周りが騒がしくて困っています。

みつきりほ

文字の大きさ
15 / 26
第3話:佐野昌志は知っている

5.知っていること

しおりを挟む
俺は放送室に入ると、昌志が1人でいたので連れ出して俺は部室に戻った。
部室には嘉瀬君と、チラシ配りが終わった戻ってきたのであろうそーいちと今野君がいた。

「君が来るとは思ってたけど無言でここに連れてこられるとは思ってなかったよ。」

昌志はそう言った。

「え、何?ひろきどうしたの?」

そーいちはそう言った。

「俺、お前から聞きたいこと…というか、この部室について色々聞いてないことあると思うんだけど。」

俺は昌志にそう言った。そーいちたちもこれは聞く意味があると思うし、ここで話そう。

「まあ、そうだね。聞かれてないからね。」

昌志はそう言った。

「あの、その前に聞きたいんですけど、その人誰ですか?」

今野君はそう言った。あ、そうだ。今野君は知らないんだった。

「こいつは…」
「僕は佐野昌志。放送部員であり、生徒会の人でもあるよ。2年6組にいるから、何かあったらおいで。」

俺が紹介しようとしたのを遮って昌志はそう言った。

「あ、もしかしてこの部室を紹介してくれた人ですか!?」

今野君はそう言った。

「そうそう。君は今野渚君だよね?もしかして、ヒロ君から僕のこと聞いた?」
「はい、少しだけ。って、オレのこと知ってるんですか!?」
「うん、ヒロ君から聞いてる。」

昌志はそう言った。おい、俺は今野君の名前一回も出したことないぞ。そーいちの後輩とは言ったかもしれないけど。

「で、何が聞きたいんだっけ?」

昌志は俺にそう言った。

「だから、この部室のこと。」
「話す前にヒロ君がどこまで知ってるのか知りたいなあ。」

昌志はそう言った。腹立つなあ。

「まず、この部室を掃除してた時なんだけど。なんでここにあるんだろうって物が出てきたんだよ。」
「色んな服や道具がいっぱいあったよな。」

そーいちはそう言った。

「そうそう、メイド服とかエプロンとかありましたよね。」

今野君はそう言い、そーいちは

「昔のヒーローものの変身道具が出てきた時はめっちゃ興奮したよな!」

と笑顔でそう言った。

「おかしいんだよ!そんなの普通置いてあるわけないだろ、ここ学校だよ!」

俺はそう言った。

「へえ、それでヒロ君はどう思ったの?」

昌志は少しニヤッとして言った。

「何かあると思って、昌志に聞こうと思ったんだよ。昌志なら知ってると思って。」
「なるほどね。で?」
「…は?」
「さっきヒロ君が『まず』から話始めたから、まだ『他に知ってること』があるんだろ?」

昌志はそう言った。

「…まあ、そうだけど。」

俺がそう言うと、

「じゃあ、それも話して。」

と、昌志はそう言った。

「これは、るいから聞いたんだけど。この部室についての噂があるってこと。」
「噂?」

そーいちはそう言った。

「うん。昔、ここの学校共学だっただろ?」
「オレらが生まれる前の話ですよね?」

今野君はそう言った。

「そう。その時の話。ある日、この教室で亡くなられた女子生徒がいたんだって。その女子生徒は歌を歌うのが好きで、亡くなられる前、ここでよく歌ってたんだって。女子生徒が亡くなられてから数日経った日のこと、放課後、男子生徒がここの教室に向かって歩いてたら、遠くから女性の鼻歌が聞こえてきたらしいんだ。その鼻歌は教室に近づくにつれてどんどん大きくなって。しかも、その鼻歌は亡くなられた女子生徒がよく歌ってた歌に似ていて。女子生徒の知り合いで、歌ってるところをよく聞いてた男子生徒は怖くなって、恐る恐る教室のドアを開けると…。」
「開けると…?」

嘉瀬君はそう言った。

「…その男子生徒は教室で倒れてたらしいんだ。それを当時いた先生が見つけて保健室に運んで、男子生徒に話を聞いたんだけどドアを開けてからの記憶がないらしくて。」
「ええっ何ですかその話。めっちゃ怖いじゃないですか。」

嘉瀬君はそう言った。

「それがどうかしたのか?」

そーいちはそう言った。

「お前、この噂知っておきながらもこの部室俺たちに勧めただろ。」

俺は昌志にそう言った。

「そうだけど?」

昌志はそう言った。

「なんでその噂があること教えないんだよ!」
「だってヒロ君聞いてないじゃない。」
「そりゃ、そんな噂あること知らなかったからな!」
「ヒロ君が知らなかっただけだよ。この噂結構有名だよ。」
「え、そうなの?」
「うん。」

昌志はそう言った。るい、「今日初めて知った噂」だって言ってたけど…。

「あーそういえば、俺ここの学校に入学すること決めた時、そんな感じの噂友達に言われたことあった。まさかそれがここの教室だったとはなあ。」

そーいちはそう言った。

「まあ、面白そうだからいいじゃないですか。」

今野君はそう言った。

「どこが!もしかしたら、『こんな噂あるから入部したくない』って人が増えるかもしれないんだぞ!」
「えー、面白いと思うんだけど。」

そーいちはそう言った。

「みんな、ここでいいって雰囲気だからいいんじゃない?ヒロ君はまだ正式な部員じゃないんだしさ。」

昌志はそう言った。

「え、そうなんですか!?」

嘉瀬君はそう言った。

「ああ、まあ…。てか、俺は部室の場所を変えるかどうかで話してるんじゃなく、この教室は何なのか聞きたいんだよ。」
「あの、ヒロ先輩。」

そう言ったのは今野君だった。…ヒロ先輩?俺のこと?

「…何?」
「なんで昌志先輩に聞くんですか?」
「ここだけの話だけど、佐野先輩なんでも知ってるんですよ。」

そう言ったのは嘉瀬君だった。

「ちょっと、嘉瀬君。僕が知ってるのはここの学校のことだけで、全て知ってる訳じゃないよ。」

昌志はそう言った。

「あ、これ佐野先輩が1日に1回は必ず言わないといけない決め台詞です。」

嘉瀬君はそう言った。

「え、何それ。」

俺はそう言った。

「じゃあ話を続けようか。」

昌志は俺が言ったことを無視して話を進めようとする。

「いや、決め台詞のことについて触れたいんだけど。」
「じゃあ部室の秘密については今度ってことでいいのかな?」
「…ごめんなさい、部室のこと教えて下さい。」

俺は諦めてそう言った。

「あ、ちょっと待って。」

そう言ったのはそーいちだった。

「え、何?」

俺はそう言った。

「ひろき、部室の秘密のことについて聞くって言ったけどなんで?ひろき的にそんなに重要なことなの?俺は聞いたら『へえ。』で終わる気しかしないんだけど。」
「まず、部室の噂が本当なのかどうかはっきりしないと。噂が嘘だったら、『嘘だから、入っても怖い思いはしないよ。』って言うことができるだろ。噂のせいで入りたいけど入れないとか、そーいちたちも入りたい人も損だと思う。あと、掃除の時に出てきたものは持ち主に返さないと。なんであるのか、この部室がなんなのかわかれば、持ち主もうわかるんじゃないかなって。」
「なるほどね。わかった。」

俺が言ったことに対して、そーいちはそう言った。まあ、こうは言ったけど実際1番昌志に聞きたいのは「面白そうなこと起きそうだから、ここを部室にしていいって言ったんだろ。」ってことだけど。

「じゃあ、話すね。これは、20年前の話。」

昌志はそう言った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

処理中です...