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狼さんと猫ちゃんの家族
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十年後ー…
澪は27歳、圭人は34歳になった。
「子供達~ご飯だよぉ」
「はーい!」
十年前に生まれた双子に加え、狼種の女の子、狼種の男の子、猫種の女の子が生まれて、五人の子供を育てている。
「あれ、ふたりだけ?海斗、湊斗、下の三人は?」
「実澪が泣き出しちゃって、つられて慶も泣いちゃったのを澪華が宥めてる」
「僕たちは助けを呼びに来た」
「あらら。パパは何してるの?」
「おろおろしてた」
「おろおろしてたね」
澪が子供部屋に向かうと、泣き声の大合唱が聞こえてくる。
「うわぁぁああん!!」
「ふ、うぇえ」
「実澪…大丈夫だよ」
部屋に入ると澪華が実澪を抱きしめてあげていて、おろおろしながら慶斗が慶を抱っこしていた。
まだ小さい実澪はちょっとしたことですぐに泣いてしまうし、下から二番目の慶がつられて泣くのももう一連のパターンになっている。
澪華は女の子でませてるから慶斗よりもそうなった二人を宥めるのは上手い。
「あ、お母さん」
「澪華、ありがとうね」
「ふぇ、ままぁ…」
実澪を受け取り抱っこしてあげると実澪は泣き止んでくれた。
「ふふ、実澪はお母さんが大好きだね」
「猫種が僕だけだからかなぁ…?」
「ううん。お母さんが優しいからだと思うよ」
「澪華…」
そこに海斗と湊斗がちゃちゃをいれる。
「父さんは全然役に立ってなかったねー」
「慶は父さんのこと好きじゃないのかも」
子供の言ったことなのに、本気で慶斗はショックを受けている。
「そ、そんなことないよ、パパすきだよ」
「慶…」
実澪が泣き止んだからか慶も泣き止んでくれたし、一件落着だ。
「よし、じゃあご飯にしよっか」
「うん!」
こうして休日は家族で過ごし、平日は慶子も訪ねてきたりして、楽しく過ごしている。
大好きな夫と、可愛くて愛おしい子供達。優しく見守ってくれる人たち。
温かな繋がりのなかで過ごす日々がずっと続いてほしい。澪はそう願った。
澪は27歳、圭人は34歳になった。
「子供達~ご飯だよぉ」
「はーい!」
十年前に生まれた双子に加え、狼種の女の子、狼種の男の子、猫種の女の子が生まれて、五人の子供を育てている。
「あれ、ふたりだけ?海斗、湊斗、下の三人は?」
「実澪が泣き出しちゃって、つられて慶も泣いちゃったのを澪華が宥めてる」
「僕たちは助けを呼びに来た」
「あらら。パパは何してるの?」
「おろおろしてた」
「おろおろしてたね」
澪が子供部屋に向かうと、泣き声の大合唱が聞こえてくる。
「うわぁぁああん!!」
「ふ、うぇえ」
「実澪…大丈夫だよ」
部屋に入ると澪華が実澪を抱きしめてあげていて、おろおろしながら慶斗が慶を抱っこしていた。
まだ小さい実澪はちょっとしたことですぐに泣いてしまうし、下から二番目の慶がつられて泣くのももう一連のパターンになっている。
澪華は女の子でませてるから慶斗よりもそうなった二人を宥めるのは上手い。
「あ、お母さん」
「澪華、ありがとうね」
「ふぇ、ままぁ…」
実澪を受け取り抱っこしてあげると実澪は泣き止んでくれた。
「ふふ、実澪はお母さんが大好きだね」
「猫種が僕だけだからかなぁ…?」
「ううん。お母さんが優しいからだと思うよ」
「澪華…」
そこに海斗と湊斗がちゃちゃをいれる。
「父さんは全然役に立ってなかったねー」
「慶は父さんのこと好きじゃないのかも」
子供の言ったことなのに、本気で慶斗はショックを受けている。
「そ、そんなことないよ、パパすきだよ」
「慶…」
実澪が泣き止んだからか慶も泣き止んでくれたし、一件落着だ。
「よし、じゃあご飯にしよっか」
「うん!」
こうして休日は家族で過ごし、平日は慶子も訪ねてきたりして、楽しく過ごしている。
大好きな夫と、可愛くて愛おしい子供達。優しく見守ってくれる人たち。
温かな繋がりのなかで過ごす日々がずっと続いてほしい。澪はそう願った。
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