなさい!」
もう一度、二人で深くお辞儀する。怒鳴ったりはしないかもしれないけど、怒られる覚悟はできてた。
「……キシシッ」
彼女の声に気が付いて、頭を上げる。ジュラーネさんは、おかしそうに笑ってた。
「何を心配してるのかと思ったら、そんなことかい! どうせこの子に何か言われたんだろうけどね」
ギクッとなっているチャンプスは、スッと目をそらしてごまかしてる。
「いいんだよ、そんなこと。言ったろ? アタシは大魔女だからね。しばらく誰もお客が来なくたって食べていけるくらいの蓄えはあるさ」
「そっか……え、じゃあジュラーネさんは、なんでこのお店をやってるんですか?」
私がそう尋ねると、彼女は少しだけ黙った後、「恩返し、みたいなものだね」とつぶやいた。
「アタシはたまたま運が良かっただけなのさ。魔女としての実力もそれなりにあったし、良いタイミングで誰かのピンチに遭遇して、一般人を助けたり他の魔女を手伝ったことで有名になった。ちょっとでも運が悪かったり、何かがズレてたら、アタシも今頃食べるものにも困ってたかもしれない」
カウンターから出てきたジュラーネさんは、魔法道具を置いてある棚を見る。そこにあるのは、他の魔女が手放した道具だ。
「これはアタシなりの恩返しなんだよ。特定の誰かに、っていうんじゃなくて、周りのみんなへの。自分がたまたま上手くいった分、たまたま上手くいかなかった他の人に分けてあげないと。だから、医者と一緒でさ、この店の利用が少なくなる方が、アタシは嬉しいね。上手くいってる魔女が多いってことだし」
「……ジュラーネさん、優しいんですね」
「そんなことないさ。大魔女だもの、いつ世界を滅ぼそうって気になるか分からないよ」
冗談めかして笑うけど、本当に優しい人だと思った。自分がすごい立場にいることを自慢するんじゃなくて、周りに感謝してる。私も、こんな大人になれたらいいな。
「と、いうわけで、気にしないでいいよ。まったく、チャンプスも余計なことばっかり言うんだからね」
「いやいや、俺はジュラーネのことを思って言ったんだぞ! それに、儲かれば俺のご飯ももっと豪華になるしな!」
「自分のことばっかり! チャンプスもジュラーネさんを見習って、周りに優しくした方がいいと思うぜ」
「おいアキラ! 子どものくせに生意気だぞ!」
毛を逆立てるチャンプスに、私もアッキも笑う。ジュラーネさんも、それを見て楽しそうに笑みを浮かべていた。
〈第2章 終わり〉
「よし、これでひと段落ですね! ターブさん、お疲れさまでした!」
「いやあ、俺から見てもめちゃくちゃキレイになりましたよ!」
玄関で、私とアッキが交互に褒める。一階と二階、すみずみまでやって、ホコリも飛ばなくなったし、柑橘系みたいな洗剤の匂いが心地いい空間になった。玄関の外には、サンタクロースのプレゼント準備みたいなゴミ袋の山(どこかで同じの見たな)。
「これ、ワタシがやったのかい……へえ、やればできるもんだね」
ターブさんは「腰が痛いよ」だの「もう少し年寄りをいたわりなよ」など言っていたけど、その顔は若干照れくさそう。自分でやりきったことが嬉しかったのかもしれない。でも気持ちは分かる。本当に数時間前と別の家みたいだもん!
「どうです、ターブさん。これなら仕事、受けられるんじゃないですか? キッチンは魔法に任せて、リビングは手でやるとか」
そう聞いたアッキの表情は少し緊張している。私も同じ気持ち。どんな返事をくれるんだろう。
彼女は、後ろを向いて廊下やリビングを見渡し、大きく深呼吸した。
「……確かに、これならできそうだね」
「ホントですか! 良かった!」
私の急な大声にびっくりしてるターブさんの腕を取って、踊るようにぶんぶん振る。
だってだって、自分たちが協力して、魔法道具を預けないで済むなんて、大成功じゃない!
「アッキ、やったね! ありがと!」
「おう! リンコも、ありがとな!」
二人で勢いよくハイタッチする。うんうん、これならジュラーネさんも喜んでくれるはず!
でも、私たちの横を見ると、チャンプスが尻尾を垂らしながら、小さく首をかしげていた。
「さて、帰ったら真っ先にジュラーネさんに報告だな! あーあ、スマホがあれば、片付け前と片付け後のターブさんの部屋を写真に撮って見せたのに!」
帰り道、「ちょっと魔力が足りなそうだから、ワタシが往復できそうなところまで」とターブさんに箒で途中まで送ってもらった。チャンプスに連絡してもらって、ジュラーネさんから箒だけここまで運んでもらうこともできたけど、チャンプスから二十分も歩けばカンテラに着くと聞いたので、町に続く舗装されてない道をてくてく歩いている。
「おっ、見ろ、リンコ! おいしそうな果物!」」
「何あれ! チャンプス、あれ食べられるの?」
「いや、アレは生で食べると毒だぞ。まあ体が数日しびれたいなら味見してみるといい」
「絶対やだ!」
ツッコミを入れるアッキも、それに「私もやだ!」と乗っかる私も、良いことをしたから気分が良い。でも相変わらずチャンプスはむくれてるような感じがして、私は思い切って聞いてみた。
「ねえ、なんか機嫌悪い? 私たち、何かしちゃった?」
「……ああ、いや、別に悪いことしたわけじゃねーよ。たださ」
そう言って、チャンプスはグッと伸びをする。少しでも高い位置から、カンテラを見つけようとしてるみたいに。
「ちょっと店のこと気になったんだよな。だって、これでターブは魔導書預けなくてもよくなったわけだろ? そしたら売上が減るじゃねーか」
「あ……」
ちっとも気付かなかった。そうか、私たちが協力したせいで、本当はカンテラが利息で儲かるはずのチャンスをつぶしちゃったんだ……。
「いや、別にジュラーネは食うに困ってるわけじゃねーよ? でも当然生活に金は必要だしさ。こうしてリンコとアッキが協力するたびにジュラーネの仕事が減るのかと思うと、ちょっとだけ複雑な気分になっただけだ」
「俺たち……悪いことしちゃったな……」
言いすぎたと思ったのか、チャンプスが「まあ、あの大魔女がどう思ってるかも分かんねーからな!」とフォローしてくれたけど、隣にいたアッキも、がっくりと肩を落としてる。私も同じ気持ちで、さっきまで羽が生えたみたいに軽かった足が、今はすごく重く感じる。
もう少し歩いたらカンテラだ。ジュラーネさんに、ちゃんと謝ろう。
「おや、戻ったかい。うまくいったようだね。チャンプスから教えてもらったよ」
「俺、ずっと気になってたんですけど、どうやって離れた場所でチャンプスと連絡取り合ってるんですか?」
ドアを開けてすぐ、アッキがカウンターにいるジュラーネさんに聞いてみる。到着していきなり謝るのも気まずくなると思ったのかもしれない。
「ああ、この石のおかげさよ。実はチャンプスにもつけててね、電話みたいに会話できるようになってるのさ」
黒い服の内側にしまっていたネックレスを取り出す。そこについている黄色い石が、電池を入れたライトのように、一定間隔でピカーッ、ピカーッと光っていた。毛で埋まっていたけど、チャンプスの首元にも、小さいネックレスがつけられてるのを初めて知った。
と、ジュラーネさんがまじまじと私を見つめる。
「リンコ、どうしたんだい? だいぶ浮かない顔してるじゃないか」
「あ、うん、えっと……」
どうしよう、すごく言いづらい。「何でもない」ってごまかしたい。
でも、私たちのせいで迷惑かけちゃったことに間違いはないから、正直に謝れる自分でいたい。
右手をグッとにぎる。勇気を出して、大きく頭を下げる。
「ジュラーネさん、ごめんなさい!」
「俺も、ごめんなさい!」
私と同じタイミングで、アッキも謝った。少しだけ、気持ちが楽になる。誰かと一緒って、こんなに心強いものなんだ。
「私、ターブさんの相談に乗ってあげて、魔法で掃除しながら自分でも片付けとか掃除をやるっていうアイディアを出したんです。やり方も全部教えて、ターブさんもやる気にあってくれて。すごく嬉しかったけど、でも、カンテラに魔導書を預けなくてもよくなっちゃって……」
「俺たちは良いことした気になってたけど、このお店にとってはマイナスだったなって。だから、ごめんなさい!」
もう一度、二人で深くお辞儀する。怒鳴ったりはしないかもしれないけど、怒られる覚悟はできてた。
「……キシシッ」
彼女の声に気が付いて、頭を上げる。ジュラーネさんは、おかしそうに笑ってた。
「何を心配してるのかと思ったら、そんなことかい! どうせこの子に何か言われたんだろうけどね」
ギクッとなっているチャンプスは、スッと目をそらしてごまかしてる。
「いいんだよ、そんなこと。言ったろ? アタシは大魔女だからね。しばらく誰もお客が来なくたって食べていけるくらいの蓄えはあるさ」
「そっか……え、じゃあジュラーネさんは、なんでこのお店をやってるんですか?」
私がそう尋ねると、彼女は少しだけ黙った後、「恩返し、みたいなものだね」とつぶやいた。
「アタシはたまたま運が良かっただけなのさ。魔女としての実力もそれなりにあったし、良いタイミングで誰かのピンチに遭遇して、一般人を助けたり他の魔女を手伝ったことで有名になった。ちょっとでも運が悪かったり、何かがズレてたら、アタシも今頃食べるものにも困ってたかもしれない」
カウンターから出てきたジュラーネさんは、魔法道具を置いてある棚を見る。そこにあるのは、他の魔女が手放した道具だ。
「これはアタシなりの恩返しなんだよ。特定の誰かに、っていうんじゃなくて、周りのみんなへの。自分がたまたま上手くいった分、たまたま上手くいかなかった他の人に分けてあげないと。だから、医者と一緒でさ、この店の利用が少なくなる方が、アタシは嬉しいね。上手くいってる魔女が多いってことだし」
「……ジュラーネさん、優しいんですね」
「そんなことないさ。大魔女だもの、いつ世界を滅ぼそうって気になるか分からないよ」
冗談めかして笑うけど、本当に優しい人だと思った。自分がすごい立場にいることを自慢するんじゃなくて、周りに感謝してる。私も、こんな大人になれたらいいな。
「と、いうわけで、気にしないでいいよ。まったく、チャンプスも余計なことばっかり言うんだからね」
「いやいや、俺はジュラーネのことを思って言ったんだぞ! それに、儲かれば俺のご飯ももっと豪華になるしな!」
「自分のことばっかり! チャンプスもジュラーネさんを見習って、周りに優しくした方がいいと思うぜ」
「おいアキラ! 子どものくせに生意気だぞ!」
毛を逆立てるチャンプスに、私もアッキも笑う。ジュラーネさんも、それを見て楽しそうに笑みを浮かべていた。
〈第2章 終わり〉
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