ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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7 告白

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チラッとヤマに目を向けると、予想通り目が合い、予想通り微笑まれる。
周りが三枝に起こった奇妙な出来事に頭を悩ませている中、至って平常。
やはり、ヤマには気がないな。


「うん、俺もな。
βやし、Ωちゃうし、誰かと間違ってへん?って聞いたんやけど・・・βで男なんもちゃんとわかってるってキッパリ言われた。
なんかな。
学園祭のアリスしたときの俺に一目惚れして、そんときは女の子やって思ってんて。
走って新聞部の部室に行ったんとすれ違ってたらしい。
そのあと、いろんな情報が流れたやん?
それを知って、男なんも知ったのに、全然気持ちが変わらんくて。
再会したとき、男の格好してたんやけどそれに二目惚れしたって」


笹部に答え終わる頃には、三枝も困った顔になっていた。
二次元の話が自分の身に起こったことに、本当にどうしたら良いのかお手上げなんだろう。
その場でも、こんな顔になったんだろうな。


部活も終わっている時間帯なら、薄暗いし元々周りに人気もなかっただろう。
部活動の仲間に相談もしてないなら、一緒に告白を聞いたというわけでも無さそうだ。
だが、三枝からは怖がった様子はない。

学園祭ですれ違っただけなら、追いかけられただけで大騒ぎしていたくらいだし、断ってすぐに逃げそうなものだ。
ということは・・・普通の三枝と相手が二回目に会ったとき、三枝は相手によっぽど好印象を持ったのだろうか。
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