【完結】異世界でお菓子屋さんを始めました！

異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 後半)

第7話 思い出の和菓子(豆大福)③

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第7話 思い出の和菓子(豆大福)③

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みんなの協力により
豆大福100人分が完成した。

完成するまでかかった時間は
15時の試食会まで、残り15分を
切った所だった。

緑「よっ…良かった…ギリギリセーフね…
皆さん協力していただき
ありがとうございます」

母さんが協力してくれた人々に
深々と頭を下げ、続けて私と蓬ちゃんも…

「「ありがとうございます！」」」

頭を下げ、お礼を言った。

翠狐「いや…本当に間に合って良かったよ
ひとまず安心だね…」

呉紅店主「いえいえ、困った時はお互い様ですよ ねえ？」

先輩1「はい！それに新しい料理の技術も
取得できたので、俺はとてもラッキーです」

先輩2「…それで その…私達も、
国王に献上する和菓子作りに
参加してもよろしいでしょうか？」

…！ 先輩さん達が和菓子に興味を…
それはもちろん…

「是非、宜しくお願いいたします
お菓子に興味いただけるなんて
私、とても嬉しいです
あのお二人のお名前は…」

櫻海「私くしの名前は櫻海です
隣にいる男性は…」

檸門「俺は檸門と申します。
宜しくお願い致します 真澄さん」

よろしくお願い致しますと
2人は頭を軽く下げた。

櫻海さんと檸門さん…
2人とも綺麗な名前で 
名前で姿を表すほど別嬪さんだ…

この2人は妖怪さんかな？

余りにも顔立ちが整っているから


蓬「わあ、先輩方 嬉しいです！
宜しくお願い致します！」

櫻海「蓬ちゃん 私も嬉しいわ
一緒にがんばりましょう
それに…貴方の顔なんだか最近
生き生きしているわ」

蓬「………そっそうですか…
うん…そうかもしれません
私、やっと…やりたい事が 
見つかったので…」

蓬ちゃんは嬉しそうに
えへへと笑った。

あんな嬉しそうな表情する
蓬ちゃん…初めて見た…
やりたい事って何だろう 気になるな…

檸門「おっ ついに蓬ちゃんも
やりたい事が見つかったのか！
……聞きたいけど…そろそろ
試食会が始まるよな……」

……そうだった…
会話が弾んで一瞬忘れかけちゃった…

今何時？！

バッ！！ 

檸門さんの言葉で、
時計を見ると…

14時55分 で針を刺していて
試食会まで残り5分となっていた。

その事実を知った瞬間、
一気に全員の顔が青ざめ…

呉紅店主「皆さん 時間がないです！
急ぎましょう！」

緑「そうですねっ 私食器類を…
真澄達は豆大福をお願い！」

慌ててそれぞれの物を荷台に乗せ
運び始めた。

そんな中…

黒夜「きゅーきゅうきゅう
(緑！このスマホを持ってて
この後すぐに役に立つから！)」

緑「……？ええ分かったわ 黒夜ちゃん」

黒夜ちゃんは なぜか
口にスマホを加え母さんに渡した。

疑問に感じつつも母さんはスマホを受け取り、
裾に忍ばせた。

翠狐「よーし！全員、準備は整ったね
僕が近道を案内するから
急いで行くよ」


全員「「はーい！！」」

檸門「不味い、もう時間がない」

呉紅店主「だけど和菓子を落とさないように
慎重に…」


翠狐さんを先頭に、
試食会へと足を進め…

ドタ バタ  ドタタ…

翠狐さんの案内により…

15時ちょうど…


バタンッ！！(扉を開ける音)



翠狐「国王様ー！お待たせしました
和菓子を持ってきましたー…


……えっ人数少なっ！！
やっぱり100人じゃないの？！」

……人数が少ない？！
どういう事なの…
紙にはたしか….100人分って


裾から人数の紙を取り出し、
開いて中を確認すると……

「……そんなっ！！」

100と書いてあった数字が
30に変わっていた。


……これは一体…
何で？確かに100って書いてあった

いつの間に変わったの？
それとも私の見間違え？！

「……………………」

必死に考えても、
何も出てこなかった。