虫除け令嬢は薬学博士に捕われる

 王都で香水を作る調香師のシュザンヌはその腕の評判もさながら、男性に対して過剰防衛になりがちなところから虫除け令嬢と噂されている。
 王都で媚薬を使った事件が相次ぎ、シュザンヌは鼻が効くことから犯人を追い詰めた。ところが逆上した犯人に媚薬を多量に嗅がされて戦意喪失。同じく犯人に気づいて追いかけてきた薬学博士でシュザンヌの師匠でもあるフロランが犯人を取り押さえるのだった。
 犯人を司法に託し、シュザンヌはフロランの屋敷へと連れていかれる。媚薬の効果を早めに取り除くため、フロランは提案する。

「僕は忠告したはずだよ? これは勉強代だと思うように」



両片想いなのに一線をなかなか越えられなかった不器用な二人のとろりとした一夜の物語。


※ムーンライトノベルズで先行公開中

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