19 / 32
第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ
第4話 和食パワーで黒豹騎士と仲良くなる件について②
しおりを挟む
…………………………………………
第4話 和食パワーで黒豹騎士と仲良くなる件について②
…………………………………………
--厨房--
早速、私は厨房に戻り、ミソスープが入った鍋を配膳台に乗せた。
ドン! カチャ カチャ
それと食器とスプーンも乗せる。
木のお椀と箸の方が良いかもしれないけど、生憎クモード王国には、和の食器は無い。
ミソスープ…本当は料理人達の賄いにする予定だったけど…煮物にあう料理は食堂になかったら…御免みんな…あぁ…賄いが余りますように!!
「……これでよし!あっでも……」
…ミソスープだけじゃ足りないかなと思い、ホカホカの白米と漬物類も合わせた。
「よしっ!これで本当に準備完了!行ってきますベアリさん!すぐ戻ります。」
ベアリ「行ってらっしゃい。試作品が余る事を祈っているよ」
ベアリさんに一声かけて、厨房を出ようとした所…
ドタ ドタ ドタ
複数の足音が聞こえた。…この足音…もしかして…
ルビー「ヨーグルちゃんっ~さっきはごめんっ
何か持つ……っ!!!」
ツバル「えっ…その鍋…まさか今日の賄いっ…」
ニャリンガ「そんにゃ…楽しみにしていのに…」
ルビーさん達が戻ってきてくれた…が3人ともミソスープの存在に気付き、さぁぁと顔を青ざめる。みんな…試作品なのにそこまで楽しみにしていたとは…
なんだか、罪悪感を感じるなぁぁ…やめて!そんな悲しそうな目で見ないでっ持っていきにくいじゃないぃぃ!!!
「ぅぅ…ごっごめんなさい。煮物に合う料理…ミソスープしかなくて…」
ツバル「いやっ気にしないで!それに食べるのは1人だけだし。絶対余るよ。」
ニャリンガ「そうだにゃ!それに あたし達もトンズラしちゃったし…咎める権利はないにゃ」
ルビー「2人の言う通りね…トンズラしたお詫びに配膳台を運ばせて…」
…3人は悲しそうに配膳台をダークさんが待っている食堂場へ運び出した。後ろ姿に哀愁が漂う。
…万が一、ミソスープが無くなったら…もう一回作ろうっと…
…………………
…………………
--食堂場--
「……………」こそっ
私はこっそり壁側から様子を伺う。
私を置いてトンズラしたお詫びに、ルビーちゃん達がダークさんの相手をしてくれるって。みんなっ…ダークさんが怖いのに私の為に…優しいな。
後はダークさんにミソスープとご飯を提供すれば終わり…とはいかなかった。
ダーク「来たか……おい…青目の女は…」
お目当てのミソスープがあるというのに、ダークさんは何故か眉を顰めて、グルルと唸っている。
いや何でだよ!!!
あまりの展開にツッコミを入れてしまう。…えっ何で怒っているの?!待ち時間が長かったから?!
ルビー「ひゅっ…あの…その…」ブルブル
ニャリンガ「アバババ…やっぱり…あたし達じゃ…」
ツバル「ごめんっヨーグルちゃん!来てー!!」ガタガタガタ
…ありがとう。3人はとても頑張ったよ。ガタガタ震えて可哀想に…ウサギとネコとツバメにとって黒豹は恐怖の対象なんだね。
もう大丈夫。後は私に任せて!
私は小走りして、怯える3人の前に出た。
「配膳ありがとうございます!ルビーちゃん、ツバルさん、ニャリンガさん。後は私に任せてください」
第4話 和食パワーで黒豹騎士と仲良くなる件について②
…………………………………………
--厨房--
早速、私は厨房に戻り、ミソスープが入った鍋を配膳台に乗せた。
ドン! カチャ カチャ
それと食器とスプーンも乗せる。
木のお椀と箸の方が良いかもしれないけど、生憎クモード王国には、和の食器は無い。
ミソスープ…本当は料理人達の賄いにする予定だったけど…煮物にあう料理は食堂になかったら…御免みんな…あぁ…賄いが余りますように!!
「……これでよし!あっでも……」
…ミソスープだけじゃ足りないかなと思い、ホカホカの白米と漬物類も合わせた。
「よしっ!これで本当に準備完了!行ってきますベアリさん!すぐ戻ります。」
ベアリ「行ってらっしゃい。試作品が余る事を祈っているよ」
ベアリさんに一声かけて、厨房を出ようとした所…
ドタ ドタ ドタ
複数の足音が聞こえた。…この足音…もしかして…
ルビー「ヨーグルちゃんっ~さっきはごめんっ
何か持つ……っ!!!」
ツバル「えっ…その鍋…まさか今日の賄いっ…」
ニャリンガ「そんにゃ…楽しみにしていのに…」
ルビーさん達が戻ってきてくれた…が3人ともミソスープの存在に気付き、さぁぁと顔を青ざめる。みんな…試作品なのにそこまで楽しみにしていたとは…
なんだか、罪悪感を感じるなぁぁ…やめて!そんな悲しそうな目で見ないでっ持っていきにくいじゃないぃぃ!!!
「ぅぅ…ごっごめんなさい。煮物に合う料理…ミソスープしかなくて…」
ツバル「いやっ気にしないで!それに食べるのは1人だけだし。絶対余るよ。」
ニャリンガ「そうだにゃ!それに あたし達もトンズラしちゃったし…咎める権利はないにゃ」
ルビー「2人の言う通りね…トンズラしたお詫びに配膳台を運ばせて…」
…3人は悲しそうに配膳台をダークさんが待っている食堂場へ運び出した。後ろ姿に哀愁が漂う。
…万が一、ミソスープが無くなったら…もう一回作ろうっと…
…………………
…………………
--食堂場--
「……………」こそっ
私はこっそり壁側から様子を伺う。
私を置いてトンズラしたお詫びに、ルビーちゃん達がダークさんの相手をしてくれるって。みんなっ…ダークさんが怖いのに私の為に…優しいな。
後はダークさんにミソスープとご飯を提供すれば終わり…とはいかなかった。
ダーク「来たか……おい…青目の女は…」
お目当てのミソスープがあるというのに、ダークさんは何故か眉を顰めて、グルルと唸っている。
いや何でだよ!!!
あまりの展開にツッコミを入れてしまう。…えっ何で怒っているの?!待ち時間が長かったから?!
ルビー「ひゅっ…あの…その…」ブルブル
ニャリンガ「アバババ…やっぱり…あたし達じゃ…」
ツバル「ごめんっヨーグルちゃん!来てー!!」ガタガタガタ
…ありがとう。3人はとても頑張ったよ。ガタガタ震えて可哀想に…ウサギとネコとツバメにとって黒豹は恐怖の対象なんだね。
もう大丈夫。後は私に任せて!
私は小走りして、怯える3人の前に出た。
「配膳ありがとうございます!ルビーちゃん、ツバルさん、ニャリンガさん。後は私に任せてください」
8
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載中しております。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

白猫は異世界に獣人転生して、番に愛される
メリー
恋愛
何か大きい物体に轢かれたと思った。
『わん、わん、』と言う大きい音にびっくりして道路に思わず飛び込んでしまって…。
それなのにここはどこ?
それに、なんで私は人の手をしているの?
ガサガサ
音が聞こえてその方向を見るととても綺麗な男の人が立っていた。
【ようやく見つけた。俺の番…】

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m

ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!

俺の番が見つからない
Heath
恋愛
先の皇帝時代に帝国領土は10倍にも膨れ上がった。その次代の皇帝となるべく皇太子には「第一皇太子」という余計な肩書きがついている。その理由は番がいないものは皇帝になれないからであった。
第一皇太子に番は現れるのか?見つけられるのか?
一方、長年継母である侯爵夫人と令嬢に虐げられている庶子ソフィは先皇帝の後宮に送られることになった。悲しむソフィの荷物の中に、こっそり黒い毛玉がついてきていた。
毛玉はソフィを幸せに導きたい!(仔猫に意志はほとんどありませんっ)
皇太子も王太子も冒険者もちょっとチャラい前皇帝も無口な魔王もご出演なさいます。
CPは固定ながらも複数・なんでもあり(異種・BL)も出てしまいます。ご注意ください。
ざまぁ&ハッピーエンドを目指して、このお話は終われるのか?
2021/01/15
次のエピソード執筆中です(^_^;)
20話を超えそうですが、1月中にはうpしたいです。
お付き合い頂けると幸いです💓
エブリスタ同時公開中٩(๑´0`๑)۶
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる