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第5話 花のような(2/9)
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え、なんだ、これ。
昨日の事は、無かったことにされる流れか…… ???
いや、だとしたらさっきまですげえ触れてきたのおかしくないか??
振り返らないルスの前に回り込めば、ルスは頬をほんのり染めていた。
「んん? ……なんかお前、顔赤くねぇ?」
俺とぱち。と目が合うと、ルスは慌ててその瞳を逸らした。
……どういうことだ?
「……悪い。その……。お前を見ていたら、昨夜の事が思い出されて、だな……」
ん? あ!!!???
「もしかして、俺見て、やらしい気分になった……て、ことか?」
そろりと手を伸ばして、ルスの股間を撫でれば、そこはじわりと熱を持っていた。
まじで? まじでか! なんだこれ、すげえ嬉しい!!!
「触るんじゃない。帰れなくなるだろう」
「そうだよなぁ。顔の割れてる中隊長が、朝っぱらからこんなにおっ立てて、街中歩くわけにいかねーもんな」
言いながらも、俺はそれを繰り返し撫でる。
服の中で、むくむくと立ち上がるこれは、俺に反応してるんだ。
他の誰でもない。俺に、ルスは欲情してる。
そう思うだけで、俺の内に熱が湧き上がる。
「こら、レインズ、やめろ」
ぐいと肩を掴まれ引き離される。
が、見上げたルスの顔は赤く染まり、小さな黒い瞳は欲を宿して俺を見ていた。
「なあ、俺の内側綺麗にしてくれた時って、お前、何考えてた?」
俺の質問に、ルスはごくりと唾を飲む。
「お前は……、寝てても、内に触れると小さく喘いで、俺は……寝てるお前を何度犯したいと思ったか……」
「……でも、入れなかったんだ?」
ルスがコクリと小さく頷く。
何だよ、別に遠慮しなくても。俺が寝てたって、突っ込めばいいんじゃねーの?
……まあ、それをしないのが、ルスのルスらしいところか。
「じゃあ、まだ溜まってんじゃねーの? 俺は二度出したけど、お前は一度きりだよな」
俺の言葉に、ルスは困った風に苦笑する。
「まだ時間あるし、今からヤるか?」
俺の弾む言葉に、ルスは静かに首を振った。
「……お前の気持ちはありがたいが、やめておくよ」
そう言って、ルスはゆっくり、深く呼吸する。自分を鎮めるように。
何でだよ……と言いかけて、気付いた。
俺のためだ。
俺が二日酔いで、まだケツも痛いって言ったから……。
「でも……、でもそしたら、ルスはどうするんだ。家に帰って一人で抜くのか? せっかく恋人が出来たってのに、そんなの寂しすぎねぇか?」
俺の言葉に、ルスはキョトンと小さな目を丸くして、それから笑った。
「別に寂しくはない。一人の時も、お前を想ってすると誓おう」
うあああああああ、おっ男前ぇぇぇぇぇぇっっっ。
いやそーじゃなくてだな。
えっ、ていうか俺のこと想ってしてくれんの!?
えっ、まじで!?
いやでも俺のこと想像して、抜ける……のか!?
え、俺で抜けるくらい、お前俺の体で感じてくれたわけ!?
「じゃあな」
短い言葉に、ハッと顔を上げる。
玄関の戸に手を伸ばしたルスの腕を慌てて掴む。
「まっ、待て待て待て待て! そんくらいなら、俺がやるから!」
「いや、いい。お前はゆっくり休んでおけ」
ルスがそっと俺の髪を撫でる。
解いたままの髪の中で、ルスの指が傷痕に触れた。
「痛っ……」
びくりと肩を揺らした俺に、ハッとルスが顔色を変えて手を引っ込める。
「悪い…………。お前、まだその傷は痛むのか……」
「ああ、いや、何箇所かだけな。触らなきゃ、まあ……」
天気の悪い日にも、痛むけどな……。
お前が気にするだろうから、言いたくなかったんだよ……。
「そうか……。それでお前は俺の傷に触れる時、痛くないかと繰り返したんだな」
ルスが納得したというような顔で俺を見ると、傷のない側頭部を優しく撫でた。
ルスの温かい手がするりと降ってきて、俺の頬を包む。
「レイ……」
小さな黒い瞳が俺をまっすぐ見つめている。
ルスの親指が、ゆっくり俺の頬を撫でている。
「俺はお前が、この世で一番、大切だよ」
ルスの言葉は嘘偽りのない言葉だった。
好きだとか、愛してるとか、そういうのじゃなかったけど。
確かにこいつは、俺の事が一番大事なんだろう。
それはきっと、俺が気持ちを伝える前から、変わらなかったんだ。
そして今、俺の気持ちを知って、それを受け止めて、それでも。
俺のことが一番だって、言ってくれたんだ……。
胸がいっぱいで、言葉が出ない。
「…………ルストック……」
その名を呼んだら、涙が溢れた。
昨日の事は、無かったことにされる流れか…… ???
いや、だとしたらさっきまですげえ触れてきたのおかしくないか??
振り返らないルスの前に回り込めば、ルスは頬をほんのり染めていた。
「んん? ……なんかお前、顔赤くねぇ?」
俺とぱち。と目が合うと、ルスは慌ててその瞳を逸らした。
……どういうことだ?
「……悪い。その……。お前を見ていたら、昨夜の事が思い出されて、だな……」
ん? あ!!!???
「もしかして、俺見て、やらしい気分になった……て、ことか?」
そろりと手を伸ばして、ルスの股間を撫でれば、そこはじわりと熱を持っていた。
まじで? まじでか! なんだこれ、すげえ嬉しい!!!
「触るんじゃない。帰れなくなるだろう」
「そうだよなぁ。顔の割れてる中隊長が、朝っぱらからこんなにおっ立てて、街中歩くわけにいかねーもんな」
言いながらも、俺はそれを繰り返し撫でる。
服の中で、むくむくと立ち上がるこれは、俺に反応してるんだ。
他の誰でもない。俺に、ルスは欲情してる。
そう思うだけで、俺の内に熱が湧き上がる。
「こら、レインズ、やめろ」
ぐいと肩を掴まれ引き離される。
が、見上げたルスの顔は赤く染まり、小さな黒い瞳は欲を宿して俺を見ていた。
「なあ、俺の内側綺麗にしてくれた時って、お前、何考えてた?」
俺の質問に、ルスはごくりと唾を飲む。
「お前は……、寝てても、内に触れると小さく喘いで、俺は……寝てるお前を何度犯したいと思ったか……」
「……でも、入れなかったんだ?」
ルスがコクリと小さく頷く。
何だよ、別に遠慮しなくても。俺が寝てたって、突っ込めばいいんじゃねーの?
……まあ、それをしないのが、ルスのルスらしいところか。
「じゃあ、まだ溜まってんじゃねーの? 俺は二度出したけど、お前は一度きりだよな」
俺の言葉に、ルスは困った風に苦笑する。
「まだ時間あるし、今からヤるか?」
俺の弾む言葉に、ルスは静かに首を振った。
「……お前の気持ちはありがたいが、やめておくよ」
そう言って、ルスはゆっくり、深く呼吸する。自分を鎮めるように。
何でだよ……と言いかけて、気付いた。
俺のためだ。
俺が二日酔いで、まだケツも痛いって言ったから……。
「でも……、でもそしたら、ルスはどうするんだ。家に帰って一人で抜くのか? せっかく恋人が出来たってのに、そんなの寂しすぎねぇか?」
俺の言葉に、ルスはキョトンと小さな目を丸くして、それから笑った。
「別に寂しくはない。一人の時も、お前を想ってすると誓おう」
うあああああああ、おっ男前ぇぇぇぇぇぇっっっ。
いやそーじゃなくてだな。
えっ、ていうか俺のこと想ってしてくれんの!?
えっ、まじで!?
いやでも俺のこと想像して、抜ける……のか!?
え、俺で抜けるくらい、お前俺の体で感じてくれたわけ!?
「じゃあな」
短い言葉に、ハッと顔を上げる。
玄関の戸に手を伸ばしたルスの腕を慌てて掴む。
「まっ、待て待て待て待て! そんくらいなら、俺がやるから!」
「いや、いい。お前はゆっくり休んでおけ」
ルスがそっと俺の髪を撫でる。
解いたままの髪の中で、ルスの指が傷痕に触れた。
「痛っ……」
びくりと肩を揺らした俺に、ハッとルスが顔色を変えて手を引っ込める。
「悪い…………。お前、まだその傷は痛むのか……」
「ああ、いや、何箇所かだけな。触らなきゃ、まあ……」
天気の悪い日にも、痛むけどな……。
お前が気にするだろうから、言いたくなかったんだよ……。
「そうか……。それでお前は俺の傷に触れる時、痛くないかと繰り返したんだな」
ルスが納得したというような顔で俺を見ると、傷のない側頭部を優しく撫でた。
ルスの温かい手がするりと降ってきて、俺の頬を包む。
「レイ……」
小さな黒い瞳が俺をまっすぐ見つめている。
ルスの親指が、ゆっくり俺の頬を撫でている。
「俺はお前が、この世で一番、大切だよ」
ルスの言葉は嘘偽りのない言葉だった。
好きだとか、愛してるとか、そういうのじゃなかったけど。
確かにこいつは、俺の事が一番大事なんだろう。
それはきっと、俺が気持ちを伝える前から、変わらなかったんだ。
そして今、俺の気持ちを知って、それを受け止めて、それでも。
俺のことが一番だって、言ってくれたんだ……。
胸がいっぱいで、言葉が出ない。
「…………ルストック……」
その名を呼んだら、涙が溢れた。
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