27 / 38
単話『これからも、ずっと』
(7/11)
しおりを挟む
会場近くの待ち合わせの駅前はやはり平日の夜とは言え混んでいた。
路肩に滑り込んでくる黒塗りの高級車、ドアを開けて降りてくる人物に少し周りの視線がそちらに向いたのを千代子も感じる。
しかし当の本人は降りて来てすぐに「ちよちゃん、寒くない?」と自らが手にしていたマフラーを掛けようかどうか心配してくれる。
丈の長いコートを着て来てはいるがシンプルな千代子の服装。髪もまとめてアップにしてあるので司はその外気にさらされている首筋をどうしても心配してしまう。
結局、司の手によって巻かれてしまうマフラー。
ほんのりと司がエチケット程度に付けている香水……もう良く知っている匂いなのに千代子はどきどきしてしまい見開かれた瞳は丸く、司を見上げてしまった。
見つめられた司にとってはそんな千代子が可愛くて、愛しくて。
「行こうか」
「はい」
何の躊躇いもなく差し出される司の左手。
千代子もその手に自分の右手を重ねれば――ぎゅ、と人混みからはぐれないように握り込んでくれる。そこにあるのはお揃いの指輪の存在。
ひとりぼっちでうずくまって「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせていた時とは違う。今はこの大きな手がしっかりと、二人一緒なのだと教えてくれているような気がした。
同じ方面に歩いて行く人の流れに二人も一緒に歩けば煌びやかな賑わいが視界に入って来る。
デートを重ね経てからの同棲ではなかった思いがけない縁で結ばれたせいで手を繋ぐ事はまだまだ千代子にとって……そして司にとっても新鮮で、心をくすぐる。
「凄いね」
「実際見てみないと分からなかったですけど」
会場を見渡す千代子の瞳がまるで少女の頃に戻ったように、もっと若い時に付き合う事ができていたなら見ていたかもしれないような表情がそこにはあった。本当に彼女はここに来る事を楽しみにしていてくれたのだと司は思う。
小さな北欧の小屋のようにセッティングされた出店にはそれぞれにクリスマスツリーや室内用のオーナメントを売っている店、お菓子を中心としている店、どれも千代子の目を惹くものばかりで司は千代子を自由にさせようと「バッグ持ってるよ」とスマートに手を離してハンドバッグを預かってしまう。
電飾の飾りにちらちらと照らされて輝く恋人の瞳を見つめる司の眼差しは優しい。
自分たちはもう、はしゃぐ年齢を過ぎてしまったけれど今夜だけは。
千代子が選んだのは北欧柄のクッションカバー。いまでも冬用の毛足の長い物が取り付けられているがシンプルな部屋が華やかになるのは想像できる。
可愛い、と言う千代子に司も一緒に見て回る。
家の事を任せきりにしてしまっているから、千代子の持つ可愛い欲望を満たせるなら幾らでも現金の用意は出来ている男の言葉はまるで魔法のようだった。暫くしてからふ、とその口車に気づいた千代子が司を見る。
司の手に提げられている大きな紙袋。気を利かせてくれたお店の人が手荷物を纏めて入れられる大判の物をくれたのだが当の司は満足そうににこにこしている。
魔法が解けかかっている千代子が申し訳なさそうな表情になってしまう前に司は「そろそろお夕飯に行こうか」と誘ってしまった。
タクシーで移動した先のハイクラスホテルにあるレストラン。
クロークに預けられるコート類、手慣れている司に任せて千代子もずっと纏っていたコートを脱ぐ。
そこにあったのはやはり“千代子さん”の姿。
今夜は可愛い“ちよちゃん”と大人の女性の“千代子さん”の両方を楽しめてしまっている司は丁寧に千代子をエスコートする。
ディナーの席は少し照明が絞られているがそんな厳かな明りの下で見る“千代子さん”の素敵な姿。反対に千代子も司の慣れた所作や自分にしてくれる事にときめいていた。
「楽しかったね。私も仕事でイベント事に誘われたりもするけれど殆ど屋内だったから」
「想像していたよりも大規模で、びっくりしました」
すごく楽しかった、と笑う千代子。
デートをする回数はどうしても少ないから、これだけ嬉しそうにしていてくれる表情を見られて今夜は本当に良かったと司は思う。
出されるのはクリスマス仕様のコース料理。
普段、千代子が作ってくれる料理も家庭的で美味しいけれどこれはこれで雰囲気も含めて良い物だった。最後のデザートに出て来たほんのり温かいチョコレートブラウニーにアイスクリームと生クリームが乗ったものを幸せそうに食べている姿を眺めながら……こんな幸せを、どれだけ夢に見たか。
普通のカップルだったらいくらでも出来た筈のこの光景。
今から、一つずつ思い出を増やしたい。
司がそう思っているのを知ってか知らずかまた「美味しい」と笑う人の美しさが目を楽しませてくれる。
路肩に滑り込んでくる黒塗りの高級車、ドアを開けて降りてくる人物に少し周りの視線がそちらに向いたのを千代子も感じる。
しかし当の本人は降りて来てすぐに「ちよちゃん、寒くない?」と自らが手にしていたマフラーを掛けようかどうか心配してくれる。
丈の長いコートを着て来てはいるがシンプルな千代子の服装。髪もまとめてアップにしてあるので司はその外気にさらされている首筋をどうしても心配してしまう。
結局、司の手によって巻かれてしまうマフラー。
ほんのりと司がエチケット程度に付けている香水……もう良く知っている匂いなのに千代子はどきどきしてしまい見開かれた瞳は丸く、司を見上げてしまった。
見つめられた司にとってはそんな千代子が可愛くて、愛しくて。
「行こうか」
「はい」
何の躊躇いもなく差し出される司の左手。
千代子もその手に自分の右手を重ねれば――ぎゅ、と人混みからはぐれないように握り込んでくれる。そこにあるのはお揃いの指輪の存在。
ひとりぼっちでうずくまって「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせていた時とは違う。今はこの大きな手がしっかりと、二人一緒なのだと教えてくれているような気がした。
同じ方面に歩いて行く人の流れに二人も一緒に歩けば煌びやかな賑わいが視界に入って来る。
デートを重ね経てからの同棲ではなかった思いがけない縁で結ばれたせいで手を繋ぐ事はまだまだ千代子にとって……そして司にとっても新鮮で、心をくすぐる。
「凄いね」
「実際見てみないと分からなかったですけど」
会場を見渡す千代子の瞳がまるで少女の頃に戻ったように、もっと若い時に付き合う事ができていたなら見ていたかもしれないような表情がそこにはあった。本当に彼女はここに来る事を楽しみにしていてくれたのだと司は思う。
小さな北欧の小屋のようにセッティングされた出店にはそれぞれにクリスマスツリーや室内用のオーナメントを売っている店、お菓子を中心としている店、どれも千代子の目を惹くものばかりで司は千代子を自由にさせようと「バッグ持ってるよ」とスマートに手を離してハンドバッグを預かってしまう。
電飾の飾りにちらちらと照らされて輝く恋人の瞳を見つめる司の眼差しは優しい。
自分たちはもう、はしゃぐ年齢を過ぎてしまったけれど今夜だけは。
千代子が選んだのは北欧柄のクッションカバー。いまでも冬用の毛足の長い物が取り付けられているがシンプルな部屋が華やかになるのは想像できる。
可愛い、と言う千代子に司も一緒に見て回る。
家の事を任せきりにしてしまっているから、千代子の持つ可愛い欲望を満たせるなら幾らでも現金の用意は出来ている男の言葉はまるで魔法のようだった。暫くしてからふ、とその口車に気づいた千代子が司を見る。
司の手に提げられている大きな紙袋。気を利かせてくれたお店の人が手荷物を纏めて入れられる大判の物をくれたのだが当の司は満足そうににこにこしている。
魔法が解けかかっている千代子が申し訳なさそうな表情になってしまう前に司は「そろそろお夕飯に行こうか」と誘ってしまった。
タクシーで移動した先のハイクラスホテルにあるレストラン。
クロークに預けられるコート類、手慣れている司に任せて千代子もずっと纏っていたコートを脱ぐ。
そこにあったのはやはり“千代子さん”の姿。
今夜は可愛い“ちよちゃん”と大人の女性の“千代子さん”の両方を楽しめてしまっている司は丁寧に千代子をエスコートする。
ディナーの席は少し照明が絞られているがそんな厳かな明りの下で見る“千代子さん”の素敵な姿。反対に千代子も司の慣れた所作や自分にしてくれる事にときめいていた。
「楽しかったね。私も仕事でイベント事に誘われたりもするけれど殆ど屋内だったから」
「想像していたよりも大規模で、びっくりしました」
すごく楽しかった、と笑う千代子。
デートをする回数はどうしても少ないから、これだけ嬉しそうにしていてくれる表情を見られて今夜は本当に良かったと司は思う。
出されるのはクリスマス仕様のコース料理。
普段、千代子が作ってくれる料理も家庭的で美味しいけれどこれはこれで雰囲気も含めて良い物だった。最後のデザートに出て来たほんのり温かいチョコレートブラウニーにアイスクリームと生クリームが乗ったものを幸せそうに食べている姿を眺めながら……こんな幸せを、どれだけ夢に見たか。
普通のカップルだったらいくらでも出来た筈のこの光景。
今から、一つずつ思い出を増やしたい。
司がそう思っているのを知ってか知らずかまた「美味しい」と笑う人の美しさが目を楽しませてくれる。
0
お気に入りに追加
93
あなたにおすすめの小説
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
愛し愛され愛を知る。【完】
夏目萌
恋愛
訳あって住む場所も仕事も無い神宮寺 真彩に救いの手を差し伸べたのは、国内で知らない者はいない程の大企業を経営しているインテリヤクザで鬼龍組組長でもある鬼龍 理仁。
住み込み家政婦として高額な月収で雇われた真彩には四歳になる息子の悠真がいる。
悠真と二人で鬼龍組の屋敷に身を置く事になった真彩は毎日懸命に家事をこなし、理仁は勿論、組員たちとの距離を縮めていく。
特に危険もなく、落ち着いた日々を過ごしていた真彩の前に一人の男が現れた事で、真彩は勿論、理仁の生活も一変する。
そして、その男の存在があくまでも雇い主と家政婦という二人の関係を大きく変えていく――。
これは、常に危険と隣り合わせで悲しませる相手を作りたくないと人を愛する事を避けてきた男と、大切なモノを守る為に自らの幸せを後回しにしてきた女が『生涯を共にしたい』と思える相手に出逢い、恋に落ちる物語。
※ あくまでもフィクションですので、その事を踏まえてお読みいただければと思います。設定等合わない場合はごめんなさい。また、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる