ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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7 告白

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「βで男の三枝が、好きってか・・・別にΩ・・・の代わりにしたいとかではないんだな?」


やけに笹部は慎重だな。
いつもなら、ズカズカ遠慮なく聞いてくるのに歯切れも悪い。
三枝は隣で前を見て座っているせいか、笹部の表情が固いことに気付いていないようだ。
同性からの告白に、気持ちが落ち着かないのもあるんだろう。


「うん。
俺、そんだけ格好いいならΩや女の子からもモテんのにって言ったらな。
そんなん関係ないって言われてん。
なんかな、俺がえぇんやて。
俺、人から好かれんのは嬉しいけど、まさかαの男の子にそんなん言われるなんてビックリやった」


「小説の中だけやないんやなぁ」としみじみ語る三枝。
笹部は無言で考え込んでしまう。
確かに、特殊すぎる内容だしな。
あの笹部でも、迂闊には動けないか。


「友達になるにしても・・・相手について、我々も知っておいた方が良いだろう」


それまで黙っていた松野が、三枝に相手に関する情報を求めた。
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