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第104話 研究棟へ
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エクリアさんを追って、俺たちは研究棟へと足を踏み入れる。
そこは不気味なほど静かだった。
外では謎の結界魔法が出現したことで教職員や生徒たちが大騒ぎをしているというのに、ここだけまるで現実から隔離されたような空間のようにさえ思える。
「な、なんだか妙な気配ですね……」
「カルロ殿、警戒を怠らないように」
「は、はい」
モリスさんもこの研究棟全体から放たれる不穏なオーラをキャッチしたようだ。カルロはカルロで何かを感じているようだし……やっぱり、ここには何かがあるな。
その正体を探るべく、俺たちは鍵を握る人物――エクリアさんの捜索に当たった。
さすがに散らばっての行動は危険と判断し、三人で研究棟内を歩き回る。
だが、ここで新たな違和感が。
「誰もいないようだけど……」
「すでに避難したのでしょうか」
研究棟内には職員がひとりもいなかった。
外の騒ぎを聞きつけて対応に追われているという見方もできるが、だからってもぬけの殻になるかな。
「あっ、あそこに階段がありますよ」
その時、カルロが二階へあがる階段を発見。
一階には人がいないようだし、捜索を次のステップへ移そうと俺は二階へあがることを提案し、ふたりも賛成してくれた。
早速上の階へ向かうと、すぐにある人物を発見する。
「あっ――」
俺が視線を向けると、エクリアさんの後ろ姿が視界に飛び込んでくる。
彼女は廊下の突き当りを右に曲がり、研究棟のさらに奥へと進んでいった。
「どうやらエクリアさんはあっちに行ったようです」
「ならば追いかけましょう」
「だ、大丈夫でしょうか……気にはなりますけど」
モリスさんはヤル気満々。
カルロの方は少し警戒心を強めつつも、やはりなぜこの状況でエクリアさんが単独行動を取っているのか気になるようだ。おまけにここは本来学生が立ち入れない場所だし。
その謎を追って、俺たちもこっそりと突き当りの廊下を右に曲がる。
「これは……」
曲がり角の先は延々と続くかのように錯覚してしまうほど長い廊下だった。
すでにエクリアさんの姿は見えないので、どこかの部屋へ入ったようだ。
どこに入ったかはまるで見当がつかないけど……とりあえずしらみつぶしに捜していくしかないな。
そこは不気味なほど静かだった。
外では謎の結界魔法が出現したことで教職員や生徒たちが大騒ぎをしているというのに、ここだけまるで現実から隔離されたような空間のようにさえ思える。
「な、なんだか妙な気配ですね……」
「カルロ殿、警戒を怠らないように」
「は、はい」
モリスさんもこの研究棟全体から放たれる不穏なオーラをキャッチしたようだ。カルロはカルロで何かを感じているようだし……やっぱり、ここには何かがあるな。
その正体を探るべく、俺たちは鍵を握る人物――エクリアさんの捜索に当たった。
さすがに散らばっての行動は危険と判断し、三人で研究棟内を歩き回る。
だが、ここで新たな違和感が。
「誰もいないようだけど……」
「すでに避難したのでしょうか」
研究棟内には職員がひとりもいなかった。
外の騒ぎを聞きつけて対応に追われているという見方もできるが、だからってもぬけの殻になるかな。
「あっ、あそこに階段がありますよ」
その時、カルロが二階へあがる階段を発見。
一階には人がいないようだし、捜索を次のステップへ移そうと俺は二階へあがることを提案し、ふたりも賛成してくれた。
早速上の階へ向かうと、すぐにある人物を発見する。
「あっ――」
俺が視線を向けると、エクリアさんの後ろ姿が視界に飛び込んでくる。
彼女は廊下の突き当りを右に曲がり、研究棟のさらに奥へと進んでいった。
「どうやらエクリアさんはあっちに行ったようです」
「ならば追いかけましょう」
「だ、大丈夫でしょうか……気にはなりますけど」
モリスさんはヤル気満々。
カルロの方は少し警戒心を強めつつも、やはりなぜこの状況でエクリアさんが単独行動を取っているのか気になるようだ。おまけにここは本来学生が立ち入れない場所だし。
その謎を追って、俺たちもこっそりと突き当りの廊下を右に曲がる。
「これは……」
曲がり角の先は延々と続くかのように錯覚してしまうほど長い廊下だった。
すでにエクリアさんの姿は見えないので、どこかの部屋へ入ったようだ。
どこに入ったかはまるで見当がつかないけど……とりあえずしらみつぶしに捜していくしかないな。
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○○○○○○○○○○
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