21 / 26
聖女の微笑み
しおりを挟む
早々に説明を兄に任されたロザリアは内心苦笑しながら、説明を始める。
「実は、我々ライド商会は数年前からワイルドピッグの生態ついて調査をし、近年の気温の安定により森や山、近隣の農家の作物が豊作になっていることから、餌が豊富となり、ワイルドピッグの増加に繋がったと報告を受けました。
数が増えれば、縄張り争いが生まれる。そして、縄張り争いに敗れた個体が農村地に降りて来る。これが、近年のワイルドピッグの被害の真相です」
「なるほど・・・・・・」
「ですので、我々ライド商会は体に害の少ない特殊な睡眠薬を作り出し、ワイルドピッグの生息地にばら撒き、ワイルドピッグを眠らせ、生態系が崩れない程度の数を間引きをし、間引いたワイルドピッグをロロビア王国の北の海に浮かぶ島へ運び、その島でのんびりと暮らして貰っています」
ロザリアの話に思わず顔を見合わせてしまう伯爵と子爵。
言うだけならば簡単だ。
だが、発言するのと実現するのは大きく違う。
あの巨大な野豚を薬で眠らせ、間引き、更に間引いたワイルドピッグを島に運ぶだなんて、普通では考え付いても実行に移そうとは思えないものだ。
「周り海に囲まれておる孤島ですので、逃亡の心配もありません。
島ではワイルドピッグにストレスを与えない様に島民は飼育員の10名のみ。ワイルドピッグが食べる為の畑や森があり、ワイルドピッグ達は放牧でのびのびと暮らし、これによりワイルドピッグの縄張り争いによるストレスも無くなり、理想の肉質へと近づけます」
一字一句はっきりと説明をするロザリア。
「あ、あの質問をよろしいでしょうかロザリア様」
「はい、なんでしょう、サマンド子爵様」
「あの、質問をしたい事はたくさんあるのですけど、まず島と言うのは一体?」
「私がお父様におねだりをして買って貰った島ですわ。
お父様のお任せで島を選んで貰ったのですが、森が豊かで木の実やキノコや山菜が豊富ないい島ですの。ただ、周りの海の潮が激しく岩礁も多いので、波が収まる月に一回ほどしか島に渡れないのが唯一の難点ですけど」
ニッコリとあどけない笑顔を見せるロザリア。
「あ・・・・、そ、そうですか・・・。その、飼育員と言うのは?」
「これもワイルドピッグにストレスを与えない為に配慮ですわ。あまり多くの人がいるとまたストレスが溜まってしまいますので。
主に、ワイルドピッグ達のお世話とワイルドピッグ達が食べる穀物の畑のお世話などを任せています」
「そ、そうですか・・・・」
「はい、おかげでストレスも無く、豊富な森の恵みと特別に栽培している穀物を餌にワイルドピッグ達はここまで美味しいお肉になりました」
「ほう、特別な穀物と、それはまた興味深いですね」
「はい、更に解体時に出るワイルドピッグの脂や毛皮、骨や蹄も新たなる可能性がある事が判明しました」
「新たなる可能性?ですか??」
「はい!!ストレスが少なく特別な穀物を餌に育ったワイルドピッグの脂は臭みが少なく、精製すれば純度の高いラード油、香油として扱う事が出来ます。
また硬くて分厚い毛皮は保温効果に大変優れており、北国への輸出も考えていますの。
骨と蹄も乾燥させ砕けば良き肥料に、加工品にも重宝され、その可能性はまだまだ有ります」
「ッ、」
「・・・・・」
ロザリアの話に思わず生唾を飲み込グルマン伯爵とサマンド子爵。
今まで、害獣として持て余し、食としてあまり価値の無い野豚がまさかここまでの経済効果を齎すなど考えた事もなかった。
聞けば聞くほどこれ以上おいしい話は無い。
上手くいけば、本当に一財産築けるほどの大当たりになるやも知れない。
何よりも相手はアークライド公爵家が運営する天下のライド商会。
話を断り、ライド商会を無碍にしては、この国で生きる事は難しい。
「いやぁ!!素晴らしい!!是非我がグルマン伯爵家も協力させて頂きたい」
「サマンド子爵家にも出来る事があるのなら・・・・是非お力にならせて頂きたいです」
乗らない手は無い。
「ありがとうございます。グルマン伯爵様。サマンド子爵様」
グルマン伯爵とサマンド子爵の実質、承諾の返事にロザリアは嬉しそうに、まさに聖女のような笑顔で喜ぶ。
「ッ、いえ、こちらこそ、」
「お役に立てる様に、尽力させて頂きます」
ロザリアの笑顔に年甲斐も無く、顔を赤めてしまうグルマン伯爵とサマンド子爵だった。
「お、話は纏まったか?」
「もう、本来ならお兄様がお話すべき事だと思いますけど?」
未だに顔を赤らめる伯爵と子爵をよそに、早々に妹に説明を丸投げした兄に呆れながら睨むと、
「まあ、そう言うな」
兄は笑ってはぐらかす。
「お二方、詳しい詳細はまた後日別の場所に場を設け説明を致しますので、今日はこのパーティーを楽しんで下さい」
「は、はい」
「ありがとうございます。アレックス様。ロザリア様」
「はい、では、私はこれで」
ロザリアは姿勢を正し、兄と伯爵、子爵に礼儀正しくお辞儀をする。
「ああ、楽しんでおいで。ロゼ」
「はい、お兄様も」
アレックスはヒラヒラと手を振り、微笑む、我が妹を見送る。
すると、ロザリアが少し歩いたところで、数人の若い男性に囲まれ、次々とダンスの誘いを受けている。
ロザリアは少し困った様に微笑みながら、1人の男性の手を取り、ダンスホールの中央で踊り始める。
相手の男性は見た目は背が高く好青年と言った雰囲気だ。
少々癪ではあるが、我が妹と踊る姿は中々絵になる。
「あれは、確かマルシュス公爵の三男坊だったと」
「ええ、では、あの噂はあながち、」
「ん?お二方、何かご存じで?」
「ああ、いえ、些細な噂なのですが、どうもマルシュス公爵家の三男坊が離縁したロザリア様に好意を寄せておられると言う噂が」
「聞いたところでは、マルシュス公爵は、ロザリア様を三男坊の妻に迎えて、アークライド公爵家と関係を持ちたいとの事でして、結構躍起になっていると、最近貴族の間で出回っている噂が流れておりまして」
「いや、そうで無くとも、まだまだ若く美しいロザリア様が10歳歳上の夫と離縁したことで今は、フリー・・・・・狙っている輩は、多いでしょうなぁ」
「・・・・・ほー、それは、それは」
伯爵と子爵の話を聞いてアレックスは優雅にダンスを踊る妹を見ながら、不敵な笑みを浮かべる。
「ダ、ダンスがお上手ですね。ロザリア様」
「フィリップ様のリードが素晴らしいからですわ」
優雅なワルツに音色に合わせステップを踏むロザリアとフィリップ。
顔を照れて赤らめるフィリップに対し、ロザリアはそんなフィリップを微笑ましそうに笑っている。
「あ、あの、ロザリア様」
「はい、フィリップ様」
「この後、少しだけ、少しだけお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
「・・・・・・はい」
顔を赤め真剣な目で告げるフィリップにロザリアはニッコリと微笑みながら答えた。
「実は、我々ライド商会は数年前からワイルドピッグの生態ついて調査をし、近年の気温の安定により森や山、近隣の農家の作物が豊作になっていることから、餌が豊富となり、ワイルドピッグの増加に繋がったと報告を受けました。
数が増えれば、縄張り争いが生まれる。そして、縄張り争いに敗れた個体が農村地に降りて来る。これが、近年のワイルドピッグの被害の真相です」
「なるほど・・・・・・」
「ですので、我々ライド商会は体に害の少ない特殊な睡眠薬を作り出し、ワイルドピッグの生息地にばら撒き、ワイルドピッグを眠らせ、生態系が崩れない程度の数を間引きをし、間引いたワイルドピッグをロロビア王国の北の海に浮かぶ島へ運び、その島でのんびりと暮らして貰っています」
ロザリアの話に思わず顔を見合わせてしまう伯爵と子爵。
言うだけならば簡単だ。
だが、発言するのと実現するのは大きく違う。
あの巨大な野豚を薬で眠らせ、間引き、更に間引いたワイルドピッグを島に運ぶだなんて、普通では考え付いても実行に移そうとは思えないものだ。
「周り海に囲まれておる孤島ですので、逃亡の心配もありません。
島ではワイルドピッグにストレスを与えない様に島民は飼育員の10名のみ。ワイルドピッグが食べる為の畑や森があり、ワイルドピッグ達は放牧でのびのびと暮らし、これによりワイルドピッグの縄張り争いによるストレスも無くなり、理想の肉質へと近づけます」
一字一句はっきりと説明をするロザリア。
「あ、あの質問をよろしいでしょうかロザリア様」
「はい、なんでしょう、サマンド子爵様」
「あの、質問をしたい事はたくさんあるのですけど、まず島と言うのは一体?」
「私がお父様におねだりをして買って貰った島ですわ。
お父様のお任せで島を選んで貰ったのですが、森が豊かで木の実やキノコや山菜が豊富ないい島ですの。ただ、周りの海の潮が激しく岩礁も多いので、波が収まる月に一回ほどしか島に渡れないのが唯一の難点ですけど」
ニッコリとあどけない笑顔を見せるロザリア。
「あ・・・・、そ、そうですか・・・。その、飼育員と言うのは?」
「これもワイルドピッグにストレスを与えない為に配慮ですわ。あまり多くの人がいるとまたストレスが溜まってしまいますので。
主に、ワイルドピッグ達のお世話とワイルドピッグ達が食べる穀物の畑のお世話などを任せています」
「そ、そうですか・・・・」
「はい、おかげでストレスも無く、豊富な森の恵みと特別に栽培している穀物を餌にワイルドピッグ達はここまで美味しいお肉になりました」
「ほう、特別な穀物と、それはまた興味深いですね」
「はい、更に解体時に出るワイルドピッグの脂や毛皮、骨や蹄も新たなる可能性がある事が判明しました」
「新たなる可能性?ですか??」
「はい!!ストレスが少なく特別な穀物を餌に育ったワイルドピッグの脂は臭みが少なく、精製すれば純度の高いラード油、香油として扱う事が出来ます。
また硬くて分厚い毛皮は保温効果に大変優れており、北国への輸出も考えていますの。
骨と蹄も乾燥させ砕けば良き肥料に、加工品にも重宝され、その可能性はまだまだ有ります」
「ッ、」
「・・・・・」
ロザリアの話に思わず生唾を飲み込グルマン伯爵とサマンド子爵。
今まで、害獣として持て余し、食としてあまり価値の無い野豚がまさかここまでの経済効果を齎すなど考えた事もなかった。
聞けば聞くほどこれ以上おいしい話は無い。
上手くいけば、本当に一財産築けるほどの大当たりになるやも知れない。
何よりも相手はアークライド公爵家が運営する天下のライド商会。
話を断り、ライド商会を無碍にしては、この国で生きる事は難しい。
「いやぁ!!素晴らしい!!是非我がグルマン伯爵家も協力させて頂きたい」
「サマンド子爵家にも出来る事があるのなら・・・・是非お力にならせて頂きたいです」
乗らない手は無い。
「ありがとうございます。グルマン伯爵様。サマンド子爵様」
グルマン伯爵とサマンド子爵の実質、承諾の返事にロザリアは嬉しそうに、まさに聖女のような笑顔で喜ぶ。
「ッ、いえ、こちらこそ、」
「お役に立てる様に、尽力させて頂きます」
ロザリアの笑顔に年甲斐も無く、顔を赤めてしまうグルマン伯爵とサマンド子爵だった。
「お、話は纏まったか?」
「もう、本来ならお兄様がお話すべき事だと思いますけど?」
未だに顔を赤らめる伯爵と子爵をよそに、早々に妹に説明を丸投げした兄に呆れながら睨むと、
「まあ、そう言うな」
兄は笑ってはぐらかす。
「お二方、詳しい詳細はまた後日別の場所に場を設け説明を致しますので、今日はこのパーティーを楽しんで下さい」
「は、はい」
「ありがとうございます。アレックス様。ロザリア様」
「はい、では、私はこれで」
ロザリアは姿勢を正し、兄と伯爵、子爵に礼儀正しくお辞儀をする。
「ああ、楽しんでおいで。ロゼ」
「はい、お兄様も」
アレックスはヒラヒラと手を振り、微笑む、我が妹を見送る。
すると、ロザリアが少し歩いたところで、数人の若い男性に囲まれ、次々とダンスの誘いを受けている。
ロザリアは少し困った様に微笑みながら、1人の男性の手を取り、ダンスホールの中央で踊り始める。
相手の男性は見た目は背が高く好青年と言った雰囲気だ。
少々癪ではあるが、我が妹と踊る姿は中々絵になる。
「あれは、確かマルシュス公爵の三男坊だったと」
「ええ、では、あの噂はあながち、」
「ん?お二方、何かご存じで?」
「ああ、いえ、些細な噂なのですが、どうもマルシュス公爵家の三男坊が離縁したロザリア様に好意を寄せておられると言う噂が」
「聞いたところでは、マルシュス公爵は、ロザリア様を三男坊の妻に迎えて、アークライド公爵家と関係を持ちたいとの事でして、結構躍起になっていると、最近貴族の間で出回っている噂が流れておりまして」
「いや、そうで無くとも、まだまだ若く美しいロザリア様が10歳歳上の夫と離縁したことで今は、フリー・・・・・狙っている輩は、多いでしょうなぁ」
「・・・・・ほー、それは、それは」
伯爵と子爵の話を聞いてアレックスは優雅にダンスを踊る妹を見ながら、不敵な笑みを浮かべる。
「ダ、ダンスがお上手ですね。ロザリア様」
「フィリップ様のリードが素晴らしいからですわ」
優雅なワルツに音色に合わせステップを踏むロザリアとフィリップ。
顔を照れて赤らめるフィリップに対し、ロザリアはそんなフィリップを微笑ましそうに笑っている。
「あ、あの、ロザリア様」
「はい、フィリップ様」
「この後、少しだけ、少しだけお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
「・・・・・・はい」
顔を赤め真剣な目で告げるフィリップにロザリアはニッコリと微笑みながら答えた。
2
お気に入りに追加
610
あなたにおすすめの小説
ハズレ嫁は最強の天才公爵様と再婚しました。
光子
恋愛
ーーー両親の愛情は、全て、可愛い妹の物だった。
昔から、私のモノは、妹が欲しがれば、全て妹のモノになった。お菓子も、玩具も、友人も、恋人も、何もかも。
逆らえば、頬を叩かれ、食事を取り上げられ、何日も部屋に閉じ込められる。
でも、私は不幸じゃなかった。
私には、幼馴染である、カインがいたから。同じ伯爵爵位を持つ、私の大好きな幼馴染、《カイン=マルクス》。彼だけは、いつも私の傍にいてくれた。
彼からのプロポーズを受けた時は、本当に嬉しかった。私を、あの家から救い出してくれたと思った。
私は貴方と結婚出来て、本当に幸せだったーーー
例え、私に子供が出来ず、義母からハズレ嫁と罵られようとも、義父から、マルクス伯爵家の事業全般を丸投げされようとも、私は、貴方さえいてくれれば、それで幸せだったのにーーー。
「《ルエル》お姉様、ごめんなさぁい。私、カイン様との子供を授かったんです」
「すまない、ルエル。君の事は愛しているんだ……でも、僕はマルクス伯爵家の跡取りとして、どうしても世継ぎが必要なんだ!だから、君と離婚し、僕の子供を宿してくれた《エレノア》と、再婚する!」
夫と妹から告げられたのは、地獄に叩き落とされるような、残酷な言葉だった。
カインも結局、私を裏切るのね。
エレノアは、結局、私から全てを奪うのね。
それなら、もういいわ。全部、要らない。
絶対に許さないわ。
私が味わった苦しみを、悲しみを、怒りを、全部返さないと気がすまないーー!
覚悟していてね?
私は、絶対に貴方達を許さないから。
「私、貴方と離婚出来て、幸せよ。
私、あんな男の子供を産まなくて、幸せよ。
ざまぁみろ」
不定期更新。
この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
【 完 】転移魔法を強要させられた上に婚約破棄されました。だけど私の元に宮廷魔術師が現れたんです
菊池 快晴
恋愛
公爵令嬢レムリは、魔法が使えないことを理由に婚約破棄を言い渡される。
自分を虐げてきた義妹、エリアスの思惑によりレムリは、国民からは残虐な令嬢だと誤解され軽蔑されていた。
生きている価値を見失ったレムリは、人生を終わらせようと展望台から身を投げようとする。
しかし、そんなレムリの命を救ったのは他国の宮廷魔術師アズライトだった。
そんな彼から街の案内を頼まれ、病に困っている国民を助けるアズライトの姿を見ていくうちに真実の愛を知る――。
この話は、行き場を失った公爵令嬢が強欲な宮廷魔術師と出会い、ざまあして幸せになるお話です。
(完結)妹の為に薬草を採りに行ったら、婚約者を奪われていましたーーでも、そんな男で本当にいいの?
青空一夏
恋愛
妹を溺愛する薬師である姉は、病弱な妹の為によく効くという薬草を遠方まで探す旅に出た。だが半年後に戻ってくると、自分の婚約者が妹と・・・・・・
心優しい姉と、心が醜い妹のお話し。妹が大好きな天然系ポジティブ姉。コメディ。もう一回言います。コメディです。
※ご注意
これは一切史実に基づいていない異世界のお話しです。現代的言葉遣いや、食べ物や商品、機器など、唐突に現れる可能性もありますのでご了承くださいませ。ファンタジー要素多め。コメディ。
この異世界では薬師は貴族令嬢がなるものではない、という設定です。
愛とは誠実であるべきもの~不誠実な夫は侍女と不倫しました~
hana
恋愛
城下町に広がる広大な領地を治める若き騎士、エドワードは、国王の命により辺境の守護を任されていた。彼には美しい妻ベルがいた。ベルは優美で高貴な心を持つ女性で、村人からも敬愛されていた。二人は、政略結婚にもかかわらず、互いを大切に想い穏やかな日々を送っていた。しかし、ロゼという新しい侍女を雇ったことをきっかけに、エドワードは次第にベルへの愛を疎かにし始める。
An endless & sweet dream 醒めない夢 2024年5月見直し完了 5/19
設樂理沙
ライト文芸
息をするように嘘をつき・・って言葉があるけれど
息をするように浮気を繰り返す夫を持つ果歩。
そしてそんな夫なのに、なかなか見限ることが出来ず
グルグル苦しむ妻。
いつか果歩の望むような理想の家庭を作ることが
できるでしょうか?!
-------------------------------------
加筆修正版として再up
2022年7月7日より不定期更新していきます。
健気な妻は今日でお終い
杉本凪咲
恋愛
伯爵家のホースの家に嫁いだ公爵令嬢モニカ。しかしホースはほとんど家には帰って来ず、愛を囁くことすらしない。加えて、金目当てで結婚したことが判明し、挙句の果てには使用人と不倫までしているようで、愛想を尽かしたモニカは彼に離縁を宣言する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる