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第2章 召喚術師と黒魔術師
ユウリくん襲来!
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翌朝、俺らは3人揃ってすっきりした顔で朝食を食べた。
やはり久々のベッドでは皆ぐっすり快眠できていたようだ。
宿屋を出て、俺ら3人はじゃあ、またと別行動をしようとしたところで―――
「おにぃ!」
と背後から突然声が聞こえてきた。
後ろを振り向くと遠くから美少女が駆け寄ってくる―――と思ったら、あれは―――
「ユウリ!」
「おにぃ! 見つけた!」
と、ユウリはそのままスピードを緩めることなく、俺に向かって突進してきた。
やはり、この子、どう見ても美少女である。
そこで俺は膝を軽く曲げ屈み、手を大きく広げ、ユウリを抱きしめる態勢に入った。
ユウリがそのまま目前まで迫ってきたところで、俺は広げていた手を狭め、ユウリの―――胸に、タッチした。
「ひゃぅッッ!?」
その瞬間、ユウリはひっくり返った、かわゆすぎる声を上げた。
―――つるぺったんこ!
これは、正真正銘オトコノコである。
いけない事をしてしまった背徳感か、ちょっぴりえっちな気分になる俺。
あかん。
「おにぃのバカ!」
するとユウリは涙目になり、ポカポカと俺の胸を叩き始めた。
これが全く痛くない。
思わずドン引きしてしまうようなこの幼児的な仕草だが、可愛い子がやるとこうも素敵な絵柄―――。
悪くないです。ご褒美です。
「ごめん、やっぱり信じられなくてさ。その、あんまりユウリが可愛いから……」
そう言うと、ユウリは急速に顔を真っ赤にして、ゆっくり一歩一歩後ずさっていく。
「おにぃのバカー!!!」
その光景を見ていたラルフは異質な物を見る目でこちらを見ている。
特に俺に対して。
美少女に変態的ないたずらをしたクズ野郎、と目つきが訴えています。
―――これは完全に後で怒られます。俺、終わった。
一方、サムの方を見ると、どこを見たらいいのか困っているのか、目がウロウロとしていた。
しかしなんだか顔が赤い、変だな。
まじまじとサムを観察していると突然思いっきり俺と思わず目が合ってしまった。
するとサムはハッと見てはいけないものを見たかのように、気まずそうに視線をそらした。
―――これはドン引きされた。死のう。
俺は死んだ魚の目をして、その場にうずくまった。
立ち直れない。
するとやれやれといった感じで、サムとラルフが近づいてきた。
「この子が昨日言ってた、噂のユウリくん?」
「えれーべっぴんさんだな。確かに女の子と間違えてもおかしくねェな」
俺は何とか気持ちを立て直して、ユウリの方を見ると、
ユウリは―――2人に対して警戒心をむき出しにしていた。
なぜか戦闘態勢のような姿勢で左手をポケットに入れている。
こ、これは完全に人を殺しでもしそうな目である。
そんな顔しちゃいけません!
というか、そのポケットには一体何が!
俺は慌ててユウリと2人の間に入る。
「待て待てユウリ。2人は俺の仲間なんだ」
そう言うと、ユウリは俺の背後に隠れる。
少しすると幾分か落ち着いたようだった。
「おにぃがそう言うなら……」
そう言って、ユウリは手を引っ込めた。
俺はその言葉にほっとする。
「でもこっちの人はキライです! 許せません! おにぃを見る目が気持ち悪いです!」
そう言ってユウリが指さしたのは、サムだった。
流石の俺もラルフもそれには理解できない顔をする。
「え? どういうことだユウリ?」
「……その物欲しそうな目。ボクの嫌いな感じです」
サムが物欲しそうな目をしているってどういうことだ?
サムの方を見ると、サムは驚いたような顔をしていた。
俺は全くその状況が理解できなかったが、流石にこの空気はまずいと思い、場を濁すことにした。
「まぁまぁ。ところで、ユウリ、俺に会いに来てくれたんだろ?」
そう言うと、ユウリはもうサムとラルフに興味を失くしたのか、俺の方を向いてニコリと笑顔を浮かべる。
「うん! 昨日おにぃがこの辺りの宿屋に泊まってるって言ってたから! 手当たり次第探してたの!」
ユウリ、恐ろしい子―――!
「ねぇ、今日ボクの家に来てくれるよね?約束したもんね」
畳みかけるようなユウリの圧力に俺はもう頷く事しかできなかった。
じゃサムとラルフも一緒に―――と、俺が声をかけようとしたところ、
「じゃ……また、エル」
「お、おう……オメェ、楽しくやれよ」
と2人は去って行ってしまった。
ユウリは俺の腕に縋りつくと、上目遣いでこちらを見ている。
2人共置いていかないでー!!!!
やはり久々のベッドでは皆ぐっすり快眠できていたようだ。
宿屋を出て、俺ら3人はじゃあ、またと別行動をしようとしたところで―――
「おにぃ!」
と背後から突然声が聞こえてきた。
後ろを振り向くと遠くから美少女が駆け寄ってくる―――と思ったら、あれは―――
「ユウリ!」
「おにぃ! 見つけた!」
と、ユウリはそのままスピードを緩めることなく、俺に向かって突進してきた。
やはり、この子、どう見ても美少女である。
そこで俺は膝を軽く曲げ屈み、手を大きく広げ、ユウリを抱きしめる態勢に入った。
ユウリがそのまま目前まで迫ってきたところで、俺は広げていた手を狭め、ユウリの―――胸に、タッチした。
「ひゃぅッッ!?」
その瞬間、ユウリはひっくり返った、かわゆすぎる声を上げた。
―――つるぺったんこ!
これは、正真正銘オトコノコである。
いけない事をしてしまった背徳感か、ちょっぴりえっちな気分になる俺。
あかん。
「おにぃのバカ!」
するとユウリは涙目になり、ポカポカと俺の胸を叩き始めた。
これが全く痛くない。
思わずドン引きしてしまうようなこの幼児的な仕草だが、可愛い子がやるとこうも素敵な絵柄―――。
悪くないです。ご褒美です。
「ごめん、やっぱり信じられなくてさ。その、あんまりユウリが可愛いから……」
そう言うと、ユウリは急速に顔を真っ赤にして、ゆっくり一歩一歩後ずさっていく。
「おにぃのバカー!!!」
その光景を見ていたラルフは異質な物を見る目でこちらを見ている。
特に俺に対して。
美少女に変態的ないたずらをしたクズ野郎、と目つきが訴えています。
―――これは完全に後で怒られます。俺、終わった。
一方、サムの方を見ると、どこを見たらいいのか困っているのか、目がウロウロとしていた。
しかしなんだか顔が赤い、変だな。
まじまじとサムを観察していると突然思いっきり俺と思わず目が合ってしまった。
するとサムはハッと見てはいけないものを見たかのように、気まずそうに視線をそらした。
―――これはドン引きされた。死のう。
俺は死んだ魚の目をして、その場にうずくまった。
立ち直れない。
するとやれやれといった感じで、サムとラルフが近づいてきた。
「この子が昨日言ってた、噂のユウリくん?」
「えれーべっぴんさんだな。確かに女の子と間違えてもおかしくねェな」
俺は何とか気持ちを立て直して、ユウリの方を見ると、
ユウリは―――2人に対して警戒心をむき出しにしていた。
なぜか戦闘態勢のような姿勢で左手をポケットに入れている。
こ、これは完全に人を殺しでもしそうな目である。
そんな顔しちゃいけません!
というか、そのポケットには一体何が!
俺は慌ててユウリと2人の間に入る。
「待て待てユウリ。2人は俺の仲間なんだ」
そう言うと、ユウリは俺の背後に隠れる。
少しすると幾分か落ち着いたようだった。
「おにぃがそう言うなら……」
そう言って、ユウリは手を引っ込めた。
俺はその言葉にほっとする。
「でもこっちの人はキライです! 許せません! おにぃを見る目が気持ち悪いです!」
そう言ってユウリが指さしたのは、サムだった。
流石の俺もラルフもそれには理解できない顔をする。
「え? どういうことだユウリ?」
「……その物欲しそうな目。ボクの嫌いな感じです」
サムが物欲しそうな目をしているってどういうことだ?
サムの方を見ると、サムは驚いたような顔をしていた。
俺は全くその状況が理解できなかったが、流石にこの空気はまずいと思い、場を濁すことにした。
「まぁまぁ。ところで、ユウリ、俺に会いに来てくれたんだろ?」
そう言うと、ユウリはもうサムとラルフに興味を失くしたのか、俺の方を向いてニコリと笑顔を浮かべる。
「うん! 昨日おにぃがこの辺りの宿屋に泊まってるって言ってたから! 手当たり次第探してたの!」
ユウリ、恐ろしい子―――!
「ねぇ、今日ボクの家に来てくれるよね?約束したもんね」
畳みかけるようなユウリの圧力に俺はもう頷く事しかできなかった。
じゃサムとラルフも一緒に―――と、俺が声をかけようとしたところ、
「じゃ……また、エル」
「お、おう……オメェ、楽しくやれよ」
と2人は去って行ってしまった。
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2人共置いていかないでー!!!!
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