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そして始まりました断罪イベント♪
まずは僕の罪状を一つ一つ、この場にいる皆様にお披露目されます。
「お前は俺の愛するユレイユに様々な嫌がらせを幾度となく行ってきただろう!」
妖精のような、触れたら折れてしまいそうなユレイユの細い腰に腕を回し、僕を問い詰めるように声を荒げるアレックス様。
あぁ、美男同士の絡みを見てるだけで寿命が延びそう。
腰を抱かれたユレイユが冷ややかな目でアレックス様を睨み付け、回した手を抓っているように見えるけど気のせいだろう。
はぁ……アレックス様、めちゃくちゃ羨ましい。
花の妖精よりも美しいユレイユに触れることが許されてるなんて、羨ましくてしかたない。
前世でもこの断罪シーンは僕のお気に入りだったから、何度ループしてここのシーンを眺めただろう……
でも、ユレイユ、あんな冷たい目でアレックス様を見てたっけ?
スチルだとそんな細かいところまでチェックできてなかったのかな?
ファン失格かも……
「お前は昨日の昼食後、池にユレイユを突き飛ばそうとした!」
まず最初の断罪内容。
卒業パーティーに出れなくするために、氷の張った冷たい池にユレイユを突き落とすというものだ。
はい。もちろん悪役令息が行ったイベントだったから、全力でやりました。
でも、こんな寒い日にあんな冷たい池に推しを突き落とす?
いやいや、それでユレイユが風邪を引いたらどうするの?
それで死んじゃったら大変じゃん!
それに、ずぶ濡れになって服が透けて、ユレイユの可愛い美味しそうな胸のチェリーが他の生徒に見られたらどうするの?
もし他の生徒にユレイユが襲われたらアレックス様ちゃんと助けに飛び出して行ける?
間に合わなかったとかありえないから!
な~んてことを頭を抱えて考えていると、背後からユレイユに声を掛けられてしまった。
ビックリした僕は、その場で飛び上がってしまい、それは見事に頭からドボンッて池に落ちました。
浅瀬なのに慌てすぎて溺れそうになった僕を助けてくれたのは、当然、心まで天使のユレイユ。
自分が濡れることも厭わず、優しく僕に手を差し伸べてくれて、温かなタオルを貸してくれた上に部屋まで送ってくれました。
「次にユレイユの私物を盗み、彼が出席予定だった儀式の妨害をしただろう!」
はい。そこは本当にすみませんでした。
「もういらない」って、言われたユレイユのペンや怪我をした僕に差し出してくれたハンカチは、家宝として大切に保管しています。
「失敗作だから」って言ってたお菓子は、神さまに感謝の祈りをささげた後、美味しくいただきました。
天にも昇る気持ちでした。
あと、ユレイユが出席するはずだった儀式、あれは本当にすみませんでした!
僕が誤って東の倉庫に閉じ込められたのが原因です。
偶然ユレイユが近くを通りかかってくれたから、こうやって無事に生きてます。
ユレイユが見つけてくれなかったら、下手したら白骨化した遺体になってたと思う。
あんな場所誰も通らないし、声なんて聞こえないだろうから、本当に危なかった。
でも、そのせいでユレイユが大切な儀式を放棄してしまったのは僕が原因です。
本当にごめんなさい。
あと、なぜか求愛に必要な重要アイテム【誓いの星屑】っていうペンダントをユレイユから貰ってしまいました。
アレックス様が貰うはずの大切なペンダントだから、ちゃんとユレイユに返そうとしたのに押し付けられました。
「キミが持ってて」
ユレイユのブルーサファイアよりも澄んだ瞳に、僕の顔が写りそうなくらい顔を近づけられて、耳元でそっと囁かれました。
耳が幸せ過ぎて脳みそ沸騰するかと思った。
本当は、アレックス様が手にしなければいけない大切な品ですが、ユレイユが受け取ってくれなかったので、今も僕の机の引き出しに大切に仕舞われてます。
まずは僕の罪状を一つ一つ、この場にいる皆様にお披露目されます。
「お前は俺の愛するユレイユに様々な嫌がらせを幾度となく行ってきただろう!」
妖精のような、触れたら折れてしまいそうなユレイユの細い腰に腕を回し、僕を問い詰めるように声を荒げるアレックス様。
あぁ、美男同士の絡みを見てるだけで寿命が延びそう。
腰を抱かれたユレイユが冷ややかな目でアレックス様を睨み付け、回した手を抓っているように見えるけど気のせいだろう。
はぁ……アレックス様、めちゃくちゃ羨ましい。
花の妖精よりも美しいユレイユに触れることが許されてるなんて、羨ましくてしかたない。
前世でもこの断罪シーンは僕のお気に入りだったから、何度ループしてここのシーンを眺めただろう……
でも、ユレイユ、あんな冷たい目でアレックス様を見てたっけ?
スチルだとそんな細かいところまでチェックできてなかったのかな?
ファン失格かも……
「お前は昨日の昼食後、池にユレイユを突き飛ばそうとした!」
まず最初の断罪内容。
卒業パーティーに出れなくするために、氷の張った冷たい池にユレイユを突き落とすというものだ。
はい。もちろん悪役令息が行ったイベントだったから、全力でやりました。
でも、こんな寒い日にあんな冷たい池に推しを突き落とす?
いやいや、それでユレイユが風邪を引いたらどうするの?
それで死んじゃったら大変じゃん!
それに、ずぶ濡れになって服が透けて、ユレイユの可愛い美味しそうな胸のチェリーが他の生徒に見られたらどうするの?
もし他の生徒にユレイユが襲われたらアレックス様ちゃんと助けに飛び出して行ける?
間に合わなかったとかありえないから!
な~んてことを頭を抱えて考えていると、背後からユレイユに声を掛けられてしまった。
ビックリした僕は、その場で飛び上がってしまい、それは見事に頭からドボンッて池に落ちました。
浅瀬なのに慌てすぎて溺れそうになった僕を助けてくれたのは、当然、心まで天使のユレイユ。
自分が濡れることも厭わず、優しく僕に手を差し伸べてくれて、温かなタオルを貸してくれた上に部屋まで送ってくれました。
「次にユレイユの私物を盗み、彼が出席予定だった儀式の妨害をしただろう!」
はい。そこは本当にすみませんでした。
「もういらない」って、言われたユレイユのペンや怪我をした僕に差し出してくれたハンカチは、家宝として大切に保管しています。
「失敗作だから」って言ってたお菓子は、神さまに感謝の祈りをささげた後、美味しくいただきました。
天にも昇る気持ちでした。
あと、ユレイユが出席するはずだった儀式、あれは本当にすみませんでした!
僕が誤って東の倉庫に閉じ込められたのが原因です。
偶然ユレイユが近くを通りかかってくれたから、こうやって無事に生きてます。
ユレイユが見つけてくれなかったら、下手したら白骨化した遺体になってたと思う。
あんな場所誰も通らないし、声なんて聞こえないだろうから、本当に危なかった。
でも、そのせいでユレイユが大切な儀式を放棄してしまったのは僕が原因です。
本当にごめんなさい。
あと、なぜか求愛に必要な重要アイテム【誓いの星屑】っていうペンダントをユレイユから貰ってしまいました。
アレックス様が貰うはずの大切なペンダントだから、ちゃんとユレイユに返そうとしたのに押し付けられました。
「キミが持ってて」
ユレイユのブルーサファイアよりも澄んだ瞳に、僕の顔が写りそうなくらい顔を近づけられて、耳元でそっと囁かれました。
耳が幸せ過ぎて脳みそ沸騰するかと思った。
本当は、アレックス様が手にしなければいけない大切な品ですが、ユレイユが受け取ってくれなかったので、今も僕の机の引き出しに大切に仕舞われてます。
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