その学園にご用心

マグロ

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第一章

3 海斗サイド

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今日は抜き打ちでサボりがいないか見回る日だった。
風紀委員長なんかめんどくせーし仕事量が半端ないからやりたくなかったが選ばれてしまったからには仕方がない。

今日もめんどくせーな。と思いながら見回りをしていると校舎の中庭にポツンと1人ベンチに座ってる奴を発見した。

めんどくせー仕事増やしてんじゃねーよ。と若干イラつきながら話しかけ近寄って行く。

振り向いたそいつは言葉を失うくらいの綺麗な人だった。
美の神様が舞い降りたかのようにそこにだけ日差しがさし金色の髪がオーラのようにキラキラと輝いている。
こっちを見る瞳は綺麗なスカイブルー色だ。
その瞳に映っている自分を確認すると身体中が沸騰するかのように熱を帯びて来た。

日本人離れしたその顔は言わずもがな美人顔で早く話をしてみたい。触りたい。この人は誰だ。どうしてここにいる?と自分の欲求がどんどん溢れ出て来た。

さっきまでイラついていた自分を恥、次は怖がらせないように優しく話しかけた。

すると今日、ここに来た入学生だと言う。
どうりで見たことなかった訳だ。
こんなに綺麗な人ならば周りはほっとかないだろう。
見たことなくても俺の耳には入っていたはずだ。

まだ一緒にいたくて理事長室まで案内した。
手もさり気なく握りながら。
桜李は嫌がる素振りもせず、なんなら緩く握り返してくれた。
それがまた嬉しくて話をしてるとつい口から出てしまった。

「どうりで綺麗なわけだ」

普段、こういうタイプではないので、しまった。と思ったが桜李が慌てながら俺を男前でカッコいいと言ってくれた。

恥ずかしくなり黙ってしまったがその沈黙さえ心地良い。
むしろ普段周りからうるさい程に言われていてうんざりしていたが桜李に言われると初めて言われたような感覚がして嬉しかった。

また俺と話をしてくれる約束をした。
自分からそう聞きたい。と言ってくれた。
嬉しくて笑みがこぼれる。

サラサラな金色の髪を撫で別れた。
別れてからまだ1分も経っていないのにもう会いたい。

あぁ、そうか。
俺は桜李に一目惚れしたんだと自覚した。
初めてこんな気持ちになった。
あんなに綺麗なのに性格もいい。
これから桜李を取り巻く周りにはライバルが沢山増えるだろう。

だが負ける気はしない。

これからはどんどん攻めさせてもらう。
覚悟しとけよ。桜李。

そんなことを思いながら風紀委員室に足を向けた。
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