いきなり異世界って理不尽だ!

みーか

文字の大きさ
175 / 185

ペット

しおりを挟む
 4世帯住宅も、ファーナさんの家を大きくして、全て3階建てにして2階を廊下で繋げた。
 ルイ君とルイ君のお父さんは私の家に引っ越してきた。2階がルイ君達の家で3階は私の家だ。その隣をサーフ君一家の家にして、その隣がワーガとナナガの家だ。

 ドーガも他の大陸から来たオーガに一目惚れしてつい先日プロポーズしてOKをもらい大喜びしていた。家を新婚家庭用に大きく出し直して、ラブラブな毎日を送っている。

 ゆきちゃんは、私の所で寝たりルイ君の所で寝たりしている。おじいちゃん代わりのルイ君のお父さんが大好きで、必ずお風呂はじーじと入るとタオルを持って待っている。

 あちこちの大陸と連絡を取ってみると、あまり困った事や追加してほしい物もないようなので、動物達を他の大陸に届けに行きたい人達を募って行ってもらう事にした。
 今回は、船を沢山出してそれぞれの大陸に置いて来てもらう事にした。船の操縦を覚えてもらい、出発してもらった。服や、ほしい物を色々と聞いて船に山のように出していく。それぞれ3隻の船で各大陸に行ってもらい、2隻置いて帰って来てもらう事になった。

 さーて、私は何をしようかなぁ~。
 少しのんびりしたから、何かする事ないかなぁ?
 ハルー村に帰ってからは、ゆきちゃんとも沢山遊べるし、毎日楽しい。

 邪魔になる建物を消したり、頼まれた建物を出したり、牧場を広げたりと毎日それなりに仕事があり、料理をしたり、検索をしてまだこの世界にない物を出したりして充実した毎日を過ごした。

 

 数年が経ち、ゆきちゃんも8歳になり、私とルイ君はゆきちゃんの親として結婚する事になった。結婚と言っても今までと変わりなく正式にお父さんとお母さんになったと言う感じだ。
 ワーガとナナガにも子どもが産まれて、ワーガは娘にメロメロだし、小さな娘に顔面を叩かれてはキュンキュンしている相変わらずの変態だ!
 なんとダンドンさんとアヤナンさんが結婚して、ラブラブ新婚旅行に大陸巡りをしている。
 
 ある日、神様から電話がかかってきて、やっと派遣を送る事が出来るから少しだけ、こっちの世界に来ると連絡があった。
 何か欲しい物はないか?と聞かれ、猫や犬がほしいとお願いした。牛、馬、豚などはいるがペットとして飼う動物が全くいないと言うと用意すると言ってくれる。
 ゆきちゃんも動物大好きで、牧場で仔豚の世話をしたりしているけど、そのままお肉になったりするのが辛くて毎回泣いている。鶏もヒヨコのうちは可愛いけど大きくなると突かれるし、結構怖い!
 ペットを飼うのもとても良い事だと思う。大変だし、悲しい事も沢山あるから覚悟はいる。それでも飼いたいとゆきちゃんが言うので、お願いしてみた。

 神様が来て、数種類の犬、猫、インコ、ハムスター、ウサギを雄と雌の3ペアで出してくれた。
 
 もぅ皆んな夢中だ。飼いたい人を募集してペアで飼ってもらい、増えたら他の大陸にも届ける事になった。
 我が家は、ゆきちゃんの希望で犬を飼う。柴犬だ。

 神様に、元の世界にいつ頃帰れるか聞いたりしたけど、まだ何も進んでいないようだ。ここの世界も大切な人が増えたし、毎日楽しい。ルイ君と結婚までしたしね。でも、やっぱり元の世界に帰りたいな……。

 神様は、すぐに帰って行った。派遣神は、私達からは見えない所でこの世界を見守っているんだそうだ。

 犬の名前をつけなきゃね~。ゆきちゃんとルイ君と相談して決めたのは、雄は『クルン』尻尾がクルンと丸いからだって。雌は『チャチャ』茶色いから……。うーん、私のネーミングセンスがゆきちゃんに遺伝しているのか??

 私はペットショップを始める事にした。
 まだ準備が整ってないから、とりあえず動物達を預かる場所が必要で、ゆきちゃん、ファーファちゃん、ハルハちゃん、ルイト君、たろう君などで犬の散歩をお願いしたりと働いてもらっている。
 私はひたすら検索して、必要な物をペットショップに揃えていく。
 ふと見るとハムスターが出産していた……。あっ、インコも卵産んだ……。これは大変なことになりそうな予感がする。
 スマホのメッセージにペットショップの店員さん募集を送信!
 速攻で返信がきて、ファーナさんが手伝ってくれる事になった。
 2人でなんとかやっていけそうだ!子ども達の手伝いもあるしね!

 数ヶ月経って、ここに来た時には雌は全て妊娠中だったようで、犬や猫の出産も始まり、可愛い子達でいっぱいになった。
 他の村からもペットを買いに来る人が増えているし、もぅそろそろ他の大陸にもペットショップオープンできるかもしれない。
 
 ペット達のおかげで、1人暮らしの人達も大喜びだ。

 毎日幸せだな~。


 それから数年後、もぅここでの暮らしが当たり前になり、元の世界に帰る事も忘れていた。
 ルイ君とゆきちゃんとの生活は毎日楽しくて、この生活が今までからずっと続いていたように錯覚してしまう。大切な家族と仲間、仕事に追われる事もないし、お金に困る事もない。
 そんな生活にどっぷり浸かって、すっかり帰りたいと神様に言っていた事も忘れていた。





 
 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

天才魔導医の弟子~転生ナースの戦場カルテ~

けろ
ファンタジー
【完結済み】 仕事に生きたベテランナース、異世界で10歳の少女に!? 過労で倒れた先に待っていたのは、魔法と剣、そして規格外の医療が交差する世界だった――。 救急救命の現場で十数年。ベテラン看護師の天木弓束(あまき ゆづか)は、人手不足と激務に心身をすり減らす毎日を送っていた。仕事に全てを捧げるあまり、プライベートは二の次。周囲からの期待もプレッシャーに感じながら、それでも人の命を救うことだけを使命としていた。 しかし、ある日、謎の少女を救えなかったショックで意識を失い、目覚めた場所は……中世ヨーロッパのような異世界の路地裏!? しかも、姿は10歳の少女に若返っていた。 記憶も曖昧なまま、絶望の淵に立たされた弓束。しかし、彼女が唯一失っていなかったもの――それは、現代日本で培った高度な医療知識と技術だった。 偶然出会った獣人冒険者の重度の骨折を、その知識で的確に応急処置したことで、弓束の運命は大きく動き出す。 彼女の異質な才能を見抜いたのは、誰もがその実力を認めながらも距離を置く、孤高の天才魔導医ギルベルトだった。 「お前、弟子になれ。俺の研究の、良い材料になりそうだ」 強引な天才に拾われた弓束は、魔法が存在するこの世界の「医療」が、自分の知るものとは全く違うことに驚愕する。 「菌?感染症?何の話だ?」 滅菌の概念すらない遅れた世界で、弓束の現代知識はまさにチート級! しかし、そんな彼女の常識をさらに覆すのが、師ギルベルトの存在だった。彼が操る、生命の根幹『魔力回路』に干渉する神業のような治療魔法。その理論は、弓束が知る医学の歴史を遥かに超越していた。 規格外の弟子と、人外の師匠。 二人の出会いは、やがて異世界の医療を根底から覆し、多くの命を救う奇跡の始まりとなる。 これは、神のいない手術室で命と向き合い続けた一人の看護師が、新たな世界で自らの知識と魔法を武器に、再び「救う」ことの意味を見つけていく物語。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

モブっと異世界転生

月夜の庭
ファンタジー
会社の経理課に所属する地味系OL鳳来寺 桜姫(ほうらいじ さくらこ)は、ゲーム片手に宅飲みしながら、家猫のカメリア(黒猫)と戯れることが生き甲斐だった。 ところが台風の夜に強風に飛ばされたプレハブが窓に直撃してカメリアを庇いながら息を引き取った………筈だった。 目が覚めると小さな籠の中で、おそらく兄弟らしき子猫達と一緒に丸くなって寝ていました。 サクラと名付けられた私は、黒猫の獣人だと知って驚愕する。 死ぬ寸前に遊んでた乙女ゲームじゃね?! しかもヒロイン(茶虎猫)の義理の妹…………ってモブかよ! *誤字脱字は発見次第、修正しますので長い目でお願い致します。

処理中です...