5 / 9
5
しおりを挟む
「あまつさえ、貴様ユレイユを呪い殺そうと怪しげな儀式をしているようだな!他の者からも複数報告が入っている」
あ~……やっぱりアレ見られてたのか……
はい。アレックス様とユレイユの恋愛成就を、日々祈願しておりました。
ってか、ユレイユの健康と幸せを願って毎日神さまにお祈りしています。
ユレイユは僕にとって神さまだから、ユレイユ自身を信仰しているのと一緒だけど……
でも、彼の幸せが第一だから、この世界の神さまに『ユレイユが幸せになりますように』って、毎日お祈りしてました。
僕がユレイユを信仰しているなんて、周りにバレたら恥ずかし過ぎて死ねる!って思って、こっそりやってたのに……
やっぱり誰かに見られてたんですね。
断罪イベントで言われてるのを知っていたから、絶対にバレないように気を付けていたんだけど、ムダな努力だったみたい……
僕、ファン失格かも……
ユレイユを呪い殺すとか、そんな怖いこと絶対しないのに……
でも、それでユレイユを怖がらせてたなんて……
ホントにファン失格だと思う。
今すぐ自分で穴を掘って生き埋めになりたい。
死んでお詫びします。
「最後に、放課後ユレイユを呼び出した上、アレコレ問い詰めていた姿も目撃されている!」
はい。ユレイユを呼び出したことなんて一度もないけれど、ユレイユに呼び出されたことはあります。
【誓いの星屑】のペンダントをユレイユから貰ったあと、何度も誰もいない教室とか中庭、あとユレイユの部屋に呼び出されました。
最初はちゃんとペンダントを返そうと毎回持って行ってたんだよ?
でも、いつもはぐらかされちゃって……
なぜかいつも頭がボーっとしてしまって、ユレイユと部屋で何があったのか思い出せない状態。
しかも、部屋に戻ったら返したはずのペンダントがいつも首に掛けられていました。
ユレイユの花やハチミツみたいないい匂いに包まれると、身体だけじゃなくて頭もぽわぽわしちゃって、記憶が混濁してしまうことが多いんだよね。
多分、推しと同じ空間にいるせいだと思う。
だって、ユレイユが僕の頬を撫でたり、耳元で囁いてくるんだもん。
推しにそんなことをされたら誰だってキャパオーバーになると思う!
だから、気付いた時にはいつも僕の部屋の前で「おやすみ」って、ユレイユが優しく囁いてくれていた。
あ、でもユレイユから忠告を受けたことはあるよ?
誰も居ない放課後の空き教室で、ユレイユに壁ドンされながら耳元で牽制されたあの日。
「アレックス殿下との婚約を破棄しろ。キミにはもっとお似合いの相手がいるだろ?」って……
耳が蕩けそうな程、甘い囁きに昇天しそうでした。
アレックス様との愛は着々と培われてるんだってわかって、本当に嬉しかった~
これでユレイユは世界で一番幸せになれるんだって思ったし、僕がちゃんと悪役令息としての役目をまっとう出来てるって確信したもんね。
ただ、ユレイユの甘くて可憐な匂いを間近で感じて、熱のこもった目で見つめてくるからキスされるんじゃないかってドキドキしちゃった。
そんなの絶対あり得ないのにね。
ユレイユが愛しているのは、僕なんかじゃなくて王太子殿下であるアレックス様って決まってるんだから♪
でも、ユレイユの宝石みたいな目に見つめられたら、前髪のカーテン越しだったのに目が離せなかった。
僕の推しはやっぱり素敵な人なんだって再確認した。
あ、当然何度も首を縦に振って了承したよ?
だって、僕の推しからのお願いなんだから当然享受するに決まってるでしょ?
それに、ユレイユが幸せになるにはアレックス様との王道エンディングが一番!
そのために僕はここまで頑張って来たんだから!
「これだけの証言があるなかで、申し開きはあるか?」
床にペタンとへたり込んだ僕を見て、周りの人たちはクスクスとあざけり笑っている。
王太子殿下の婚約者なんて不応相な立場にあぐらをかいていた僕をいい気味だと笑っている声が聞こえる。
実際そうだったし、嫌われてもしかたないことを今までしてきた。
僕なりの悪役令息をちゃんと演じきれた証拠だよね。
でも、ちょっとだけ、悲しいな……
僕もみんなと仲良くしたかったし、友だちになりたかった。
大好きなBLゲームの世界に転生したんだから、素直に楽しみたかった。
そんなこと、僕には言う権利なんてないんだけど……
あ~……やっぱりアレ見られてたのか……
はい。アレックス様とユレイユの恋愛成就を、日々祈願しておりました。
ってか、ユレイユの健康と幸せを願って毎日神さまにお祈りしています。
ユレイユは僕にとって神さまだから、ユレイユ自身を信仰しているのと一緒だけど……
でも、彼の幸せが第一だから、この世界の神さまに『ユレイユが幸せになりますように』って、毎日お祈りしてました。
僕がユレイユを信仰しているなんて、周りにバレたら恥ずかし過ぎて死ねる!って思って、こっそりやってたのに……
やっぱり誰かに見られてたんですね。
断罪イベントで言われてるのを知っていたから、絶対にバレないように気を付けていたんだけど、ムダな努力だったみたい……
僕、ファン失格かも……
ユレイユを呪い殺すとか、そんな怖いこと絶対しないのに……
でも、それでユレイユを怖がらせてたなんて……
ホントにファン失格だと思う。
今すぐ自分で穴を掘って生き埋めになりたい。
死んでお詫びします。
「最後に、放課後ユレイユを呼び出した上、アレコレ問い詰めていた姿も目撃されている!」
はい。ユレイユを呼び出したことなんて一度もないけれど、ユレイユに呼び出されたことはあります。
【誓いの星屑】のペンダントをユレイユから貰ったあと、何度も誰もいない教室とか中庭、あとユレイユの部屋に呼び出されました。
最初はちゃんとペンダントを返そうと毎回持って行ってたんだよ?
でも、いつもはぐらかされちゃって……
なぜかいつも頭がボーっとしてしまって、ユレイユと部屋で何があったのか思い出せない状態。
しかも、部屋に戻ったら返したはずのペンダントがいつも首に掛けられていました。
ユレイユの花やハチミツみたいないい匂いに包まれると、身体だけじゃなくて頭もぽわぽわしちゃって、記憶が混濁してしまうことが多いんだよね。
多分、推しと同じ空間にいるせいだと思う。
だって、ユレイユが僕の頬を撫でたり、耳元で囁いてくるんだもん。
推しにそんなことをされたら誰だってキャパオーバーになると思う!
だから、気付いた時にはいつも僕の部屋の前で「おやすみ」って、ユレイユが優しく囁いてくれていた。
あ、でもユレイユから忠告を受けたことはあるよ?
誰も居ない放課後の空き教室で、ユレイユに壁ドンされながら耳元で牽制されたあの日。
「アレックス殿下との婚約を破棄しろ。キミにはもっとお似合いの相手がいるだろ?」って……
耳が蕩けそうな程、甘い囁きに昇天しそうでした。
アレックス様との愛は着々と培われてるんだってわかって、本当に嬉しかった~
これでユレイユは世界で一番幸せになれるんだって思ったし、僕がちゃんと悪役令息としての役目をまっとう出来てるって確信したもんね。
ただ、ユレイユの甘くて可憐な匂いを間近で感じて、熱のこもった目で見つめてくるからキスされるんじゃないかってドキドキしちゃった。
そんなの絶対あり得ないのにね。
ユレイユが愛しているのは、僕なんかじゃなくて王太子殿下であるアレックス様って決まってるんだから♪
でも、ユレイユの宝石みたいな目に見つめられたら、前髪のカーテン越しだったのに目が離せなかった。
僕の推しはやっぱり素敵な人なんだって再確認した。
あ、当然何度も首を縦に振って了承したよ?
だって、僕の推しからのお願いなんだから当然享受するに決まってるでしょ?
それに、ユレイユが幸せになるにはアレックス様との王道エンディングが一番!
そのために僕はここまで頑張って来たんだから!
「これだけの証言があるなかで、申し開きはあるか?」
床にペタンとへたり込んだ僕を見て、周りの人たちはクスクスとあざけり笑っている。
王太子殿下の婚約者なんて不応相な立場にあぐらをかいていた僕をいい気味だと笑っている声が聞こえる。
実際そうだったし、嫌われてもしかたないことを今までしてきた。
僕なりの悪役令息をちゃんと演じきれた証拠だよね。
でも、ちょっとだけ、悲しいな……
僕もみんなと仲良くしたかったし、友だちになりたかった。
大好きなBLゲームの世界に転生したんだから、素直に楽しみたかった。
そんなこと、僕には言う権利なんてないんだけど……
507
あなたにおすすめの小説
生まれ変わったら知ってるモブだった
マロン
BL
僕はとある田舎に小さな領地を持つ貧乏男爵の3男として生まれた。
貧乏だけど一応貴族で本来なら王都の学園へ進学するんだけど、とある理由で進学していない。
毎日領民のお仕事のお手伝いをして平民の困り事を聞いて回るのが僕のしごとだ。
この日も牧場のお手伝いに向かっていたんだ。
その時そばに立っていた大きな樹に雷が落ちた。ビックリして転んで頭を打った。
その瞬間に思い出したんだ。
僕の前世のことを・・・この世界は僕の奥さんが描いてたBL漫画の世界でモーブル・テスカはその中に出てきたモブだったということを。
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
「じゃあ、別れるか」
万年青二三歳
BL
三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。
期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。
ケンカップル好きへ捧げます。
ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。
当て馬的ライバル役がメインヒーローに喰われる話
屑籠
BL
サルヴァラ王国の公爵家に生まれたギルバート・ロードウィーグ。
彼は、物語のそう、悪役というか、小悪党のような性格をしている。
そんな彼と、彼を溺愛する、物語のヒーローみたいにキラキラ輝いている平民、アルベルト・グラーツのお話。
さらっと読めるようなそんな感じの短編です。
好きだから手放したら捕まった
鳴海
BL
隣に住む幼馴染である子爵子息とは6才の頃から婚約関係にあった伯爵子息エミリオン。お互いがお互いを大好きで、心から思い合っている二人だったが、ある日、エミリオンは自分たちの婚約が正式に成されておらず、口約束にすぎないものでしかないことを父親に知らされる。そして、身分差を理由に、見せかけだけでしかなかった婚約を完全に解消するよう命じられてしまう。
※異性、同性関わらず婚姻も出産もできる世界観です。
※毎週日曜日の21:00に投稿予約済
本編5話+おまけ1話 全6話
本編最終話とおまけは同時投稿します。
優しい騎士の一途な初恋
鳴海
BL
両親を亡くした後、靴屋を継いで一人で暮らしているトーリには幼馴染がいる。五才年下の宿屋の息子、ジョゼフだ。
ジョセフは「恋人になって欲しい」とトーリに告白をし続けている。
しかしトーリはとある理由から、ジョゼフからの告白をずっと断り続けていた。
幼馴染二人が幸せになる話です。
婚約破棄された俺をお前が好きだったなんて聞いてない
十山
BL
レオナルドは辺境に領地を持つ侯爵家の次男。婚約破棄され、卒業とともに領地の危険区域の警備隊に就いた。婚活しないとならないが、有耶無耶のまま時は過ぎ…危険区域の魔獣が荒れるようになり、領地に配属されてきた神官は意外な人物で…?!
年下攻めです。婚約破棄はおまけ程度のエピソード。さくっと読める、ラブコメ寄りの軽い話です。
ファンタジー要素あり。貴族神殿などの設定は深く突っ込まないでください…。
性描写ありは※
ムーンライトノベルズにも投稿しています
いいね、お気に入り、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる