53 / 135
第三章
12 紫音サイド
しおりを挟む
桜李先輩と別れてからさっき交換した携帯番号を見る。
嬉しくてニヤついてしまう。
今日の夜にでも連絡してみようかな。そう思って生徒会室に向かった。
入ってすぐ海里が興奮して話し掛けて来た。
他の生徒会メンバーも来ていた。
「紫音!なんで桜李先輩の事、言わなかったんだよ!」
「お前に言う必要ない」
「ある!桜李先輩がいるって分かってたら俺が書類取りに行ってた!!」
「俺も今日初めて会ったんだ」
「桜李先輩て誰?」
そう声をかけて来たのは書紀の椎名 すい-しいな すい-。
誰にでも優しくてスポーツ万能。
周りからは爽やか王子様って呼ばれている。
「めちゃくちゃ綺麗な先輩!!ハーフらしくて金髪だしスカイブルー色の目してて彫りの深い顔しててずっと見てたいくらい綺麗だし素敵だし優しいし綺麗だった!!」
海里がまたベラベラと話しだした。
海里のチャラチャラした喋り方が消えている。
それに対してすいが
「なにそれ笑」
て苦笑いして言った。
「まぢ!絶対桜李先輩見たらすいも柳も綺麗な先輩って思う!あ、でも思うだけね!変なこと考えないで!いや!やぱ見なくていい!忘れて!」
「何を1人でバタバタ言ってんの?うるさい」
冷めた目で突っ込んでるのは会計の篠原 柳-しのはら やなぎ-。
こいつもハーフだが桜李先輩と違って髪は茶色で目がグレーがかった男前だ。
結構冷めた性格をしていて誰もこいつの笑顔を見たことはない。
「でもさ、桜李先輩て人、海里が言うようなそんな綺麗な人だったら中等部にいたら絶対有名だろうし、みんな知らないって事は外部入学?」
すいが俺に聞いて来た。
「あぁ、そうらしい」
「そうなんだ。見てみたいなー」
「忘れろって言ってんだろ!」
海里がすかさずそう言った。
桜李先輩の事をこれ以上知って欲しくない。
交流イベントでは絶対に注目されるだろう。
それまでは俺だけが知っていたかったのに。
「みんな揃ったんだからもう交流イベントの話を始める」
そう言って話を逸らし会議を始めた。
嬉しくてニヤついてしまう。
今日の夜にでも連絡してみようかな。そう思って生徒会室に向かった。
入ってすぐ海里が興奮して話し掛けて来た。
他の生徒会メンバーも来ていた。
「紫音!なんで桜李先輩の事、言わなかったんだよ!」
「お前に言う必要ない」
「ある!桜李先輩がいるって分かってたら俺が書類取りに行ってた!!」
「俺も今日初めて会ったんだ」
「桜李先輩て誰?」
そう声をかけて来たのは書紀の椎名 すい-しいな すい-。
誰にでも優しくてスポーツ万能。
周りからは爽やか王子様って呼ばれている。
「めちゃくちゃ綺麗な先輩!!ハーフらしくて金髪だしスカイブルー色の目してて彫りの深い顔しててずっと見てたいくらい綺麗だし素敵だし優しいし綺麗だった!!」
海里がまたベラベラと話しだした。
海里のチャラチャラした喋り方が消えている。
それに対してすいが
「なにそれ笑」
て苦笑いして言った。
「まぢ!絶対桜李先輩見たらすいも柳も綺麗な先輩って思う!あ、でも思うだけね!変なこと考えないで!いや!やぱ見なくていい!忘れて!」
「何を1人でバタバタ言ってんの?うるさい」
冷めた目で突っ込んでるのは会計の篠原 柳-しのはら やなぎ-。
こいつもハーフだが桜李先輩と違って髪は茶色で目がグレーがかった男前だ。
結構冷めた性格をしていて誰もこいつの笑顔を見たことはない。
「でもさ、桜李先輩て人、海里が言うようなそんな綺麗な人だったら中等部にいたら絶対有名だろうし、みんな知らないって事は外部入学?」
すいが俺に聞いて来た。
「あぁ、そうらしい」
「そうなんだ。見てみたいなー」
「忘れろって言ってんだろ!」
海里がすかさずそう言った。
桜李先輩の事をこれ以上知って欲しくない。
交流イベントでは絶対に注目されるだろう。
それまでは俺だけが知っていたかったのに。
「みんな揃ったんだからもう交流イベントの話を始める」
そう言って話を逸らし会議を始めた。
10
お気に入りに追加
618
あなたにおすすめの小説
不良高校に転校したら溺愛されて思ってたのと違う
らる
BL
幸せな家庭ですくすくと育ち普通の高校に通い楽しく毎日を過ごしている七瀬透。
唯一普通じゃない所は人たらしなふわふわ天然男子である。
そんな透は本で見た不良に憧れ、勢いで日本一と言われる不良学園に転校。
いったいどうなる!?
[強くて怖い生徒会長]×[天然ふわふわボーイ]固定です。
※更新頻度遅め。一日一話を目標にしてます。
※誤字脱字は見つけ次第時間のある時修正します。それまではご了承ください。
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
同室の奴が俺好みだったので喰おうと思ったら逆に俺が喰われた…泣
彩ノ華
BL
高校から寮生活をすることになった主人公(チャラ男)が同室の子(めちゃ美人)を喰べようとしたら逆に喰われた話。
主人公は見た目チャラ男で中身陰キャ童貞。
とにかくはやく童貞卒業したい
ゲイではないけどこいつなら余裕で抱ける♡…ってなって手を出そうとします。
美人攻め×偽チャラ男受け
*←エロいのにはこれをつけます
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
生徒会長親衛隊長を辞めたい!
佳奈
BL
私立黎明学園という全寮制男子校に通っている鮎川頼は幼なじみの生徒会長の親衛隊長をしている。
その役職により頼は全校生徒から嫌われていたがなんだかんだ平和に過ごしていた。
しかし季節外れの転校生の出現により大混乱発生
面倒事には関わりたくないけどいろんなことに巻き込まれてしまう嫌われ親衛隊長の総愛され物語!
嫌われ要素は少なめです。タイトル回収まで気持ち長いかもしれません。
一旦考えているところまで不定期更新です。ちょくちょく手直ししながら更新したいと思います。
*王道学園の設定を使用してるため設定や名称などが被りますが他作品などとは関係ありません。全てフィクションです。
素人の文のため暖かい目で見ていただけると幸いです。よろしくお願いします。
私の事を調べないで!
さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と
桜華の白龍としての姿をもつ
咲夜 バレないように過ごすが
転校生が来てから騒がしくなり
みんなが私の事を調べだして…
表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓
https://picrew.me/image_maker/625951
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる