クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん

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祠の中身はなんでしょね?

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「取り敢えず行ってみるか。ポチはその姿でいいか?」

「いいも何にも潜ってみなきゃ」

「それじゃぁ僕はどうしようかな・・・よっしコレだ!」

 コインの色は三枚とも青かった・・・足には吸盤が・・・


「どうだポチ?問題なく動けてるか?」

「全然問題あらへんで!なんやこの機体の汎用性はどこでもいけるんか?」

「確かにソレの汎用性は地水宙飛び回ってるもんな・・・それに装備に関しては色々面白いことできるからますますバケモノに変身換装出来るぞー?高機動タイプにしろ高火力にしろ超絶面白いにしろ」

「待て!いま最後になんか気になるもの混ざり込まんかったか?」

「気のせい気のせい♪コピー使って龍種も作れると思うから、戻ったら早速仮組みしてみるか?どのタイプにしようかな・・・ドッゴ○ラメインにするとして・・・アレはあくまで尻尾だったっけ?・・・ブツブツ・・・」

「コラ!ショウ!考え事は後にせぇ!そろそろ湖底だぞ!」

 おっと危ない危ない、妄想が止まらなくなって妙なテンションになりかけてた。しっかし湖底にとか、この世界は一体・・・

「祠ねぇ・・・何が祀られてることやら・・・水竜辺りだったりして・・・?厄介ごとじゃなければいいけど」

 ただ、祀られてる場合は水中でなく水面か地上に祠がなければ、祭り上げようも無いわけで、水中にある時点で厄介事確定である。

「天変地異的なアレで沈んだか、別の理由、例えば水棲生物によって建立されたか・・・なんにしても開けてみるしか無いよな」

「ショウ!ワイなら隙間から中に入れそうやで?・・・アタッ!」

 どうやら格子扉の隙間から入ろうとして弾かれたようだ。今の行為で敵対反応されてなければいいんだけど・・・無理でした・・・さっきまでなかった威圧を感じ始めました。僕は急いで祠に近寄り扉を開けると・・・

「卵?」のような形の石が祀られてました。材質を確認しようと少し触ると途端に表面にヒビが数本走り・・「産まれる?」




 ひび割れた石の卵の中からは、少し青みがかって所々に波のような模様が入った卵が出てきました・・・

仮眠状態石の卵から生命活動を再開したのかな?触れたことによって・・・ではその前に感じた威圧は・・・本能的な防衛反応?だとしたらポチ・・・嫌われるかもな?」

「ワイが何したっちゅうねん!?」

「自分の棲家に隙間から入り込もうとしたら・・・それが仮に女の子の棲家だったら・・・ポチ、週に一回は差入れと面会に行くからな?」

「なんでいきなり塀の中や!まずは取調べからやろ!」

 取調べもある意味塀の中だぞ?だが、この世界は疑わしきはまず鉄格子の中だからな・・・

「なんにしても聞いてみるか・・・君は僕に反応して仮眠から覚めたのかな?」

 どうやら意思があるらしくうっすらとだがこちらに念のようなものが伝わってくる。それによると

「どうやらこの子が地龍さんの言ってたことのようだ。うっすらとだが着いていきたい、連れて行って欲しい的な念を受け取った。僕は連れて帰ろうと思うんだが、ポチの意見は?」

「そこでワイの意見が採用される事はあるんか?」

「無いけど一応聞かないとね?パートナーなんだし」

「・・・・・・・・」

「よっし、相方の了承も出たことだし行くか!ってもそうだな・・・少しでも慣れ親しんだ環境ってことで新しいファスナーを作って、その中に周囲の湖水と祠丸ごと収納して・・・っとでもそれじゃぁ開けた瞬間水が溢れるから中を少し弄って・・・」

 ファスナーの中にオアシスをイメージした浜地と湖を作ってその中に祠を設置し、ファスナーを開けても水が流れ出ないように創った

「時々顔出しに来るからね、ポチも完全水中型にして時々こさせるから、寂しく無いと思うよ」

「なんや!完全水中型って!」

「もちろん マーメイド さ」

「聞いたことないけどそれならええで・・・」

「よっし、取り敢えず戻ろうか。途中でイベントあったから結構いい時間だし、よいしょっと・・・」

「なんやその四角い箱は」

「あぁこれはね、ここにコインを入れると・・・バイクになるんだ。この世界なら免許もいらないしね・・・十五歳の身体には大きすぎた・・・ハンドルまで手が届かない・・・うーん・・・そうか!」

 赤・黄・緑!

「そうだった、換装すれば大人サイズになるからこうして乗ればいいんだった!よしっポチ帰るよ!」

 そして地龍との出会いと不思議な卵との出会いに浮かれて僕は帰るのであった・・・このままの姿ということを忘れて・・・バイクに乗ったまま街の門番の前へ・・・

 街に近付く音と砂煙を発見した門番はギルドへ異変を伝え、門の前には大勢の冒険者が集まっていた・・・

 そして出会った三色ライダーと冒険者たち

 しばしの沈黙が流れ・・・バイクに乗った三色ライダーは何事もなかったように森へ去って行った・・・

「おい、記録結晶で撮ったか?すぐに各国のギルドへ飛ばすぞ!こちらに手を出してこなかったから敵か味方かわからんが新種なのは間違いがない!だが注意書きも添えとけ!“絶対にこちらからは手を出すな”と!あれはそういった存在だ!」

 こうして謎の存在が各国のギルドに通達された。早過ぎるヒーローの暴露である。その映像を見た一部のギルド上層部ではを冒険者に探し出すことを依頼とし、それが要らぬ争いを引き起こすとは誰も想定してなかった。




「あれ?今日はどうしたんですか?門番さん以外にもいっぱい人がいますけど?」

 数十分遅れて帰ってきたショウは、何事もなかったように門番に話しかけ、街に入ろうとすると

「おお無事だったか?さっきまでここに正体不明の何かが来ててな?ギルドから大勢の冒険者が出張ってきて街の防衛にあたってたんだよ」

「へ、へぇえぇえぇ・・・(冷や汗ダラダラ)お疲れ様です。入ってもいいですか?」

「おおすまんかったな引き留めて、街中もちょっとピリピリしてるだろうがゆっくり休めよ」

 

「ただいまー戻りました」

 いつもならここで「おかえりー」
と声が返ってくるが今日は「ジロッ!」といった感じで複数の冒険者からの威圧が返ってきた

「ショウくん無事だったんだ~、おかえりー。ほら他のみんなもそんな子供睨まない!彼は期待の新人くんなんだから!お姉さんのお気に入りでもあるんだから!」

 ソコ!要らぬ爆弾落とさない!ほらみろ何人かの冒険者の目つきが変わっていく。諦め。嫉妬。殺意。生暖かいのとかあれは姉が弟を見る目だとか・・・そんな

「討伐依頼の証明部位はどこに出せばいいですか?」

「え?本当に狩ってきたんだ・・・」

「はい、右耳を刈ってきました」

「なんだろう・・・言葉のニュアンスに若干の違和感を感じるんだけど。いいよここに出して(五個くらい・・・いや超期待だから十五個くらいかな?)」

 色々浮かれてたけど門での出来事で落ち着きを取り戻してたと本人は思っていたが

「はい、これで全部です」

 と、カウンターの上へゴブリンの右耳一二八個をアイテムボックスから出したのである

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あっ!」





 後の祭りである




 ショウはその右耳を再度アイテムボックスに収納し、カウンターの奥へドナドナされるのであった

 その後ろ姿を見送った冒険者たちは



「「「俺たち疲れてるんだな、今日は酒も控えてゆっくり休むか」」」

 自己体調管理も冒険者として大切な能力である。現実逃避も時には必要である



 そしてギルマスの前では



「色々聞きたい事があるんだが、聞いていいのかね?」


 


 はぁ・・と息を吐きながら閉じていた瞼を開け

「貴方が後悔しない程度までなら」
 

  場が凍りついた
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