44 / 185
カルタ
しおりを挟む
窓の外を見ると、嵐が来たのが嘘のような綺麗な星空が広がっている。
神様に電話しようかなぁ。でもこの前忙しいと言ってた。ここの状況知ってるんだろうか?
地球でも近年災害が増えてきているし、もしかしたら地球の方が大変な状況かもしれない。戦争はなくならないし、異常気象が世界中で起きている。日本だって、ビックリするくらい雨が降ったり、大地震が起きたり……。こっちの世界だけが大変なわけじゃないもんね…。地球でも、食べる物が無くて辛い思いをしてる人は沢山いるんだもん。こっちばかり助けてとは言えない。
今日は、早く寝よう。久しぶりに1人でぐっすり眠れそうだ。
朝、目を覚まして9階に行き朝ご飯を食べる。食堂の人達は何時から頑張ってくれているんだろう。ここに来てから毎日、早くから頑張ってくれている。
大丈夫か聞いてみたが、夜早く終わり寝てるし、交代で休んでいるから問題ないと言ってくれた。それに、他にすることがないからと手伝いに来てくれる人もいるようだ。良かったぁ~。本当にここの人達は良い人ばかりで、支え合って助け合って生活している。
2階の水が引いたので、換気扇を回して開けられる戸は全て開けて水で洗い流す。何もないコンクリート剥き出しのままなので掃除もしやすい。
ここには泥水しか入ってないようで、泥を掻き出して1階に流す。手の空いてる人達総出で頑張ってもらった。
まだ1階は天井まで水がある。今日一日で引いてくれたらいいんだけどな……。
昼から10階に行くと暇そうにしている男の人達が沢山ごろごろしている。日曜日のお父さん状態がいっぱいいる!
よーし、ここらで勉強をもっとしていただきましょう!
カルタを出した。字が読める子ども達も集めてカルタ大会をした。まさかの子ども達に惨敗したオジサン達が、ムキになって子どもと対戦している。
他にもトランプや、リバーシ、将棋なんかを出して、遊び方はDVDで見てもらった。トランプは数の勉強になるし、大勢でもできるから暇つぶしにちょーど良い!
さて、私は屋上に出て果物の木の鉢植えを出す。多分、全滅しているだろう。野菜類は、ほとんどを植木鉢に移して持ってきてくれていた。西瓜などは、種を取ってある。
もしかしたら、果物も木が生きていたら挿し木で移動できるかもしれない。ここの果物も野菜も他の木も神様がここの気候にあったものに変えてくれているから、とても貴重なものばかりだ。畑仕事をしてくれていた人達が水やりや収穫などを頑張ってくれている。
水はどんどん引いていっている。暑いくらい太陽がギラギラしているから乾くのも早いかもしれない。
10階に戻ると、あちこちで白熱した戦いが行われていた!休憩中のおばちゃん達も参戦したりと、エルフ、ドワーフ、人間、大人、子ども、老人関係なしの熱い戦いだ。
やはり子ども達は、覚えが早くて勝つ事が多い。子ども相手だからと手を抜く余裕は全くないようで、大人の方がムキになっている。
「頼む!!もぅ一回!!もぅ一回だけ!」
「えー、これで最後って言ったのに。おじちゃん弱いからつまんない!」
などの会話があちこちで聞かれる。
こんな風に遊べるのも嵐のおかげかも。大人は仕事で忙しい毎日だった。休みの日を決めたいなと考えていたけど、また一からのやり直しとなると休む暇も無くなる。新しい生活に慣れるまではバタバタの毎日になるだろうなぁ。
「楽しんでいる所ごめんなさい。そろそろシャワーや晩ご飯を交代でお願いしまーす!」
しぶしぶ移動する人。早く食べて早くシャワーを済ませ、また続きをしようと走って行く人、色々だ。
私も早くご飯たべちゃおっと!食堂に降りて、話しをしながらご飯を食べる。
食堂の食材はまだ余裕があるが、後3日ほどで足りない物が出てきそうだ。
明日は、1階の掃除をして、ブルドーザーでも使って土や泥を除けて車が進めるようにしようとルイ君と話す。出来れば、明日にでも出発して新しい場所を探さないといけない。植木鉢にも限界があるから、早く畑をなんとかしなきゃ!
シャワーを浴びて、屋上の部屋で明日必要な物を書き出して、スマホで検索。眠たくなったのでそのまま寝てしまった。
朝、屋上から下を見ると、ほとんど水が引いていた。
手伝える人は全員集まってもらい、まずは1階の掃除をしてもらう。ブルドーザーを出してルイ君達に練習してもらい、外に出られるように土と泥を除けてもらう。そのまま外に出てもらい、車が走れるようにしてほしいと頼んだ。
その間に食堂に行き、足りなくなりそうな物を出しておく。しばらく留守にするから救急箱や置き薬の箱なんかも出す。ほとんどひらがなが書いてあるので、読めば理解できるはずだ!
4階に降りて動物達の餌もしっかり補充しておいた。とりあえず1週間は保つようにしておく。
昼からは、あちこち回って必要な物の補充をしておいた。
あとは、デコボコ道でも進める車だ!昨夜検索して、これだ!と思えた物があった。自衛隊の車。これなら大丈夫そうだ。他は、私さえ居れば食料も寝る所もなんとでもなる!
久しぶりに魔力チェックをしてみたら、理解できない桁になっていた。数える事が出来る人いるんだろうか……?1列では足りず小さい数字が3列並んでいる。もぅ、地球ごとお買い上げ出来そうな気がする。
見なかった事にして、外に出てみた。3日しか経ってないのに、すごく久しぶりな気がする。
体育館は建物は無事だけど戸を開けると泥だらけだった。公民館の中も酷かった。公民館の戸が壊れて中は大きな石があったり、屋根に木が引っかかっていたりと悲しくなるような現状だった。
もちろん住宅やアパートも、住める状態ではない。
畑も全て泥が上に積み重なって何も見えない。囲っていたフェンスも倒れていた。
果樹園は、木のほとんどが泥の中に埋まっている。山から1番遠い所だったからか木が倒れたりはしていないように見えた。
神様に電話しようかなぁ。でもこの前忙しいと言ってた。ここの状況知ってるんだろうか?
地球でも近年災害が増えてきているし、もしかしたら地球の方が大変な状況かもしれない。戦争はなくならないし、異常気象が世界中で起きている。日本だって、ビックリするくらい雨が降ったり、大地震が起きたり……。こっちの世界だけが大変なわけじゃないもんね…。地球でも、食べる物が無くて辛い思いをしてる人は沢山いるんだもん。こっちばかり助けてとは言えない。
今日は、早く寝よう。久しぶりに1人でぐっすり眠れそうだ。
朝、目を覚まして9階に行き朝ご飯を食べる。食堂の人達は何時から頑張ってくれているんだろう。ここに来てから毎日、早くから頑張ってくれている。
大丈夫か聞いてみたが、夜早く終わり寝てるし、交代で休んでいるから問題ないと言ってくれた。それに、他にすることがないからと手伝いに来てくれる人もいるようだ。良かったぁ~。本当にここの人達は良い人ばかりで、支え合って助け合って生活している。
2階の水が引いたので、換気扇を回して開けられる戸は全て開けて水で洗い流す。何もないコンクリート剥き出しのままなので掃除もしやすい。
ここには泥水しか入ってないようで、泥を掻き出して1階に流す。手の空いてる人達総出で頑張ってもらった。
まだ1階は天井まで水がある。今日一日で引いてくれたらいいんだけどな……。
昼から10階に行くと暇そうにしている男の人達が沢山ごろごろしている。日曜日のお父さん状態がいっぱいいる!
よーし、ここらで勉強をもっとしていただきましょう!
カルタを出した。字が読める子ども達も集めてカルタ大会をした。まさかの子ども達に惨敗したオジサン達が、ムキになって子どもと対戦している。
他にもトランプや、リバーシ、将棋なんかを出して、遊び方はDVDで見てもらった。トランプは数の勉強になるし、大勢でもできるから暇つぶしにちょーど良い!
さて、私は屋上に出て果物の木の鉢植えを出す。多分、全滅しているだろう。野菜類は、ほとんどを植木鉢に移して持ってきてくれていた。西瓜などは、種を取ってある。
もしかしたら、果物も木が生きていたら挿し木で移動できるかもしれない。ここの果物も野菜も他の木も神様がここの気候にあったものに変えてくれているから、とても貴重なものばかりだ。畑仕事をしてくれていた人達が水やりや収穫などを頑張ってくれている。
水はどんどん引いていっている。暑いくらい太陽がギラギラしているから乾くのも早いかもしれない。
10階に戻ると、あちこちで白熱した戦いが行われていた!休憩中のおばちゃん達も参戦したりと、エルフ、ドワーフ、人間、大人、子ども、老人関係なしの熱い戦いだ。
やはり子ども達は、覚えが早くて勝つ事が多い。子ども相手だからと手を抜く余裕は全くないようで、大人の方がムキになっている。
「頼む!!もぅ一回!!もぅ一回だけ!」
「えー、これで最後って言ったのに。おじちゃん弱いからつまんない!」
などの会話があちこちで聞かれる。
こんな風に遊べるのも嵐のおかげかも。大人は仕事で忙しい毎日だった。休みの日を決めたいなと考えていたけど、また一からのやり直しとなると休む暇も無くなる。新しい生活に慣れるまではバタバタの毎日になるだろうなぁ。
「楽しんでいる所ごめんなさい。そろそろシャワーや晩ご飯を交代でお願いしまーす!」
しぶしぶ移動する人。早く食べて早くシャワーを済ませ、また続きをしようと走って行く人、色々だ。
私も早くご飯たべちゃおっと!食堂に降りて、話しをしながらご飯を食べる。
食堂の食材はまだ余裕があるが、後3日ほどで足りない物が出てきそうだ。
明日は、1階の掃除をして、ブルドーザーでも使って土や泥を除けて車が進めるようにしようとルイ君と話す。出来れば、明日にでも出発して新しい場所を探さないといけない。植木鉢にも限界があるから、早く畑をなんとかしなきゃ!
シャワーを浴びて、屋上の部屋で明日必要な物を書き出して、スマホで検索。眠たくなったのでそのまま寝てしまった。
朝、屋上から下を見ると、ほとんど水が引いていた。
手伝える人は全員集まってもらい、まずは1階の掃除をしてもらう。ブルドーザーを出してルイ君達に練習してもらい、外に出られるように土と泥を除けてもらう。そのまま外に出てもらい、車が走れるようにしてほしいと頼んだ。
その間に食堂に行き、足りなくなりそうな物を出しておく。しばらく留守にするから救急箱や置き薬の箱なんかも出す。ほとんどひらがなが書いてあるので、読めば理解できるはずだ!
4階に降りて動物達の餌もしっかり補充しておいた。とりあえず1週間は保つようにしておく。
昼からは、あちこち回って必要な物の補充をしておいた。
あとは、デコボコ道でも進める車だ!昨夜検索して、これだ!と思えた物があった。自衛隊の車。これなら大丈夫そうだ。他は、私さえ居れば食料も寝る所もなんとでもなる!
久しぶりに魔力チェックをしてみたら、理解できない桁になっていた。数える事が出来る人いるんだろうか……?1列では足りず小さい数字が3列並んでいる。もぅ、地球ごとお買い上げ出来そうな気がする。
見なかった事にして、外に出てみた。3日しか経ってないのに、すごく久しぶりな気がする。
体育館は建物は無事だけど戸を開けると泥だらけだった。公民館の中も酷かった。公民館の戸が壊れて中は大きな石があったり、屋根に木が引っかかっていたりと悲しくなるような現状だった。
もちろん住宅やアパートも、住める状態ではない。
畑も全て泥が上に積み重なって何も見えない。囲っていたフェンスも倒れていた。
果樹園は、木のほとんどが泥の中に埋まっている。山から1番遠い所だったからか木が倒れたりはしていないように見えた。
30
お気に入りに追加
242
あなたにおすすめの小説
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる