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悪戯
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窓を開けると広大な森林に桜が彩っている。
こんな風光明媚な場所で、麻酔科医すら立ちあわせず、自分で筋弛緩剤を投与して気に入った患者に電気けいれん療法を施して悪戯している医師がいるなど誰も思わないだろう。
薬物治療でもそうだが、どんな副作用が出るかは人それぞれで、そこだけはわからない。
そもそも電気療法がなぜ効果があるのかよくわかっていない。
頭部に電極をつけて篠宮涼介に何度目かの電流を流したときそれは起こった。
電流が強すぎたのか、電極をつける位置がおかしかったのか、原因はもうわからない。
とにかく電気刺激が脳のどこか、多分視床下部に強く作用したことは間違いないと思う。
涼介は、ここ数年の記憶が消えていた。
自分がやっていた仕事や関係者のこと、薬物中毒になって入院していること。
記憶障害は報告されている悪影響だったが、涼介の場合は欲求を強化された。
いつもうつろな瞳をしてベッドに座り、山中が部屋に来るとふわりと笑って服を脱ぎ始めて横になるようになった。
「淫乱だなあ。いつからそんな子になったの?」
言葉では咎めつつ、山中はまんざらでもない様子でにこりと笑った。
今まで遊んできた患者は弄んだ記憶を消して人格を壊すくらいだったが、涼介の場合は違った。
シンプルに性欲を強くされて理性が消えた。
山中は脱いだ白衣を椅子にかけて、ベッドに横たわる涼介に覆いかぶさる。
ここで何が行われているか、看護師たちは知り尽くしているが誰も来ない。
「…あ…ん…」
胸に膨らむ突起を舌でじっとり睨めると、涼介はうれしそうに足を絡めてきた。
腹にそそりたつモノが当たって山中を刺激する。
「どうしてほしい?」
「入れて…そこ…、早く……」
「もう?」
涼介が垂らした汁で濡れている後ろの穴を指でさすって涼介をあおる。
ピチャピチャとわざといやらしい音を立てて乳首を舐めながら穴のまわりを指でさわると、じれったそうに腰を浮かせる。
「や…っ、あ…入れて…そこ…入れ…」
「ここに?」
ぬるぬるした指を穴ではなく裏筋をなぞると吐息を漏らして小さく痙攣した。
『俺が誰なのかもわかってないんだろうな』
そんな事どうでもいいかと思いながら、山中は自身を涼介の穴に沈めた。
「あぁ…あ…ん、気持ちい…っ……」
肉のぶつかる音と涼介の声が重なって響く。
「まさかこんな面白い結果になるとはなあ」
「あっ…、あ…いい…っ……」
綺麗な顔が快感で蕩けてますます山中をあおる。
どこまで覚えているのか、山中は興味を持った。
「篠宮湊」
涼介のトラウマである人間の名前を言ってみる。
さっきまで気持ちよく喘いでいた涼介の顔がこわばる。
「いや…っ、やめ…て…はなせ…っ…!…」
山中を押しのけようと腕を掴んで押してくるが、山中はびくともしない。
「もうやだ!…何もしない…っ、こんな…こ…と…」
よほど嫌だったのか、ほかの事は忘れても湊のことには反応した。
欲しい快楽を憎悪の対象である篠宮湊に与えられて涼介は混乱したが、逆らえない快感にまた理性が溶けていき反抗の力が弱くなって嬌声だけ吐き出す。
「…ああ…も…みなと…」
「湊のこと、好きなの?」
「キライ…」
そう言って涼介は自分の腹に白い液体を垂らした。
こんな風光明媚な場所で、麻酔科医すら立ちあわせず、自分で筋弛緩剤を投与して気に入った患者に電気けいれん療法を施して悪戯している医師がいるなど誰も思わないだろう。
薬物治療でもそうだが、どんな副作用が出るかは人それぞれで、そこだけはわからない。
そもそも電気療法がなぜ効果があるのかよくわかっていない。
頭部に電極をつけて篠宮涼介に何度目かの電流を流したときそれは起こった。
電流が強すぎたのか、電極をつける位置がおかしかったのか、原因はもうわからない。
とにかく電気刺激が脳のどこか、多分視床下部に強く作用したことは間違いないと思う。
涼介は、ここ数年の記憶が消えていた。
自分がやっていた仕事や関係者のこと、薬物中毒になって入院していること。
記憶障害は報告されている悪影響だったが、涼介の場合は欲求を強化された。
いつもうつろな瞳をしてベッドに座り、山中が部屋に来るとふわりと笑って服を脱ぎ始めて横になるようになった。
「淫乱だなあ。いつからそんな子になったの?」
言葉では咎めつつ、山中はまんざらでもない様子でにこりと笑った。
今まで遊んできた患者は弄んだ記憶を消して人格を壊すくらいだったが、涼介の場合は違った。
シンプルに性欲を強くされて理性が消えた。
山中は脱いだ白衣を椅子にかけて、ベッドに横たわる涼介に覆いかぶさる。
ここで何が行われているか、看護師たちは知り尽くしているが誰も来ない。
「…あ…ん…」
胸に膨らむ突起を舌でじっとり睨めると、涼介はうれしそうに足を絡めてきた。
腹にそそりたつモノが当たって山中を刺激する。
「どうしてほしい?」
「入れて…そこ…、早く……」
「もう?」
涼介が垂らした汁で濡れている後ろの穴を指でさすって涼介をあおる。
ピチャピチャとわざといやらしい音を立てて乳首を舐めながら穴のまわりを指でさわると、じれったそうに腰を浮かせる。
「や…っ、あ…入れて…そこ…入れ…」
「ここに?」
ぬるぬるした指を穴ではなく裏筋をなぞると吐息を漏らして小さく痙攣した。
『俺が誰なのかもわかってないんだろうな』
そんな事どうでもいいかと思いながら、山中は自身を涼介の穴に沈めた。
「あぁ…あ…ん、気持ちい…っ……」
肉のぶつかる音と涼介の声が重なって響く。
「まさかこんな面白い結果になるとはなあ」
「あっ…、あ…いい…っ……」
綺麗な顔が快感で蕩けてますます山中をあおる。
どこまで覚えているのか、山中は興味を持った。
「篠宮湊」
涼介のトラウマである人間の名前を言ってみる。
さっきまで気持ちよく喘いでいた涼介の顔がこわばる。
「いや…っ、やめ…て…はなせ…っ…!…」
山中を押しのけようと腕を掴んで押してくるが、山中はびくともしない。
「もうやだ!…何もしない…っ、こんな…こ…と…」
よほど嫌だったのか、ほかの事は忘れても湊のことには反応した。
欲しい快楽を憎悪の対象である篠宮湊に与えられて涼介は混乱したが、逆らえない快感にまた理性が溶けていき反抗の力が弱くなって嬌声だけ吐き出す。
「…ああ…も…みなと…」
「湊のこと、好きなの?」
「キライ…」
そう言って涼介は自分の腹に白い液体を垂らした。
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