191 / 911
7 告白
19
しおりを挟む
「βで男の三枝が、好きってか・・・別にΩ・・・の代わりにしたいとかではないんだな?」
やけに笹部は慎重だな。
いつもなら、ズカズカ遠慮なく聞いてくるのに歯切れも悪い。
三枝は隣で前を見て座っているせいか、笹部の表情が固いことに気付いていないようだ。
同性からの告白に、気持ちが落ち着かないのもあるんだろう。
「うん。
俺、そんだけ格好いいならΩや女の子からもモテんのにって言ったらな。
そんなん関係ないって言われてん。
なんかな、俺がえぇんやて。
俺、人から好かれんのは嬉しいけど、まさかαの男の子にそんなん言われるなんてビックリやった」
「小説の中だけやないんやなぁ」としみじみ語る三枝。
笹部は無言で考え込んでしまう。
確かに、特殊すぎる内容だしな。
あの笹部でも、迂闊には動けないか。
「友達になるにしても・・・相手について、我々も知っておいた方が良いだろう」
それまで黙っていた松野が、三枝に相手に関する情報を求めた。
やけに笹部は慎重だな。
いつもなら、ズカズカ遠慮なく聞いてくるのに歯切れも悪い。
三枝は隣で前を見て座っているせいか、笹部の表情が固いことに気付いていないようだ。
同性からの告白に、気持ちが落ち着かないのもあるんだろう。
「うん。
俺、そんだけ格好いいならΩや女の子からもモテんのにって言ったらな。
そんなん関係ないって言われてん。
なんかな、俺がえぇんやて。
俺、人から好かれんのは嬉しいけど、まさかαの男の子にそんなん言われるなんてビックリやった」
「小説の中だけやないんやなぁ」としみじみ語る三枝。
笹部は無言で考え込んでしまう。
確かに、特殊すぎる内容だしな。
あの笹部でも、迂闊には動けないか。
「友達になるにしても・・・相手について、我々も知っておいた方が良いだろう」
それまで黙っていた松野が、三枝に相手に関する情報を求めた。
1
お気に入りに追加
1,441
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭

僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載


【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。



欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点

偽物の運命〜αの幼馴染はβの俺を愛しすぎている〜
白兪
BL
楠涼夜はカッコよくて、優しくて、明るくて、みんなの人気者だ。
しかし、1つだけ欠点がある。
彼は何故か俺、中町幹斗のことを運命の番だと思い込んでいる。
俺は平々凡々なベータであり、決して運命なんて言葉は似合わない存在であるのに。
彼に何度言い聞かせても全く信じてもらえず、ずっと俺を運命の番のように扱ってくる。
どうしたら誤解は解けるんだ…?
シリアス回も終盤はありそうですが、基本的にいちゃついてるだけのハッピーな作品になりそうです。
書き慣れてはいませんが、ヤンデレ要素を頑張って取り入れたいと思っているので、温かい目で見守ってくださると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる