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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 後半)
間話 あの日から、もう一度
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……………………………………………………………
間話 あの日から、もう一度
※緑side
………………………………………………………………
黒夜ちゃん……
いや、黒夜君から『真実』を聞かされた。
25年間、今まで彼は何をしていたのか…
私が婚約相手の西岐さんに手出しされない様
彼の夢に出て脅した事…
(だから、彼からは暴力しかなかったのね…
暴力も一旦ない時期があったり…
女性に興味がない人だと思っていた)
真澄を守る為、私の意識を乗っ取り
西岐さんを殺した事
いつも私と真澄を見守っていた事
他にも色々と…
全ての話を聞き終わった時は
あまりにも衝撃な内容で
言葉を失った。
「……………………」
黒夜「……ごめん……緑…
人生を台無しにしてしまって…
でも僕はっ……」
どうしよう…なんて…答えれば…
「そうだったんだ じゃあまたよろしく」って
軽々しく返答して良い内容じゃない…
分かってる、今私が彼に言える言葉は…
「……黒夜ちゃ…じゃなかった
黒夜君…一旦、頭の中を整理したいから
1人になる時間がほしいな」
……うん、それしかない
黒夜君の為にも、真澄の為にも
時間をかけて考えなくちゃ……
黒夜「…っ緑…わかった……
待ってる……」
黒夜君は耳と尻尾を下げ、
黒夜「……おやすみ」
悲しそうな表情を浮かべ、
シュタッと音を立て跳び去った。
「………………………」
……ごめんなさい…黒夜君
すぐに答えが出せなくて……
……………………………………………………………
……………………………………………………
…………………………………………
……………………
その日の夜、
大切な娘の顔を見た瞬間、
堪えきれず
「真澄……ごめん…」
彼女を抱きしめた。
真澄「母さん…どうしたの?
辛い事でもあったの?」
ごめんね…
いきなりでびっくりするよね
緑「……気持ちに整理がついたら
真澄にもちゃんと話すから
お願い…今はこうさせて…」
今だけだから、
私の弱い部分を曝け出すのは…
昔の泣き虫な私に戻るのは…
情けなく娘の腕の中で
静かに涙を流した。
……………………………………………………
…………………………………………
………………………………
ひとしきり泣いた後、
私は今後について考えた。
運がいい事、黒夜君もいない、
真澄も翠狐さんと和菓子の材料集めの為、
呉紅店主のお店に行っていない。
今、まさに1人…
真澄が帰ってくるまで、
私はどうしたいかを答えを見つけないと、
「…………私は……」
必死に悩んで、考えて…
やっと成人した黒夜君…
人生、これからだと言うのに
私と真澄が一緒にいたら邪魔になる
真澄にも「黒夜君はあなたのお父さんよ」
と真実を伝えたら…困るんじゃ……
…2人の為お別れした方が
良いんじゃないかって思ったりもした
でも…やっぱり……
最終的に【黒夜君の側にいたい】
【黒夜君、真澄の3人で一緒に居たい】って
答えが辿り着いてしまう…
「……駄目な大人だな私は…」
答えを見つけ出した私は、
部屋にある呼び鈴を鳴らし、
衛兵さんに、黒夜君をこの部屋に来て
貰うように伝言をお願いした。
黒夜君が来たら、
ちゃんと自分の口で伝えるんだ…
『私が死ぬまで側に居て欲しい』って
間話 あの日から、もう一度 終わり
……………………………………………………
→その後の黒夜と緑
……………………………………………………
間話 あの日から、もう一度
※緑side
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黒夜ちゃん……
いや、黒夜君から『真実』を聞かされた。
25年間、今まで彼は何をしていたのか…
私が婚約相手の西岐さんに手出しされない様
彼の夢に出て脅した事…
(だから、彼からは暴力しかなかったのね…
暴力も一旦ない時期があったり…
女性に興味がない人だと思っていた)
真澄を守る為、私の意識を乗っ取り
西岐さんを殺した事
いつも私と真澄を見守っていた事
他にも色々と…
全ての話を聞き終わった時は
あまりにも衝撃な内容で
言葉を失った。
「……………………」
黒夜「……ごめん……緑…
人生を台無しにしてしまって…
でも僕はっ……」
どうしよう…なんて…答えれば…
「そうだったんだ じゃあまたよろしく」って
軽々しく返答して良い内容じゃない…
分かってる、今私が彼に言える言葉は…
「……黒夜ちゃ…じゃなかった
黒夜君…一旦、頭の中を整理したいから
1人になる時間がほしいな」
……うん、それしかない
黒夜君の為にも、真澄の為にも
時間をかけて考えなくちゃ……
黒夜「…っ緑…わかった……
待ってる……」
黒夜君は耳と尻尾を下げ、
黒夜「……おやすみ」
悲しそうな表情を浮かべ、
シュタッと音を立て跳び去った。
「………………………」
……ごめんなさい…黒夜君
すぐに答えが出せなくて……
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その日の夜、
大切な娘の顔を見た瞬間、
堪えきれず
「真澄……ごめん…」
彼女を抱きしめた。
真澄「母さん…どうしたの?
辛い事でもあったの?」
ごめんね…
いきなりでびっくりするよね
緑「……気持ちに整理がついたら
真澄にもちゃんと話すから
お願い…今はこうさせて…」
今だけだから、
私の弱い部分を曝け出すのは…
昔の泣き虫な私に戻るのは…
情けなく娘の腕の中で
静かに涙を流した。
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ひとしきり泣いた後、
私は今後について考えた。
運がいい事、黒夜君もいない、
真澄も翠狐さんと和菓子の材料集めの為、
呉紅店主のお店に行っていない。
今、まさに1人…
真澄が帰ってくるまで、
私はどうしたいかを答えを見つけないと、
「…………私は……」
必死に悩んで、考えて…
やっと成人した黒夜君…
人生、これからだと言うのに
私と真澄が一緒にいたら邪魔になる
真澄にも「黒夜君はあなたのお父さんよ」
と真実を伝えたら…困るんじゃ……
…2人の為お別れした方が
良いんじゃないかって思ったりもした
でも…やっぱり……
最終的に【黒夜君の側にいたい】
【黒夜君、真澄の3人で一緒に居たい】って
答えが辿り着いてしまう…
「……駄目な大人だな私は…」
答えを見つけ出した私は、
部屋にある呼び鈴を鳴らし、
衛兵さんに、黒夜君をこの部屋に来て
貰うように伝言をお願いした。
黒夜君が来たら、
ちゃんと自分の口で伝えるんだ…
『私が死ぬまで側に居て欲しい』って
間話 あの日から、もう一度 終わり
……………………………………………………
→その後の黒夜と緑
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