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第2章 召喚術師と黒魔術師
番外編1:ラルフの日常
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いつも通り警備隊の仕事を終え、ラルフは今日も岐路に着く。
道を歩く人々の中で、その様相は一際目立って、巨大な身体が更にその威圧感を増幅させていた。
しかしラルフの気さくな性格から、すれ違う村人はラルフを見つけると口々に挨拶を交わしていく。
「ラルフ、今日もお前さんの姿を見ると安心するよ。警備隊の仕事、お疲れさん」
「おう、ジィさん、今日も元気だなァ」
「相変わらずイカつい格好してやがんな!」
「そうかァ? それよりオメェは腹が出てきたんじゃねェか? ちったぁ、オレを見習えよ」
こうした村人とラルフの会話は、いつしかこの村の日常的な風景になっていた。
しばらく歩いていくと、ラルフは急にきょろきょろと周りを見回し始めた。
そして辺りに見知った顔が居ないことを確認すると、大通りを少し外れた脇道に入っていく。
その道は少し暗く、人同士がすれ違うのがやっと、というほどの道である。
目的地にだんだん近づいていくと、ほんのりと鼻をくすぐる甘い香りがして、ラルフの歩調は少しだけ早くなる。
そこには一軒のこじんまりとした店があった。
お店の看板は可愛らしいピンクで彩られて、ショーウィンドウには色とりどりのドーナツが並んでいるのが、外からでも良く見えていた。
「今日は良いことがあった日だしな。……いいよな」
そのまま店の扉をゆっくり押して開けると、カランカランと鈴の音が響く。
その鈴の音に、ラルフは先ほども確認したばかりなのに、外の通りに人影がないことを確認する。
しかし、そんなことも忘れてしまうかのように、すぐに目の前の宝石たちにその目は奪われていく。
店の奥から出てきた女性の店員が、ショーウィンドウの前でじっと立ち止まる虎の姿を見て、あっと少し驚く顔をした。
「いらっしゃいませ。いつもごひいきに」
その声は、虎の耳にはどうやら全く届いていないようだった。
*
家の扉を勢いよく開けると、その音にすぐ反応して、2人の子どもが駆け寄ってきた。
「おかえりー!ラルフ兄ちゃん」
「ラルフお兄ちゃんおかえりー!」
「ああ。帰ったぜ」
その2人の子どもの顔を見て、ラルフは笑みをこぼした。
2人の子どもの名前はラルフの妹と弟で、ミアとリクという名前の、双子である。
しかし、その見た目は人間のそれと全く同じである。
「ミア、リク。今日は……」
そう言ってラルフは後ろに隠し持っていた箱を二人の前に差し出した。
「土産があるぞォー!!」
ミアとリクはその箱を見ると覚えがあるのか、すぐに笑顔になった。
「わーい!ドーナツだ!ミアだいすき」
「ドーナツだ!わーい!ボクもだいすき」
リクがその箱を受け取り、2人で顔を見合わせ、はちきれんばかりの笑顔を浮かべていく。
そして今度はラルフを置いて行って、2人はリビングの方にドーナツを持ってドタドタと走り去っていった。
「本当に元気がよくて感心するなァ……。全く油断もねェ」
ラルフは大きくため息を吐くと、玄関にゆっくり腰を掛けた。
「あ! オメェらピンク色のドーナツは食うんじゃねェぞー!!」
そう大きく声をかけたものの、2人からの返事は一向に聞こえてきそうになかった。
ラルフがリビングに行くと、そこには既に大きく欠けたドーナツを手に持つミアとリクがいた。
慌てて箱の中を確認すると、ピンク色にコーディングされたドーナツが2つと、シンプルなコーディングのないドーナツが2つ残っていた。
ラルフは目的の物がまだ残っていることに安堵して、そのうちの1つをたったの2口で平らげてしまった。
そしてもう1つ同じものを手に取ると、隣の部屋に移動した。
背中ではミアとリクが「おいしいね」と言い合いながら、手に付いたチョコを指で舐めとっていた。
*
隣の部屋は殺風景で、部屋の真ん中には立派な壇があり、一枚の写真が飾られていた。
その写真には立派な白い虎の姿があった。
ラルフは写真の前に、ドーナツを1つ置くと、手前にゆっくりと座り込んだ。
「きっとオヤジはドーナツなんて、食わなかっただろうなァ」
ラルフはそう呟くと、その写真の前で目を瞑り、手を合わせた。
しばらくして、ゆっくりと目を開けると、いつからそうしていたのか、後ろでミアとリクがラルフの真似をして手を合わせていた。
ラルフはその姿を見つけると、2人に向けて優しく笑った。
「ミアもリクも、兄ちゃんの父ちゃんに挨拶してくれたんだな」
「うん、会ったことないけど。お兄ちゃんのお父さんだから」
そう返事をしたのはミアだった。
その横で、リクは無言のまま、ラルフを神妙な顔で見つめている。
「なんだか兄ちゃん、今日は楽しそうだね」
ラルフはその言葉に驚いた表情をして、すぐにその顔を戻した。
そして2人の頭を両手でわしわしと少し乱暴に撫でた。
「……ああ、そうだなァ。お兄ちゃんの大事なお仕事の仲間が、病気で眠っていてな。今日、やっと目を覚ましたんだ」
するとミアとリクは2人で顔を見合わせた。
その表情はどこか不思議なものを見るようであった。
「おしごと……?」
「おともだちじゃないの……?」
その言葉にラルフはウーンと唸り、座り込んだまま腕を組んで考える素振りをした。
「友達、かァ……。オレはアイツのこと好きだが、アイツはそうじゃないだろうからな」
しかしミアとリクはその言葉に全く納得していないようで、2人して頬を膨らませる。
ミアもリクも右の頬に先ほどのチョコレートをべったりとつけている。
いかにもそれが双子らしくて、ラルフはまた笑ってしまう。
「へんなの」
「へんなの」
ラルフはまた2人の頭をわしわしと撫でる。
「でも……そうだなァ。アイツに友達、と思ってもらえるように、これから頑張るぜ。お兄ちゃんは」
頭を撫でた手を放しても、ミアとリクは全くその表情を変えようとせず、ラルフをじっと見つめ続ける。
ラルフは2人の意識を反らしてしまおうと、姿勢を反転させ、先ほど供えたばかりのドーナツを手に取った。
ドーナツはラルフの手の中で、ピンク色にテカテカと本物の宝石のように光を放つ。
2人がそのドーナツに目を奪われたのを確認すると、ラルフはサッと後ろを向き、一気に平らげた。
すると後ろのミアとリクが「2つも食べるなんてずるい」と騒ぎながら、ラルフの背中をドンドンと何度も思い切り叩いた。
その衝撃にラルフは思わず咳き込みそうになって、大量に口に放り込んだドーナツを慌てて飲み込んだ。
口いっぱいにイチゴの甘酸っぱい香りが広がって、その甘ったるさに、ラルフの頬は少し緩んだ。
道を歩く人々の中で、その様相は一際目立って、巨大な身体が更にその威圧感を増幅させていた。
しかしラルフの気さくな性格から、すれ違う村人はラルフを見つけると口々に挨拶を交わしていく。
「ラルフ、今日もお前さんの姿を見ると安心するよ。警備隊の仕事、お疲れさん」
「おう、ジィさん、今日も元気だなァ」
「相変わらずイカつい格好してやがんな!」
「そうかァ? それよりオメェは腹が出てきたんじゃねェか? ちったぁ、オレを見習えよ」
こうした村人とラルフの会話は、いつしかこの村の日常的な風景になっていた。
しばらく歩いていくと、ラルフは急にきょろきょろと周りを見回し始めた。
そして辺りに見知った顔が居ないことを確認すると、大通りを少し外れた脇道に入っていく。
その道は少し暗く、人同士がすれ違うのがやっと、というほどの道である。
目的地にだんだん近づいていくと、ほんのりと鼻をくすぐる甘い香りがして、ラルフの歩調は少しだけ早くなる。
そこには一軒のこじんまりとした店があった。
お店の看板は可愛らしいピンクで彩られて、ショーウィンドウには色とりどりのドーナツが並んでいるのが、外からでも良く見えていた。
「今日は良いことがあった日だしな。……いいよな」
そのまま店の扉をゆっくり押して開けると、カランカランと鈴の音が響く。
その鈴の音に、ラルフは先ほども確認したばかりなのに、外の通りに人影がないことを確認する。
しかし、そんなことも忘れてしまうかのように、すぐに目の前の宝石たちにその目は奪われていく。
店の奥から出てきた女性の店員が、ショーウィンドウの前でじっと立ち止まる虎の姿を見て、あっと少し驚く顔をした。
「いらっしゃいませ。いつもごひいきに」
その声は、虎の耳にはどうやら全く届いていないようだった。
*
家の扉を勢いよく開けると、その音にすぐ反応して、2人の子どもが駆け寄ってきた。
「おかえりー!ラルフ兄ちゃん」
「ラルフお兄ちゃんおかえりー!」
「ああ。帰ったぜ」
その2人の子どもの顔を見て、ラルフは笑みをこぼした。
2人の子どもの名前はラルフの妹と弟で、ミアとリクという名前の、双子である。
しかし、その見た目は人間のそれと全く同じである。
「ミア、リク。今日は……」
そう言ってラルフは後ろに隠し持っていた箱を二人の前に差し出した。
「土産があるぞォー!!」
ミアとリクはその箱を見ると覚えがあるのか、すぐに笑顔になった。
「わーい!ドーナツだ!ミアだいすき」
「ドーナツだ!わーい!ボクもだいすき」
リクがその箱を受け取り、2人で顔を見合わせ、はちきれんばかりの笑顔を浮かべていく。
そして今度はラルフを置いて行って、2人はリビングの方にドーナツを持ってドタドタと走り去っていった。
「本当に元気がよくて感心するなァ……。全く油断もねェ」
ラルフは大きくため息を吐くと、玄関にゆっくり腰を掛けた。
「あ! オメェらピンク色のドーナツは食うんじゃねェぞー!!」
そう大きく声をかけたものの、2人からの返事は一向に聞こえてきそうになかった。
ラルフがリビングに行くと、そこには既に大きく欠けたドーナツを手に持つミアとリクがいた。
慌てて箱の中を確認すると、ピンク色にコーディングされたドーナツが2つと、シンプルなコーディングのないドーナツが2つ残っていた。
ラルフは目的の物がまだ残っていることに安堵して、そのうちの1つをたったの2口で平らげてしまった。
そしてもう1つ同じものを手に取ると、隣の部屋に移動した。
背中ではミアとリクが「おいしいね」と言い合いながら、手に付いたチョコを指で舐めとっていた。
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隣の部屋は殺風景で、部屋の真ん中には立派な壇があり、一枚の写真が飾られていた。
その写真には立派な白い虎の姿があった。
ラルフは写真の前に、ドーナツを1つ置くと、手前にゆっくりと座り込んだ。
「きっとオヤジはドーナツなんて、食わなかっただろうなァ」
ラルフはそう呟くと、その写真の前で目を瞑り、手を合わせた。
しばらくして、ゆっくりと目を開けると、いつからそうしていたのか、後ろでミアとリクがラルフの真似をして手を合わせていた。
ラルフはその姿を見つけると、2人に向けて優しく笑った。
「ミアもリクも、兄ちゃんの父ちゃんに挨拶してくれたんだな」
「うん、会ったことないけど。お兄ちゃんのお父さんだから」
そう返事をしたのはミアだった。
その横で、リクは無言のまま、ラルフを神妙な顔で見つめている。
「なんだか兄ちゃん、今日は楽しそうだね」
ラルフはその言葉に驚いた表情をして、すぐにその顔を戻した。
そして2人の頭を両手でわしわしと少し乱暴に撫でた。
「……ああ、そうだなァ。お兄ちゃんの大事なお仕事の仲間が、病気で眠っていてな。今日、やっと目を覚ましたんだ」
するとミアとリクは2人で顔を見合わせた。
その表情はどこか不思議なものを見るようであった。
「おしごと……?」
「おともだちじゃないの……?」
その言葉にラルフはウーンと唸り、座り込んだまま腕を組んで考える素振りをした。
「友達、かァ……。オレはアイツのこと好きだが、アイツはそうじゃないだろうからな」
しかしミアとリクはその言葉に全く納得していないようで、2人して頬を膨らませる。
ミアもリクも右の頬に先ほどのチョコレートをべったりとつけている。
いかにもそれが双子らしくて、ラルフはまた笑ってしまう。
「へんなの」
「へんなの」
ラルフはまた2人の頭をわしわしと撫でる。
「でも……そうだなァ。アイツに友達、と思ってもらえるように、これから頑張るぜ。お兄ちゃんは」
頭を撫でた手を放しても、ミアとリクは全くその表情を変えようとせず、ラルフをじっと見つめ続ける。
ラルフは2人の意識を反らしてしまおうと、姿勢を反転させ、先ほど供えたばかりのドーナツを手に取った。
ドーナツはラルフの手の中で、ピンク色にテカテカと本物の宝石のように光を放つ。
2人がそのドーナツに目を奪われたのを確認すると、ラルフはサッと後ろを向き、一気に平らげた。
すると後ろのミアとリクが「2つも食べるなんてずるい」と騒ぎながら、ラルフの背中をドンドンと何度も思い切り叩いた。
その衝撃にラルフは思わず咳き込みそうになって、大量に口に放り込んだドーナツを慌てて飲み込んだ。
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