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ーーー朝が来た。
泣きつかれて瞼が開きにくい。
おそらく腫れているのだろう。
寝ている間、私の手にハムちゃんが身体を摩り寄せてくれていた。
小さくて温くてふにふにと動く感触は、私を一晩中慰めてくれていた。
「ハムちゃん?」
ふと足元に移動しているハムちゃんを見た。
ハムちゃんは何か言いたそうにキラキラとした目で私を見上げてくる。
そしてーー
木箱に置いてあった紙の上で「キュー。」と一鳴き。
そしてペンの隣に座りまたもや「キュー。」と一鳴き。
今度は私の掌に乗って花の巻いてある部分に乗って「キュー。」と一鳴きした。
きっと何か伝えたい事があるのだろう。
ハムちゃんの行動の意味を考えた。
「……紙に…書く…バルドル…。……もしかしてバルドルに手紙を書くの?」
まるでそうだと言うように一際大きな声で
「キューキュー。」とハムちゃんが鳴いた。
ハムちゃんはどこか得意げで、まるで胸を張るように頭を上げて、………コロンと後ろに倒れた。
「大丈夫?」
ハムちゃんはそんな事よりも早く手紙を書けとでも言うように、身体全体で私の手を押してきた。
「うんと、手紙ね。」
手紙の内容を考える。
ハムちゃんの身体は小さくてとても普通の手紙は運べそうに無い。
紙を小さく切って手紙を書いた。
『バルドルへ、魔術師の訓練は辛いと聞いたことがあります。身体に気を付けてね。また会える日を楽しみにしてます。』
手紙を小さく畳んでみたが、それでもハムちゃんには大きくて運べそうにない。
この世界の紙は分厚くて、ペンも太い。
色々試して10文字くらいしか手紙に書けない事が分かった。
一番彼に伝えたい言葉を考える。
『ありがとう』
一言そう書いた。手紙を細長く畳んでハムちゃんに括りつける。
「届けてくれるの?お願いね。」
ハムちゃんは私を振り向き「キュー。」と鳴くと、壁の穴から外へと出ていった。
ーー彼が私にくれたものは未来への希望だ。
私が生きることに絶望しないように!未来を諦めてしまわないように、彼は私に約束をくれた。
私も自分に出来る事をしなければ。
ハムちゃんからも元気を貰った。
ーー出来る。
バルドルが街を去ってから、私はいつか本当にバルドルが迎えに来た時に、彼についていけるように料理と文字の練習をしていた。
バルドルの奥さんとしての未来を夢見て…。
バルドルが仕事から帰って来るのを夕飯を作りながら待つ。
ーーそれは涙が出そうな程眩しい未来。
そんな未来を想像する時、想像の中の私とバルドルはいつも笑顔で幸せそうだ。
眠る前にそんな未来を想像しながら眠りにつく。
バルドルは私の事を好きじゃ無いかもしれない。
けど、想像出来る未来の中でそれが一番明るい光景ー
バルドルとの未来を夢見る。
いつしかそれが習慣になっていた。
泣きつかれて瞼が開きにくい。
おそらく腫れているのだろう。
寝ている間、私の手にハムちゃんが身体を摩り寄せてくれていた。
小さくて温くてふにふにと動く感触は、私を一晩中慰めてくれていた。
「ハムちゃん?」
ふと足元に移動しているハムちゃんを見た。
ハムちゃんは何か言いたそうにキラキラとした目で私を見上げてくる。
そしてーー
木箱に置いてあった紙の上で「キュー。」と一鳴き。
そしてペンの隣に座りまたもや「キュー。」と一鳴き。
今度は私の掌に乗って花の巻いてある部分に乗って「キュー。」と一鳴きした。
きっと何か伝えたい事があるのだろう。
ハムちゃんの行動の意味を考えた。
「……紙に…書く…バルドル…。……もしかしてバルドルに手紙を書くの?」
まるでそうだと言うように一際大きな声で
「キューキュー。」とハムちゃんが鳴いた。
ハムちゃんはどこか得意げで、まるで胸を張るように頭を上げて、………コロンと後ろに倒れた。
「大丈夫?」
ハムちゃんはそんな事よりも早く手紙を書けとでも言うように、身体全体で私の手を押してきた。
「うんと、手紙ね。」
手紙の内容を考える。
ハムちゃんの身体は小さくてとても普通の手紙は運べそうに無い。
紙を小さく切って手紙を書いた。
『バルドルへ、魔術師の訓練は辛いと聞いたことがあります。身体に気を付けてね。また会える日を楽しみにしてます。』
手紙を小さく畳んでみたが、それでもハムちゃんには大きくて運べそうにない。
この世界の紙は分厚くて、ペンも太い。
色々試して10文字くらいしか手紙に書けない事が分かった。
一番彼に伝えたい言葉を考える。
『ありがとう』
一言そう書いた。手紙を細長く畳んでハムちゃんに括りつける。
「届けてくれるの?お願いね。」
ハムちゃんは私を振り向き「キュー。」と鳴くと、壁の穴から外へと出ていった。
ーー彼が私にくれたものは未来への希望だ。
私が生きることに絶望しないように!未来を諦めてしまわないように、彼は私に約束をくれた。
私も自分に出来る事をしなければ。
ハムちゃんからも元気を貰った。
ーー出来る。
バルドルが街を去ってから、私はいつか本当にバルドルが迎えに来た時に、彼についていけるように料理と文字の練習をしていた。
バルドルの奥さんとしての未来を夢見て…。
バルドルが仕事から帰って来るのを夕飯を作りながら待つ。
ーーそれは涙が出そうな程眩しい未来。
そんな未来を想像する時、想像の中の私とバルドルはいつも笑顔で幸せそうだ。
眠る前にそんな未来を想像しながら眠りにつく。
バルドルは私の事を好きじゃ無いかもしれない。
けど、想像出来る未来の中でそれが一番明るい光景ー
バルドルとの未来を夢見る。
いつしかそれが習慣になっていた。
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