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復活

攻められて※

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何とも言えない柔らかで焦ったい、でも気持ちの良い愛撫は僕をますます熱くさせた。アルバートが僕のあんな場所に口づけていると言うことが、恥ずかしくも愛されてる気がして嬉しかった。

それとも、アルバートは僕のあそこが好きなのかな。僕が目の前のアルバート自身を愛しく感じるように。僕は少しは上手になったかもと思いながら、念入りにアルバートを可愛がった。僕の舌先に反応して震えるそれは、何だか別の生き物の様で、幾らでも舐めたりしゃぶったりしたい気がした。


僕の中をこれで擦りつけて、撫で回されたらどうなるのだろうと、好奇心と欲望に囚われて見つめていると、あの圧迫する様な、入れて欲しくない様な、なんとも言えない感覚が僕を襲った。

アルバートが僕の中に指をググッと押し込んだみたいだ。香油とアルバートに舐められてすっかり濡れているそこは、最初の頃よりは柔らかくなっているはずだけど、しばらく寝込んでいたせいで元に戻ってしまったかもしれない。


アルバートの指を受け入れたいのか、ダメなのか、自分でも身体をコントロール出来ない。するとアルバートが指先を小さく震わせながら、少しづつ慣らしてくれた。すると僕の身体はあっという間にそれを喜んで呑み込み始めて、ひくひくと感じ始めた。

無意識に出る甘い声は、鋭い快感を連れてくるあの場所を撫でられた瞬間、悲鳴に変わってしまった。久しぶりに感じる刺激は強くて、僕はぶるぶると身体を震わせた。するとアルバートは僕のお尻に口づけながら、指を抜き差しせずにじっとそのままにしてくれた。


僕はだんだん物足りなくなって、アルバートの指が僕の良いところに当たる様に自分の腰を揺らめかしてしまった。それが合図になったのか、アルバートはゆっくりとだけど、確実に水音を立てて僕の中を指で撫で回して、挿送した。

僕は甘える様にアルバートの逞しい腿にしがみついて、僕の頬を打つソレを唇で撫で回した。すると、さっきよりも張り詰めたそれの限界が近いのがわかった。僕はそれを両手で握ると、口の中に迎え入れて、手と一緒に頭を上下に動かして、一生懸命に可愛いがった。


アルバートの呻く声が僕を調子に乗らせたけれど、同時にアルバートが僕の後ろの動きを速めたから、一体どちらが先に逝かせるのかと勝負になってしまったみたいだ。僕がビリビリとお腹の奥が痺れる気がしてぎゅっと締め付けた瞬間、アルバートはビクビクと唇へと白濁を叩きつける勢いで吐き出して、僕はそれをペロペロと舐めた。

アルバートが大きく息を吐き出すと、再び僕の後ろに指を突き立てながら、僕の震える昂りを撫で回したから堪らない。僕はアルバートにやめて欲しいけど、続けて欲しいと言う矛盾する苦しい快感に投げ出されて、仰反るような絶頂を与えられた。


ああ、僕はもう苦しいほどの快感を知ってしまった。もう、これ無しで過ごすことなど出来ないかもしれない。そう不安を感じるほど、僕はすっかり情欲に絡め取られてしまった。

僕の震える身体をなだめるように、アルバートは優しく手のひらで撫でながら言った。

「サミュエル、ありがとう。気持ち良かったし、サミュエルを味わえて嬉しかった。こんな風に、毎日サミュエルと一緒に眠れると良いのに…。」


「僕も、自分が凄く欲望に囚われてしまった気がしていたんです。…それは悪いことじゃないですか?」

僕がそう呟くと、アルバートはにっこり微笑んで僕に優しく口づけて言った。

「勿論、当たり前のことだよ。ましてサミュエルは若い。身体の快感にのめり込むのは普通だよ。むしろいやらしい方が、私は嬉しいよ。」

僕はホッとして、アルバートに抱きついた。この人は、いつでも僕を肯定して守ってくれるんだ。

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