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第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ
第4話 和食パワーで黒豹騎士と仲良くなる件について③
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第4話 和食パワーで黒豹騎士と仲良くなる件について③
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「配膳ありがとうございます!ルビーちゃん、ツバルさん、ニャリンガさん。後は私に任せてください」にっこり
何ともない様に笑顔を見せているけど、内面は心臓がドッキドキ!!決して!きゃっ♡ダークさんって素敵♡とかじゃない!!!
先程のダークさんが唸っている場面を見た事により、今更ながら危機感が湧いてしまった…唸る姿は…肉食獣そのもの…
嫌なタイミングで小さい頃、動物園の黒豹に迫られた記憶を思い出だして、更なる恐怖が積み重なった。
なんで!このタイミングでっ!!
…そう私も3人と同様…ダークさんメッチャ怖っ!!の状態に…
相変わらず彼は無表情だけど、耳と尻尾は猫の様に逆立っていて、怒っているのは私でも気づいた。
ルビー「ヨーグルちゃんっありがとう(涙)」
ツバル「後は任せた!僕たちは壁で見守ってるよ」
ニャリンガ「何かあったら、即!料理長を呼ぶににゃ!!」
3人それぞれの想いを叫ぶと、すぐに壁際へ走り出した。
ちょっ!!3人とも私を置いてかないでっ…私だって!!…あぁ、顔を青ざめてブンブン首を横に振っているよ…
私よりメッチャ怯えてるじゃん…
…わっ分かったから、そんな涙目にならないでっ…
状況を見てルビーちゃん、ツバルさん、ニャリンガさんは戦闘不能。覚悟を決めて私はダークさんと会話を試みる事にした。
「お待たせしました。ミソスープを持ってきました。それと合わせてホカホカの白ご飯と漬物も食べてみて下さい。」
それぞれの品物を机に置いて、ダークさんの様子を伺う。
ダーク「………」スンスン
彼は品物の匂いを嗅ぐと目を細めた。おもむろにミソスープが入ったお椀を持つ。
ダーク「……頂く」
ミソスープに口をつけると、彼はカッと目を開き、尻尾をゆらゆらと振りだした。これは…もしかして喜んでいらっしゃる?!
ダーク「…うまい…」
ダークさんは一言そう呟くと、続け様に白ご飯と漬物もガツガツ食べ始めた。
おぉすごい食べっぷり…よほど「和食」が気に入ったのかな。こころなしか笑みを浮かべている様に見える。
あっ…耳もピコピコ動いている。
「お口にあえて良かったです!」ほっ
ダーク「…………」
うぉぉぉ良かったぁぁ…怒りが縮小している!!みんなっやったよ!肉食獣の怒りをおさめたよ←失礼
壁際にいるルビーちゃん達にサムズアップをした。
3人も心なしかホッとした表情でサムズアップを返してくれた。
ーーーー
ーーーー
この後…
ダークさんはと言うと…気に入ったのか、ミソスープを3杯おかわりしてくれて
全ての料理をたいらげると、私にお金と綺麗な宝石を手渡した。
ダーク「馳走になった。次も頼む」
「えっ?!受け取れっ……!!わぁぁ嬉しいです。チップですね!!ありがとうございますぅぅ」怯え
お金と宝石は…ダークさんに睨まれたような気がして…受け取ってしまった。チップにしては豪華すぎるよ。近いうちにちゃんと返そう。
ダーク「…また明日。」
大袈裟に喜ぶ私を見て満足してから、食堂場から出て行った。
ダークさんが見えなくなった瞬間、ドッと疲労感が増した。働いて1週目でこの対応はハードすぎない?!
まあ…何がともあれ大事にならなくて良かった。…仕事場は厨房だし2度と会う事は……あっあれ…頼むって??また明日って??
第4話 和食パワーで黒豹騎士と仲良くなる件について③
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「配膳ありがとうございます!ルビーちゃん、ツバルさん、ニャリンガさん。後は私に任せてください」にっこり
何ともない様に笑顔を見せているけど、内面は心臓がドッキドキ!!決して!きゃっ♡ダークさんって素敵♡とかじゃない!!!
先程のダークさんが唸っている場面を見た事により、今更ながら危機感が湧いてしまった…唸る姿は…肉食獣そのもの…
嫌なタイミングで小さい頃、動物園の黒豹に迫られた記憶を思い出だして、更なる恐怖が積み重なった。
なんで!このタイミングでっ!!
…そう私も3人と同様…ダークさんメッチャ怖っ!!の状態に…
相変わらず彼は無表情だけど、耳と尻尾は猫の様に逆立っていて、怒っているのは私でも気づいた。
ルビー「ヨーグルちゃんっありがとう(涙)」
ツバル「後は任せた!僕たちは壁で見守ってるよ」
ニャリンガ「何かあったら、即!料理長を呼ぶににゃ!!」
3人それぞれの想いを叫ぶと、すぐに壁際へ走り出した。
ちょっ!!3人とも私を置いてかないでっ…私だって!!…あぁ、顔を青ざめてブンブン首を横に振っているよ…
私よりメッチャ怯えてるじゃん…
…わっ分かったから、そんな涙目にならないでっ…
状況を見てルビーちゃん、ツバルさん、ニャリンガさんは戦闘不能。覚悟を決めて私はダークさんと会話を試みる事にした。
「お待たせしました。ミソスープを持ってきました。それと合わせてホカホカの白ご飯と漬物も食べてみて下さい。」
それぞれの品物を机に置いて、ダークさんの様子を伺う。
ダーク「………」スンスン
彼は品物の匂いを嗅ぐと目を細めた。おもむろにミソスープが入ったお椀を持つ。
ダーク「……頂く」
ミソスープに口をつけると、彼はカッと目を開き、尻尾をゆらゆらと振りだした。これは…もしかして喜んでいらっしゃる?!
ダーク「…うまい…」
ダークさんは一言そう呟くと、続け様に白ご飯と漬物もガツガツ食べ始めた。
おぉすごい食べっぷり…よほど「和食」が気に入ったのかな。こころなしか笑みを浮かべている様に見える。
あっ…耳もピコピコ動いている。
「お口にあえて良かったです!」ほっ
ダーク「…………」
うぉぉぉ良かったぁぁ…怒りが縮小している!!みんなっやったよ!肉食獣の怒りをおさめたよ←失礼
壁際にいるルビーちゃん達にサムズアップをした。
3人も心なしかホッとした表情でサムズアップを返してくれた。
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この後…
ダークさんはと言うと…気に入ったのか、ミソスープを3杯おかわりしてくれて
全ての料理をたいらげると、私にお金と綺麗な宝石を手渡した。
ダーク「馳走になった。次も頼む」
「えっ?!受け取れっ……!!わぁぁ嬉しいです。チップですね!!ありがとうございますぅぅ」怯え
お金と宝石は…ダークさんに睨まれたような気がして…受け取ってしまった。チップにしては豪華すぎるよ。近いうちにちゃんと返そう。
ダーク「…また明日。」
大袈裟に喜ぶ私を見て満足してから、食堂場から出て行った。
ダークさんが見えなくなった瞬間、ドッと疲労感が増した。働いて1週目でこの対応はハードすぎない?!
まあ…何がともあれ大事にならなくて良かった。…仕事場は厨房だし2度と会う事は……あっあれ…頼むって??また明日って??
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