【ノンケほだされ】Purple Violet【健気受け】鈍感クソ真面目男前←(激重感情)←軽いノリを装う純情一途

良音 夜代琴

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第7話 二度目と、初めて(7/13)

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「いいな? 触れるぞ?」
レイは、なぜが肩に力が入っているようだ。
いつもより少し上がっている肩を、苦笑を堪えて眺めている間に、レイの指が内へと入り込む。
「……っ」
違和感と圧迫感に詰まりそうになる息を、意識的に緩めて、長く吐く。
さっきの今だからか、それとも自分の吐いた精でドロドロになっていたからか、指はさっきよりもスムーズに入った。
「痛かったら、すぐ言えよ」
レイは一言心添えると、俺の足元に膝をついて、俺に覆い被さる。
レイの後ろでまとめられた金髪は、俺に繰り返し揺すられたせいで一部が解け、レイの背からサラリと一房流れ落ちて、俺の腹をくすぐった。
くすぐったさに笑いが漏れそうな俺の胸を、レイの長く細い指が撫でた。
と思えば、レイはぐにぐにと俺の胸を揉み始める。
「ルス……胸でかいよな……」
いや、それはそうかも知れんが、ちょっと違うんじゃないか?
レイが俺の胸に舌を這わせる。
尖らせた舌先で胸の先端をクルクルと舐められると、小さな突起が立ち上がる。
レイは左右の突起を指と舌で立ち上げると、それをクニクニと押し潰したり指先で転がしたりと刺激を繰り返す。
その度に、じわりと甘く疼くような感覚が、小さく腹の底に伝わる。
ああ、レイの胸も、もっと弄ってやればよかったな。
きっと、更に可愛く喘いだろうに。
そんなことを考える間に、レイの指が二本に増える。
そういえば、レイは俺の物を大きいと言っていたが、レイはどのくらいだろうか。と、あまりマジマジと見ていなかったそれに視線を注ぐ。
確かに太さは俺の物より一回りほど小さいが、何だか、俺よりも長い気がする。
それに、先端とそれ以外との段差がちょっと、すごいんじゃないか??
不意にビリッと刺さった刺激にびくりと腰が揺れる。
「!?」
急な動きにつられて僅かに上がる息。
どうやら、レイに胸の突起を軽く齧られたようだ。
痛いと感じる程の事ではなかったが、何となく、自分で制御できなかった動きが恥ずかしくて、自分の頬が僅かに染まるのが分かる。
まあ、俺はレイほど色も白くないので、このくらいでは気付かれんだろうが。
レイは俺の反応が嬉しかったのか、指先でも歯先でも、俺の突起を強めに刺激してくる。
その度、ビリビリと痺れるような感覚が、腹の奥へと熱を帯びて溜まってゆくようだ。
淡い刺激のもどかしさに、立ち上がったままの前に触れたくなる。
だが自分で触るわけにもいかないだろう。
俺は、代わりにレイのそれへと手を伸ばした。
「……っ!?」
レイがびくりと腰を浮かす。
「き……急に触るなよっ」
焦りの濃い声で言われて、俺は首を傾げる。
「ダメなのか?」
「くぅっ、可愛……っじゃなくて、その……今、触られたら、俺……っ」
…………俺の聞き間違いかも知れないが、今、この男は俺の事を可愛いと言いかけなかったか?
……いや、そんなはずはないな。
うむ。そんなはずはないだろう。
ともかく、レイはもうあまり余裕がないらしい。
「入れたいなら、もう入れてくれてもいいぞ?」
「……っ、お前は、正真正銘初めてなんだからなっ!?」
俺の言葉に言い返したレイが「ん?」と一瞬固まる。
「お前……、初めて、なんだよな?」
不安そうな顔のレイに、苦笑しながら返す。
「俺の記憶の限りではな」
お前と違って、俺にそんな心配は不要だろう。
ついさっきまで、何ひとつ知識もなかったほどの男だぞ?
まったく。こいつは俺のことになると途端に馬鹿になるな。
「そ、そうだよな……。悪ぃ……」
レイは、少しでも疑ってしまった自分を恥じてか、苦しげな表情にほんの少し頬を染めながらも、俺の中へ指を増やすべく三本揃えて入れ直す。
ぐち。と小さな音がして、ずぶずぶと俺の内に進むレイの指。
流石に三本ともなると、その根本には相応の圧迫感がある。
淡い痛みを伴う息苦しさに、俺は息を詰めぬよう、ゆっくり細く吐いた。
「……は……ぁ……」
僅かに震える俺の息に、レイが気遣うように前へと触れてくる。
浅い苦痛にじわりと萎えかけた俺の物を、レイは何度か扱くと、それへと口付けた。
おいおい……。それは、さっきまでお前の尻に入ってた物だぞ?
やめておけと止めようか迷う間に、レイはそれを柔らかな口内に迎え入れた。
不意に与えられたぬるりとした刺激に、びくりと腰が浮く。
レイはどこか嬉しそうな顔をして、俺の物を舌で包むようにしたまま頭を振る。
「レイ……っ、そんな事、しなくていい……」
俺の声に、レイは俺の顔をチラと見て、嬉しげに目を細めて見せる。
……何だその可愛い仕草は。
俺のを咥えて、お前は嬉しいのか……?
ふと、俺の中を進んでいたレイの指がゆるゆると内側をほぐしつつ何かを探っている事に気付く。
レイがあれほど感じていたような部分が、俺の中にもあるのだろうか?
レイほどの反応は返せそうもない事に、どこか申し訳なさを感じたその時、内側が一瞬ジュッと焼けそうに熱くなった。
「っ……!?」
内側へ広がる衝撃に、どくどくと鼓動が速くなる。
レイの緩やかに曲げられた指がそこをもう一度、二度、と押す。
「……っ、……ん……」
その度に、熱がそこから広がって、どうしようもなく息が詰まる。
レイは俺の物を離して顔を上げると、その場所を覚え込むように何度か確認してから、ゆっくりと指を引き抜いた。
「入れていいか?」
レイが真っ直ぐに俺を見つめて尋ねる。
俺が頷くと、レイは嬉しさを隠し切れないのか口元を弛ませて、俺の動かない方の足を持ち上げる。
どうやら足を開かせようとしているようだ。
俺も動く方の足を大きく開いてやる。
……なんだか、ここまで足を開いて見せるのは、それだけでどこか恥ずかしいな……。
気恥ずかしさに目を伏せると、レイがこれ以上ないほど真摯な声で告げる。
「ルス……、俺……優しくするから、な……?」
お前が今まで、俺に優しくなかった事などないだろう。
一体、何をそんなに固くなっているんだ。
俺は苦笑しながら答える。
「お前になら、乱暴にされたっていいさ」
「おまっ……っっ」
レイが見る間に顔を真っ赤に染める。
「や、やめてくれっつったって、もう、やめてやんねーからな!?」
いっぱいいっぱいなのか、レイはまた、子どものような事を言う。
……まあ、そんなところも可愛いのだけれどな。
「ああ、遠慮なくしてくれ」
俺がゆっくりと笑えば、レイはしばらく俺に見惚れた後、どこかほっとしたような顔をした。
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