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最低なリーダー2人は、そのまま放置だ!
次に到着したのはエルフとドワーフで、人間の奴隷を沢山連れていた。両手を縛られ腰にも縄がつけられて引っ張られている。服は全く着ていない。
やはり妊婦している女性が数人いる。
傷も多く、手の指が変な方向に向いている人や、体中に縛られた痕があったり、絵を描くように切られた傷があったり……。見ているのも辛いような状態だった。
妊婦しているのも、まだ若い中学生くらいの子もいる。
駆け寄って、縄を切っていく。オーガの里の人達も庇うようにお風呂や傷の手当てに連れて行く。
さっき到着したオーガ達も、今まで何も出来なくて悪かったと抱っこで運んでくれている。
かなりの人数だ。
この2つのリーダー達は、話しをして、奴隷解放に従う者だけを連れてきたと言っていた。
そして、助けられるだけの奴隷を連れてここまで来たらしい。
奴隷達は、リーダーの話しが信じられず、残っている人も多いという。
逃げ出されると大変だから、縛ってきたと言っていた。
エルフもドワーフも20人ほどしかいないのは、ほとんどの里の人達は、奴隷のいない生活は考えられない、奴隷と同じ生活をするなんて死んだ方がマシだ!とまで言っていたようだ。
とりあえず信じる事にして、到着したエルフやドワーフも清潔にしてもらい、食事を用意した。
チラッと、芋虫2人を見て聞いてきた。
「あ、あの、そこの人は、この前一緒だったリーダーの人では?」
「そうですよ。奴隷に働かせて自分達が良い暮らしをするつもりで来たと言っていましたし、奴隷も解放するつもりはなく、人間をバカにしたので、ちょっと痛い目を見ていただきました。」
「……そ、そうですか……。」
真っ青になっている。
「もし、先程の話しが嘘で、後からここに攻めてくるような事がありましたら、皆さん同じような事になりますよ。」
「ひっ!!………そ、そ、そんな事は………ありませんよ……。ハハ……ハハハハ。」
真っ青な顔で、仲間の所に走って行った。
怪しい。ワーガも、嘘ではないかと耳打ちしてくる。
さて、どうやって本当の事を話させるか……。何かいい方法がないかなぁとワーガとヒソヒソ話していたら、オーガが沢山歩いてきた。
よく見ると、人間の奴隷だろう人を抱えたり、背負ったりしている。
その後ろには、縄でぐるぐる巻きにされたドワーフやエルフが荷車のようなものに山積みされたり、奴隷達のように縄で繋がれて歩いてきていた。
「遅くなった。怪しい行動をしている奴等を見かけ、後をつけてたら、こいつらが武器を持ったり魔物が入った籠を沢山集めたりしていたから縛って連れて来た。」
「ありがとうございます。そのままこの檻の中に閉じ込めてください。奴隷の人達はあっちに運んでいただけませんか?」
「分かった。任せろ!」
リーダー達はガタガタ震えている。ワーガとゴーガに牢屋の檻に放り込んでもらう。
かなりの数の奴隷で、手当ても追いつかない。オーガに運ばれて来た男性達は、動く事もできないような状態な人が多かった。人質にする為に、動かれると面倒だからと暴力を振るったようだ。
手当てを受けた人からオーガの里に運んでもらう。病院があるので入院が必要な人は病院に送ってもらえるように頼んだ。
包帯やガーゼ、傷薬などを出していると、自分の所は獣人族が奴隷だと言っていたドワーフが到着した。
やはり裸のまま縄に繋がれていた。
ここのドワーフ達は、納得して来たらしく、獣人族を優先しても文句も言わず待っていた。
傷も少なく、1番まともだった。
そのあと、オーガが到着して8人のリーダー達の里や村からの避難は済んだようだ。
川の向こうからも人が来ていたが、対応しきれないので少し離れた場所にデパートを出して、中に食事やトイレやシャワールーム、布団などを出して待ってもらう事にした。
奴隷だった人達を病院や薬局で働いてくれている人達と一緒にバスでオーガの里まで送る。
私も一緒に行くことにした。
バスの中で話しを聞いていたら、ここまで酷い事をするようになったのは最近だったらしい。
ハッキリとは分からないが、多分私が来た頃だ。悪魔が負の感情を集める為に、洗脳していた可能性もある。
それと、やはり人間が暮らす場所があり、そこに定期的に奴隷にする為に人拐いをしていたようだ。
ドワーフやエルフ達の女性が少ないのも気になっていたから聞いてみると、最近になって何かの儀式に女性が必要だと定期的に連れて行かれるらしい。
人間は連れて行かれる事はないが、女性が減るので男性の発散に奴隷が使われていたようだ。人間の男性は、仕事や暴力で夜は動く事も出来ず、女性を守る事もできなかったと泣いている。最初の頃は抵抗もしたらしいが、かなり酷い事をされて逆らえなくなった。
そのうち、抵抗する力さえなくなってしまい、ギリギリ生きている状態だった。
人間と恋をして産まれたドワーフやエルフのハーフ達も酷くなってきた頃に奴隷と同じ扱いに変わったようだ。
連れて行かれた人達も気になるし、牢屋に閉じ込めた人達にもしっかりと話しを聞かなくちゃ!
話してくれるかが問題だけど。
次に到着したのはエルフとドワーフで、人間の奴隷を沢山連れていた。両手を縛られ腰にも縄がつけられて引っ張られている。服は全く着ていない。
やはり妊婦している女性が数人いる。
傷も多く、手の指が変な方向に向いている人や、体中に縛られた痕があったり、絵を描くように切られた傷があったり……。見ているのも辛いような状態だった。
妊婦しているのも、まだ若い中学生くらいの子もいる。
駆け寄って、縄を切っていく。オーガの里の人達も庇うようにお風呂や傷の手当てに連れて行く。
さっき到着したオーガ達も、今まで何も出来なくて悪かったと抱っこで運んでくれている。
かなりの人数だ。
この2つのリーダー達は、話しをして、奴隷解放に従う者だけを連れてきたと言っていた。
そして、助けられるだけの奴隷を連れてここまで来たらしい。
奴隷達は、リーダーの話しが信じられず、残っている人も多いという。
逃げ出されると大変だから、縛ってきたと言っていた。
エルフもドワーフも20人ほどしかいないのは、ほとんどの里の人達は、奴隷のいない生活は考えられない、奴隷と同じ生活をするなんて死んだ方がマシだ!とまで言っていたようだ。
とりあえず信じる事にして、到着したエルフやドワーフも清潔にしてもらい、食事を用意した。
チラッと、芋虫2人を見て聞いてきた。
「あ、あの、そこの人は、この前一緒だったリーダーの人では?」
「そうですよ。奴隷に働かせて自分達が良い暮らしをするつもりで来たと言っていましたし、奴隷も解放するつもりはなく、人間をバカにしたので、ちょっと痛い目を見ていただきました。」
「……そ、そうですか……。」
真っ青になっている。
「もし、先程の話しが嘘で、後からここに攻めてくるような事がありましたら、皆さん同じような事になりますよ。」
「ひっ!!………そ、そ、そんな事は………ありませんよ……。ハハ……ハハハハ。」
真っ青な顔で、仲間の所に走って行った。
怪しい。ワーガも、嘘ではないかと耳打ちしてくる。
さて、どうやって本当の事を話させるか……。何かいい方法がないかなぁとワーガとヒソヒソ話していたら、オーガが沢山歩いてきた。
よく見ると、人間の奴隷だろう人を抱えたり、背負ったりしている。
その後ろには、縄でぐるぐる巻きにされたドワーフやエルフが荷車のようなものに山積みされたり、奴隷達のように縄で繋がれて歩いてきていた。
「遅くなった。怪しい行動をしている奴等を見かけ、後をつけてたら、こいつらが武器を持ったり魔物が入った籠を沢山集めたりしていたから縛って連れて来た。」
「ありがとうございます。そのままこの檻の中に閉じ込めてください。奴隷の人達はあっちに運んでいただけませんか?」
「分かった。任せろ!」
リーダー達はガタガタ震えている。ワーガとゴーガに牢屋の檻に放り込んでもらう。
かなりの数の奴隷で、手当ても追いつかない。オーガに運ばれて来た男性達は、動く事もできないような状態な人が多かった。人質にする為に、動かれると面倒だからと暴力を振るったようだ。
手当てを受けた人からオーガの里に運んでもらう。病院があるので入院が必要な人は病院に送ってもらえるように頼んだ。
包帯やガーゼ、傷薬などを出していると、自分の所は獣人族が奴隷だと言っていたドワーフが到着した。
やはり裸のまま縄に繋がれていた。
ここのドワーフ達は、納得して来たらしく、獣人族を優先しても文句も言わず待っていた。
傷も少なく、1番まともだった。
そのあと、オーガが到着して8人のリーダー達の里や村からの避難は済んだようだ。
川の向こうからも人が来ていたが、対応しきれないので少し離れた場所にデパートを出して、中に食事やトイレやシャワールーム、布団などを出して待ってもらう事にした。
奴隷だった人達を病院や薬局で働いてくれている人達と一緒にバスでオーガの里まで送る。
私も一緒に行くことにした。
バスの中で話しを聞いていたら、ここまで酷い事をするようになったのは最近だったらしい。
ハッキリとは分からないが、多分私が来た頃だ。悪魔が負の感情を集める為に、洗脳していた可能性もある。
それと、やはり人間が暮らす場所があり、そこに定期的に奴隷にする為に人拐いをしていたようだ。
ドワーフやエルフ達の女性が少ないのも気になっていたから聞いてみると、最近になって何かの儀式に女性が必要だと定期的に連れて行かれるらしい。
人間は連れて行かれる事はないが、女性が減るので男性の発散に奴隷が使われていたようだ。人間の男性は、仕事や暴力で夜は動く事も出来ず、女性を守る事もできなかったと泣いている。最初の頃は抵抗もしたらしいが、かなり酷い事をされて逆らえなくなった。
そのうち、抵抗する力さえなくなってしまい、ギリギリ生きている状態だった。
人間と恋をして産まれたドワーフやエルフのハーフ達も酷くなってきた頃に奴隷と同じ扱いに変わったようだ。
連れて行かれた人達も気になるし、牢屋に閉じ込めた人達にもしっかりと話しを聞かなくちゃ!
話してくれるかが問題だけど。
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