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第一章 奔走冒険者編
第十七話 ヤバイ系の人
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その後、九尾が持っていた能力の一つ、『幻術』と『変化』を駆使して二人をなだめました。ちなみに、本人たちが望む幻を見せたので、内容は知りません。
「あ”~つっかれたー」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
今は冒険者として宿に泊まってます。
・・・・・・泊まってるんだけど、王女のミリスと魔王のガルムク(ベルナの名前。ベルナは名字)も居ます。
あーあ。どーしてこうなったんだか。
二人ともまだ怒ってるしさー。全部幻だっていったらメチャクチャ怒り始めて、色々条件出されてこうなっちまった。
ミリスの条件は、これからは名前で呼ばないといけない上に同じパーティとして過ごさないといけなくなったし。
ルム(ガルムクの呼び名)は『ルム』って呼ばないといけないし、こっちもパーティとしていなきゃいけないし。
「いつまで怒ってるんだよお前ら。条件飲んだんだからいい加減機嫌を直せよ」
「自分が何を望んでるかが、よく分かりましたよ」
「自分が何を望んでるか、いやというほど感じた」
「お前ら仲いいな」
「「良くない!!」」
ほんと仲いいな。
あのあとそのまま宿をとって泊まろうとしたら、女将さんはいらぬ気遣いをするし、他の宿泊客には誤解されるし、散々だったなー。もう疲れたー。
ランクも一気にBランクまで上げらたし、この二人も偽名で居る事になったし。
ルムが、ルム・ギベルで、ミリスが、ミリス・ルズミル。
「俺は先に寝るから、自由にしてくれ。お休み」
そう言って、二人部屋と一人部屋の一人部屋へ入って寝る。今日は本当に疲れた。今晩は何も無いことを願おう。
*****
・・・・・・なぜこうなった。
二人部屋があるのになぜ二人とも俺の隣に居るんだ。そしてなぜ俺の腕をホールドしているんだ!
ああ、今日も休めそうに無い。俺は心底思った。
「こいつら何なんだよ・・・・・・!」
「・・・・・・ん」
「あ、起きた?」
ルムよ、なぜ外見が元通りじゃないんだ?なぜスーパーダイナマイトボディのままくっついてるんだ!?
そしてミリスはなぜ足まで絡ませて来るんだ!起き上がろうとしただけでなんでこんなことになるんだ・・・・・・!!もう泣きたい・・・・・・。
「お前ら起きろ、さっさと依頼受けるぞ。俺は先に行くから」
こんな奴らは置いていく。一人で居たいから、早く一人で気分を晴らしたい。
「おはようございます。女将さん」
「おはよう。昨夜は楽しめたかい?んん?」
「んな事するわけ無いじゃん。したらどうなるか想像もしたくない。あ、ご飯お願い」
「ははは。お楽しみじゃなかったのかい。はい、準備してたご飯だよ」
「ありがとうございます」
ここの飯はうまいなー。確か『兎の料亭宿』だったっけ?まあ女将さんも兎の獣人だしな。
朝ごはんを食べ終わったら、あの二人が降りてくる前に宿を出てギルドへ向かう。昨日パーティ登録する時メッチャ視線を浴びたからな。嫉妬と妬みの視線が痛いくらいに。
パーティ名は『天秤の覇王団』。あのバカ国王が勝手に決めやがった中二病満載の名前だった。
「ん?この依頼、なんかおかしいぞ?」
ギルドへ着いて、依頼書の張ってあるボードでおかしな依頼を見つけた。
参加可能ランク 8級以上 討伐
・依頼エリア 『狂気の草原』
・メイン 中型クレイジー系モンスター30体以上の討伐
証明方法 牙・角・毛皮・本体 報酬 大金貨5枚
・サブ 大型クレイジー系モンスターの討伐
証明方法 牙・角・毛皮・本体 報酬 白金貨1枚
・契約金 銀貨3枚
・違約金 金貨3枚
これ、どっちもクリアしたら15億円相当の価値があるぞ。あ、硬貨と日本円の違いは雑貨屋の品物を見て確認しました。
ま、いっか。これにしよう。金には困ってないしちょうどいい上に、今の自分の腕試しもしたいし。
「すいません。これ、単独で受けたいんですが」
「・・・・・・はい、かしこまりました。では違約金をお支払いください(なんだこのクソガキ?この難易度を分かってんのか?てか、違約金の欄をちゃんと見てんのかコイツ。どうせムリだろ、さっさと帰れや)」
内面描写が丸出しだ。大丈夫かな?
最近じゃ竜眼を使わなくても、隠そうとしないことは分かるようになった。
えっと、銀貨3枚だったな。これでいいか。
「銀貨3枚です。よろしくお願いします」
契約金を渡してさっさと出ようとする。居心地悪いし。小説とかじゃあここで冒険者の人が絡んで来るんだよなー。
「おいてめえ。昨日の女共はどうした?何でいねえんだ」
おおう。下心見え見えの人が来たよ。あの二人は王女と魔王なのに、まあ確かに美人だけどさ。
「はい、なんでしょうか?何か用でも?」
「何で女共が居ないんだ。せっかくの計画が台無しじゃねえか。どう落とし前つけるつもりだ?あ“?」
「あー。これ以上お話しすることはありません。用事があるので、サヨウナラ」
逃げろ。アレは(頭の中身が)ヤバイ系の奴だ。多分(脳みそが)イカレてる。
「お前ら!逃がすなよ!」
「あ”~つっかれたー」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
今は冒険者として宿に泊まってます。
・・・・・・泊まってるんだけど、王女のミリスと魔王のガルムク(ベルナの名前。ベルナは名字)も居ます。
あーあ。どーしてこうなったんだか。
二人ともまだ怒ってるしさー。全部幻だっていったらメチャクチャ怒り始めて、色々条件出されてこうなっちまった。
ミリスの条件は、これからは名前で呼ばないといけない上に同じパーティとして過ごさないといけなくなったし。
ルム(ガルムクの呼び名)は『ルム』って呼ばないといけないし、こっちもパーティとしていなきゃいけないし。
「いつまで怒ってるんだよお前ら。条件飲んだんだからいい加減機嫌を直せよ」
「自分が何を望んでるかが、よく分かりましたよ」
「自分が何を望んでるか、いやというほど感じた」
「お前ら仲いいな」
「「良くない!!」」
ほんと仲いいな。
あのあとそのまま宿をとって泊まろうとしたら、女将さんはいらぬ気遣いをするし、他の宿泊客には誤解されるし、散々だったなー。もう疲れたー。
ランクも一気にBランクまで上げらたし、この二人も偽名で居る事になったし。
ルムが、ルム・ギベルで、ミリスが、ミリス・ルズミル。
「俺は先に寝るから、自由にしてくれ。お休み」
そう言って、二人部屋と一人部屋の一人部屋へ入って寝る。今日は本当に疲れた。今晩は何も無いことを願おう。
*****
・・・・・・なぜこうなった。
二人部屋があるのになぜ二人とも俺の隣に居るんだ。そしてなぜ俺の腕をホールドしているんだ!
ああ、今日も休めそうに無い。俺は心底思った。
「こいつら何なんだよ・・・・・・!」
「・・・・・・ん」
「あ、起きた?」
ルムよ、なぜ外見が元通りじゃないんだ?なぜスーパーダイナマイトボディのままくっついてるんだ!?
そしてミリスはなぜ足まで絡ませて来るんだ!起き上がろうとしただけでなんでこんなことになるんだ・・・・・・!!もう泣きたい・・・・・・。
「お前ら起きろ、さっさと依頼受けるぞ。俺は先に行くから」
こんな奴らは置いていく。一人で居たいから、早く一人で気分を晴らしたい。
「おはようございます。女将さん」
「おはよう。昨夜は楽しめたかい?んん?」
「んな事するわけ無いじゃん。したらどうなるか想像もしたくない。あ、ご飯お願い」
「ははは。お楽しみじゃなかったのかい。はい、準備してたご飯だよ」
「ありがとうございます」
ここの飯はうまいなー。確か『兎の料亭宿』だったっけ?まあ女将さんも兎の獣人だしな。
朝ごはんを食べ終わったら、あの二人が降りてくる前に宿を出てギルドへ向かう。昨日パーティ登録する時メッチャ視線を浴びたからな。嫉妬と妬みの視線が痛いくらいに。
パーティ名は『天秤の覇王団』。あのバカ国王が勝手に決めやがった中二病満載の名前だった。
「ん?この依頼、なんかおかしいぞ?」
ギルドへ着いて、依頼書の張ってあるボードでおかしな依頼を見つけた。
参加可能ランク 8級以上 討伐
・依頼エリア 『狂気の草原』
・メイン 中型クレイジー系モンスター30体以上の討伐
証明方法 牙・角・毛皮・本体 報酬 大金貨5枚
・サブ 大型クレイジー系モンスターの討伐
証明方法 牙・角・毛皮・本体 報酬 白金貨1枚
・契約金 銀貨3枚
・違約金 金貨3枚
これ、どっちもクリアしたら15億円相当の価値があるぞ。あ、硬貨と日本円の違いは雑貨屋の品物を見て確認しました。
ま、いっか。これにしよう。金には困ってないしちょうどいい上に、今の自分の腕試しもしたいし。
「すいません。これ、単独で受けたいんですが」
「・・・・・・はい、かしこまりました。では違約金をお支払いください(なんだこのクソガキ?この難易度を分かってんのか?てか、違約金の欄をちゃんと見てんのかコイツ。どうせムリだろ、さっさと帰れや)」
内面描写が丸出しだ。大丈夫かな?
最近じゃ竜眼を使わなくても、隠そうとしないことは分かるようになった。
えっと、銀貨3枚だったな。これでいいか。
「銀貨3枚です。よろしくお願いします」
契約金を渡してさっさと出ようとする。居心地悪いし。小説とかじゃあここで冒険者の人が絡んで来るんだよなー。
「おいてめえ。昨日の女共はどうした?何でいねえんだ」
おおう。下心見え見えの人が来たよ。あの二人は王女と魔王なのに、まあ確かに美人だけどさ。
「はい、なんでしょうか?何か用でも?」
「何で女共が居ないんだ。せっかくの計画が台無しじゃねえか。どう落とし前つけるつもりだ?あ“?」
「あー。これ以上お話しすることはありません。用事があるので、サヨウナラ」
逃げろ。アレは(頭の中身が)ヤバイ系の奴だ。多分(脳みそが)イカレてる。
「お前ら!逃がすなよ!」
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