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旅
街の雰囲気
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冒険者教会を後にしたキク達は街を見てまわることにした。
「うわぁ、賑やか~。」
街にはたくさんの人が溢れかえっていた。ずっと森の中にいて久しぶりの太陽に目が痛いのか目を抑える。
「今日は、いつもより人がいると言っていました。」
「何かあるのかな?」
サクラとツバキが楽しそうに辺りをキョロキョロしている。
【何だ?もう疲れたのか?】
「いや、暑いだけ・・」
【そう言う時に我を使うんだ。我は氷の精霊だからな】
胸に手を置いてほれ使ってみと合図をしている。
「氷狐。涼しくして」
【良いだろう。その代わり、何か食べ物を買ってくれ。】
「それはサクラに言って。僕はお金を持っていないから。」
【何だ。使えん奴だな。】
「はいはい。精霊様。使えない僕に寒さを恵んで下さいませか?」
【心がこもっておらん。使えない僕にって棒読みじゃないか!】
「・・・」
【はぁ、世話が焼ける人間だ。】
「暑い・・早くして」
【少し待て・・・『我、氷狐が命じる。吹雪。』・・・どうだ?】
「・・やりすぎ。調節できないのか?寒い。」
【弱すぎる。こんなんで寒いとは・・本当に冒険に出ない方がいいんじゃないか?】
「もう、いいよ。この寒さで。寒さは慣れてる。暑いのよりは」
【そうなのか?じゃあ、このままで良いだろう。我は寒い方が魔法が使いやすいからな。】
「そう。」
二人で会話をしながらサクラとツバキを見る。何か気になったお店があるみたいで二人は駆け足でどっちに向かって行く。キクはゆっくり歩きながら向かう。
【もっと早く歩けないのか?】
「ゆっくり歩けば何か発見があるかもだろう?」
【子供みたいだな。】
「何が悪い?それに、人にもぶつからないで済む。」
【それは通行人がお主を避けてくれるからだろう。後ろにいて前に行きたい人はこの混みようでお前の遅さにイライラしているだろうな。】
「そうか?」
氷狐がそう言うと確認するためキクは後ろを向いた。後ろを向くために足を止めたので次の瞬間
「早く歩けよ。何ぶつぶつ言ってんだ?」
と声が聞こえた。
「僕が邪魔?」
「あぁ、邪魔だ。どけ。」
「氷狐。お前の言う通りだ。怒っていた。」
【何をそんなに楽しんでいるんだ?】
「別に楽しんではいない。」
【笑っているじゃないか。】
「そうか?」
【いつもより口角が上がっているぞ】
「僕には分からない。」
【・・・で?この怒り具合、ただじゃ済まされないぞ。】
「・・・・・」
キクは静かに男を見上げる。
「チッ。どけよ。」
男はそう言ってキクにわざとぶつかった。後ろにいた人にぶつかってしまい。その人と一緒にキクは地面に転がった。「すみません」と言いながらその人を立たせる。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です。すみません。後ろを見ていなくて・・怪我はありませんか?」
「えぇ、平気です。怪我があったとしても魔法で何とかできますから・・・」
「良かったです。」
「では、失礼。」
その人はお咎めることなく頭を下げて去って行った。
「はぁ・・」
【疲れたか?】
「精神面でね・・・」
【残念ながら我に精神面での回復魔法はないぞ】
「そもそも魔法にないだろう?」
【いや、あるぞ。ただし使い手はこの世界に一人だけだ。】
「へー」
【もう少し興味を持て!】
「精霊様。私は興味ありますよ。」
いつの間にか近くに来ていたツバキが言う。
「その辺で一旦休憩しましょう。そこで、お話聞かせてください。」
【キクと違って二人は良い奴だな・・ほれ、どこで話が聞きたい?】
「・・楽しそうだな・・」
三人の会話を聞きながらトボトボと二人の後をついて行く。
「うわぁ、賑やか~。」
街にはたくさんの人が溢れかえっていた。ずっと森の中にいて久しぶりの太陽に目が痛いのか目を抑える。
「今日は、いつもより人がいると言っていました。」
「何かあるのかな?」
サクラとツバキが楽しそうに辺りをキョロキョロしている。
【何だ?もう疲れたのか?】
「いや、暑いだけ・・」
【そう言う時に我を使うんだ。我は氷の精霊だからな】
胸に手を置いてほれ使ってみと合図をしている。
「氷狐。涼しくして」
【良いだろう。その代わり、何か食べ物を買ってくれ。】
「それはサクラに言って。僕はお金を持っていないから。」
【何だ。使えん奴だな。】
「はいはい。精霊様。使えない僕に寒さを恵んで下さいませか?」
【心がこもっておらん。使えない僕にって棒読みじゃないか!】
「・・・」
【はぁ、世話が焼ける人間だ。】
「暑い・・早くして」
【少し待て・・・『我、氷狐が命じる。吹雪。』・・・どうだ?】
「・・やりすぎ。調節できないのか?寒い。」
【弱すぎる。こんなんで寒いとは・・本当に冒険に出ない方がいいんじゃないか?】
「もう、いいよ。この寒さで。寒さは慣れてる。暑いのよりは」
【そうなのか?じゃあ、このままで良いだろう。我は寒い方が魔法が使いやすいからな。】
「そう。」
二人で会話をしながらサクラとツバキを見る。何か気になったお店があるみたいで二人は駆け足でどっちに向かって行く。キクはゆっくり歩きながら向かう。
【もっと早く歩けないのか?】
「ゆっくり歩けば何か発見があるかもだろう?」
【子供みたいだな。】
「何が悪い?それに、人にもぶつからないで済む。」
【それは通行人がお主を避けてくれるからだろう。後ろにいて前に行きたい人はこの混みようでお前の遅さにイライラしているだろうな。】
「そうか?」
氷狐がそう言うと確認するためキクは後ろを向いた。後ろを向くために足を止めたので次の瞬間
「早く歩けよ。何ぶつぶつ言ってんだ?」
と声が聞こえた。
「僕が邪魔?」
「あぁ、邪魔だ。どけ。」
「氷狐。お前の言う通りだ。怒っていた。」
【何をそんなに楽しんでいるんだ?】
「別に楽しんではいない。」
【笑っているじゃないか。】
「そうか?」
【いつもより口角が上がっているぞ】
「僕には分からない。」
【・・・で?この怒り具合、ただじゃ済まされないぞ。】
「・・・・・」
キクは静かに男を見上げる。
「チッ。どけよ。」
男はそう言ってキクにわざとぶつかった。後ろにいた人にぶつかってしまい。その人と一緒にキクは地面に転がった。「すみません」と言いながらその人を立たせる。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です。すみません。後ろを見ていなくて・・怪我はありませんか?」
「えぇ、平気です。怪我があったとしても魔法で何とかできますから・・・」
「良かったです。」
「では、失礼。」
その人はお咎めることなく頭を下げて去って行った。
「はぁ・・」
【疲れたか?】
「精神面でね・・・」
【残念ながら我に精神面での回復魔法はないぞ】
「そもそも魔法にないだろう?」
【いや、あるぞ。ただし使い手はこの世界に一人だけだ。】
「へー」
【もう少し興味を持て!】
「精霊様。私は興味ありますよ。」
いつの間にか近くに来ていたツバキが言う。
「その辺で一旦休憩しましょう。そこで、お話聞かせてください。」
【キクと違って二人は良い奴だな・・ほれ、どこで話が聞きたい?】
「・・楽しそうだな・・」
三人の会話を聞きながらトボトボと二人の後をついて行く。
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