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第一章
後で話だけ
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考えてみて欲しい。
「ようやく見つけた」
って言ったもん。
てことは、エラルドが「なかなか会えない」と思っていたのと同じようにバレットも思っていたってことだ。
お互い、その内会えるだろうって軽く考えていたのに、どうもタイミングが合わない。
初めは「今日も来てないのか」と思うのみだったが、全然それっぽい人物の気配がない。
だんだん周りに彼が来たか聞くようになって「今日はもう帰った」「まだ見てないな」と言われてしまうのだ。
他の生徒たちはすでに会っていて、
「今度、手合わせしてみてくれ」
などと気軽に言ってくれるが会えないのだ。
広い学園生活では、同学年といえど、待ち合わせないとほとんど出会えない。
休み時間は教室移動があるのであまり休憩は出来ないし、昼休みはバラけてしまうので見つけにくい。
自分の時間は放課後でないとほぼ持つことができない。
そうしているうちに2週間ほども過ぎてきた。
私からしたら焦るにはあまりにも短い期間だが、15歳の彼らには長すぎた。
思いが募ったエラルドは、ついに私たちに彼を知らないかと確認した。
同じ気持ちを持ちながらエラルドを探していたバレット。
食堂には休憩に立ち寄ったのか、もしかしたら誰かからエラルドの情報を得たのか。
自分のことをエラルドが話し始めた時に、偶然にも会話が聞こえる距離までやって来ていて。
私たちに、いや、探し求めていた人に声をかけたのだ。
そんなことある?
怖くない?
運命じゃない?
恋に落ちていると言っても過言ではない。
いや過言。
ほぼ妄想。
あれ。
でもじゃあネルスとの図書室フラグはなんだった?
あれは別枠か?
エラルドもアレハンドロとあーんしあってたしそれはそれこれはこれか。
よし、別枠別腹にしておこう。
三角関係とかもありよりのあり。
私が頭の中で祭りを繰り広げている間も話は進んでいく。
エラルドはバレットと今すぐ修練場に戻るらしい。
そしてネルスはそれを観に行きたいという。
そういえばそういうの観るの好きだったわこの子。
私はひらひらと手を振る。
「そうか、いってらっしゃい。怪我するなよ」
「シンは観に行かないのか?」
当然一緒に行くと思っていたらしいネルスが目を丸くする。
「ああ、私は後で話だけ聞かせてもらう」
すごく気になるすごーく気になる。
とってもとってもとっても観たい。
しかし、この間の手合わせもそうだったのだが、観ていてハラハラするから出来れば観たくない。
一つ間違えば大怪我だ。
そう思うとつい魔術で何かしてしまいそうになる。
剣術の授業は受けるが、本気のやつは無理だ。
燃えるとか萌えるとかどころではない。
「そうか、じゃあこのケーキ食べといてくれ!」
「僕のも頼む!」
2人とも紅茶だけ飲み干すと、残りのケーキを指差した。
そしてたった今、出会ったばかりのバレットと楽しそうに食堂を出て行く。
見送った私だけポツンとテーブルに残された。
ケーキを置いていくほどのことだというのか。
分からん。
新作のゲームやりに行こう!と誘われてウズウズする!みたいな感覚なのかな?
それでも私ならケーキは食べてからいくけどもね。
エラルドは半分くらい残ってるし、ネルスは一口も食べず綺麗なまま。
半分残ってるエラルドも、一口が大きいので本人は一口しか食べてない感覚だろう。
絶対にエラルドに一口だけあげる!はしない方がいい。
(これだけあるなら、ちょっと贅沢に口いっぱい入れちゃう!)
私はチミチミ食べてお皿に4分の1ほど残っていたケーキの真ん中にフォークを刺して、一気に入れてしまう。
口に広がる甘味と甘酸っぱさが最高だ。
幸せに浸って口を動かしていると、
「シンさま!」
「貴様、1人で3皿も食べているのか?」
なんで口の中いっぱいのタイミングで声をかけてくるんだ!?
アレハンドロとアンネが並んで声をかけてきた。
そして
もしデートなら声かけてくんな。
適度な距離をおいて眺めさせてくれ。
「ようやく見つけた」
って言ったもん。
てことは、エラルドが「なかなか会えない」と思っていたのと同じようにバレットも思っていたってことだ。
お互い、その内会えるだろうって軽く考えていたのに、どうもタイミングが合わない。
初めは「今日も来てないのか」と思うのみだったが、全然それっぽい人物の気配がない。
だんだん周りに彼が来たか聞くようになって「今日はもう帰った」「まだ見てないな」と言われてしまうのだ。
他の生徒たちはすでに会っていて、
「今度、手合わせしてみてくれ」
などと気軽に言ってくれるが会えないのだ。
広い学園生活では、同学年といえど、待ち合わせないとほとんど出会えない。
休み時間は教室移動があるのであまり休憩は出来ないし、昼休みはバラけてしまうので見つけにくい。
自分の時間は放課後でないとほぼ持つことができない。
そうしているうちに2週間ほども過ぎてきた。
私からしたら焦るにはあまりにも短い期間だが、15歳の彼らには長すぎた。
思いが募ったエラルドは、ついに私たちに彼を知らないかと確認した。
同じ気持ちを持ちながらエラルドを探していたバレット。
食堂には休憩に立ち寄ったのか、もしかしたら誰かからエラルドの情報を得たのか。
自分のことをエラルドが話し始めた時に、偶然にも会話が聞こえる距離までやって来ていて。
私たちに、いや、探し求めていた人に声をかけたのだ。
そんなことある?
怖くない?
運命じゃない?
恋に落ちていると言っても過言ではない。
いや過言。
ほぼ妄想。
あれ。
でもじゃあネルスとの図書室フラグはなんだった?
あれは別枠か?
エラルドもアレハンドロとあーんしあってたしそれはそれこれはこれか。
よし、別枠別腹にしておこう。
三角関係とかもありよりのあり。
私が頭の中で祭りを繰り広げている間も話は進んでいく。
エラルドはバレットと今すぐ修練場に戻るらしい。
そしてネルスはそれを観に行きたいという。
そういえばそういうの観るの好きだったわこの子。
私はひらひらと手を振る。
「そうか、いってらっしゃい。怪我するなよ」
「シンは観に行かないのか?」
当然一緒に行くと思っていたらしいネルスが目を丸くする。
「ああ、私は後で話だけ聞かせてもらう」
すごく気になるすごーく気になる。
とってもとってもとっても観たい。
しかし、この間の手合わせもそうだったのだが、観ていてハラハラするから出来れば観たくない。
一つ間違えば大怪我だ。
そう思うとつい魔術で何かしてしまいそうになる。
剣術の授業は受けるが、本気のやつは無理だ。
燃えるとか萌えるとかどころではない。
「そうか、じゃあこのケーキ食べといてくれ!」
「僕のも頼む!」
2人とも紅茶だけ飲み干すと、残りのケーキを指差した。
そしてたった今、出会ったばかりのバレットと楽しそうに食堂を出て行く。
見送った私だけポツンとテーブルに残された。
ケーキを置いていくほどのことだというのか。
分からん。
新作のゲームやりに行こう!と誘われてウズウズする!みたいな感覚なのかな?
それでも私ならケーキは食べてからいくけどもね。
エラルドは半分くらい残ってるし、ネルスは一口も食べず綺麗なまま。
半分残ってるエラルドも、一口が大きいので本人は一口しか食べてない感覚だろう。
絶対にエラルドに一口だけあげる!はしない方がいい。
(これだけあるなら、ちょっと贅沢に口いっぱい入れちゃう!)
私はチミチミ食べてお皿に4分の1ほど残っていたケーキの真ん中にフォークを刺して、一気に入れてしまう。
口に広がる甘味と甘酸っぱさが最高だ。
幸せに浸って口を動かしていると、
「シンさま!」
「貴様、1人で3皿も食べているのか?」
なんで口の中いっぱいのタイミングで声をかけてくるんだ!?
アレハンドロとアンネが並んで声をかけてきた。
そして
もしデートなら声かけてくんな。
適度な距離をおいて眺めさせてくれ。
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