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辺境の地で
ひとつ上の経験※
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朝目覚めると、僕は素っ裸だった。けれどシーツは気持ちの良い新しいもので、昨夜の指南での痴態などベッドの上には何の痕跡も無かった。けれど身動きすると、普段しない体勢をしたせいか身体のあちこちが筋肉痛だ。
僕は疲れて眠ってしまったから、アランはきっと僕を起こさない様に気を遣って部屋を整えて出て行ったに違いない。寝落ちしてしまったのは、少なくともマリーよりも快楽に堕とされたせいだ。
アランが言った通り、男の指南の方がより深くなすべき事を知っていた。アランの長い指で僕の中をかき混ぜられた時、僕はその強烈な刺激に震えてしまった。
マリーの時はじわじわと高まる様な甘い気持ち良さだったのに、アランの指は一気に高めたり緩ませたりと、僕を翻弄した。今考えれば洗浄の確認をされたあの湯浴みの時から、アランは僕を快楽で責め立てていた。
実際立っていられなくなってしまって、アランに抱き上げられてしまったのは僕の黒歴史の一部になるだろう。
けれどもまるで乙女のように軽々と抱き上げられた時、その逞しい力強さに僕は絶対的な安心感を感じた。一方で僕自身が誰かをそうする事が出来る日が来ることはないかもしれないと、少し寂しくも思った。
マリーの言葉を借りれば僕は征服される者であって、良い面を見れば窪みを持つ女の様に愛される者なのだ。
まさにベッドでアランに、僕は文字通りそれを体現させられたのでは?
ローレンスの様に、アランは僕に唇を這わして舌でくすぐった。首や耳を少し荒い息遣いと共に舌でなぞられて、僕は身体をしならせて呻いた。
「ああ、アンドレ様は敏感でいらっしゃる…。そしてこのきめ細やかなしっとりと指に張り付くような肌は、男も女も魅了します…。」
そうぶつぶつ言いながら、アランは僕の感じやすい胸の先端を指で摘んだ。分かりやすく僕の股間がひくついて、アランはそれを触れた身体で感じたのだろう。
僕にのしかかって身体を押し付けると、硬くなったお互いのそれを揺さぶった。
ローレンスの時もそうやって快楽を得たものだけど、アランのそれはいかんせん重量があり過ぎた。香油もついているのか、ぬるつきと共にアランの竿に撫でられ、押し潰された僕のそれが太刀打ち出来る筈も無かった。
僕は高められた興奮から逃れようと仰け反ったけれど、出るのは声ばかりでアランにガッチリ抑えられて自由が効かない。
「アラン…、もうダメ…!」
するとアランはうっそりと微笑んで掠れた声で言った。
「少しペースを落としましょう。まだまだ序の口ですからね。」
そう言うと僕の唇に軽く触れるだけの口づけをしてきた。身体は遠慮がないのに、なぜ口づけはそうなのだろうと僕は不思議に思った。そしてその時僕も一矢報いる事ができるのだと思いついて、アランの首を引き寄せて舌を伸ばした。
アランは僕にさせたい様にさせて、かと言って僕との粘膜を感じ合う口づけを受け入れないわけでも無かった。
僕がコントロール出来る口づけは楽しかったけれど、同時に下半身を押し付けられて揺さぶられてしまっては、僕はあっという間に集中力を無くしてしまった。
「アンドレ様は口づけがお上手ですね。ローレンス様と練習なさったのでしょうか。では私が大人の口づけを教えて差し上げます。」
アランはそう言うと、顔を傾けて僕の口の中を文字通り侵略して来た。長い舌で経験のない顎上を撫でられて、僕はビクビクと身体を疼かせた。
元々舌を絡ませる口づけは好きだったけれど、こんな風に口の中を蹂躙された経験は無かった。圧倒的な力強さで僕の舌を翻弄して、口の中の粘膜を丹念に撫でられて、僕は瞼がピクピク震えるのを自覚した。
「…アンドレ様は良い生徒でらっしゃる。直ぐに上手くなります。…今度は反対になって同じ様にしてみましょう。」
そう言うとアランはベッドに仰向けになった。
いつもより灯りを多くしてあるせいで、アランの全裸が良く見えた。鍛えられた筋肉が陰影を作ってまるで彫刻の様だった。そして存在感を感じていた股間は張り詰めていて、その赤く充血した様は卑猥で異様にさえ感じられた。
僕は思わずぬめって光るアランの竿を指でなぞって囁いた。
「アランが僕ぐらいの時も、やっぱり大きかったの?」
僕自身のモノは身体に見合った大きさだと思っていたので、そんな質問をしてしまったのだと思う。するとアランは僕の指の動きに合わせて息を薄く吐きながら軋んだ声で呟いた。
「…そう言われてみると、アンドレ様よりは大きかったかもしれませんね。…っ。そもそも私は昔から人より身体が大きかったですから。…こう言った事も早熟で、人知れず悩んでいました。
友人達がまだ無精も無い頃、私は毎朝ため息をついてました。…やはり年上の遊び仲間が私の悩みを解決してくれたんです。」
僕はアランの若い頃の話に思わずのめり込んで、手の中でビクビクと蠢くそれを楽しみながら笑って言った。
「そうなの?僕と一緒だね。僕もローレンスに色々教えてもらって随分助かったんだ。本当はアランに聞けばよかったのかもしれないけど、恥ずかしくて…。
でも私が大人になってもこんな風にはならない事だけは分かったよ。ふふ、こればっかりは生まれ持った資質みたいなものでしょう?」
するとアランは僕が悪戯している手を掴んで、息を吐き出して言った。
「…アンドレ様は余裕があるようなので、先に進みましょうか。むしろ私が持たない気がして来ました。指南役としてそれは譲れませんから。」
僕は疲れて眠ってしまったから、アランはきっと僕を起こさない様に気を遣って部屋を整えて出て行ったに違いない。寝落ちしてしまったのは、少なくともマリーよりも快楽に堕とされたせいだ。
アランが言った通り、男の指南の方がより深くなすべき事を知っていた。アランの長い指で僕の中をかき混ぜられた時、僕はその強烈な刺激に震えてしまった。
マリーの時はじわじわと高まる様な甘い気持ち良さだったのに、アランの指は一気に高めたり緩ませたりと、僕を翻弄した。今考えれば洗浄の確認をされたあの湯浴みの時から、アランは僕を快楽で責め立てていた。
実際立っていられなくなってしまって、アランに抱き上げられてしまったのは僕の黒歴史の一部になるだろう。
けれどもまるで乙女のように軽々と抱き上げられた時、その逞しい力強さに僕は絶対的な安心感を感じた。一方で僕自身が誰かをそうする事が出来る日が来ることはないかもしれないと、少し寂しくも思った。
マリーの言葉を借りれば僕は征服される者であって、良い面を見れば窪みを持つ女の様に愛される者なのだ。
まさにベッドでアランに、僕は文字通りそれを体現させられたのでは?
ローレンスの様に、アランは僕に唇を這わして舌でくすぐった。首や耳を少し荒い息遣いと共に舌でなぞられて、僕は身体をしならせて呻いた。
「ああ、アンドレ様は敏感でいらっしゃる…。そしてこのきめ細やかなしっとりと指に張り付くような肌は、男も女も魅了します…。」
そうぶつぶつ言いながら、アランは僕の感じやすい胸の先端を指で摘んだ。分かりやすく僕の股間がひくついて、アランはそれを触れた身体で感じたのだろう。
僕にのしかかって身体を押し付けると、硬くなったお互いのそれを揺さぶった。
ローレンスの時もそうやって快楽を得たものだけど、アランのそれはいかんせん重量があり過ぎた。香油もついているのか、ぬるつきと共にアランの竿に撫でられ、押し潰された僕のそれが太刀打ち出来る筈も無かった。
僕は高められた興奮から逃れようと仰け反ったけれど、出るのは声ばかりでアランにガッチリ抑えられて自由が効かない。
「アラン…、もうダメ…!」
するとアランはうっそりと微笑んで掠れた声で言った。
「少しペースを落としましょう。まだまだ序の口ですからね。」
そう言うと僕の唇に軽く触れるだけの口づけをしてきた。身体は遠慮がないのに、なぜ口づけはそうなのだろうと僕は不思議に思った。そしてその時僕も一矢報いる事ができるのだと思いついて、アランの首を引き寄せて舌を伸ばした。
アランは僕にさせたい様にさせて、かと言って僕との粘膜を感じ合う口づけを受け入れないわけでも無かった。
僕がコントロール出来る口づけは楽しかったけれど、同時に下半身を押し付けられて揺さぶられてしまっては、僕はあっという間に集中力を無くしてしまった。
「アンドレ様は口づけがお上手ですね。ローレンス様と練習なさったのでしょうか。では私が大人の口づけを教えて差し上げます。」
アランはそう言うと、顔を傾けて僕の口の中を文字通り侵略して来た。長い舌で経験のない顎上を撫でられて、僕はビクビクと身体を疼かせた。
元々舌を絡ませる口づけは好きだったけれど、こんな風に口の中を蹂躙された経験は無かった。圧倒的な力強さで僕の舌を翻弄して、口の中の粘膜を丹念に撫でられて、僕は瞼がピクピク震えるのを自覚した。
「…アンドレ様は良い生徒でらっしゃる。直ぐに上手くなります。…今度は反対になって同じ様にしてみましょう。」
そう言うとアランはベッドに仰向けになった。
いつもより灯りを多くしてあるせいで、アランの全裸が良く見えた。鍛えられた筋肉が陰影を作ってまるで彫刻の様だった。そして存在感を感じていた股間は張り詰めていて、その赤く充血した様は卑猥で異様にさえ感じられた。
僕は思わずぬめって光るアランの竿を指でなぞって囁いた。
「アランが僕ぐらいの時も、やっぱり大きかったの?」
僕自身のモノは身体に見合った大きさだと思っていたので、そんな質問をしてしまったのだと思う。するとアランは僕の指の動きに合わせて息を薄く吐きながら軋んだ声で呟いた。
「…そう言われてみると、アンドレ様よりは大きかったかもしれませんね。…っ。そもそも私は昔から人より身体が大きかったですから。…こう言った事も早熟で、人知れず悩んでいました。
友人達がまだ無精も無い頃、私は毎朝ため息をついてました。…やはり年上の遊び仲間が私の悩みを解決してくれたんです。」
僕はアランの若い頃の話に思わずのめり込んで、手の中でビクビクと蠢くそれを楽しみながら笑って言った。
「そうなの?僕と一緒だね。僕もローレンスに色々教えてもらって随分助かったんだ。本当はアランに聞けばよかったのかもしれないけど、恥ずかしくて…。
でも私が大人になってもこんな風にはならない事だけは分かったよ。ふふ、こればっかりは生まれ持った資質みたいなものでしょう?」
するとアランは僕が悪戯している手を掴んで、息を吐き出して言った。
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