心に鍵を掛けて -海に向かって、その後-

--私には、秘密があった。それは、親友にも言えない秘密。

高校三年生の夏、「海に向かって」という自転車旅に行った。
中学時代に仲の良かった、男子四人,女子二人の五人で行った、一泊二日の夏旅行だ。
その旅行が終わって、季節は秋になっていた。
「映画に行こう」と約束をしていた由唯と理久は、約束通り二人で映画に行った。
楽しそうに映画やショッピングを楽しむ由唯だったが、その心中では様々な想いが交錯していた--

「海に向かって」の後日談。
夏を超えて、秋を迎え、そしてその先に続く二人の初恋の物語。
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