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~~~説明中~~~
「つまり、『亜空間プライベートルーム』内の中のみ、刻の女神アディーダ様の加護と時の神レニックス様の加護で特殊な刻と時の結界を発動させて、パルアドルフ様の時空の加護で元の世界のアクセスを可能にした。これで良い?」
シロの小難しい話を自分なりにまとめ、メモ帳に書き上げていく。
「はい。間違いはございません。
『亜空間プライベートルーム』のレベルアップによって、ネット環境が整い、ご主人様の所持品であるスマートフォンとタブレットを通じて、『通話』『通販』を可能となりました」
「マジか、」
『通話』元の世界の人と会話が可能とし、『通販』で、必要な物品の購入の可能。
この世界に来て必要な物品を手に入れるのは、これからの生活において大きな利点だ。
そして、元の世界の人達に連絡が繋がる。それにより、これからこの異世界で50年間生活する中で元の世界の時間感覚が狂うのを防止が出来る。
コレは、予想以上に嬉しい加護だ。
「ですが、先程の説明にも申し上げように、今のご主人様のレベルとスキルのレベルとの差の開きが大きすぎる為、現時点で『通話』『通販』の使用制限が架けられています」
「どれくらい?」
「現在時点では『通話』は5日に一日、制限時間は20分。『通販』も5日に一度制限金額は小金貨3枚分までとなっております」
「ふむふむ」
メモ帳にシロが説明した事を書いていく。
「5日に20分。5日に小金貨3枚、つまり三万円分という事、か」
元の世界では、当たり前に使えた電話やネットショッピングに制限がかかるのは、不便を感じるかも知れないが、無いよりは断然マシだ。
「では、早速実践してみましょう」
「え?もう使えるの?」
「はい。ただし、本日の『亜空間プライベートルーム』の使用時間は後、8時間となり、それ以上の『亜空間プライベートルーム』の使用発動は現在のご主人様のレベルではお勧め出来ません」
これは、ドルーネ様の説明で言っていたことだ。
「・・・・ねぇ、もし、今の私が『亜空間プライベートルーム』に半日以上入っていたら、どうなるの?」
ふと、浮かんだ疑問を問いかける。
「今のご主人様が半日以上過ごすと、『亜空間プライベートルーム』内で意識を失い、気力MPを消耗し続け、最終的には衰弱し、ミイラとなり、その状態で50年過ごす事になります」
「怖?!?!」
「今回は神様方がその場に居られたので、ご主人様を外に連れ出す事が出来たのですが、意識を失いMPを消耗した状態では、ご主人様は外からのコンタクトが取れない為、助けを求められない状況になります」
「マジか・・・・。流石に、ミイラで元の世界に帰るのは嫌だなぁ」
『亜空間プライベートルーム』
使い所を間違えない様にしないと。
居心地が良すぎて、長居して気がついたらミイラになっていたら、シャレにもならないし、何よりも嫌過ぎる。
「ご安心ください。そうならない様にご主人様をご案内させていただくのが私めの役目でございます」
「やだ、シロちゃん有能、イケメン」
「お褒め頂き恐縮でございます」
感心する紅音の言葉に耳をピルピルと振るわせシロは一礼する。
「では、ご主人様」
「うん。スキル『亜空間プライベートルーム』」
三つの青い鈴が付いた鍵を突き出し回す。
目の前に光が溢れ、また白い部屋戻って来た。
だが、
「あれ?なんか広い?」
前に入った時は、六畳一間のワンルームくらいの広さだったが入った部屋は十八畳くらい広く天井も高くなっている。
「これもレベルアップの影響?」
「はい。レベル5、18、36のレベルアップで部屋が拡張されました」
「おお、なんかマンションのモデルルームみたい」
見に行ったこと無いけど。
「紅音さん!!」
ドン!
「わ!?ルカ様??」
名前を呼ばれて振り向くと、突然ルカ様が抱きついて来た。
「紅音さん、ごめんなさい!!私のせいで、私のせいで!」
「ルカ様、落ち着いてください。私は大丈夫ですから」
「でも、ううぅぅ」
顔を上げ私を見上げたルカ様は水色の目に涙を溜め、大きな瞳が溶けて溢れ落ちそうに見えた。
「ルカ、いい加減に落ち着け」
ポカ、
「きゃん!?」
レニックス様のチョップがルカ様の頭に入る。
「ごめんね、紅音ちゃん」
「ルカは、紅音が倒れた事に責任を感じていて、ずっと心配していたんだ」
「だって、だってぇぇ・・・」
まるで、悪戯をして後悔して居た堪れない子供の様に泣きじゃくるルカ様。
私は、そんなルカ様の顔を優しく触れ、溢れる涙を拭う。
「ルカ様、私は大丈夫ですから」
「でもぉぉ」
「それに、ルカ様の加護のおかげで、私は、元の世界とのコンタクトを取るきっかけが出来たんです。私に加護を授けてくれてありがとうございます」
「っ、・・・・ぅぅぅぅ」
私が優しくそう告げると、ルカ様はまた涙を流して、私の胸に顔を埋める。
「あらあら~」
「いや~、お嬢ちゃんええおっぱいしとるから、なかなか絶景やねー」
「・・・・ドルーネ様、セクハラです」
ルカ様で押し上げられた胸に視線を感じ、ドルーネ様のセクハラ発言にルカ様ごと少し後退りをして距離を取った。
「ちょ!!冗談やで!?そんな、あからさまに引かんといてーな!?」
私のドン引きに焦るドルーネ様。
「アホ」
「バカ」
「変態さん」
「スケコマシ」
「スケベオヤジ」
「兄妹に対して自分ら酷うない!?」
他の兄妹からの冷たい視線に更に慌てるドルーネ様。
「・・・・ドルーネお兄様、これから紅音さんに近づかないで?」
「ルカ!?そんな汚物を見る様な目せんといて!!1番傷つくで?!」
「・・・・・・」
「ルカさんんんん!?!?」
嗚呼、またカオスな事になる。
私からは位置的にルカ様がどんな顔をしているか見えないが、ドルーネ様、泣きそうな顔している。
多分軽蔑の眼差しをしているんだろうな。
「ルカ様、私は気にしませんから、」
「お嬢ちゃん!!」
「ですけど、」
「ドルーネ様も思ってもいいですが、あまりセクハラ発言はやめて下さい。そんな風に言われると、ちょっと、恥ずかしいので、」
前職場のセクハラ上司にも似たような事を言われた事はあるが、いい思い出は無い。
ジロジロと胸やお尻に感じる視線。事ある毎に触られるボディタッチ。
仕舞いには、部長や係長の愛人だと噂された事もあった。
まぁ、徹底的に無視を決め込んで仕事に打ち込んでいたら、つまらない女と言われ、相手にされなくなったけど。
「そ、そうやな!ワイも配慮が足らんかった。スマン!お嬢ちゃん!堪忍やで!!」
土下座する勢いで謝られた。
「ご主人様。もし、ドルーネ様を拒絶したいのであれば、この『亜空間プライベートルーム』を出禁にする事も可能ですよ?」
足元にいたシロがそう言った。
「出禁?」
「はい。この『亜空間プライベートルーム』はご主人様のスキルにしてご主人様の完全なるプライベートルーム。ご主人様がこの人に入ってほしく無いと判断すれば、その者をこの部屋から追い出す事が出来ます。例え、この世界の神様だとしても」
「え、」
シロの言葉にさっきまで飄々とした態度のドルーネ様の顔色が変わる。
「そ、それは堪忍やで!!お嬢ちゃん追い出さんで!!こんな面白そうな事仲間外れせんでや!?頼むわ!ワイを此処に置いて下さい!!」
「ち、ちょっと!?」
必死な顔でその場で本当に土下座をするドルーネ様に度肝を抜かれる。
必死すぎる・・・・。
「ドルーネ、いくら好奇心が旺盛だと言っても、言っていい事と悪い事の判断くらい区別しなさい」
「は、はい!!承知しました!!」
「それに、女性相手なら尚のこと気を使わないと、エヴァンジェリン姉さんに知られたら、どうなるでしょうね?」
笑顔のレイ様がそう言うとドルーネ様の顔色が真っ青になった。
「そそそそそそそ、それだけでは、それだけは御勘弁を!!どうか御慈悲をぉ!!」
突然、エヴァンジェリンと言う名前が出た途端に、命乞いをし始めた。
「え?どう言うこと?」
「エヴァンジェリンお姉様は創造神デミウルゴスの3女で大地の女神。第四元素の神格の1人なんです」
「おお、なんか格上なお姉様で」
「実際にエヴァお姉ちゃんはお父様の側近の1人で普段はとても穏やかで優しいお姉ちゃんなんだけど、一度でも怒らせると文字通り大地が揺れるの」
「つまり、絶対に怒らせてはいけない相手と言う訳ですね」
ルカ様とロディ様の説明で大体察しが付いた。
「あ、あの人だけは怒らせたらあかん。
エヴァ姉やを怒らせたら、怒らせたらぁぁ!!」
そして、青い顔で半狂乱のドルーネ様の姿を見たら、よっぽど恐いお姉様なのだろう。
心無しか、パルアドルフ様とレニックス様の顔色も若干悪いような・・・、いや、深く考えるのはやめておこう。
兄妹の間柄を詮索するのは野暮と言うものだ。
「え、えっと、あのー、ドルーネ様、大丈夫ですから。追い出しも告げ口もしませんから」
とりあえず、半狂乱で取り乱すドルーネ様のフォローをする。
「・・・・ホンマに?ホンマに追い出さん?」
ドルーネ様は恐る恐る伏せていた顔を上げる。
「はい」
「ホンマに?」
「はい」
「お、お嬢ちゃん!!」
私の肯定に半べそをかいて感極まりと言わんばかりにドルーネ様が私に抱き着こうと腕を広げた。
「!!」
だが、
ゴン!!ドカ!!
2人の兄の拳を頭に落とされ、
「いい加減にしなさい」
「いい加減にしろ!!」
「は、はぃぃ・・・・」
撃沈に終わった。
「つまり、『亜空間プライベートルーム』内の中のみ、刻の女神アディーダ様の加護と時の神レニックス様の加護で特殊な刻と時の結界を発動させて、パルアドルフ様の時空の加護で元の世界のアクセスを可能にした。これで良い?」
シロの小難しい話を自分なりにまとめ、メモ帳に書き上げていく。
「はい。間違いはございません。
『亜空間プライベートルーム』のレベルアップによって、ネット環境が整い、ご主人様の所持品であるスマートフォンとタブレットを通じて、『通話』『通販』を可能となりました」
「マジか、」
『通話』元の世界の人と会話が可能とし、『通販』で、必要な物品の購入の可能。
この世界に来て必要な物品を手に入れるのは、これからの生活において大きな利点だ。
そして、元の世界の人達に連絡が繋がる。それにより、これからこの異世界で50年間生活する中で元の世界の時間感覚が狂うのを防止が出来る。
コレは、予想以上に嬉しい加護だ。
「ですが、先程の説明にも申し上げように、今のご主人様のレベルとスキルのレベルとの差の開きが大きすぎる為、現時点で『通話』『通販』の使用制限が架けられています」
「どれくらい?」
「現在時点では『通話』は5日に一日、制限時間は20分。『通販』も5日に一度制限金額は小金貨3枚分までとなっております」
「ふむふむ」
メモ帳にシロが説明した事を書いていく。
「5日に20分。5日に小金貨3枚、つまり三万円分という事、か」
元の世界では、当たり前に使えた電話やネットショッピングに制限がかかるのは、不便を感じるかも知れないが、無いよりは断然マシだ。
「では、早速実践してみましょう」
「え?もう使えるの?」
「はい。ただし、本日の『亜空間プライベートルーム』の使用時間は後、8時間となり、それ以上の『亜空間プライベートルーム』の使用発動は現在のご主人様のレベルではお勧め出来ません」
これは、ドルーネ様の説明で言っていたことだ。
「・・・・ねぇ、もし、今の私が『亜空間プライベートルーム』に半日以上入っていたら、どうなるの?」
ふと、浮かんだ疑問を問いかける。
「今のご主人様が半日以上過ごすと、『亜空間プライベートルーム』内で意識を失い、気力MPを消耗し続け、最終的には衰弱し、ミイラとなり、その状態で50年過ごす事になります」
「怖?!?!」
「今回は神様方がその場に居られたので、ご主人様を外に連れ出す事が出来たのですが、意識を失いMPを消耗した状態では、ご主人様は外からのコンタクトが取れない為、助けを求められない状況になります」
「マジか・・・・。流石に、ミイラで元の世界に帰るのは嫌だなぁ」
『亜空間プライベートルーム』
使い所を間違えない様にしないと。
居心地が良すぎて、長居して気がついたらミイラになっていたら、シャレにもならないし、何よりも嫌過ぎる。
「ご安心ください。そうならない様にご主人様をご案内させていただくのが私めの役目でございます」
「やだ、シロちゃん有能、イケメン」
「お褒め頂き恐縮でございます」
感心する紅音の言葉に耳をピルピルと振るわせシロは一礼する。
「では、ご主人様」
「うん。スキル『亜空間プライベートルーム』」
三つの青い鈴が付いた鍵を突き出し回す。
目の前に光が溢れ、また白い部屋戻って来た。
だが、
「あれ?なんか広い?」
前に入った時は、六畳一間のワンルームくらいの広さだったが入った部屋は十八畳くらい広く天井も高くなっている。
「これもレベルアップの影響?」
「はい。レベル5、18、36のレベルアップで部屋が拡張されました」
「おお、なんかマンションのモデルルームみたい」
見に行ったこと無いけど。
「紅音さん!!」
ドン!
「わ!?ルカ様??」
名前を呼ばれて振り向くと、突然ルカ様が抱きついて来た。
「紅音さん、ごめんなさい!!私のせいで、私のせいで!」
「ルカ様、落ち着いてください。私は大丈夫ですから」
「でも、ううぅぅ」
顔を上げ私を見上げたルカ様は水色の目に涙を溜め、大きな瞳が溶けて溢れ落ちそうに見えた。
「ルカ、いい加減に落ち着け」
ポカ、
「きゃん!?」
レニックス様のチョップがルカ様の頭に入る。
「ごめんね、紅音ちゃん」
「ルカは、紅音が倒れた事に責任を感じていて、ずっと心配していたんだ」
「だって、だってぇぇ・・・」
まるで、悪戯をして後悔して居た堪れない子供の様に泣きじゃくるルカ様。
私は、そんなルカ様の顔を優しく触れ、溢れる涙を拭う。
「ルカ様、私は大丈夫ですから」
「でもぉぉ」
「それに、ルカ様の加護のおかげで、私は、元の世界とのコンタクトを取るきっかけが出来たんです。私に加護を授けてくれてありがとうございます」
「っ、・・・・ぅぅぅぅ」
私が優しくそう告げると、ルカ様はまた涙を流して、私の胸に顔を埋める。
「あらあら~」
「いや~、お嬢ちゃんええおっぱいしとるから、なかなか絶景やねー」
「・・・・ドルーネ様、セクハラです」
ルカ様で押し上げられた胸に視線を感じ、ドルーネ様のセクハラ発言にルカ様ごと少し後退りをして距離を取った。
「ちょ!!冗談やで!?そんな、あからさまに引かんといてーな!?」
私のドン引きに焦るドルーネ様。
「アホ」
「バカ」
「変態さん」
「スケコマシ」
「スケベオヤジ」
「兄妹に対して自分ら酷うない!?」
他の兄妹からの冷たい視線に更に慌てるドルーネ様。
「・・・・ドルーネお兄様、これから紅音さんに近づかないで?」
「ルカ!?そんな汚物を見る様な目せんといて!!1番傷つくで?!」
「・・・・・・」
「ルカさんんんん!?!?」
嗚呼、またカオスな事になる。
私からは位置的にルカ様がどんな顔をしているか見えないが、ドルーネ様、泣きそうな顔している。
多分軽蔑の眼差しをしているんだろうな。
「ルカ様、私は気にしませんから、」
「お嬢ちゃん!!」
「ですけど、」
「ドルーネ様も思ってもいいですが、あまりセクハラ発言はやめて下さい。そんな風に言われると、ちょっと、恥ずかしいので、」
前職場のセクハラ上司にも似たような事を言われた事はあるが、いい思い出は無い。
ジロジロと胸やお尻に感じる視線。事ある毎に触られるボディタッチ。
仕舞いには、部長や係長の愛人だと噂された事もあった。
まぁ、徹底的に無視を決め込んで仕事に打ち込んでいたら、つまらない女と言われ、相手にされなくなったけど。
「そ、そうやな!ワイも配慮が足らんかった。スマン!お嬢ちゃん!堪忍やで!!」
土下座する勢いで謝られた。
「ご主人様。もし、ドルーネ様を拒絶したいのであれば、この『亜空間プライベートルーム』を出禁にする事も可能ですよ?」
足元にいたシロがそう言った。
「出禁?」
「はい。この『亜空間プライベートルーム』はご主人様のスキルにしてご主人様の完全なるプライベートルーム。ご主人様がこの人に入ってほしく無いと判断すれば、その者をこの部屋から追い出す事が出来ます。例え、この世界の神様だとしても」
「え、」
シロの言葉にさっきまで飄々とした態度のドルーネ様の顔色が変わる。
「そ、それは堪忍やで!!お嬢ちゃん追い出さんで!!こんな面白そうな事仲間外れせんでや!?頼むわ!ワイを此処に置いて下さい!!」
「ち、ちょっと!?」
必死な顔でその場で本当に土下座をするドルーネ様に度肝を抜かれる。
必死すぎる・・・・。
「ドルーネ、いくら好奇心が旺盛だと言っても、言っていい事と悪い事の判断くらい区別しなさい」
「は、はい!!承知しました!!」
「それに、女性相手なら尚のこと気を使わないと、エヴァンジェリン姉さんに知られたら、どうなるでしょうね?」
笑顔のレイ様がそう言うとドルーネ様の顔色が真っ青になった。
「そそそそそそそ、それだけでは、それだけは御勘弁を!!どうか御慈悲をぉ!!」
突然、エヴァンジェリンと言う名前が出た途端に、命乞いをし始めた。
「え?どう言うこと?」
「エヴァンジェリンお姉様は創造神デミウルゴスの3女で大地の女神。第四元素の神格の1人なんです」
「おお、なんか格上なお姉様で」
「実際にエヴァお姉ちゃんはお父様の側近の1人で普段はとても穏やかで優しいお姉ちゃんなんだけど、一度でも怒らせると文字通り大地が揺れるの」
「つまり、絶対に怒らせてはいけない相手と言う訳ですね」
ルカ様とロディ様の説明で大体察しが付いた。
「あ、あの人だけは怒らせたらあかん。
エヴァ姉やを怒らせたら、怒らせたらぁぁ!!」
そして、青い顔で半狂乱のドルーネ様の姿を見たら、よっぽど恐いお姉様なのだろう。
心無しか、パルアドルフ様とレニックス様の顔色も若干悪いような・・・、いや、深く考えるのはやめておこう。
兄妹の間柄を詮索するのは野暮と言うものだ。
「え、えっと、あのー、ドルーネ様、大丈夫ですから。追い出しも告げ口もしませんから」
とりあえず、半狂乱で取り乱すドルーネ様のフォローをする。
「・・・・ホンマに?ホンマに追い出さん?」
ドルーネ様は恐る恐る伏せていた顔を上げる。
「はい」
「ホンマに?」
「はい」
「お、お嬢ちゃん!!」
私の肯定に半べそをかいて感極まりと言わんばかりにドルーネ様が私に抱き着こうと腕を広げた。
「!!」
だが、
ゴン!!ドカ!!
2人の兄の拳を頭に落とされ、
「いい加減にしなさい」
「いい加減にしろ!!」
「は、はぃぃ・・・・」
撃沈に終わった。
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