巻き込まれ田中の国守り奮闘記!!

海月 ぴけ

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序章

また巻き込まれる田中

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「なんなのあの人!?酷いよ!!」


「ほんとに‥ロクな奴がいねえ‥」


ベノムさんが立ち去った後も、
村上と倉本さんがギャーギャーと文句を言う中、
俺は未だにほっぺに手を当て、初ほっぺチューに浸っていた。


「初ほっぺチュー‥柔らかかった‥」


「「は?」」


「い、いや‥なんでもない!!つ、つか、木下さっきから黙ってどうしたん?」


2人にいつも混ざってくるはずの木下が、やけに真剣な目で自らの右手を見つめている。




「い、いや‥その‥これ」


パッと木下が右の掌を俺たちに見せてきて、
その青い水滴のようなマークに、
俺達は釘付けになった。



「な、なにその痣!?ねえリーネ!?これ大丈夫なの!?」



「っ!?これは、勇者の証!魔力解放と共に現れたのですね!」

「勇者の‥証‥なら、これは‥」



「秋‥?」

ボソリと何かを呟く村上に、倉本さんが首をかしげる。
スッと自分の右手を隠す村上は怪しさ満点で
うん、今何か隠したな確実に



「いや、‥それよりこれからどうするんだ?あのベノムとかいう女、測定がどうのって言ってたけど、」


「はい。測定は明日を予定しております。」


「明日?俺はすぐにここから出て行きたいんだが‥それはギルドなんかでも出来んだろ?」


「は、はい‥ですが、我々が皆様を召喚した以上、能力の把握はこの国での必要事項でしてっ‥」


「それはお前達の都合だろう。俺には関係ない」


「っ、ですが、」



ああ、もうまた人を困らせて‥
良い加減反抗期もほどほどにしとけよ‥ガキじゃあるまいし‥





「秋‥どうして‥私達とそこまで離れたがるの?」


倉本さんがウルウルと瞳を震わせ、
村上の手の袖をキュッと掴む。



「‥、それは」



「もしかして‥田中くんの事が嫌なの?」


そうそう、村上は田中のことが‥って


「は?俺?!」


え、倉本さんアホなん?
そういう事って普通本人の前で言わんよな?

相当頭やられてる?いや、天然?
とりあえず、

少し黙ってほしい




「あ!違うの、ただ、さっきも喧嘩してたし‥それに、なんだか田中くんって‥秋と合わないっていうか‥だから、秋が居づらくなっちゃったのかなって‥」

「そうなのか?秋?」

木下まで参戦して、空気は最悪や。
王女さんがオドオドしてて可哀想になってくる。
こいつらほんま‥




「‥それ、は」


俯く村上。額からツーと汗が伝ってて、相当焦ってんのが分かる。

ちょっと嫌な予感がすごいって。
早まるなよ村上。
俺の方チラッて見ても、知らん。
自分でなんとかしろ





「そう、だよ‥そいつが居るからっ、嫌なんだよ!!」


もうなんで俺を巻き込むねんんん

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