23 / 26
第22話 真打登場! 謎の天災軍師諸星あたり
しおりを挟む
「愛輝よ、残り時間は?」
「あと一分を切りました」
「仕方ない。こうなったら最後の手段じゃあ~!」
源外、戦士の銃を握り締めると、照準を八戒ダーの頭部へ定めた。
「源外君、まさか!」
「そうじゃ、八戒ダーは我が手で葬る。それが世界を救う唯一の方法なのじゃああ~~!」
「それでは桜井さんの脳髄が」
「世界を救うためなら、多少の犠牲は止むを得んのじゃあああ~~~!」
「人の命を何と心得ているのです!」
「通信手段が途絶すれば更に多くの人が死ぬ。世界は人一人のためには出来ておらんのじゃああああ~~~~!」
「駄目です! そんなこと絶対に許しません!」
「止めるな、愛輝! わしだってつらいのじゃあああああ~~~~~!」
戦士の銃を奪い合う二人。
源外の指が引き金を引くたびに、発射されたビーム弾が、壁に、床に、天井に、次々に穴を穿ってゆく。
そんなことをしている間にも、制限時間は刻々と近づいてゆく。
その場にいる誰もが、最早、スマホを失うことを覚悟して、「南、甲子園へ連れていけなくって、ごめん」とか、「本郷先生、わたし、バレーを続けたいんです」とか、「宗方コーチ、わたし、テニスを辞めます」とか、家族に、友人に、恩師に、恋人に、各々最後の通話を送っていた。
そのとき彼らの脳裏に八戒ダーの声が響いた。
お願い、わたしを殺して……。
達也が、和也が、みずえが、きいろが、華麗が、ひろみが、そして戦士の銃を奪い合う源外と愛輝が、凍り付いたように八戒ダーを見た。
誰もがその声のうちに、桜井咲子の面影を見い出し震撼したのだ。
早く、早く殺して! さもないと世界中から通話の手段が失われ、人々は孤立し、愛を育む術を失ってしまう。そんなこと、わたしには耐えられない!
八戒ダーのむき出しの脳髄が、桜井の悲しみを映すように、赤や、緑や、青に、明滅を繰り返した。
腕時計に眼を落した愛輝。
最早、時間がないことを確認すると、決然とした眼差しで一歩前へ進み出た。
「桜井さん、いいのね、それで?」
ええ、かまわないわ。わたし、この命が人々のお役に立てることに、とても満足しているの。世界中のスマホが、人々の無限の愛が守られるのなら、むしろ、わたしは喜んで死んでゆける!
その言葉を聞いた源外、滂沱の涙を流して戦士の銃を構えた。
「桜井よ、お主はラノベ界最高の美少女じゃあ!」
ありがとう、源外先輩、それに愛輝さん。あなた方には大変お世話になりました。お二人は生涯最高の友人です……。
「桜井……」
源外の震える指が引き金を引き絞ろうとした、そのとき……。
「いや~、お取込み中、申し訳ございません。八戒ダーを止める役目、このわたくしめにお申し付けください」
背後から忍び寄る男子生徒が一人。
扇子で額をバシバシ叩き、媚びた笑顔で,揉み手をしながら、世間の風当たりを飄々と受け流す、その幇間のような態度。
風采は上がらないが、そのニヤケた面の裏に、変態だけが見て取れる只者ではない気配を感じさせた。
「お主、何者じゃ?」
「へえ、二年四組、諸星あたりと申す、ケチな野郎で」
「本大会はコンビが原則じゃ。ピン芸人は参加できんのじゃ」
「まあまあ、そこは桜が丘高の皇帝、平賀様の匙加減でお一つ……」
「うむ、気に入った。参加を認めるのじゃ」
源外、権力者に媚びを売るその卑屈な態度に、金持ちの誇りをくすぐられて、大いに気分を良くした。
諸星、好機とばかりに素早く接近して、さりげなく、「成功報酬は愛輝さんとのデートということで」と耳打ちした。
「おお、その程度ならお安い御用じゃ。桜井が助かるのであれば、愛輝も納得じゃろう」
「そうですか、では……」
諸星、懐から取り出したるタブレットの液晶画面を、指で順繰りにめくってしてゆくと、
「おっ、あった、あった」ととある画面で指を止めた。
「ええと、桜井さん。君、確か去年の夏休み、プールサイドでブラが外れて、公衆の面前で大変恥ずかしい思いをしたでしょ」
まだ起動時間前だというのに、なぜかビクッと肩を震わせた八戒ダー。
その反応を見てクククッと不気味な忍び笑いを漏らした諸星。
瞬時にその弛んだ顔を真顔に修正すると、
「実は君にみせたいものがあるんだ」
そう言って八戒ダーに見せたものは、先に用意した液晶画面。
そこにはブラが外れてBカップの胸を惜しげもなくさらけ出した、桜井咲子の恥辱に塗れた姿があった。
瞬間、八戒ダーのむき出しの脳髄が、眩いばかりに真っ赤な輝きを放った。
超ぉ恥ずかしいいいいい~~~~~!
機械の合成音とはおもえぬほどの大絶叫に、壁が、床が、天井が、その負荷に耐え兼ねて長い亀裂を走らせた。
慌てて両手で胸を押さえた八戒ダー。
その拍子に付け乳首、いや、停止スイッチがポチッと押し込まれたから超幸運!
自らの付け乳首を、いや、停止スイッチを自らの手で押す。
乙女の条件反射をうまく利用したこの方法こそが、策士諸星あたりの狙いだった。
八戒ダー、床に膝を屈すると、耳から赤い煙を、鼻から青い煙を、口から緑の煙を、そして眼の覗き穴から桜井咲子の走馬灯、
「ほら、母さん、生まれたよ。名前は咲子にしよう」
「ほら、父さん、見て。咲子が歩いたわ!」
「あっ、母さん、咲子が喋った! 俺のこと、パパと呼んだぞ」
(ここで源外、腕をぐるぐる回して巻のサイン)
「咲子、早く寝なさい。明日から幼稚園よ」
「早いものだ。咲子も小学生か……」
「早いものね。咲子も中学生よ」
「なんて速さだ。咲子、もう高校生か!」
「ほんと、子供の成長なんて、あっという間よね」
それらの映像を順次廊下の壁に投影しながら、涙を一滴流してガシャと膝を屈して倒れた。
誰もが息を詰めて遠巻きに八戒ダーの様子を伺っていたが、源外、何を思ったのか、千円札をチラつかせると、
「諸星よ。これをやるから、わしの盾となれ」
「へい、承知!」と即答した諸星。
二人は諸星を前に、源外を後ろにして、抜き足差し足で前進を開始した。
全員が固唾を飲んで見守る中、諸星は震える指で八戒ダーの電池ボックスの蓋を開いて、中からリチウムイオン電池を取り出した。
それをひったくるように奪い取った源外、
「あ~、わし、リチウムイオン電池と間違えて、桜井に悪魔回路を渡してしまったのじゃ~」と前代未聞の大バカぶりを披歴した。
ドドドドドッ、と全員が雪崩を打ってこける中、かろうじて踏み止まった愛輝が俊足の早業で、源外の頭をハリセンでパッコ~ン! とぶっ叩いて叫んだ。
「悪魔回路をセットしたら、八戒ダーが暴走するのは当然でしょ!」
「いや~、めんご、めんご」
業界用語で謝罪して、媚びた笑顔を振りまく源外。
その悲しき道化師の演技に涙する者は、ある意味、人生の達人であろう。
読者諸氏よ、笑うなかれ。
長生きしたくば、女性の怒りの矛先をかわす術を学ぶのだ。
いくら仮想現実世界で無双しようとも、現実世界の覇者にはなれぬのだ。
道化師の術中にまんまとはまって、笑う者、呆れる者、プチ切れる者、そんな未熟者の中にあって、唯一、諸星だけが同情と憐憫の眼差しで、源外を眺めていた。そんな彼にも、いよいよ審判の日が訪れた。
「あなたあ~、ど~こ~? どこにいるのお~?」
諸星の顔から血の気が引いた。まるで道化師のごとく真っ白に……。
だが彼は賢明だった。
自身が道化師となる前に、「例の件、くれぐれもお忘れなく」と源外に耳打ちして、声の主から逃げるように猛然と走り去った。
その背中が見えなくなるや、虎縞のドレスにエプロンを締めた美少女が、背中の四枚の羽根をぱたぱたさせながら、まるで妖精のようにふわふわと宙を漂いながら現れた。
「あの~、うちの主人、知りませんかあ~?」
源外、額に冷や汗を浮かべながら精一杯の笑顔で、
「うん、知らんのじゃ!」
「本当ぅですかあ?」
「本当じゃ」
突然、虎縞のドレスの美少女が腰のレーザー銃を引き抜いた。
「隠し立てすると容赦しませんよ。これでもわたし、元宇宙戦士ですから」と源外を真顔で恫喝した。
「いや、本当、本当じゃ」
その言葉に納得したのか、虎縞のドレスの美少女はレーザー銃をホルスターに収めると、
「あなたあ~、あなたあ~、どこにいるのぉ~」と呟きながら、ふわふわと廊下の角へ姿を消した。
彼女の必殺技、電撃の危険性を顧みず、虚言を弄して諸星を救った源外。
それは女性の暴力に日々怯える者同士の異形の友情であった。
(源外、ぼっち脱出まで361人)
「あと一分を切りました」
「仕方ない。こうなったら最後の手段じゃあ~!」
源外、戦士の銃を握り締めると、照準を八戒ダーの頭部へ定めた。
「源外君、まさか!」
「そうじゃ、八戒ダーは我が手で葬る。それが世界を救う唯一の方法なのじゃああ~~!」
「それでは桜井さんの脳髄が」
「世界を救うためなら、多少の犠牲は止むを得んのじゃあああ~~~!」
「人の命を何と心得ているのです!」
「通信手段が途絶すれば更に多くの人が死ぬ。世界は人一人のためには出来ておらんのじゃああああ~~~~!」
「駄目です! そんなこと絶対に許しません!」
「止めるな、愛輝! わしだってつらいのじゃあああああ~~~~~!」
戦士の銃を奪い合う二人。
源外の指が引き金を引くたびに、発射されたビーム弾が、壁に、床に、天井に、次々に穴を穿ってゆく。
そんなことをしている間にも、制限時間は刻々と近づいてゆく。
その場にいる誰もが、最早、スマホを失うことを覚悟して、「南、甲子園へ連れていけなくって、ごめん」とか、「本郷先生、わたし、バレーを続けたいんです」とか、「宗方コーチ、わたし、テニスを辞めます」とか、家族に、友人に、恩師に、恋人に、各々最後の通話を送っていた。
そのとき彼らの脳裏に八戒ダーの声が響いた。
お願い、わたしを殺して……。
達也が、和也が、みずえが、きいろが、華麗が、ひろみが、そして戦士の銃を奪い合う源外と愛輝が、凍り付いたように八戒ダーを見た。
誰もがその声のうちに、桜井咲子の面影を見い出し震撼したのだ。
早く、早く殺して! さもないと世界中から通話の手段が失われ、人々は孤立し、愛を育む術を失ってしまう。そんなこと、わたしには耐えられない!
八戒ダーのむき出しの脳髄が、桜井の悲しみを映すように、赤や、緑や、青に、明滅を繰り返した。
腕時計に眼を落した愛輝。
最早、時間がないことを確認すると、決然とした眼差しで一歩前へ進み出た。
「桜井さん、いいのね、それで?」
ええ、かまわないわ。わたし、この命が人々のお役に立てることに、とても満足しているの。世界中のスマホが、人々の無限の愛が守られるのなら、むしろ、わたしは喜んで死んでゆける!
その言葉を聞いた源外、滂沱の涙を流して戦士の銃を構えた。
「桜井よ、お主はラノベ界最高の美少女じゃあ!」
ありがとう、源外先輩、それに愛輝さん。あなた方には大変お世話になりました。お二人は生涯最高の友人です……。
「桜井……」
源外の震える指が引き金を引き絞ろうとした、そのとき……。
「いや~、お取込み中、申し訳ございません。八戒ダーを止める役目、このわたくしめにお申し付けください」
背後から忍び寄る男子生徒が一人。
扇子で額をバシバシ叩き、媚びた笑顔で,揉み手をしながら、世間の風当たりを飄々と受け流す、その幇間のような態度。
風采は上がらないが、そのニヤケた面の裏に、変態だけが見て取れる只者ではない気配を感じさせた。
「お主、何者じゃ?」
「へえ、二年四組、諸星あたりと申す、ケチな野郎で」
「本大会はコンビが原則じゃ。ピン芸人は参加できんのじゃ」
「まあまあ、そこは桜が丘高の皇帝、平賀様の匙加減でお一つ……」
「うむ、気に入った。参加を認めるのじゃ」
源外、権力者に媚びを売るその卑屈な態度に、金持ちの誇りをくすぐられて、大いに気分を良くした。
諸星、好機とばかりに素早く接近して、さりげなく、「成功報酬は愛輝さんとのデートということで」と耳打ちした。
「おお、その程度ならお安い御用じゃ。桜井が助かるのであれば、愛輝も納得じゃろう」
「そうですか、では……」
諸星、懐から取り出したるタブレットの液晶画面を、指で順繰りにめくってしてゆくと、
「おっ、あった、あった」ととある画面で指を止めた。
「ええと、桜井さん。君、確か去年の夏休み、プールサイドでブラが外れて、公衆の面前で大変恥ずかしい思いをしたでしょ」
まだ起動時間前だというのに、なぜかビクッと肩を震わせた八戒ダー。
その反応を見てクククッと不気味な忍び笑いを漏らした諸星。
瞬時にその弛んだ顔を真顔に修正すると、
「実は君にみせたいものがあるんだ」
そう言って八戒ダーに見せたものは、先に用意した液晶画面。
そこにはブラが外れてBカップの胸を惜しげもなくさらけ出した、桜井咲子の恥辱に塗れた姿があった。
瞬間、八戒ダーのむき出しの脳髄が、眩いばかりに真っ赤な輝きを放った。
超ぉ恥ずかしいいいいい~~~~~!
機械の合成音とはおもえぬほどの大絶叫に、壁が、床が、天井が、その負荷に耐え兼ねて長い亀裂を走らせた。
慌てて両手で胸を押さえた八戒ダー。
その拍子に付け乳首、いや、停止スイッチがポチッと押し込まれたから超幸運!
自らの付け乳首を、いや、停止スイッチを自らの手で押す。
乙女の条件反射をうまく利用したこの方法こそが、策士諸星あたりの狙いだった。
八戒ダー、床に膝を屈すると、耳から赤い煙を、鼻から青い煙を、口から緑の煙を、そして眼の覗き穴から桜井咲子の走馬灯、
「ほら、母さん、生まれたよ。名前は咲子にしよう」
「ほら、父さん、見て。咲子が歩いたわ!」
「あっ、母さん、咲子が喋った! 俺のこと、パパと呼んだぞ」
(ここで源外、腕をぐるぐる回して巻のサイン)
「咲子、早く寝なさい。明日から幼稚園よ」
「早いものだ。咲子も小学生か……」
「早いものね。咲子も中学生よ」
「なんて速さだ。咲子、もう高校生か!」
「ほんと、子供の成長なんて、あっという間よね」
それらの映像を順次廊下の壁に投影しながら、涙を一滴流してガシャと膝を屈して倒れた。
誰もが息を詰めて遠巻きに八戒ダーの様子を伺っていたが、源外、何を思ったのか、千円札をチラつかせると、
「諸星よ。これをやるから、わしの盾となれ」
「へい、承知!」と即答した諸星。
二人は諸星を前に、源外を後ろにして、抜き足差し足で前進を開始した。
全員が固唾を飲んで見守る中、諸星は震える指で八戒ダーの電池ボックスの蓋を開いて、中からリチウムイオン電池を取り出した。
それをひったくるように奪い取った源外、
「あ~、わし、リチウムイオン電池と間違えて、桜井に悪魔回路を渡してしまったのじゃ~」と前代未聞の大バカぶりを披歴した。
ドドドドドッ、と全員が雪崩を打ってこける中、かろうじて踏み止まった愛輝が俊足の早業で、源外の頭をハリセンでパッコ~ン! とぶっ叩いて叫んだ。
「悪魔回路をセットしたら、八戒ダーが暴走するのは当然でしょ!」
「いや~、めんご、めんご」
業界用語で謝罪して、媚びた笑顔を振りまく源外。
その悲しき道化師の演技に涙する者は、ある意味、人生の達人であろう。
読者諸氏よ、笑うなかれ。
長生きしたくば、女性の怒りの矛先をかわす術を学ぶのだ。
いくら仮想現実世界で無双しようとも、現実世界の覇者にはなれぬのだ。
道化師の術中にまんまとはまって、笑う者、呆れる者、プチ切れる者、そんな未熟者の中にあって、唯一、諸星だけが同情と憐憫の眼差しで、源外を眺めていた。そんな彼にも、いよいよ審判の日が訪れた。
「あなたあ~、ど~こ~? どこにいるのお~?」
諸星の顔から血の気が引いた。まるで道化師のごとく真っ白に……。
だが彼は賢明だった。
自身が道化師となる前に、「例の件、くれぐれもお忘れなく」と源外に耳打ちして、声の主から逃げるように猛然と走り去った。
その背中が見えなくなるや、虎縞のドレスにエプロンを締めた美少女が、背中の四枚の羽根をぱたぱたさせながら、まるで妖精のようにふわふわと宙を漂いながら現れた。
「あの~、うちの主人、知りませんかあ~?」
源外、額に冷や汗を浮かべながら精一杯の笑顔で、
「うん、知らんのじゃ!」
「本当ぅですかあ?」
「本当じゃ」
突然、虎縞のドレスの美少女が腰のレーザー銃を引き抜いた。
「隠し立てすると容赦しませんよ。これでもわたし、元宇宙戦士ですから」と源外を真顔で恫喝した。
「いや、本当、本当じゃ」
その言葉に納得したのか、虎縞のドレスの美少女はレーザー銃をホルスターに収めると、
「あなたあ~、あなたあ~、どこにいるのぉ~」と呟きながら、ふわふわと廊下の角へ姿を消した。
彼女の必殺技、電撃の危険性を顧みず、虚言を弄して諸星を救った源外。
それは女性の暴力に日々怯える者同士の異形の友情であった。
(源外、ぼっち脱出まで361人)
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
美少女アンドロイドが色じかけをしてくるので困っています~思春期のセイなる苦悩は終わらない~
根上真気
キャラ文芸
4サイト10000PV達成!不登校の俺のもとに突然やって来たのは...未来から来た美少女アンドロイドだった!しかもコイツはある目的のため〔セクシープログラム〕と称して様々な色じかけを仕掛けてくる!だが俺はそれを我慢しなければならない!果たして俺は耐え続けられるのか?それとも手を出してしまうのか?これは思春期のセイなる戦い...!いざドタバタラブコメディの幕が切って落とされる!
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
購買の喪女~30歳喪女で毒女の私が、男子校の購買部で働いている件について~
ダビマン
キャラ文芸
自由に生きる!がモットーだった。
ちょっとお馬鹿で、ギャンブル好きな、佐倉公子(さくらきみこ)さんが。
バイトをクビになったのをキッカケに、男子校の購買部で働く事に……。
そして、いろんな事に毒を吐きながら、独断と偏見で渋々と問題事を解決?するお話し。
きみこさんは人と関わりたくは無いのですが……。男子高校生や周りの人達は面白い物がお好きな様子。
マーちゃんの深憂
釧路太郎
キャラ文芸
生きているもの死んでいるものに関わらず大なり小なり魔力をその身に秘めているものだが、それを上手に活用することが出来るモノは限られている。生まれつきその能力に長けているものは魔法使いとして活躍する場面が多く得られるのだが、普通の人間にはそのような場面に出会うことも出来ないどころか魔法を普通に使う事すら難しいのだ。
生まれ持った才能がなければ魔法を使う事すら出来ず、努力をして魔法を使えるようになるという事に対して何の意味もない行動であった。むしろ、魔法に関する才能がないのにもかかわらず魔法を使うための努力をすることは自分の可能性を極端に狭めて未来を閉ざすことになる場合が非常に多かった。
しかし、魔法を使うことが出来ない普通の人たちにとって文字通り人生を変えることになる世紀の大発明が今から三年前に誕生したのだ。その発明によって魔力を誰でも苦労なく扱えるようになり、三年経った今現在は日本に登録されている魔法使いの数が四千人からほぼすべての国民へと増加したのだった。
日本人の日本人による日本人のための魔法革命によって世界中で猛威を振るっていた魔物たちは駆逐され、長きにわたって人類を苦しめていた問題から一気に解放されたのである。
日本のみならず世界そのものを変えた彼女の発明は多くの者から支持され、その名誉は永遠に語り継がれるであろう。
設定・用語解説は別に用意してあります。
そちらを見ていただくとより本編を楽しめるとは思います。
「マーちゃんの深憂 設定・用語集」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/863298964/650844803
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる